曲の説明
明日香の桜
桜の季節に近鉄(きんてつ)吉野線(よしのせん)の飛鳥(あすか)駅に降り立ち、明日香村(あすかむら)に所在する古代の史跡を巡ってきました(電動のレンタサイクルだと楽に回れます)。「あすか」にはいろいろな漢字があてられたようですが、その枕詞(まくらことば)であった「飛鳥」も「あすか」と呼ばれるようになったそうです。飛鳥時代は、聖徳太子(しょうとくたいし)や大化改新(たいかのかいしん)を思い浮かべる一方で、有力者の殺害が相次ぐなど殺伐としたイメージも抱くのですが、春の明日香村は、畑に色とりどりの花が咲き、山の緑も望めてのどかな雰囲気でした。高松塚古墳(たかまつづかこふん)をはじめいろいろな史跡がありますが、「橘寺の春(たちばなでらのはる)」「巨石と桜(きょせきとさくら)」「甘樫の丘から(あまかしのおかから)」の3つのシーンで構成してみました。
聖徳太子ゆかりの橘寺のお堂は江戸時代の再建だそうですが、大陸の先進的な文化を積極的に採り入れようとしていた時代が浮かんできます。飛鳥時代の橘寺は広大な敷地に堂宇(どうう)が立ち並んでいたようで、満開の桜は文化花開く当時の都の姿を思い起こさせてくれます。
石舞台(いしぶたい)古墳は、30個もの巨石を積み重ねていて、その存在感に圧倒されます。誰のお墓かはわからない(蘇我馬子(そがのうまこ)?)そうですが、築きあげた人々の力に感動します。巨石の向こうには桜が咲き、遙かに山々に囲まれて空間的な広がりを感じます。
舒明(じょめい)天皇(在位629~641年)は香具山(かぐやま)にのぼって国見(くにみ)をした(『万葉集(まんようしゅう)』巻一の2)ようですが、甘樫の丘にのぼると畝傍山(うねびやま)・耳成山(みみなしやま)・香具山の大和三山(やまとさんざん)が望めます。咲きほこる桜の樹々の間から奈良盆地を眺めると、国見をしているような気分になってきます。
(注) 縦譜につきましては、当該楽器のほかに他の楽器のパートを補助的に記載しています。ただし、複数のパートを集約し、オクターブも変えているところがあります。また、十七絃は箏に置き換えて記載しています。正確には、五線譜(スコア)をご参照ください。
音源
mp3 FILE:3ka057a_明日香の桜 v1.0.mp3(6:57)
楽譜
五線譜(スコア):3ka057g_明日香の桜(五線譜) v1.0.pdf
縦譜(箏・十七絃譜):3ka057jk_明日香の桜(縦譜/箏・十七絃譜)v1.0.pdf
縦譜(三絃譜):3ka057js_明日香の桜(縦譜/三絃譜)v1.0.pdf
縦譜(尺八譜):3ka057jt_明日香の桜(縦譜/尺八譜)v1.0.pdf
五線譜は「MuseScore」、縦譜は佐藤祈采氏ご提供の「JapoScore」を使用しています。
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