鑑賞日:2007.11.03/公開日:2007.10.20
「ヘアスプレー(Hairspray)」
(演)ニッキー・ブロンスキー、ジョン・トラボルタ、ミシェル・ファイファー、クリストファー・ウォーケン、クイーン・ラティファ
皆さん、こんにちはー。
今日ご紹介するのは、ポッチャリ体型の女の子がスターを目指すミュージカル映画「ヘアスプレー」です。
本作は、2002年初演のブロードウェイ1・ミュージカル「ヘアスプレー」を映画化した作品なんですが、
そもそも2002年のミュージカル自体が1987年にジョン・ウォーターズが監督した同名映画が元になっているのだそう。
つまり、映画⇒ミュージカル化⇒再映画化となってるわけですね。
ところで、私個人はミュージカルが好きではありません(好きな方ごめんなさい)。
そのため、普段ミュージカル映画というだけで観ないことが多いのですが、
今回はジョン・トラボルタの女装に興味があったので映画館まで観にいってきました!
本当は、公開されてすぐに行きたかったのですが、
いつものように仕事等で非常に多忙だったため結局公開から3週目にようやく観にいくことができました。
さて、まずは簡単なストーリーをご紹介しておきましょう。
トレーシー(ニッキー・ブロンスキー)は、ダンスとおしゃれに夢中なボルチモアの女子高生。
朝から大量のヘアスプレーを使って、ばっちり髪型を決めてから登校するという徹底ぶり。
そんなトレーシーの夢は、コーニー・コリンズショーという人気のTVダンス番組に出演し、
憧れのリンク(ザック・エフロン)と躍ること。ただ、トレーシーは超BIGサイズの女の子だという問題があった!
そんな折、ショーのレギュラーに欠員ができ、オーディションが開催されることになった。
しかし、オーディションの実権を握るのは、美人なだけが取り柄のベルマ(ミシェル・ファイファー)。
果たして、トレーシーはレギュラーの座を獲得できるのか……
自分の苦手なミュージカル映画ということもあり、正直さほど期待していなかったのですが、
これがびっくりするほど面白かった!
個人的には、ジョン・トラボルタが演じたトレーシーのママ、エドナがサイコーに笑えました。
だって、トレーシーそっくりに超BIGな女性に大変身!ですから。すっごいメイクに時間かかったでしょうね。
“ジョン・トラボルタ=サタデー・ナイト・フィーバー”な人は、相当抵抗あるのかもしれません。
でも、私は逆に「サタデー・ナイト・フィーバー」のトラボルタを知っているからこそ
(あ、リアルタイムに映画館で観た世代ではありません)、あの配役に納得です。
だって、ファットスーツを着込んでダンスするのは相当大変ですよ!
BIGな感じを出すには、男性俳優をキャスティングした方が面白いし(ちなみに、オリジナル映画でも母親役は男性が演じたらしい)、
“ダンスと言えばこの人!”みたいな俳優でないと、ねぇ。
ダンスと言えば……。トレーシー役のニッキー・ブロンスキーは、オーディションで1,000人の候補の中から選ばれた新人。
ミュージカル映画なんで、歌とダンスをこれでもか!というくらいに披露していますが、
あの体型で息の切れないダンスはすごい!すごすぎる!
相当ダンスレッスンを積んだと思いますが、よくポッチャリ体型がよく維持できたなー、とヘンなところで感心してしまいます。
元々ダンスをやっている子なんだろーか。でも、だとしたら、痩せたくなくても痩せちゃうと思うし、
ダンス経験がないなら、映画のためにレッスン積んだだけでガクッと痩せちゃうと思うんだよなー。不思議。
私、相当昔(学生のとき)にジャズダンスやってたんですが、結構な運動量でさ、
真面目にレッスンすると筋肉も付くしポッチャリなんてなれないわけですよ。
だから、激しいダンスしながら(しかも歌いながら!)ポッチャリを維持するのは、結構すごいと思うのです。
消費したカロリー以上に食べるだけだけでなく、ジャンキーな物も相当食べないとね。
プニプニ感は野菜やたんぱく質では出ませんから。(^^;
話が横道にそれました。
この作品はとにかく底抜けに明るくて楽しいのですが、本筋と関係ないところの笑いのツボも絶妙なんです。
特に、クリストファー・ウォーケン演じるトレーシーのパパ、ウィルバーには要注目ですよ。
このパパ、イタズラおもちゃの専門店を経営しているという設定なんですが、
このおもちゃ店がかなり笑えます。なんか飄々としたキャラなんですが、
すごいいい感じでトレーシーとエドナに絡んできます。
クリストファー・ウォーケンって、こんなコメディもこなすんだーと意外な発見だったのですが(コメディという印象がない)、
コメディに無縁な感じの顔つきが余計に笑えた要因かも。
しっかりミュージカル映画なんだけど、歌とダンスのTVショーを取り巻く話なので、
ミュージカル調が鼻につくことはなく、かえって自然な感じがしました。
というわけで、ミュージカル映画が苦手な人にもオススメ度高い作品に仕上がっています。
ストーリーの緻密性がどうしても気になるという方や、ハッピーならいいじゃん!的な映画が嫌いだというヘソ曲がりな方にはオススメできませんが、
万人受け度の高い映画だと思います。
ウッカリしていると、ラスト「YOU CAN'T STOP THE BEAT」が流れる頃には、思わずリズムを刻んじゃいますよ。(^^;
最近楽しいことがないなー、なんて人はこの作品で元気をたっぷりもらっちゃってください!
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