昔、寒霞渓で金が出ると信じて掘り進めた人がいたそうです。 そしてその跡にはコウモリが住み着き、今では「こうもり穴」や「こうもり洞窟」と 呼ばれています。今回はそこへ行ってみました。 |
寒霞渓の紅雲亭方面と山頂方面へ行く道の分岐点正面にある細い道を登ると
島四国札所石門・大師堂の駐車場があります。そこに車を置いて10分ほど歩くと
お寺に到着します。まず今回の登山の無事を祈ってから出発しました。 まず大師堂前の川を渡る手前にある小屋の左手の小道を入ります。 最初は方は整備されています。 |
森に入ると急に道が荒れてきます。でも道跡ははっきりしています。 しばらく行き炭焼き窯跡の横を通り過ぎてすぐ道は途絶えます。 ここで対岸に渡りしばらくすると石橋らしい構造物がありました。 その先の東側に道がありましたが、数十mで再び無くなり西側に 渡ります。このあたりからペンキやテープによるマーキングが目につくように なります。はっきりした道跡は無いので、目印を見失わないように進むと左手にある小さな谷の横を通り 林の中を通過すると再び東側に渡ります。こちらは道跡がはっきりしていので迷わずに進みます。 |
谷の東側の道はしばらく続きます。脇道らしき箇所もありますが、そのまま進みます。 谷の中央が見える場所で上左側写真のような目印があれば西側に渡ります。 石門洞を出てからここまで約30分ほどかかりました。 渡ると目印と共に掘り出した石が大量に堆積しているのが見えます。 堆積している石の右端に沿って登ると洞窟の場所に着きます。まっすぐ登るのが 大変なようだったら数m上流側から登ると少し楽です。洞窟をのぞくと奥行きは あまりなく右手にくぼみがあります。宿泊場所にしていたような感じでした。 |
洞窟奥の天井には多数のコウモリが越冬していました。しばらく観察した後で
洞窟左手の上に続く道があるので登ってみると第2の洞窟がありました。
こちらは深く10m以上はいると温度も上昇していました。かなり奥まで
続いているようでしたがペンライトしか持っていなかったので内部の探検は
あきらめました。試しにフラッシュを光らせて撮影するとコウモリが驚いて
飛んでいましたので奥の方では完全には冬眠していないようでした。
後で探検した人に話を聞くと洞窟は100m以上続き最後の方は水没していてわからないそうです。 この洞窟訪問は自然舎の半日コースになっていますので、そちらの利用も良いかと思います。 またこの谷はマムシという毒蛇が多いこともありコウモリが冬眠する冬の季節に訪れるのが良いかと思います。 |