はじめまして。望月といいます。武満さんの「音・言葉・人間」(岩波書店)を買おうとしたら、すでに廃版になってしまっているようです。どなたかこの本を手に入れられる古本屋などご存知なら、連絡お願いします。
また、この本を譲ってくださるという方がいらっしゃるのなら、本代と宅配料を払うのでよろしくお願いします。
↓日付が違っています。
28日(火)と29日(水)です。
★NHK-BS2 武満徹オンエア予定
クラシック倶楽部 2000年11月18日(火)8:05-9:00
− ジャパン・シリーズ(6) −
「アンダルーサ」 グラナドス作曲
「スペイン・セレナード」 マラツ作曲
「早春賦」 中田 章・作曲
武満 徹・編曲
「フォリオス T,V」 武満 徹・作曲
「セビリア」 アルベニス作曲
「郷愁のショーロ」 バリオス作曲
「小さな空」 武満 徹・作曲
「MI YA TA」 武満 徹・作曲
「 翼 」 武満 徹・作曲
「 歌 」 モンポウ作曲
(ギター)荘村 清志
(ギター・歌)小室 等
〜東京・観泉寺で録画〜
クラシック倶楽部 2000年11月19日(水)8:05-9:00
− ジャパン・シリーズ(7) −
「ハンガリー田園幻想曲」 ドップラー作曲
「2本のフルートとチェンバロのためのソナタから」 バッハ作曲
“アダージョ”
“アレグロ”
「ボイス」 武満 徹・作曲
「シリンクス」 ドビュッシー作曲
「オール オブ ミー」
「エチュード 第5番」 イサン ユン作曲
「無伴奏チェロ組曲 第3番」 バッハ作曲
(フルート)藤井 香織
(フルート)高木 綾子
(ウッドベース)佐藤 慎一
(ハープシコード)小森谷裕子
〜東京・旧古河庭園で録画〜
★ From me flows what you call Time 初演評
《カーネギー・ホール創立100周年記念委嘱作品》
ネクサス,小沢征爾指揮ボストン交響楽団 90年10月19日カーネギー・ホール
《作曲ノオト》
「私がこの作品を書くように求められた、ちょうどそのとき、私はチベットの風習に関する書物を読んでいた。季節風がチベットに吹いてくるとき、人々は国の別の場所へ移動する。そのとき彼らはとても美しい祭礼をする。それは‘rlung-ta(風の馬)’と呼ばれている。彼らは平原に長い紐を張り、五色(青、赤、黄、緑、白)の美しい着物を掛ける。これは幸運のシンボルであり、それぞれの色は特別な意味をもっている。青は空にかかわりがあって、白は透明だがあらゆる色を含んでいる。黄は収穫とかかわりがある等々。春になって季節風が吹きはじめると、彼らはこの風の馬と共にどこへ移動するかを決める。そういうことで私は次のようなアイディアを得た:五つの色、五人の打楽器奏者。
それぞれの奏者は、それぞれの色に照応して、独自の特別な役割をもっている。私はカーネギー・ホールにそのコンサート・ホールの全部を使いたいと言った。ホールに小さな鈴を垂らすつもりである。 − バルコニーの下に、右にも五つの鈴を、リモート・コントロールのように五つの色のリボンを結び付けて。
タイトルなしで作品を書きはじめるのはとても難しい。私はいつも象徴的なアイディアやメタファー(暗喩)で書きだす。もちろん、スケッチブックに何かを書いたりするけれど、それは抽象的な意味合いで純粋に音楽的なものである。しかし、作曲をするときには私は何かエモーショナルな体験が必要だ。 − 美しい風景とか美しい絵を見るというような。
“From me flows what you call Time”という題名は、大岡信の詩「澄んだ青い水」 − 英訳は、大岡とトーマス・フィッツシモンズにより《Clear Blue Water》と題されている − の一節から、詩人の諒解をえて引用された。この詩を読んだ時、私はカーネギー・ホールから、その100周年を記念するための作曲委嘱を受けた直後だったが、From me flows what you call Timeという一節から、強く触発されるものを感じた。
カーネギー・ホールという特別の意味をもった人工空間に、これもまた特別な100年という時間が流れ、その時間層の無数の空隙から、“From me flows what you call Time”というつぶやきが聴こえてくるような、そんな想像にとらえられたのだった。したがってこのタイトルにある「私」(me)は、あくまでもカーネギー・ホールであって、私自身ではない。
いうまでもなく、私はネクサスとセイジのために書いた:私たちは非常に親しい友人であり、長い間私は彼に感嘆している。しかし、今回私の主な関心はカーネギー・ホール − 100年間のあいだ多くの音楽に満たされてきた、その歴史 − にあり、そのために曲を書く作曲家に選ばれたことを光栄に思っている。」
(武満徹)
注:文章は日本初演時の作曲ノートとは異なります。和・英・和の重訳と思われます。
《初演評》
