エドラス |
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ガンダルフと合流した一行は、セオデン王の居城めざして一直線に東エムネトの草原を急ぎました。没日の沈むはるかローハン峡谷の辺りに、もうもうと煙が上がっているのが見られました。 「合戦じゃ!」と、ガンダルフが言いました。 馬を乗り続けた一行は、やっと、朝日にきらめくエドラスに着きました。彼等は館の入り口で近衛隊長ハマとの押し問答の末、アラゴルンはアンデュリルの剣を、レゴラスはエルフの弓を、ギムリは斧をその場に預けました。ガンダルフもグラムドリングを渡しましたが、杖だけは持って館の中に入りました。 館の中に入った一行は、年老いて背中の曲がったセオデン王と側近である蛇の舌グリマの前に進み出ました。そして、今や白のガンダルフとなった彼は、サルーマンの妖術と蛇の舌の助言により、以前の偉大な王ではなくなっていたセオデンを、不思議な力によって癒やしました。悪夢から覚めたセオデン王は幽閉していたエオメルを牢から出し、蛇の舌を城外へ追放しました。窓から外を眺めた王は、近づく悪の脅威をひしひしと感じ、世継ぎに指名されたエオウィンを残し戦いに赴きました。アラゴルンにほのかな恋心を秘めたエオウィンは、城館の門前にひとり立ち、遠ざかる軍団を見送りました。 |
ローハン峡谷 | |
西の谷 | |
イセンガルド | |
東エムネト | |
エドラス | |
角笛城 | |
ファンゴルン |