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写生文とは?

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 画家の友人に示唆を受けた,正岡子規が提唱する「写生文」は,身の周りの事物を写して,面白い文章を作るために,「ありのまま見たまま」にその対象を模写するというものでした(「叙事文」明治33).
 漱石のそれは,子規が修辞的な面を重視したのとは異なって,思想(考え)を飾り気なく平たく作為なくそのまま書き表すことだと,子規宛書簡の中で述べたり,「写生文」(明治40年)の文中でも「作者の心的状態」を重視することを主張しています.03/07/10


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