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漱石と英語学習

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 漱石が英語を学んだ明治10年代後半から20年代前半(1883〜1894)頃の日本の高等教育は全て英語で行われていましたので,英語が自然と身についたのだそうです.具体的には,「地理・歴史・数学・動植物,その他如何なる学科も皆外国語の教科書で学んだ」「英語の時間以外に,大きな意味に於ての英語の時間が非常に沢山あったから,読み,書き,話す力が比較的に自然と出来ねばならぬ訳である」(「語学養成法」談話,『漱石全集』25巻)と回想しています.
 逆に言えば西欧の知識を,日本人に日本語で教育できる環境がなかったためにこうなったのですね.
 漱石は,日本人が英語で学ばねばならぬ教育環境というのは,独立した国家という観点から見ると「一種の屈辱」であった,とも述べています.03/08/12(火)


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