接見伍萬件に想う

平成12年1月 粥川善洋

 「5万件に想う」前に、以下の一文を再掲したい。

 ほぼ1年前に私がホームページ作成の途に就いたのは、ふと私がPR局長というものを生業にしていた時分にこのような手段が存在すれば、利用していたに違いない、との思いにかられたことが発端と言えば発端である。
 果たして「AIESEC」で検索してみると主立った委員会は頁を掲げており、成程何時の世も人の考えることは大して変わらないと得心したが、さてこの様子では身近な関係者が次々と頁を立ち上げる日もそう遠いことではあるまい、私もバスに乗り遅れてはならぬと一念発起した次第である。

 あれから1年、私の懸念は杞憂に終わったというか、果た又そんな物好きはそういないと言うべきか、個人で頁を作りましたという方にはトンとお目にかからない。実際、殆どロハで出来る、こんなオイしい手段を見過ごす輩はいまい、と冗句でなく思っていたのだから、矢張り私には「広報」の職が似合っているということだろう。

 これは本「Formerly Known as AIESEC Member 88-92 To.jp」開設から約1年後の、平成9年恵比寿倶楽部会報に寄せた駄文の冒頭である。この時分にはまだ個人のホームページ作成というと、かなり「特殊」な人種の為せる業と見なされており、当の本人だけはそう想っていなかったことを、自ら揶揄している訳だが、可成り面はゆい云い方をすれば、漸く時代は追い付いてきた様である。

 巷にはありとあらゆるHPが溢れ、かつ個人頁も決して少なくない。身近な関係者においても、ホームページ作成者の集いを催すことさえ出来る様になったとは、誠に時は移ろうものだ(詠嘆)。
 かつてはプロバイダーと契約するとオマケで5MB程度与えられていたのが、今では無料ホームページすら少なくない。既にケーブルTVの様な例もあるが、安価な専用回線のみならず、一家に一台サーバーをという時代もそう遠いものではないのかも知れない(大袈裟)。
 その中で今般、拙頁もカウンター設置より3年あまりで接見5万件を迎え、ひとつ感慨を述べるならば、「父親になることは簡単だが、父親であることは難しい」、即ち、どんなに豪奢かつ盛沢山のHPを作ってみた所で、更新を重ねていかなければ誰も見てくれない、ということだ。言わば、予備校の宣伝文句の様になってしまうが、「継続は力」である。

 では継続する力の源泉は何か、と問うて見るのだが、これも同文からの抜粋を掲げたい。

 況やホームページを作るという作業は難しいものではない。私はhtmlという文法をWindowsの「メモ帳」で一から打っていったが、最近ではワープロから変換出来るものも増えているし、インターネット上では無償のその手のソフトも五万とある。
 勿論広く万人に御覧戴こうと思えば、日夜の取材活動も欠かせないしそれなりの設備投資も必要となる。私もスキャナーを購入して仕舞ったが、何もそこ迄やらなくても何か個々人の詳しい事柄を、広く世間に発表するにはお手頃であり、是非皆様方にもホームページ作成をお勧めしたい。(中略)

 ともあれ単純に言えば、まぁ結構ヒマなのだ。

 はい。仰せの通りでゴザイマスダ。と自分に突っ込んでみても仕方がないが、時間に余裕のあることが第一の条件である。それを幸運と見るか身の浪費と見るべきかは意見の分かれるところだろう。
 もちろん、永く続ければマンネリ感が漂うのは否めない。本頁とて97年2月に掲示板とカウンターを敷設してから基本構成はほとんど変わっていない。そろそろ潮時かな、とも想わないでもないが、まぁもう少し、当分はこのペースで走っていく積もりだ。
創立以来の「(官報+噂の真相)÷2」を信条に、「旧東大88年入学世代をはじめ幅広い旧AIESEC関係者の交流の維持・促進」に引き続き努めていきたい。
 いずれにしろ、既にたびたびお願い申し上げ諄いやも知れぬが、皆様の熱い御声援とともに、これ迄に匹する御協力を改めてお願い申し上げたい。
 ありがとうございました。
伍萬件へのお言葉はこちらへ

本HP概観
○正式名称 Formerly Known as AIESEC Member 88-92 To.jp
○主宰者  粥川善洋
○創 立  平成8年6月7日
○容 量  約8.7メガバイト(00/1現在)
○主な内容 トピックス、御成婚、異動・転居、記事、掲示板、
      日本プロ野球移籍・トレード大全 ほか
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