とりそぼろ通信 にこにこおにぎり 第1部
ミーハーな観点による、誤ったRX−7好き「とりそぼろ」が作るページです。
少ない車の知識をぞうきん絞りするが故のいんちきさ加減は某「いんちきコンサートレポート」を上回る壮大なスケールでしょう…(^_^;)。

<キャラクター紹介>
とりそぼろ「とりそぼろ」
(って、○○画伯??それともキスケ??)
のんびり屋。誤った車好き。
ちょっとぷよぷよしている。
AE86(トレノ)も好きだったりする。
そのドラテクについてはあまり追及されたくないらしい…(^_^;)。
ちなみに黄金に光り輝く運転免許証を持つという…(笑)。

act.1 邂逅
SAVANNA RX-7(FC3S)
それは、10年以上前のある晴れた朝でした。
通学路のややきつい坂道を歩いて登っていくとりそぼろを一台の黒い車がしなやかに抜かしていったのです。
後ろの窓に巻き付くような独特の曲線を描くリアスポイラー。プラスティックにガードされた丸いテールランプ。…そして後ろに刻み込まれた∞マーク。
―な、なんなんだぁ、この車は??
それから何度かその車に遭遇し、やっと名前がRX−7という事がわかり、ランプがリトラクタブルだったり、ボンネットにも訳のわからない大穴が開いていたり、それまでの車にはないような曲線を持つ車であるということを発見したのでした。
RX−7という車はどこをとってもとりそぼろの美的感覚をくすぐったのです。
その当時の車のデザインといったらまだ直線的な箱っぽさを引きずっていたのでRX−7は素人の目にもわかるほど斬新でした。しかもこの2代目RX−7は85年デビューだったのです。某ポ○シェに似ているとか言われたそうですが…(^_^;)。(ゴ○ブリセブンとも言われていた(;_;)。)
しかし、当時のとりそぼろは無知なびんぼ学生だったためディーラーにカタログをもらいに行くという発想はなく新聞の広告(笑)などで一生懸命、資料を集めて満足していたのでした。
今ではFCのカタログは入手不可能なので後悔しています(;_;)。
FCはとりそぼろが車(スポーツ系)に誤った興味を持つようになった記念すべき車です。

RX-7(FD3S)
FD3Sそして時代はバブルも崩壊した91年、車にはつきもののフルモデルチェンジが例外なくRX−7にも訪れました。
あんなにスレンダーな美形だったRX−7が3ナンバーになってしまったのです。
それはちょっとしたショックでした。
あの訳のわからない大穴はどこへ行ったんだ??やたらと車高が低いんでないかい(北海道弁)??
―ゴ○ブリセブンじゃなくて、ひ、ヒラメセブン??
く〜〜〜〜っ、バブルめ〜〜〜。何でも大型化すりゃあいいってもんではないだろう(-_-#)!!
しかし、見慣れてくると不思議なものでボンネットの曲線も、そこはかとなく存在するリアスポイラーも妙にグラマラスなのです。
相変わらずプラスティックにガードされた丸いテールランプもスモールランプもFC時代の面影を感じさせるではないですか。
そしてFDは多分バブル時代にデザイン設計されたであろう他の3ナンバー化され贅肉のつきすぎた(そこまで言うか?)車に比べればぜんぜんスレンダーでやっぱり美形でいかにも走りそうなのです。しかもグラマラスになって帰ってきた。
バブル以降のスポーツ系の車の大部分はヘンな高級志向に走ってしまって本来の美しさを失ってしまったと思うのですが(←なんかエラソウ…(^_^;))、さすがRX−7です。
(個人的にはスポーツ系の車の黄金時代は80年代後半だったと思っていますが、最近、そういう所を見直す動きがあるのでスポーツ系の車もまだまだいけるかも。)
…そして99年、RX−7はFDとして最後の進化を遂げました。この後、RX−7という車種が存続するかはわかりませんが、世界で唯一、ロータリーエンジンを積んでいるという特異性や機能はもとより、そのグラマラスな美しさは国産車の中で絶品で歴史に残る車であろうと、とりそぼろは思うのです。

