角笛城

ヘルム峡谷は北からだんだん中の方にスリヒルネの山々の影の下をくねくねと曲がりながら、はいり込んでいました。王の軍勢はヘルムの門から角笛城の中にはいりました。敵の大軍勢がすぐ後ろに迫ってきていました。エオメルはすぐにかれの所有する兵力の大部分を奧の防壁とその塔、及びその背後に配置しました。そして、王と王に直接仕える者たちは角笛城にこもりました。 　突然喚声と悲鳴が起こりました。ヘルム峡谷襲撃がいよいよ始まったのです。敵は二本の大きな破城槌を揺すって城門を壊し始めました。エオメルとアラゴルンは剣を抜きながら城壁の裏口から外に飛び出しました。アンデュリルが白い火のようにきらめきながら振り降ろされました。敵はまるで稲妻にでも打たれたように崩れ、逃げていきました。その後も敵は何度も何度も攻撃を繰り返し、高い城の城壁を乗り越えてきました。いっぽうでは渓流が流れ出している暗渠を通ってオークどもがどぶねずみのように忍び込んできました。そして、とうとう最後の一斉襲撃が始まりました。 　終わりもそう遠くないと思われたその時、突如としてヘルムの大角笛の音が頭上の塔から聞こえてきました。そして、その角笛の音ととともに、王の軍勢が敵に向かって突撃していきました。王とその一行に追われたオークと焦げ茶の国の荒くれ男達は、顔を谷間に向けました。日の出とともに恐怖と大いなる不思議がかれらを襲いました。 　西の尾根の上に突然白一色に身を包んだガンダルフが姿を現しました。その後ろには、エルケンブラントと千人の徒歩の者がいました。今まで何もなかった谷間には、今はぼうっと浮かぶ森の姿がありました。山男どもは王の軍勢の前にうつ伏せ、オーク鬼どもは泣き叫びながら、待ちかまえる木々の下の暗がりに入っていき、その後、その暗がりからはひとりも出てきませんでした。

またまた問題です 　レゴラスとギムリは大の親友です。この角笛城の戦いでどちらが多くの敵を倒すか競いました。さて、結果はどうだったでしょうか。次の三つの中から一つを選んでください。
レゴラスの勝ち
ギムリの勝ち
引き分け