「それはスペクタキュラー(人目を引く超大作)である。白、青、黄、赤と緑の長いリボンがステージからカーネギーの第2バルコニーへ掛けてあった。バルコニーでリボンはチューブラー・チャイムズの群れに結ばれていた。ネクサスの奏者たちがステージでリボンを引っ張ると、ホール内は優美なティンティナビュレーション(鈴がチリンチリンと鳴る音)に溢れた。あとは“絶妙な”オーケストレーションを背景としてティンクル(チリンチリンと鳴る音)、チャイムとパター(ぱたぱた叩く音)が長く続いた − 30分間。オーケストラの背景は短い、めそめそした旋律によって瞬間的に変化が添えられ、五音符の主題によって句切りを付けられていた。タケミツは美しい思考を思索するジェントルでセンシティヴな人間である。彼はプログラム・ノートで、そのタイトルの“me”は、百年もの間の音楽づくりの想い出に満ちているカーネギー・ホール自体であることを明らかにしている:『それはあたかもホールが長い年月という層のあいだに起こる無数の出来事を回想して呟いているのを聞くことができるかのようであった』。ロマンティックな考え。冷血漢を除いて誰がこのようなデリケートで、長く延ばした聴覚的筆致に抵抗できようか − 蝶のようなマッサージ師の職務の現代音楽のアナローグ。わたしはできる。数分で十分だった。この捧げものは筋肉を欠いていた。」
(アンドルー・ポーター:『ニューヨーカー』誌90年11月5日号)
《補足》
雪をかぶった青いこぶしを
天に振りあげ、
古代のその水の精は
叫んでゐる−
「この俺から
お前らの『時』は流れ出す」と。
この言葉は、当時、NHKで放送された「武満徹 創作の世界」という番組の中で、ピアノの譜面台に置かれたスケッチ帳に書かれていたものです。たぶん大岡信の原文でしょう。
武満の打楽器のための協奏的作品には、「カシオペア」「ジティマルヤ」があります。前者はツトム・ヤマシタのために書かれ、音程をもたない皮や木や金属打楽器のソロを含む5つのグループがカシオペア座のような配置をもった協奏曲で、後者はマリンバ独奏のための協奏曲です。
また星のシリーズという作品群もあり、ピアノとオーケストラのための「アステリズム」(星状の光彩の意味)から始まり、トロンボーンとオーボエと2群のオケのための「ジェモー」(双子座)、チェロとオケのための「オリオンとプレヤデス」という、いずれも協奏的な作品です。「カシオペア」はこのシリーズにも含まれる訳ですが、どちらのシリーズにも音色依存から旋律志向への作風の変化があり、「フロム・ミー・フロウズ」は、この2つの流れの合流したものだといえます。
番組の中では、作曲者を交えたこの曲のリハーサル風景と、実際の演奏の一部が紹介されました。ネクサスの5人の奏者は、ステージにカシオペア状に並び、マリンバ・ヴィブラフォン・スティールドラムといった音色の異なる鍵盤打楽器を中心に、各種打楽器を奏します。曲は、美しい旋律をもち、奏者の息遣いを反映した微妙なテンポの変化が魅力です。またステージから客席に向かって長いリボンが掛けられ、その先端に結び付けられた鈴がまるでエオリアン・ハープのように鳴らされるという視覚的な面白さもあります。
CDも出ていますのでこのサイトのディスコグラフィーで確認して下さい。アメリカでも入手できるはずです。
作品を聴いた感想をぜひ聴かせてください。
タケザワさん
情報ありがとうございました。管理人さんからもメールをいただきました。
早速さがしてみます。
「ユーカリプスI/II」はフランスのSalabert社から出ているはずです。
1970年代ころまでの作品はサラベールが版権をもっています。
売場では輸入楽譜を探してみてください。資料としては東京文化会館の
音楽資料室あたりで閲覧できると思います。
初めて書き込みさせていただきます。
武満さんの「ユーカリプスT、U」は出版されているのでしょうか?
大学の図書館にも資料室にもなく、銀座ヤマハにもありませんでした。
どなたかご存知のかたは教えてください。
こんにちは。WebBoardのほうにも書かせていただいたのですが、
こちらにも一応投稿します。
わたしはボストンに住む大学生です。
この前ボストンシンフォニーオーケストラに
行き、From me flows what you call Timeを初めて聞きました。
恥ずかしながらそれまで武満徹さんを知りませんでした。
とても印象深い曲だったので、この曲のバックグラウンドや、
他にも武満徹さんについて
知りたいのですが、ご存知の方、教えてください。お返事待ってます。
こんばんは。初めてこのページをみました。
私は今大学で音楽を勉強しているのですが皆さんの投稿をみてまだまだ無知だなあ・・って改めて実感しました。今、映像音楽に興味があるので武満さんの映画音楽の事などもこれから知っていきたいです。彼の作品では「系図」に病みつきになりました。この前(だいぶ前)N響アワーでやってたらしいですね。誰が語りを担当してたんですか?遠野凪子?どなたか知ってたらおしえてください。
こんばんは。はじめてきました。
今回は、ちょっと宣伝です。
来たる11月30日と、12月1日に、inaのいる信州大学混声合唱団が定期演奏会をします。そこで、武満さんの「うた」のなかから、7曲を演奏します。
恋のかくれんぼ、うたうだけ、島へ、小さな空、死んだ男の残したものは、翼、明日ハ晴レカナ曇リカナ、○と△の歌。あ、8曲だった。このうち一曲はアンコールだった。。。やばい。。。
てなわけで、よろしくお願いします。興味があったらメール下さい。チケットを差し上げます。
ではでは。
狭山茶さん
『不良少年』の楽譜、見つかったんでしょうか?
