◆◇◆◇◆◇◆◇◆ お 店 の 基 本 情 報 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆

<2004年10月に銀座に移転し「とんかつ割烹 かつぜん」として再スタートしました> <下記データは旧店舗のものです> 店  名:かつ善 (かつぜん) エ リ ア:東京 (池袋) 住  所:東京都豊島区東池袋1−14−17石井ビル2F 電  話:03−3985−7009 アクセス:JR池袋東口より徒歩4分程度。      東口駅前より、ビッグカメラ先のサンシャイン60通りをサンシャイン      ビル方向に進み。左手にテアトルダイヤ(「笑笑」の入ったビル)が見      えたら左に入る。すぐ左手のラーメン・餃子店「新華王」のビル2階に      店舗がある。 Web Page:かつ善ホームページ 営業時間:月〜金曜日  11:45〜13:30(L.O.)             18:45〜21:30(L.O.)      土曜日・祝日 18:45〜21:30(L.O.)(昼の営業は無し) 休  み:日曜日(祝日も休む場合がある) 席  数:カウンター10席、テーブル席1卓x7人 メニュー:----- お食事メニュー(ご飯、お味噌汁、お新香付き)------      かつランチ  (昼のみ)     950円 (消費税込み)      一口かつ   (昼のみ)    1200円      カキフライ  (冬期のみ)    950円      特製串かつ            950円      肉豆腐のからし焼き        950円      上ロースかつ          1500円       特上ロースかつ         1700円      ヒレかつ            1800円        -- 鹿児島産 純粋黒豚使用 --        黒豚ロースかつ         2300円       黒豚ヒレかつ          2300円      夜の部はお酒のつまみとなる各種創作料理が多数ある。 備  考:店内禁煙     

◆◇◆◇◆◇◆ コ メ ン ト ・ 訪 問 記 録 ◆◇◆◇◆◇◆ 訪 問 日:2003年1月下旬 昼時 食べた物:特上ロースかつ   1700円 (税込み) 肉   :厚さ約1.7cm、脂が縞状に赤身に差し込んだ霜降り状ロース肉。      部分的に全く脂の無いところもある。ジューシーで柔らかい。      幅広で大判、推定重量200g強 ころも :(色)きつね色 (厚み)薄い (きめ)細かい      (食感)ふわりと柔らかく控えめの歯ごたえ。 つけ合せ:手切りキャベツ山盛り。(シャキシャキ!) ソース :自家製濃厚とんかつソース、味噌ダレ(ニンニク入り)の2つの壺      が卓上に置かれる。 そ の 他:食事メニューには、ご飯、味噌汁(青のり、豆腐)、漬け物(大根、      カブ、キュウリ、人参)が付く。ご飯お代わり自由。 コメント:池袋駅近辺の情報をYAHOO!で検索していたら、偶然にこちらのお店      のホームページを発見。ご夫婦で営まれて32年、細挽きのハン粉      は食パンから3日間かけて自店で手作り、キャベツは包丁手切りに      こだわり、自家製ソースの他に、自家製味噌だれも用意していると      のこと。さらには添加物や化学調味料は使わない食材選びなどこだ      わりの点が色々と書かれている。興味津々でさっそく店を訪問して      みた。      池袋繁華街のど真ん中の解りやすい場所にあるが、周りに派手な看      板が林立する地域だけにビル2Fの店舗は目立たない。下調べ無し      では店の存在にも気がつくことが無かっただろう。                  表の看板には、「とんかつとお酒の店」、「とんかつ、一品料理」      と書かれているので、専門店ではなかったのかと一瞬不安にかられ      る。古い雑居ビルの狭い階段を上っていくと、階段途中に鹿児島産      純粋黒豚とんかつの看板など・・・不安と期待が入り交じりながら      店前に到着。ドアの前には、店内禁煙をお願いする旨の看板。夜に      はお酒が中心となる店としては常時禁煙は珍しい感じだ・・          細長い10人がけのカウンターがあり、その中が調理場。奥の隅に      はグループ用のテーブルが1つだけの小規模店。13時過ぎに到着      したが、店内はほぼ満席。知る人ぞ知る穴場的人気店だったのでし      ょうかね。      黒豚ロースにするか特上ロースにするかメニュー選択に一瞬とまど      った。鹿児島産黒豚の方は高級素材でまあ想像がつくが、「特上」      はどこの銘柄豚とも書かれていないので、ご主人の目利きによる日      々の選択であろう。こちらの方が、この店のとんかつの特徴がわか      るかと思い、今回は「特上ロース」を注文。      