せんじゅの灯

曲の説明

せんじゅの灯（ともしび）

北海道の北見市に、ご主人とおかみさんが切り盛りしている居酒屋があります。名前を「せんじゅ」といいます。

このお店に、毎年秋になると、変な３人組がやって来ます。羽田からの飛行機もバラバラ、宿もバラバラなのですが、なぜか北見の夜に「せんじゅ」に集まって来るのです。道東の自然や人とのつながりに惹かれて、もう何年も訪れているので、北見の街や周辺の自然は故郷のように感じられます。そして、「せんじゅ」で、付箋紙に書かれたメニューを見ながらつまみを注文しては、ビールとノンアルコールビールで談笑するのが楽しみになっています。

また来年も来ようと語りつつ、3人が店を後にすると、北見の街に寒さがやってきます。

街中を吹き抜ける風爽やかに　澄み渡る青空高く雲白し
木々の葉は赤に黄色に織りなして　透明な水面(みなも)に映える常呂川(ところがわ)
懐かしい北の大地が呼んでいる　美しい白樺並木が我を呼ぶ
鳥たちが秋の日差しを浴びながら　紅葉の山から迎えに飛んでくる
悲しさもここに来れば癒される　永久(とわ)の友　せんじゅに集う嬉しさや

夕暮れが日ごと深まる秋の色　山の端が茜に滲む西の空
静かなる北見の空に白き月　金色(こんじき)の一番星も輝ける
麗しい北の大地が待っている　暖かく迎えてくれるわが街よ
見るほどに心清まる秋の空　星たちが静かに見守るふるさとよ
友情を幾重に紡ぐ仲間たち　わがせんじゅ　心の灯(ともしび)いつまでも

(注)　※縦譜につきましては、当該楽器のほかに他の楽器のパートを補助的に記載しています。ただし、複数のパートを集約し、オクターブも変えているところがあります。正確には、五線譜（スコア）をご参照ください。