花のまつり

Hana no Matsuri

作品40 2024. 5.27作曲


花のまつり

曲の説明

花のまつり(はなのまつり)

マーク4月8日は、お釈迦さまの誕生日だそうで、各地のお寺で花まつりが行われます。とあるお寺の本堂では和楽器の演奏が行われ、出店も出て賑わいます。そして、花まつりのころ、お寺の裏山は文字どおり花々で彩られます。その情景を「智恵の春(ちえのはる)」「さくら散華(さくらさんげ)」「招福の花(しょうふくのはな)」「光彩の苑(こうさいのその)」「門を出て(もんをいでて)」という5つのシーンで構成してみました。

マーク「智恵の春」は少し重々しく始まります。お釈迦さまは、四苦すなわち「生・老・病・死」が人々の迷いや苦しみの根源であると見抜いたそうですが、生と死はどうしようもないとすると、残るは老と病。この2つに対処するために、心と体にいい生活習慣のエクササイズを紀元前6世紀に編み出したお釈迦さまの智恵はたいしたものです。書店にならぶ健康本やメディアの特集を見るにつけ、最近の科学はその正しさをつぎつぎと立証しているようにも見えます。

マーク「さくら散華」では、花見の賑わいと明るく花弁を散らす桜を描いてみました。

マーク桃や、桜の季節に咲く花桃(はなもも)は、古くから厄除けに使われ、やがて「招福の花」とも言われるようになりました。

マーク桜のピンク、花桃の紅(くれない)、菜の花の黄、そして若草の緑が加わると色鮮やかで、そこに春の光が降り注ぎ、お寺の裏山は「光彩の苑」となります。

マーク最後に、お釈迦さまの智恵を振り返り、「門を出て」行くのです。

参考文献:『なぜヒトだけが老いるのか』(小林武彦 講談社現代新書)、「日本の仏教」(渡辺照宏 岩波新書)

 

マーク(注) 縦譜につきましては、当該楽器のほかに他の楽器のパートを補助的に記載しています。ただし、複数のパートを集約し、オクターブも変えているところがあります。正確には、五線譜(スコア)をご参照ください。

マーク(注) この曲は、箏・十七絃だけでも成り立ちますが、尺八があるほうが、華やかで楽しい曲になります。


音源

mp3 FILE:3ka040a_花のまつり v1.0.mp3(8:26)


楽譜

五線譜(スコア):3ka040g_花のまつり(五線譜) v1.01.pdf

 

縦譜(箏・十七絃譜):3ka040jk_花のまつり(縦譜/箏・十七絃譜) v1.01.pdf

縦譜(尺八譜):3ka040jt_花のまつり(縦譜/尺八譜) v1.01.pdf

 

マーク五線譜は「MuseScore」、縦譜は佐藤祈采氏ご提供の「JapoScore」を使用しています。

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