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漱石とGissing

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 ギッシングについてのお尋ねですが,『漱石全集』16巻所収「点頭録」の「三 軍国主義(二)」にギッシングへの言及があります.
 それから『漱石全集』25巻,「夏目先生の断片」(『英語青年』36巻9号,大正6年2月1日)にもギッシングへの言及が紹介されています.
 「此間もGissingを読むと,あの人は非常に苦学した人だが,その苦しい中でなけなしの金を出してGibbonを買ひ,繰返し繰返し読んだといふが,全く感心するね.」とあります.
 東北大学附属図書館「漱石文庫」には,漱石の蔵書として,Gissingの以下の4冊の著書が所蔵されています.
・The Unclassed. Lond. Laurence, 1895. 312P.
・The town traveller. Lond. Methuen, n.d. 128P.(書き入れ,傍線あり)
・New Grub Street. Lond. Smith, 1904. 469P.(書き入れあり)
・Veranilda. Lond. Constable, 1904. 348P.(書き入れ,傍線あり)

03/08/25(mon)


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