日本ショットから出てますよ。
”bad boy " for two guitars SJ 1074
↑↑↑↑↑
日本ショット株式会社 03-3263-6530
銀座のヤマハとかには常時あると思います。
初めまして。イギリスの大学で音楽学を勉強しているものです。
Sumiさん、私も武満徹の音楽について卒論を書くつもりなのですが、海外生活の方が長いため、英語での情報をどうにか探そうとインターネットサーフィングばかりしています・・・(^^;
"Spirit Garden" は無いかもしれませんが、武満徹についてアメリカのハミルトン大学での講義の内容が書かれてあるページがありました。結構細かい分析などがあるので参考になるかどうか分かりませんが、とりあえずHPアドレスを書いておきますね。
http://www.hamilton.edu/academic/Music/erichards/musjapan.htm
どうか頑張ってください。
楽譜を探しています
私は、ギタ−を弾くのですが、武満作品の中の「不良少年」というギター二重奏曲が入手できません。どなたか情報をお持ちの方、教えてください。
Sumi様
初めまして。
'spirit gaeden'そのものではないですが、オーストラリアで
行われた武満シンポジウムの報告が、もうすぐバイリンガルで
出るようです。出たらまたお知らせします。
それから、これは半分(以上)宣伝ですが、『ExMusica』
の第2号・武満特集で、小野光子さんが欧文・和文両方の
武満研究の詳細なビブリオを作っています。
http://www.asahi-net.or.jp/~ib4s-cyuk/sub2-3-2.htm
でも、個人的に思うのですが、日本語ができないで、どうして
「博士論文」を武満中心に書けるのか、不思議です。なんか
安易な気がしますが...。
アメリカ人の友人のために武満についての情報をさがしています。
1.彼の"spirit garden"というオーケストラ作品に関する分析などが書かれている書籍や雑誌の記事をご存知の方、教えて下さい。
2.Mayumi Shiraishiさんという方が書かれた武満に関する書籍や記事をご存知の方、教えて下さい。
その友人は武満に焦点をあてて博士号論文を書いています。
日本語が理解できないので私に助けを求めているのですが、
私自身が音楽の知識がないので情報集めに苦労しています。
上記2点について、どなたかのお返事お待ちしております。
★サントリー音楽財団コンサート『作曲家の個展2000』〜武満徹生誕70年記念★
プレコンサート・トーク 船山隆+沼尻竜典+鈴木大介
1.クロッシング(舞台初演)
Pf:木村かをり/Hp:篠崎史子/G:佐藤紀雄/Vib:菅原淳/女声Cho:東京混声合唱団
2.スペクトラル・カンティクル
Vl:木村まり/G:鈴木大介
3.弧(アーク)全曲 (第1部・第2部、全6曲)
Pf:廻由美子
沼尻竜典 指揮 東京都交響楽団 (2000年10月6日 サントリーホール)
演奏では、「クロッシング」は珍しいものを聴いた、という以上のものはなかったです。ヴィトゲンシュタインの歌詞についてはもう少し詳しくトークで説明があってもよかったのではないかと思いました。
私が聞き取れたのは最初の木村かをりさんの「It means yes?」と合唱の「Nicht!」と、合唱の最後の「God does not reveal himself in the world」(これはヴィトゲンシュタイン)とジャスパー・ジョーンズの「According to what...」だけ。途中の「世界について」の部分はよくわからなかった。
「スペクトラル・カンティクル」は予想通りの名演でした。CDよりずっといい。よく練られている。これもトークで「ベルクとドビュッシーが」と言われたので注意して聴いたのですが、ベルクのバイオリン協奏曲の冒頭の4度の上行下行音形は2回ほど聞き取れたものの、ドビュッシーの方はわからなかった。
この作品については、鈴木大介がトークの中で、「『森の中で』のDesの和音は死を意味するけど、『スペクトラル・カンティクル』にはまだ夢がある」なんて話がありました。
しかし、ベルクの引用があるということは、ベルクの作品の副題である、「ある天使の思い出に」という献辞を意識しないでは聴けませんから、「まだ夢がある」というのは当たらないのではないかと思いました。