<かめ画伯の出張ギャラリーその1>
かめ画伯の思うRX-7のオーナーのイメージ(笑)。
どうやって乗っているんだろうと思うくらいの長身。
車もグラマラスなら、オーナーもグラマラスでフェロモンむんむん系(爆)。
でも、いまのところ、そのテのFDオーナーは見たことがない…。
実際はごついカンジのコワモテが多いよ〜な気が…(^_^;)。
長身フェロモン系はFCオーナーのイメージではという話も…。
しかしっ!!某バンドの某ギタリストも乗っていたそうだし探せばいるに違いない!!
って、あんまし人の車覗かないようにね(笑)。
そもそも、それ以前にFDってあんまし走ってないよ…(;_;)。
うちの近所はNSX(まぁっ、お金持ち(はあと)。)の方が良く走ってるし…(何故〜(ToT)?)。






act.2 それでもなぜかAE86
SPRINTER TRUENO(AE86)
とりそぼろの愛車10年ほど前の物理化学の授業の時の事です。
先生が突然、「いい車だなぁ。学生の車か?」とのたまったのです。
窓の下を見ると、真っ黒い車が鎮座していました。(今にして思うと「BLACK LIMITED」?ちなみにオーナーは英語の先生だった。)
あとから友達が教えてくれたのですが、その車が「トレノ」だったのです。
その頃はすでにRX−7に心を奪われていたため、「上品な名前の車だなぁ…。」とぐらいにしか思っていなかったのです。
一部の人達(笑)に深く愛されている車だということも後に知るのですが、やはり心はRX−7だったのです。
しかし、それから2年程してとりそぼろは意外にも黒/シルバーのトレノのお世話になることになったのでした。
AE86は古い車(83年デビュー)のためボディーラインはほとんど直線で構成されていますが、リトラクタブルのランプや後ろにちょこんと乗ったリアスポイラー(?)はなかなか愛嬌があります。
しかも、ハッチバックのため荷物が面白いぐらい積めるのです。(17インチのディスプレイとG3の本体が積めたときには驚嘆しました。)
大きさも手ごろで車としての使い勝手はかなりいい線を行っている車だと思います。パワーがそこそこあって、車体が軽いので峠を攻める(笑)のも楽しいみたいですし…。ドライバーが車のチカラを引き出してやらないといけないという手の車らしいので乗りこなす楽しみがあるのでしょう。(とりそぼろはその域まではとてもとてもたどりつけませんでしたが。っていうか、ギアを4速に入れることも出来なかったです(^_^;)。)
この車の難点をあげるならかなり前に生産が終了しているために「古い」という事ぐらいでしょう。
しかし、フルブラックだとゴールドのホイールが映えていかにもヤル気満々でカッコいいですし、新横浜で見かけたフルホワイトのトレノ(なぜか「八王子」ナンバーだった。)も新鮮で美しかったので、まだまだいいカンジです。
オーバーホールしたりしながら乗るとまだまだイケる車でしょう。
…しかし、13年物になるとさすがにエンジンの吹けが…(;_;)。車体も錆びてアナ空いてきてるしなぁ…(;_;)。マフラーもアナ空いてて近所迷惑だし…(^_^;)。
…ハチロクも好きだけどオーバーホールにン十万もかけられないし…(;_;)。宝くじも当たりそうにないし…(;_;)。今年は車検の年だしねぇ…(;_;)。
…新しい車買いますか…??

<かめ画伯の出張ギャラリーその2>
かめ画伯の思うのTRUENO(AE86)オーナーのイメージ(笑)。
長身(またかい?)で知的でちょっと神経質っぽそうでこだわり屋さんなタイプ。
って、わざわざ書かなくても、最新式のハチロクでも13年物なんだから、そんな古い車に好き好んで乗ってるような人間は相当こだわり屋さんだよ。
実際、乗ってる人はハチロク好きのこだわり屋さんか学生さんか新入社員ってカンジの若い人かのどっちかでしょう。
某マンガの影響か、最近は街中でも見かけるようになった気がするけど、主な生息地はやっぱり峠(笑)。
ちなみに発売当時のイメージキャラクターはレビンが「○ひろみ」でトレノは「○谷○行」だったそうな…(^_^;)。どういう客層を狙っていたのでしょう?
レビンとトレノは兄弟車なんだけどライトがリトラクタブルのトレノの方が好みかな。







act.3 間違いだらけの車選び
…というわけで、突然車が動かなくなった時にすぐ新しい車が納車できるわけではないので、とりあえずよさげな車に目星を付けておくことにしました。
さぁ、車屋巡りの始まりです。
条件としてはFR、2ドアクーペ、マニュアル、排気量1600〜1800cc。
ハチロクはかなり使い勝手がいいのでとりあえず似たようなカンジの車をイメージすることにしました。後、カッコよさも大事ね。
近所のディーラーから回ってみようということで、トヨタビスタにまず飛び込みました。
そして、車の条件を話すと帰ってきた言葉が…
「うちだとMR2になりますが…。」
―MR2って2シーターじゃないか〜〜〜〜!!後ろに人を乗せることもあるのに…そんな乱暴なっ!!
…しかし、今の世の中というものはRVが主流なので、好き好んで2ドアクーペ、しかもFRに乗ろうなんて言うヤツは物好き以外の何者でもないのです!!
しかも、マニュアル自体主流ではないとか。
とりそぼろの父は「雪国でオートマなんて馬力がないからだめだ。」と常々言っていた人間です。そんな雪国の人間はどうすればよいのでしょう??(しかし、最近のオートマは雪道でも大丈夫らしい…。)
それはともかくとして、このままでは妥協に妥協を重ねたどーにもこーにも気に入らない車を買ってしまうことになるのでは…。
ハチロクを30〜40万かけて直してあと2年乗り続けるか…。(でも、最終的に結果は同じ…(;_;)。)
そんな訳で、お店を回るうちにとりそぼろの目を引いた車種をいくつかピックアップしてみましょう(笑)。

