滝宮から笠が滝山頂へ・・・ミニ霊場に導かれる道

昭和9年の遍路旅の写真 左の写真は昭和9年(1934年)4月に岡山から小豆島に遍路に来た時の写真です。このような 写真が60枚近くあります。小豆島に住む人が撮影者の息子さんに頼まれて 撮影場所を探すうちに某サイトでみんなの協力を求めました。みなさんの協力で場所が判明した写真も 多かったですが、わからない写真もありました。左の写真もその一枚です。 私は山の形から71番札所滝宮堂より高いところから撮影したと考えました。 このあたりは歩いた経験が無かったので撮影場所の探索をかねて登ってみました。
71番滝ノ宮堂 竹藪の中を通って 登り坂がきつくなる
71番滝ノ宮堂から東向きに出てすぐに遍路道の案内にしたがって右折します。 家や畑の間を進みますが5分ほどで竹藪の中に入ります。道はきちんとしていますが 遍路道の案内板が山道の交差点のわかりにくい場所にあるので注意して歩いてください。 次第に坂がきつくなりますが、山道に入って10分ほどで稜線に着きます。
廃堂 笠ヶ滝への遍路道 三番釈迦如来
稜線には笠ヶ滝から皇踏山山頂への道があります。着いた交点には廃堂があり 横にはミニ霊場の石仏が置かれていました。これを見て古い写真との一致点が出てきて 期待が高まりました。そして左の笠ヶ滝への道を登りはじめました。
岩だらけの道 分岐点にある御堂の不動明王 北辰妙見堂
道はこれまでと違って右手の崖下に笠ヶ滝の集落が見える稜線を登ります。 路面は岩が出て登りもきつくなります。10分足らずで白い建物に到着。 中の崖に不動明王がおられました。ここから右へ5分ほど行くと笠ヶ滝の寺に 着きます。でも私の目的は違うのでまっすぐ登ります。ミニ霊場も上に続いています。 5分ほどで北辰妙見堂がある山頂にたどり着きました。
現在の風景 山の稜線
この山頂が昔の写真とほぼ一致します。育った木で遮られて見えない山の稜線も少し下った場所で 確認できましたのでここに間違いないと思いました。
十三層の塔 下を見ると笠ヶ滝の屋根 山頂から東に進むと数分で有名な笠ヶ滝寺の崖の上に着きます。絶景でした。
笠ヶ滝からの絶景



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