「アーク」は廻由美子のピアノが何としても弱かったのですが、聴いているうちに、あのデリカシーは今までの「アーク」の演奏にはなかったもので、かえって貴重なのではと思えるような説得力がありました。そういうわけで第1部はあまりパッとしなかったものの、第2部は俄然輝いてました。私はこの「輝き」が聴けるとうれしくなってしまいます。「テクスチュアズ」は静と動、静けさと激しさのコントラストがすばらしくて、全曲でもっともよかったです。
肘でクラスターを弾くような場面もあって、山下洋輔を連想させましたが(^^;)、廻のピアノはあくまで繊細さと優雅さを保っていたのがよかったです。現在CDになっているものと、今回の改訂版の違いは「リフレクション」が拡大されていたことですが、拡大された部分はメシアンの「天国の色彩」を思わせるような、開放的で鋭い金管のファンファーレがとても集中力のある演奏で凄かったです。あと、「コーダ」も長くなっているそうですが、私にはよくわからなかった。
第1部と第2部はオケの配置が違っていて、間にセッティングの時間をとった。
当日は1階席で聴いたのですが、オーケストラの細かい動きやピアノの音が上に逃げてしまうので、2階席で聴きたかった。双眼鏡もあればもっとよかった。客席にいた有名人は、武満浅香、武満真樹、大江健三郎、小室等、武田明倫などの諸氏。
「スペクトラル・カンティクル」を除くと、ギタリストの佐藤紀雄が出突っ張りで、さすがタケミツ・オタクなギタリストだと思いました。
皆さんの感想も聞かせて下さいね。(^_^)/~
ほったさんと同じくです。
実は、今度の日曜日に合唱団の演奏会で武満を歌います。練習のあと、
飲んで、家に帰って、新聞をみてびっくり&がっかり!!
録画をてる人を探しています。
どなたか......お願いします!!
この雑記帖に登場するには、あまりにもお粗末で申し訳ありませんが、昨日のN響アワーで初めて武満さんを知りました。谷川さんの詩が好きで番組を見ましたが、テレビに食い入ってしました。あのようなコンサートは、もうないのでしょうか?
ご存じの方がいらしたら是非お教えください。
初めて書き込みます。大失敗しました。
サントリーホールの『作曲家の個展』も良かったし、来年2月のティケットも
確保したし、で意気揚々とドライブに出かけました。
そしたら、今朝、家人から「カレンダーのマークは何?」
と聞かれました。
NHKの『N響アワー 我が友、武満徹の歌』
を録画しようと思っていたのに、忘れてしまったのです。
どなたか、録画されていたら、ダビングさせていただけないでしょうか?
★武満徹オンエア情報★
10月4日(水)NHK-BS2 「クラシック倶楽部」で、
『デイ・シグナル』田宮堅二アンサンブル
『森の中で』から「ローズデール」
『12の歌』から「オーバー・ザ・レインボー」以上、荘村清志
が放送になります。
『森の中で』は最晩年の作。荘村夫妻は武満さんの入院中毎週のように見舞いに行ったようで、「退院したらキヨちゃん(荘村)のためにギター曲を書くので楽しみに待っていて下さい」と葉書が来たそうです。一時、小康を得て感謝のために書いた作品。
★武満徹DVD情報★
東京戦争戦後秘話 '70大島渚 創造社/ATG PCBP-50281
儀式 '71大島渚 創造社/ATG PCBP-50282
夏の妹 '72大島渚 創造社/ATG PCBP-50283
愛の亡霊 '78 大島渚 大島プロ/アルゴス PCBP-50284
以上のDVDが10月18日に出ます。ポニーキャニオン、各3,990円。
この中で私が知っているのは「愛の亡霊」くらいです。78年という年は武満の作品年表では「ウォーター・ウェイズ」しかありません。この曲のもつミニマルっぽい手法や、曲の雰囲気と「愛の亡霊」の音楽がよく似ています。この年の作風を知る上で貴重な映画音楽です。
私は同じシリーズでは、「戦場のメリークリスマス」が楽しみ。(^_^)
初めてこのページを見せていただきました。武満先生の音楽が大好きで興味があって、広島近郊にお住まいの方、お返事いただけませんか?10月24日(火)に広島で武満 徹の音楽と題して、ギターの佐藤紀雄先生、フルートの小泉浩先生、ハープの木村茉莉先生と、武満音楽にゆかりの深い方々が出演されるコンサートがあります。ぜひご紹介したいので、お気軽にお返事下さいネ♪
初めて書き込みさせていただきます。
ゆかりさん、はじめまして。ぼくも武満メモリアルコンサートに行って来ました。
武満さんの音楽は空間にしみこんでゆくような感じでとても美しいですね。
現代音楽ばかり2時間のコンサートはちょっとキツイかな、と思っていましたが
とても楽しめました。(隣のおぢさんは眠ってましたが)
タン・ドゥンさんの忙しそうな曲もよかったです。
武満さんをはじめ、いろんな話題でみなさんと語り合ってゆきたいです。
それでは。