ALTEZZA RS200
98年10月デビューの4ドアセダン、FRスポーツ。
トヨタ車のFRスポーツの復活という事でかなり脚光を浴びた車です。
クロノメーターとかシフトレバーとかペダルのデザインは、もうやる気満々。
グレードによっては17インチのタイヤをつけていたりするので「お父さんになってしまった走り屋」のために作られた車でしょう。
でも、設計思想は買うんだけど、いかんせん4ドアセダン。ちょっとやぼったいカンジ。
黒だと締まって見えるかなぁと思うんだけど、テールランプのデザインが淡色系じゃないとちょっと違和感が…。
メーカーの設定したメインカラーって理由があるんですね。勉強になりました。
2ドアクーペが出たらいいのに…。あくまで、ルックスは重要なのだ(笑)。

180SX
リトラクタブルのライトにハッチバックというハチロクに似た雰囲気(といいつつかなり大味。排気量も大きいし、車重も重いだろう…(^_^;)。)の2ドアクーペでFR。
とりそぼろ的には値段とルックスがそこそこなのでかなり気に入っていたんだけど、98年11月いっぱいで絶版車になってしまいました。
絶版になった時期が早すぎたのと、よく走っているのを見るのが難点(笑)。
ディーラーさんの押しが強ければ買ったかもしれませんが…(^_^;)。
色は白、とかシルバーが美形かな。黒もこじんまりしていていいけど。

SILVIA S15
180SXを絶版にしてまでのリリースだからへっちい車は出さないでしょうね、日産さん。と思っていたんですが、先代のS14は3ナンバーになってダメになってしまった車の代表格(そこまで言うか(^_^;)。って言うかS13が傑作すぎた?)だったのでかなり気合いを入れて作ったようなデザインです。
屋根から後ろにかけての曲線はもう絶品。ブレーキランプのデザインは個人的に今一つなんですが、おしりをスマートに仕上げた努力は買います。スポイラーは好き嫌いあるかも。
そのかわり、リアシートはむちゃむちゃ狭いです。
S13の域までは行っていないけど、結構美形かな。
CMでも使われているけどシルバーがマシンっぽくって精悍なカンジ。
試乗車にNAがなかった事と「シルビア?長く乗れるのか…?」っていうのが難点(?)。それにそのうちいっぱい走るようになるだろうし…。

RX-7 FD3S
顔ヨシ、性能ヨシの非の打ち所のない理想の車。
某バンドの某ギタリスト(笑)も白のRX-7(曲線美と言ってたので多分FD)に乗っていたということでますます熱があがるとりそぼろ。
でも、とりそぼろ的にはボディカラーは有無を言わさず黒なんですけど…。 しかし唯一の難点はお金が足りない…(;_;)。宝くじでも当たれば絶対買うのに…。
カタログだけもらってこよ〜っと…。(←ヒヤカシの客?) …え??99年1月にマイナーチェンジをするって…??
ROADSTER
言わずとしれた89年デビューでライトウエイト、オープン2シーターのFRスポーツ。
MR2で「2シーターは…(^_^;)。」だったのにロードスターならO.K.なのかい??というツッコミが入りそうですが、ちょうど10周年記念モデルが出ていたのです。(こういう限定品に弱いとりそぼろ…(^_^;)。)
ロードスターはコンパクトで自分が車にきっちり収まる感覚を持てて一人で乗っていても楽しい車。
だから、一人でオープンにして乗っている男の人を「寂しいヤツ…。」と思うのはやめましょう(笑)。
そして女の人はBGMがイエローモンキーの「BURN」なんかだったら婚期は遅いと見た(爆)。
デザインはリトラクタブルだった先代の方が好きなんだけどいろいろ改良点もあるみたいだし楽しい車だから許す。
オススメは当然10周年記念モデルのイノセントブルー。