注文を受けると、ご主人は大きなロースのブロックを取り出し、分      厚く一人前をカット。器具を使った筋切りなどを丹念にしてから細      かいパン粉をまぶし油鍋に投入。比較的低温揚げなのか、時間が少      々かかりました。      登場したとんかつは、淡いきつね色の衣が肉の表面を薄く覆ったも      ので、かなりの幅広ビッグサイズ。真ん中で縦にも包丁が入ってい      て10数切れの一口サイズに切り分けられている。衣は薄くて若干      肉からはがれやすい感じであるが、柔らかくしなやかな衣なのでバ      ラバラにはならない。      とんかつを口に運ぶと、衣の存在感は極めて控えめでジューシーな      肉の食感・風味がダイレクトに口の中に拡がる。まるで厚切りステ      ーキをがぶりと食べている感覚だ。肉は脂が霜降り状に適度にのっ      ていて実に旨味がある。火の通り方も抜群で非常に軟らかく、ほど      良い弾力もある。下味で塩コショウがしっかりついているので、何      も付けずに食べても十分美味しくいただける。う〜〜ん、ほっぺた      が落ちそうなぐらいに旨い!      卓上のソース類も試してみたが、味噌だれの方はかなりユニークな      味わい。名古屋の味噌かつ用のタレとは全く違ったもので、色合い      から見て白味噌を使っているようだが、生ニンニクの味がかなり強      烈で、その他緑色のハーブ類や白ごまペーストなども入っているみ      たいな感じだ。 ただしこのタレは味はとても良く、滋養と健康に      も良さそうだが、風味が強いので、せっかくの上質な肉の旨味が良      くわからなくなるため、特上ロースにはもったいない感じであった。      付け合わせのキャベツは手切りでシャキシャキと良い歯触り、味噌      汁には色鮮やかで、磯の風味豊かな青海苔がたっぷり浮かべられて      いる。この青海苔はなかなかとんかつと良い相性ですね!新発見!!       ほのかな海苔の甘みが何とも堪えられない。自家製のぬか漬けは、      やや乳酸発酵が進んで、酸味を感じる素朴な味わい。      ボリューム的には十分過ぎるぐらいの肉の量であったが、油っこさ      も感じることなく最後の一切れまで美味しくいただけた。コストパ      ーフォーマンス的にも、同価格帯の店と比較したら質・量ともに抜      群の充実度だと思いました。これでも十分満足であるが、さらにラ      ンクが上の黒豚ロースではどうなってしまうのだろうか・・・。      次回までのお楽しみで、ますます興味津々。      なお、店の雰囲気からみて、夜は美味しい一品料理をつまみにお酒      を味わう常連のお客さんが多いのかと推察されます。狭い店だけに      純粋にとんかつ定食だけをサクッと味わう目的であれば、昼の部の      訪問がベターではないかと感じました。 10段階評価:10
----------------  その後の訪問記録  -------------------------------- 訪 問 日:2003年1月下旬 昼時 食べた物:黒豚ロースかつ(定食)   2300円 (税込み) 肉   :厚さ約1.9cm、赤身と脂が分かれたロース肉。脂身の比率は      15%ぐらいでしょうか。推定重量200g強 コメント:前回食べた「特上ロース」がとても美味しかったので、最高額メニ      ューの鹿児島産純粋黒豚使用「黒豚ロースかつ」を食べに行ってみ      た。下ごしらえ等は全く一緒で植物油?で10分程度揚げ。      登場したとんかつは、寸法では「特上ロース」に比べてひとまわり      小さめで、縦方向には包丁が入っていない。その分やや厚く重量ボ      リューム的には「特上ロース」と同等程度と思われる。    断面を見ると、赤身と脂身が分かれたものであるが、赤身の方にも      多少細かい霜が入っているのだろう。ガブッと噛みつくと、黒豚特      有の引き締まった弾力のある肉質で噛みごたえがある。脂身の方は、      比較的さらりとしてくどさは無い。            全体的な印象では、前回食べた霜降り肉の「特上ロース」とは、肉      質的に対極となる感じで、豚肉本来のしっかりとした歯ごたえを楽      しむことを考えたメニューと思われる。「特上ロース」の延長上に      ある「最特上ロース」ではなく、目先を変えた別の方向の選択肢と      考えるべきだろう。            「特上ロース」に比べ600円UPとなるので、やや割高感がある      かもしれないですね。私自身は、「特上ロース」の方に魅了されて      いるので・・・まあ、たまに今日は最高級の黒豚を思いっきり喰っ      て見たいって時に選ぶものでしょうか。      なお、本日訪問時は、味噌汁は青のりではなく、ワカメで少し残念。