竹の栄

曲の説明

竹の栄（たけのさかえ）

尺八楽(しゃくはちがく)の発展を願って、明るい本曲風の尺八三重奏曲を作ってみました。尺八の演奏者だけでなく、客席の世間一般の（和楽器を演奏されない）お客さまにも楽しんでいただけるような曲を目指しました。また、大人数でも演奏できるように、比較的やさしい曲にしました。

曲そのものには特に季節性があるわけではないのですが、春の暖かい日差しが里山に降り注ぐと、土の中から筍(たけのこ)が顔を出し、空に向かって伸びるとともに竹林が広がっていくようなイメージで、「ぬくもり」「めざめ」「ひろがり」の３シーンで構成しました。

尺八を吹かれる方から「最近は演奏会の規模も小さくなり、絃方(いとかた)にお願いする曲も減ってきて、尺八だけの曲が続くと、少し気分を変える曲がほしい」と言われたことがきっかけで、この曲をつくりました。