はじめまして。ミュージック・フォーラムにも書きこんだのですが、今、「Music Today」のCDを手に入れたい音大少女です。これを聞いていると、武満さんの音楽への姿勢が暖かく伝わってくる。いや、なにも現代音楽というものに対して無知な私が楽しんでても、全然OKって笑ってそうな武満さんの顔が浮かんでしまう。へんに現代音楽って言葉を使わず、「今日の音楽」というナイスネーミングな音楽会。
9月3日サイトウキネンフェスティバルの武満コンサートへいきます。
私は何よりもギター好きなので、武満さんの曲との接点はギター曲しかなく、他の曲はあまり知りません。
今回は「すべては薄明の中で」を初めて生で聴くことができるのでとても楽しみにしています。他に武満氏の編曲でラストワルツを生で聴きたいのですが、演奏会であまり演奏されているのを聞いたことないですね。
いつかは聴いてみたいです。
アントニー・ガウディー('84勅使河原プロ)のDVDは9月20日に国内盤が発売になります。SME/SPEビジュアルワークス SVWB-3017 3,990YEN
私は既にLDで持っているのですが、ドキュメンタリー映画でほとんどセリフはなく、「音楽・音響:武満徹」ということで全編タケミツ・トーンの音楽が満ちています。ここで使われるメロディは『虹へ向かって、パルマ』にもなっています。
「未来への遺産」と並んで武満の映画音楽では好きな作品です。
8月15日に「東京裁判」のDVDも出たそうです。監督:小林正樹、音楽:武満徹、ナレーション:佐藤慶によるドキュメンタリー映画の大作。弦楽合奏だけの渋い音楽です。
KI/講談社 KIBF-56/57 8,190YEN
その研究書『武満徹 音の河のゆくえ』の樋口隆一の文章中に、
「ミシェル・コルボ指揮フランス国立放送交響楽団とローザンヌ合唱団」
と書いてあります。
「すごいねぇ、《マタイ》って。じっと聴いてたら、心身ともに
本当に癒された。」と夫人に語ったとあります。
以前、戸張さんという方がFM雑誌で調べられて自分のHPに書いてお
られましたが、コルボ指揮のライヴ録音だったような気がします。
今年発売された研究書には載っていると思います。
武満氏が亡くなる2日前(2月18日)にラジオで聴いたという
「マタイ受難曲」の演奏者をどなたかご存じないでしょうか?
もっともこちらでは既に話題になっていたことかもしれませんが。・・・
BBC.1986年製作
「武満徹をめぐる13段」が
CSで放送されます。
http://www.tfc.co.jp/hiroba/news/classicajapan/index.html
中国の現代作曲家タン・ドゥンと武満さんが雑誌にインタヴュー掲載されていたのを記憶しているのですが、どなたかどの雑誌でいつ頃か覚えていらっしゃるかた、是非教えてください!ちなみにタン・ドゥンは11月に武満メモリアルホールで「新マタイ受難曲」をやるみたいです。
愛華様。「明日ハ晴カナ、曇リカナ」の楽譜ですが、最近出版された、「Toru Takemitsu 武満 徹:SONGS 大竹伸朗:絵 発行:日本ショット梶vのp92〜p93にあります。
普通に改行キーが使えるようになりました。
お試しください。
探してます。明日ハ晴レカナ曇リカナの楽譜を出版社など、どなたか教えて下さい。秋の発表会で最後に全員で歌いたいので・・・・お願いします。
竹澤さん。読売新聞の縮刷版で調べてみましたが、タイトルまではのっていませんでした。「テーマは<夢>」とはおっしゃっていましたが。うーん・・・。
ほりちーさん、確かに「サイレントガーデン」ではMdurugadaとなっていますね。(p33)しかも2カ所なので誤植とは思えないですね。うーん、武満さんの覚え違いか、それとも私が間違っているのか。私のは武満さんの文章からではなく、船山隆『武満徹 響きの海へ』をもとに書いたんですが、さらにそのもとになっているのは、96年1月9日の読売新聞夕刊の武満さん自身の記事だそうです。そこまでは私も読んでいないので、どなたか調べてみてくださいませんか?
武満徹のヴァイオリンとピアノの室内楽曲について知りたいのですが。まず楽譜をどうやって手に入れたらいいのでしょうか?と言うのも私は今ドイツにいます。大学のリサイタル試験で現代曲を1つ弾かなければいけないのですが・・・ドイツからでも楽譜を手に入れる方法はあるかなぁ!?後、誰かお勧めの曲を知ってる人がいればよろしく! 亜咲子
竹澤さん、ありがとうございます。これが武満さんの「サイレントガーデン」の文中に出て来ていまして、何て読むんだろうと色々な言語の辞書で調べましたが、載っていませんでした(誤植?)。ありがとうございました。大感謝!
