◆◇◆◇◆◇◆◇◆ お 店 の 基 本 情 報 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆店 名:とんかつかっぽう かつぜん エ リ ア:東京 (銀座) 住 所:東京都中央区銀座6−8−7 交詢ビルディング4F 電 話:03−3289−8988 アクセス:東京メトロ銀座線・日比谷線「銀座」徒歩3分程度。 中央通りを汐留方向に向かい「銀座六丁目」交差点(三井住友銀行角) を右に曲がり、交詢社通りに入る。とんかつ「梅林」の前を過ぎすぐ右手 のすずらん通りとの交差点角に、交詢ビルディング(2004年10月開業)が 見える。店舗はこのビルの4階のダイニングフロアーにある。 営業時間:平日 11:30〜14:30(L.O./14:00) 17:00〜22:30(L.O./21:30) 土曜日・祝日 11:30〜15:00(L.O./14:30) 17:00〜21:00(L.O./20:00) 日曜日 11:30〜19:00(L.O./17:00) 休 み:年中無休(不定休) 席 数:カウンター10席、個室座敷4席 Web Page:かつぜんホームページ メニュー:----- ランチタイムメニュー------ <前菜小鉢、ご飯、味噌汁、新香付き> かつ丼 (平日のみ) 2800円 (総額表示) お楽しみランチ 3000円〜 盛合わせ 3200円 特選ロースかつ 3800円 特選ヒレかつ 3800円 <鹿児島県霧島高原産極上黒豚使用> 黒豚ロースかつ 4500円 黒豚ヒレかつ 4500円 その他一品料理各種 ----- ディナータイムメニュー ------ <メニューはコース料理のみ> ●8500円コース(1又は2の選択) 1.料理5品とヒレ一口かつ+お食事 2.料理3品と黒豚ロースかつ又はヒレかつ+お食事 ●12500円コース 料理5品と鹿児島霧島高原黒豚ロースかつ又はヒレかつ+お食事 ●15000円〜 コース(要予約) 店主のおまかせ その他、黒豚ヒレかつカツサンド(2500円)のテイクアウトあり 備 考:店内全席禁煙 2004年8月までは池袋東口近くで「かつ善」として営業
◆◇◆◇◆◇◆ コ メ ン ト ・ 訪 問 記 録 ◆◇◆◇◆◇◆ 訪 問 日:2004年12月中旬 昼時 食べた物:特選ロースかつ(ランチ) 3800円 (税込み) 肉 :厚さ約1.5cm、脂が全体によく差し込んだ霜降り状ロース肉。 幅広で大判、ジューシーで柔らかい。 ころも :(色)淡いきつね色 (厚み)薄い (きめ)細かい (食感)ふわりと柔らかく控えめの歯ごたえ。 つけ合せ:手切りキャベツ山盛り。(シャキシャキ!) ソース :自家製濃厚とんかつソース、味噌ダレ(ニンニク入り)の2つの壺 が卓上に置かれる。 そ の 他:ランチメニューには、小鉢、ご飯、味噌汁、漬け物が付く。 ご飯お代わり自由。 コメント:池袋のサンシャイン通り近くの繁華街ビル2階にあった、「かつ善」 が、2004年の夏に突然閉店してしまった。知る人ぞ知る、隠れ家の ような店で、夜はお酒を楽しむ固定客も多かったはずである。・・ 私もこの店のロースかつに魅了されたひとりであったのだが。 店のホームページには、しばらく充電期間をとってから、新たな道 へを歩むとの主旨の、店主メッセージが残されていた。 ところが、びっくり! 僅か1ヶ月あまりの後に、銀座のど真ん中 の超一流店がひしめく交詢ビルディングのダイニングフロアーに、 とんかつ割烹店として、再スタートをきっていた。前の店の常連さ んさえ、あまり開店を知られていなかったようだ。 夜はコースで値段がやや高いので、様子見であれば先ずはランチが 良いとのアドバイスに従って、12月の昼時に訪問してみた。 交詢ビルディングの4〜5階は、高級料理店ぞろいで、各店のラン チタイムメニューを見ると、サービス品でも3000円から5000円以上 の価格設定となっている。このフロアー空間にあっては、とんかつ 定食が4000円台であっても別段違和感は無いのであるが・・ 粋な暖簾をくぐると、店内はやや照明を落とし、シックでお洒落な カウンター式の日本料理店といった雰囲気である。客席は10席あ まりであるが、入り口横に、茶室のような小さなくぐり戸がある。 おそらくその先が、小さな個室座敷になっているのだろう。芸能人 などが、お忍びで使うにはもってこいの感じだ。 カウンターの奥には厨房があるが、客席との間には仕切壁があって、 調理の様子などは、全く見えない。店主の姿も、小窓から顔が少し うかがえるぐらいだ。 とんかつのメニューは、特選と黒豚の2種類のみ。池袋時代の経験 では、黒豚よりも特上の方が、私の好みに肉質が合っていたので、 今回は特選ロースかつを注文してみた。 小鉢(ほうれん草胡麻和え)とぬか漬け盛合わせが先ず出され、と んかつの登場を待つ。箸は割り箸等ではなく、塗り箸に店名の帯が 巻かれたものが出された。食器類も、高級感のある物が使われてい る。ぬか漬けは、相変わらず酸味が利いた、よく漬かったもの。 登場したとんかつは、淡いきつね色の細かい衣に包まれた、大判の もの。肉は充分脂が霜降り状にのっているが、決してくどさは感じ ない上質なもの。肉質もきめ細かく、火の通りも抜群の加減である。 うっとりするほど美味しいロースかつであったが、池袋時代に出さ れていた、特上ロースかつも、味やボリュームでも、さほどひけを とる物ではなかった。これが1700円という価格で提供されてい たことを考えると、う〜ん、評価が実に難しい。旧店との価格差は、 やはりテナント料や客数などに大きく影響されているのだろうと感 じた。 とんかつ自体を評価すれば、都内でもトップクラスの極上とんかつ である。しかし、それを食する空間へのコストパーフォーマンス面 での評価が人によって大きく異なるであろうことが予測される。 評価が難しいが、味については大満足(10点+)であるが、平凡 な庶民レベルの価値観では、おいそれとは頻繁に食べに行ける価格 設定ではない。自腹でもう一度食べに行きたいと思わせる誘引力を 考慮して総合点を付けるしかないだろう。 10段階評価:8 (お値打ち度を考慮した総合評価)