曲の説明
日 本(にっぽん)
日本ほど四季の変化の大きい国はないそうで、日本の自然は常に変化し、風景もまた変化していきます。豊かな自然の恵みとその中で営まれてきた耕作を題材に、日本の歴史や日本人の特性を振り返ってみようと「四季の恵み(しきのめぐみ)」「稲田に生きる(いなだにいきる)」「草取りの定め(くさとりのさだめ)」「世界に誇る(せかいにほこる)」「しなやかに強く(しなやかにつよく)」の5つのシーンで構成してみました。タイトルはいろいろ迷ったのですが、テーマが広くなかなかしっくりこないので、そのものズバリ「日本」にしてしまいました。
「四季の恵み」:縄文時代、雨が多く四季のある日本では、豊かな広葉樹林が広がり、農業に頼らなくても食べていけたそうです。
「稲田に生きる」:縄文時代の後期に稲作が伝わると、森や林は田んぼに変わり、大きな木が茂る中では育たなかった草花や、虫や魚や蛙などが棲みつくようになりました。
「草取りの定め」:温暖で雨の多い日本では植物の生育も早く、雑草もどんどん伸びます。一生懸命草取りをして田に漉(す)き込むことで、稲の収量を増やしてきました。手を抜けば草ぼうぼうになります。勤勉できめ細かい国民性は草取りから生まれたのかもしれません。
「世界に誇る」:限られた面積で草取りなど手をかけて収量を増やしてきた結果、日本の農業生産力は世界に誇れる水準になりました。日本の農地は狭く生産性が低いと言われますが、1アールあたりの収量は、日本が約10万kcal、アメリカが2.8万kcal、オーストラリアは1.1万kcalだそうです。
「しなやかに強く」: 豊かな自然はまた災害ももたらします。みんなで力を合わせて災害を乗り越えてきたのが日本の歴史です。海外からの圧力や大きな社会の変化もありました。日本人はしなやかに変化を取り込み、しかも変えないものは変えずに対応してきました。これからも美しい四季と稲作が培ったしなやかで強い国民性によって、この国は未来へと続いていくことでしょう。
参考文献:『雑草と日本人』(稲垣栄洋 草思社文庫)
音源
mp3 FILE:3ka061a_日本 v1.0.mp3(9:46)
楽譜
五線譜(スコア):3ka061g_日本(五線譜/スコア) v1.0.pdf
<パート譜>
五線譜・縦譜(篠笛・尺八):千代之音からダウンロードできます。
五線譜・縦譜(三絃):千代之音からダウンロードできます。
五線譜・縦譜(箏・十七絃):千代之音からダウンロードできます。
五線譜(締太鼓・桶胴、大太鼓):千代之音からダウンロードできます。
※ 打楽器については、縦譜はありません。
五線譜は「MuseScore」、縦譜は佐藤祈采氏ご提供の「JapoScore」を使用しています。イメージ画像はGeminiを使用しました。
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