オペラのタイトルは『ラ・マドルガーダ』(La Madrugada)で、「夜明け前」を表すスペイン語だそうです。テーマは「夢」で言語は英語。台本は武満とバリー・ギフォード、演出がダニエル・シュミットで、1998年秋にリヨン歌劇場でケント・ナガノの指揮で初演の予定でした。
「Mdurugada」スペル合ってます?「マドルガータ」だったように記憶していますが。
武満徹さんが完成できなかった(?)オペラ「Mdurugada」。これって何て読むのでしょうか。誰か知っていたら教えてください。お願いします。
中野さん、いつぞやは波の盆のCDについてメールでお知らせいただき有り難うございました。
やっと手に入れまして聴いております。クラシック好きではありますが、やはり現代ものはほとんど聴かないですが、武満さんのこのようなメロディックなものは聴きやすいですね。ただきれいなだけではない、何か超越したものを感じるのでしょうか、、、、聴けば聴くほど気に入ってしまうCDです。
すみません、素人のつたない。たわごとのような書き込みですが、今も聴きながら打っています。何よりも心がやすらげます。
MR.TAKEMITSU に出会うまで
APR.2000
@小澤征爾の著書、「ボクの音楽武者修業」を買った。真っ直ぐな生き方が文章に満ち溢れていて、好感をもって読む。
A引き続き、小澤征爾の本が読みたくなり、「音楽」を買う。これが私と武満さんとの出会いである。
♪ ♪ ♪
武満さんについては、「そういえば、独学で作曲したって聞いたような・・・。」ぐらいにしか知らなかったのです。私の世代では知っている人は少ないのでは?と勝手に思っているのですが、それにしても、私の好奇心はムクムクとわき上がるばかり・・・。そこで、
Bなにか情報を仕入れるべく、本屋へ行く。どんな曲を作っている人なのか、気になって仕方がない。活字からの情報のみで、想像ばかりが膨らむ。
Cピアノをやっていたこともあり、ピアノ曲(P.ゼルキン)のCDを買う。初めて聞いた時はつかみ所のないような感じを受けたが、ふと気付けば、繰り返し聞いている私がいて、「音楽」(新潮社)の中の言葉を借りれば、麻薬的なのかもしれないと思う。
D「雨の木素描U」の楽譜を買いに行く。早速練習してみるが、難しい・・・。
いろいろと、難しい。
Eまたまた、CDを見に行く。たまたま、初入荷の「I Hear The Water Dreaming」を見つけ、喜ぶ。
・・・という感じで現在に至る(といってもここ1ヶ月の話)のですが、このページは本屋めぐりをしていた頃に、検索をして見つけました。それにしても、この雑記帖、マニアックと言えないでもない皆さんからの書き込みはあまりに楽しくて隅々まで読んでしまいました。
初めまして。このページのことは少し前から知っていましたが、掲示板へ書き込むことはありませんでした。武満徹に興味こそ抱いているものゝ古典音楽や現代音楽の素養をほとんど備えていない私にとって、こうしたサイトに出入りするのは場違いではないかという思いがあったからです。しかし4月20日のテレビ放送を見ることで武満の世界にいっそう興味が湧いてきて、ついにこうして書き込むことにした次第です。
現在、情報を集めるためにサイト"Dedicated to Takemitsu the composer"のメーリング・リストに入ろうかどうか迷っています。皆さんに対して私自身から何か話題を提供できることなどあり得ませんので一方的な受益者(?)となりそうですが……。
僕はロサンゼルスの学校に通ってるんですが、音楽のクラスで武満徹について書く事になりました。 最初、先生に坂本龍一でいいかと聞くと、そんな奴知らんと言い、タカミツなら知ってると言われ、誰やそれと思いながら、CDを見せてもらうと、Toru Takemitsuと書いてありました。 と言う事で、しばらくこのホームページに世話になります。
4/20(木)9:15よりNHK総合テレビ にて
にんげんドキュメント
「君のいる山荘で」
− 武満徹と友人たち −
が放映されます。
出演/小室等他
信州国際音楽村混声合唱団
是非ご覧下さい。
そう、武満さんは殆どまったくと言って良い程“管弦楽法”の本は勉強もしたことは無いと言っておりました。 僕も大学へ入っても武満さんのファンでしたので、誰が何と言おうと武満さんの方を信じていました。 ちょっと勉強したことと言えば、ハープのペダリングと管楽器のトゥリルだけで、あとは器楽科の友達に「こういう事はできるけれど、こういうのは不可能」という事を沢山教えてもらって、もっと現代作品に使用される特殊な奏法については、フルートの小泉 浩さんの家におしかけて教えてもらいましたよ。 その後、小泉さんを通して、時々短いおしゃべりを武満さんと出来るようになりました。 いつだったか、ミュージック・トゥデイの会場で武満さんから「芸大なんか辞めちゃったら。」って言われて、僕は「それはできません。 楽器やっている連中が、一生懸命僕に楽器のことを教えてくれるから。」って答えました。 そうしたら武満さんは「うん、そういうことで芸大行くんなら最高に良いと思う。」とニコニコしながら言ってくれました。 黛氏はオーケストレーションについて、本当に何も教えてくれませんでした。 「今、こういう曲を作曲しているんですが。」なんて言いながらスコアを見せると、「出来上がったら、必ず音にした方が良いよ。」って一言ポロッと言うだけでした。 武満さんのピアノの腕前ですが、こんなこと書いたら失礼かもしれないけれど、それはそれは酷いものでした。 サティのジムノペディを酷くツッカエながら弾くし、手も非常に小さい人でしたよ。 ところが、時々ジャズのスローテンポの曲なんか弾く時等、いつも武満さんの使う半調性的なポリコードが必ず出てきました。 勿論、自分のピアノ曲等まったく弾けませんでした。 しかし、だからこそあぁいう細かいところまで神経の通った曲が書けたのだと思います。 作曲をする時には、かすかな音でゆっくりさぐり弾きするか、断片的に単音を弾くかだけでした。 隣の部屋なんかに居ると、ほとんどピアノの音など聴こえませんでした。
これは武満さんに限らず言える事だと思いますが、繊細な曲を書く作曲家程ピアノは下手のような気がします。 また、武満さんの音楽というのは、演奏家が自分の技巧的なものを前面に押し出すような性質の音楽ではありませんでしたでしょう?
