鑑賞日:98.02.25/公開日:98.02.21
「ニル・バイ・マウス(NIL BY MOUTH)」
(演)レイ・ウィンストン、キャシー・バーク
今日ご紹介するのは、ゲイリー・オールドマン(「レオン」、「フィフス・エレメント」
、「エアフォース・ワン」などに出演)の初監督作品「ニル・バイ・マウス」です。
“ニル”とはイギリス英語で“ゼロ”のこと。
映画の中では“一口も食べ物を食べない状態”として説明されていますが、
転じて“親が子供に対して全く愛情ある言葉を言わない状態”としても使っているようです。
映画のストーリーやテーマからすると後者として解釈するのがいいんじゃないかな。
さて、ゲイリー・オールドマンって“陰”か“陽”かと言うと“陰”の俳優ですよね。
今までの役どころも“気難しい”とか“ヤク中で暴力的”とかちょっとクセのあるものが多かったし。
で、今回の映画は彼の自叙伝的映画と聞いていたので、
どんなストーリーなのかなーって前々からすごく気になっていたんですけど、
ものすごくheavyな映画です。
見ていて胸が重くなっていくんですよ。
舞台はオールドマンが育ったサウスロンドン。
ここに暮らすある家族のストーリーなんですが、
貧民街のありのまま(らしい)を赤裸々に綴っているんです。
# 字幕をたどるのに夢中になりがちですが、是非彼らの生のセリフをよく聞いていて
# 欲しいです。なまりとか言葉使いとかにも教養のなさがハッキリ表れていて“ここ
# がどこか”ということを強烈にアピールしているから。
アルコール、ドラッグと暴力の世界から抜け出せない家族...。
主人公となるのは30歳の女性ヴァレリー(キャシー・バーク)とその夫のレイモンド(レイ・ウィンストン)。
夫はドラッグ付けに前科者でオマケに妊娠中である妻ヴァレリーに暴力すら振るう。
弟もしょうもない友人とつるんでドラッグ漬けの毎日。
母親が工場で稼ぐ金までドラッグにつぎ込み、
ドラッグが切れると禁断症状にうめく...っていうハッキリ言って目をそむけたくなるシーンばかり。
ハリウッド映画によくありがちな“暴力やドラッグを格好良く描く”シーンは全くないんです。
きっと死ぬまで彼らはこの生活の繰り返しなんだろうなーと思うと結構身につまされますよ。
でも、一番胸が詰まってしまうのは、夫婦のやりとりを幼い子供が見ているってことかな。
特に際立ったセリフがあるわけでもなんでもないのに、妙に存在感があります。
この子は大きくなったらやっぱり同じ環境に身を投じるんだろーか?
なんて思わず考えてしまいます。
すごく重くて、娯楽という感じじゃないけど、オールドマンの思いがすごく伝わってくる傑作です。
尚、妻役のキャシー・バークはこの体当たりの演技でカンヌ映画祭主演女優賞を受賞しています。
単館上映なので、どこでも見られるというわけではないんですが、オススメの一本です。
特にバイオレンス系映画が好きな人、ドラッグに一種のカッコ良さを感じている人には是非見て欲しいです。
少し考え方が変わるかもしれません。そのくらい衝撃的です。
逆にファンタジー系が好きな人にはショックが大きすぎるかも...。(^^;
でも、こういう世界が現実にある(らしい)ことを知るのもいいんじゃないでしょーか。
なんか、あまりにも重い映画だったのでいつもより暗い口調になっちゃいましたけど、
オールドマンの演出に拍手を送りたいです。
★オマケの情報その1
父の思い出を表現したかったオールドマン。彼の父が実際に通っていたバーが登場します。
★オマケの情報その2
制作は“あの”リュック・ベッソン。友情制作?なんでしょうね、脚本も見ずにOKしたそうです。
★オマケの情報その3
音楽は“あの”エリック・クラプトン。彼のファンは必見でしょう。ブルースが本当にカッコよすぎます!
【Holyの評価・・・(^_^)/VeryGood←これが初監督作品とはスゴイ!】
鑑賞日:98.02.25/公開日:98.03.07(日本語吹替版は3.14より)
「マウス・ハント(MouseHunt)」特別試写会参加!
(演)ネイサン・レイン、リー・エバンス、マウス?
今日ご紹介するのは、ちっちゃなマウスが大活躍するコメディー映画「マウス・ハント」です。
ことの発端は、ある二人の兄弟が父親の遺産としてボロ屋敷を相続したこと。
ところがそのボロ屋敷は歴史的に資産価値のあるものだった!
早速競売にかけようとする兄弟の前に立ちはだかったのが、この屋敷の先住権?
を主張する賢い一匹のネズミ(2歳のオス、体長10センチ)。
# なんとキューバに旅行したこともある!←現在はハワイに憧れているらしい!?
兄弟はあの手この手でマウスを追い出そうとするけれど...。
マウス版ホーム・アローン?とでも言うべきこの作品、
主人公のマウスがキュートなのはもちろん、
兄アーニー役のネイサン・レインや弟ラース役のリー・エバンスもいい味出してます。
ネイサン・レインって「バード・ケージ」で気持ち悪い?母親になりすまし、
奇声をあげていたのがすっごくインパクトあったけど、
今回はちょっとおちゃめな中年オジサマ役をユーモアたっぷりに演じてくれてます。
とにかく笑わせてくれる場面がテンポ良く出てきて、ホントに飽きません。
結構ブラックユーモアが混じってるんですが、「うぁー、それ以上はやめてー」
というあたりで次ぎのフリが待っていて、ちょっとドキドキ感?も味わえたりします。
あと笑っちゃうのがマウスの宿敵として登場するネコ。
名前がね、“キャッジラ”ちゃんっていうんですよー。
アメリカ版ゴジラの影響なんでしょーねぇ。ははは。(^^;
そういえば、敵役?には全部名前が付いているのに、主人公のマウスには名前がありません。
そんなわけで、只今マウスの名前を大募集しているとか(3月1日まで!)。
3月6日には発表になるそうですから、ちょっと楽しみですね。
ドタバタコメディーが好きな人、動物好きの人、最近笑いが足りないぜ!
と感じている人にオススメです!
ファミリーで見ると、子供が「マウス飼いたい!」なんて言い出すかもね。 :-p
【Holyの評価・・・(^_^)/VeryGood←大人でも楽しめるでせう(^^;】

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