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イセンガルド
 ガンダルフの進言に従いセオデンとその一行はイセンガルドめざして馬を進めました。一行の前の奥谷には不思議な森が広がっていました。木々の地をはうばかりに大きく広げた大枝の先はまるで何かを探る指のように垂れていました。また根は見慣れぬ怪物の四肢のように地面から持ち上がっていました。一同はアーチ門のように大きく開いた枝々の下を入っていきました。そしてその森を出たところで、三人のエントを見ました。
 奥谷を過ぎてイセンの浅瀬に来た一行はそこで、浅瀬の合戦で倒れた味方を埋葬した塚を見つけました。川には水も無く、川底は乾き砂利や砂がむきだしになっていました。夜が明けて再び旅を続け、魔法使いの谷にはいりとうとうイセンガルドに着きました。イセンガルドは強固な砦であり、驚くべきところでした。大きな環状の岩壁がそそり立つ絶壁のように山陰から出てまた同じところに戻っていました。南側の大きなアーチ門からトンネルをくぐると目の前に円形の広場がありました。その広場の中央には四本の巨大な脚でできたサルーマンの城塞、オルサンクがそびえ立っていました。そのイセンガルドは今や破壊し尽くされ、広場には水が一面に広がっていました。
 見る影もなくなったイセンガルドの瓦礫の上から、メリーとピピンが一行に挨拶をし、木の髭からの伝言を伝えました。ガンダルフはすぐにオルサンクの中にいるサルーマンに話をしに行きました。ガンダルフはサルーマンに、オルサンクの鍵とサルーマンの持っている杖を渡すように要求しました。その要求を拒否されたガンダルフはその杖を折ってしまいました。サルーマンは一声叫び声を上げると、はうように塔の中へ逃げていきました。その時突然、蛇の舌が塔の上からずしりと重い光る物を投げ落としました。ピピンがそれを拾い上げましたが、すぐにガンダルフに取り上げられました。
 イセンガルドの見張りをエント達にまかせ一行はそこを後にしました。アラゴルンはホビット達から聞いた、広場で手に入れた南四ヶ一の庄のパイプ草のことが、気になっていました。  

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