人間の呼吸のし方に密着していたのが武満さんの音楽だったと思います。 そのような音楽を書く作曲家というのは、ピアノは恐ろしく下手でも、単音や和音をポツリポツリと弾きながら、神経を集中して書く性質の人間だと僕は勝手に思っているのです。 武満さんの音楽には、けして演奏家の腕前を披露するところなど無かったと思います。 あくまで「武満 徹の表現」だったと思っています。
或る作曲家さん、そこが知りたかったんです!!でも、、、まさかそんな風にして管弦楽曲の書き方を学んで(学んだ、と言うと語弊があるやも知れませんが)あんな風にちゃんと成り立っている(って言うと非常に曖昧ですが)作品が書けるなんて、、、、とても今の僕には正直なところ信じる事ができません。すると、武光さんはいわゆる今の音大生が学ぶところの“管弦楽法”は全くと言っていいほどやってないって事になるんでしょうか??とりあえず思考錯誤して曲を書き、吸収していったことになるんでしょうか??とすると或る作曲家さんの師事していた黛氏の管弦楽法の授業はどんなことを教わるものなのでしょうか?少なくとも僕は、先人達が長い間かかって確立した交響曲を書く手法を血肉化し(たとえあえてそれを放棄し、おっしゃった、”管弦楽法の本等には載ってない事”をするにしても)やっとそういった大編成の曲がかけるようになる、と思っていたのです、というか、今でもそうとしか思えないのです。はぁ〜、て言う事は本当に独学なんだ、、、、そういった西洋音楽の中で確立されたものが武満氏のなかにはいってないから西洋の方から逆に日本人の作曲家でこんなにも支持されるんだろうか。それと、もう一つとても気になる事があるんです(すいません質問攻めで)武満氏のピアノの腕前はいったいいかほどのもんだったのか、御存知ですか?あまり弾けないとは本人も言っていましたが、彼のピアノ曲は技術的にかなり高いのもありますよね、実際僕も、まぁお世辞でもうまいとは言えないんですが、(平均律なんてとても弾けませんT_T)そう言う点からもとても気になるんです!!今までの作曲家は、実際高度な技術を要する曲は、それだけの腕前を持った人が作ってきましたよね(間違いだったらすいません)、こんな捉えられ方、武光さん自身は嫌かもしれないですが、彼はピアノも満足に弾けないし、正規の音楽教育も受けずに当時(今より音楽理論書の数なんかとてもすくなかったろう)の理論書をいくつか読み、それでもこれだけの曲が書けるんだ、と言うのはある程度同じ環境にいる僕にとても励ましと勇気を与えてくれるんです。もしどなたか武満ファンの方がこの書き込みをよんでお気を悪くなされたらすいません。
そうですね、ちょっと武満さんの作曲法自体からの話ではなかったですね。 僕が武満宅へ行った時、その頃から1960年頃までの作曲の話も聴かせてくれました。 僕も高校生でしたから、武満さんのオーケストレーションにも勿論興味が有りましたから、いろいろと質問しました。 でも、武満さんの口から出たことはかなり楽観的なもので、彼のエッセイ等の様に飾らないで正直に話してくれました。 清瀬保ニ氏の家等に行くと、清瀬氏の書斎に有ったスコアをオーケストラ曲に限らず片っ端から読み漁ったそうです。 ほとんどその為に通う日々がずいぶん続いたそうです。 しかし武満氏にはピアノは無いし、スコアを読んだところで音が分かるわけでもなかったと言っていました。 そこで武満さんは、各楽器の音の高さと噛み合い方を図の様にして暗記し、家に帰ってはノートに記して満足してたそうです。 こんな事書いて良いのか分かりませんが、武満さんは僕に「オーケストラの音楽を書くっていうのは、非常に簡単なんですよ。 80%は慣れだから。 楽器が多ければいろんな事ができますよ。 オーケストラっていうのは、譜面に何か音符を書いて鳴らせば、何らかの雰囲気っていうのは簡単に出せるの。 汚い和音でも非常に綺麗に鳴っちゃう。」と言いました。 僕も最初はまったく信用しませんでしたが、僕が大学へ入って、その頃のオーケストレーションの授業は黛 敏郎さんが担当していましたが、何にも教えてくれませんでした。 僕は武満さんの先程の言葉を信じて、クラリネットの3本は中音域を中心に、ファゴットは最低音か高音域に、ホルンはその和音の一番沢山倍音を含んだ音に、弦楽器の活躍する場面は高音域と低音域の間を可能な限り突発的に飛躍するように、等と管弦楽法の本等には載っていない事を平気でやりました。 