ってな訳で、しまいにはローバーのオープンカー、ベンツのAクラスなども飛び出し、ますます混迷を極めるとりそぼろの車選び…。
ここまで悩んだあげく、某マンガの影響でハチロクを乗り続けるのか、待て次章!!(って、誰も待っちゃぁいないよ(笑)。)

act.4 悪魔の囁き
…そして年が明けて、マツダさんから初売りの案内が届いたのでなんかもらえるかも…な〜んて期待しつつマツダへGO!。(←おもらいさんか君は。)
そこでRX−7がFDとしては最後のマイナーチェンジだとか言う話を聞く。
―やばい。もしかしたらこの辺が年齢的にも、RX−7に乗る最後のチャンスかも…(;_;)。しかも、エコエコな世界情勢的にもフォード傘下のマツダの情勢的にもRX−7の後継車がでるか自体アヤしいのだ…。(ロータリーはNAのクーペで残るらしいけどコテコテのスポーツカーってカンジじゃなかったなぁ…(;_;)。名前も変わるらしいし。RX−01だっけ??実車見てみないと何とも言えないけど…。)
しかし、前のFDより値段が下がったとはいえ見積もりを出してもらうとtypeRB S−packageでも軽く予算を超過しておりました(ToT)。しかも、オプションすらつけていない値段で…。
もうこれは…アルテッツァかシルビアにするしかないのか…(ToT)。
まぁ、愛しのRX−7のビデオをもらえただけでも良しとしなきゃね…(;_;)。(←しっかりおもらいさんして帰ってくるとりそぼろ。)
RX−7の実車が来たら見に行くことにしたんだけど…。
やっぱ、間近で実車見るといいよね〜。官能的なボディラインとか、エンジンがかかる音とかいいやねぇ…でも御縁はないでしょう…(ToT)と、思っていたらディーラーさんが かなり値引きした見積もりを出してくれたのです。(さすが売れていない車です(^_^;)。)
―う〜〜〜〜ん…。ちょっとまだ予算より若干高めだけど…。FD最終型か…。う〜〜ん…(-_-;)。
―かわいいハチロクを里子に出せば買えない値段ではないかも…。
ハッ!!なんて事を考えてしまったんだ??この前、乗り倒してやると誓ったはずではなかったのか?? でもねぇ…最後のチャンスなんだよ…(;_;)。ああっ、どうしたらいいのか…(ToT)。

<かめ画伯の出張ギャラリーその3>
♪ねぇ〜乗りなよ〜あなたは私の〜♪
とりそぼろの耳元でこんなふうにエマちゃんが囁いたのかは定かではないです…(^_^;)。
(なんだろうこの背景は…(^_^;)。服ちょっと手抜きでごめんなさいm(__)m。)
エマちゃんはMR2やRX−7のようなクセのある車(この辺を選ぶところがマニアックな気が…(^_^;)。)に乗っていたらしいのでかなり運転は上手いとみた。
画伯的には長身の吉井さんがRX−7の助手席(リアシートは身長170cm以上ある人にはかなりキツイらしい。)に無事に収まったのか非常に興味アリマス。










act.5 車の価値とは?
ハチロクを売るとしても相場を勉強しないといけないと思い、今度は中古車買い取り専門店を回ることにしました。
「そんな13年モノの骨董一歩手前の車が売れる訳ないでしょ〜!!」とお思いの方もいると思います。
確かにトヨタ以外で下取りに出すと査定は0です。しかし、個人売買とかになると事情は違ってきます。
ハチロクの愛好者は存在するし、某マンガの影響でなおさら人気が上昇しているのです。実際、自分の店の車を売るよりハチロクに熱心な若いディーラーさんもいました(^_^;)。(とりそぼろの車は人気者だった。)
需要があればそれなりの値段がつくというのが市場原理というものです。
で、まわってみたところ、どノーマル、でも結構状態は良いとりそぼろのハチロクには20万前後の値が…。
―手放せばFDが買えるんだけど、なんか、今一つ嬉しくないんだなぁ…。
と、もんもんとしていたら、中古車買い取り専門店の人に
今週中に持ってきてくれれば21万に新車を納車するまでの代車を出します。」
と言われとりそぼろはもの半泣状態になってしまいました。
もともと、10月まで車検があるからそれまでにゆっくり捜そうと思ってたので、心の準備もなかったし…(ToT)。
結局、古かろうが10年近く乗っていたハチロクに愛着があったんだよね。
―でもいつかはお別れしないといけないし、今だったら、峠で一花咲かせる余生をおくれるかもしれないし。とりそぼろが乗ってるよりいいよねぇ。
そう自分に言い聞かせて、やっぱりハチロクとはお別れすることにしました。

車に限らずモノの価値は新しいとか、流行っているとかじゃなくて、いかに思い入れがあるかで決まるものだと思う。
自分さえ、「最高じゃぁ〜」って思ってれば、たとえボロで他人にとってはつまらないものでも、それは何者にも変えられない宝物なんだよね。

…あ、なんかキレイにまとまりましたね。ついに念願のあの車を購入することを決意したとりそぼろ。
さて、この続きは、第2部をお楽しみに…。(って、そんな人いるのか??)

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