結果は武満さんの言うとおり...、実に美しく鳴ったことを憶えています。 武満さんはそういう実験を1950年頃から10年間程必死にやったそうです。 僕も思いますが、ソロやアンサンブルの為に音楽を書く事の方が技術的には何倍も難しいと、今でも思います。 「慣れる」っていうことがまったく無い。 作曲の技術的問題に関しては、まったく武満さんの言うとおりでした。 武満さんは自分のエッセイの中では、いろいろ難しい事を書きましたが、1980年当時、本当の武満さんの口から出る楽観的な言葉にまったく驚きましたし、また非常に楽しかったのを憶えております。 それから、ミカミさんにとっても僕にとっても大切なのは、武満さんがいつも言っていた言葉「失敗しても良いから、好きな事をなんでもやってみないと。」という事だと思います。
いやぁ、非常に貴重なお話し、有難うございます!!どこかのエッセイか何かで、そいうった類の事を書かれてたようなことが(正確な年代は書いてなかったが)頭の隅に思い出されました。それにしても、ご自宅でお話をお聴きできたなんて、羨ましいかぎりです。或る作曲家さんの熱意と勇気にも驚かされます。ぼくならびびりそうです。いいなぁ、、、でもその頃はまだ2歳か3歳、、、。
で、先日の書き込みと重複してしまい申し訳無いのですが、もちろんその時期は時期なんですが、僕が一番不思議なのはその巧みなオーケストレーションや和声学、まぁ対位法は別として、それらのものを一体そんな短期間で(もちろんその期間だけではないでしょうが)どうやってそれらの知識を自身の創造と無意識に(かどうかは知りませんが)絡めあわせれる程に自分の中に吸収したのか、と言う事なんです。それがどこの年譜やエッセイにものってなくて。
才能と努力と言ってしまえばそれまで(とは失礼ですが、)理論書を読んで習作を書くだけでは無理だと思うのです、僕の非常に勝手な考えですが。どなたかこの疑問にお答えしていただける方いないでしょうか、、、
以上、長文失礼しました。或る作曲家さん、大変貴重なお話有難うございました。引き続き返信お待ちしております。
武満さんの1948年から1950年の間がお知りになりたいのですか? 僕が高校3年生の時、多摩湖町のマンションへ武満さんに予告も無しに遊びに行った事がありました。 面識も何も無かったのですが、同じく作曲家を志す友人と共に武満さんに会いに行ったのです。 そして、僕もミカミさんと同じ様に、武満さんの知られていない2年間について、何をしていたのか質問しました。 このあまり知られていない2年間は、武満さんにとっても非常に惨めで貧しい期間だったそうです。 手元にはピアノも無し、体は衰弱しきっており、その日の食べる物や着る物にも困っていて、作曲どころではなかったそうです。 しかし、何とか作曲家を志したいという意志を身近な何人かの友人や清瀬保ニ氏に、衰弱しきった様子を隠しながら伝えようと、自ら学んだ音楽論を交えながら語ることで必死だったそうです。 自分が貧しい等と考える余裕も無かったそうです。 このエピソードは1980年の7月に、武満宅で武満さん自身から聴いたものですが、僕もその日の武満さんの表情が、今でも忘れられません。 これは事実ですが、その頃の悲しいエピソードを武満さんは確か二十分以上も話してくれましたが、その間ずっと武満さんの眼には涙が薄っすらと溜まっており、僕達も「武満さんの本当の事実なんだ....」と後で考え込んでしまいました。 1980年の話ですから、「遠い呼び声の彼方へ!」の初演の二ヶ月程たった夏の思い出です。
前々から一つ、気になっていたことがあるんですが、武満のまだ若かりし頃の年譜は何処に掲載されているものをみても、
”1948(18歳)京華高等学校卒業。清瀬保二に師事、作曲を学ぶが、おもに独学。”とあります。さらに、
”1950(20歳)12月、東京で、ピアノのための《2つのレント》が初演され、、、(以下略)
とあって、その間の詳しい事は何一つ書かれているものを目にしません。この間、若干2年程しかないわけですが、発表された作品には、その年数を考えれば驚きを禁じ得ません。もちろん氏の才能と努力の結果なのでしょうが、僕自身一人の作曲、和声やらなんやら西洋の音楽体系を勉強する者の一人として、彼はその時代に独学で、他の著名な同時代の作曲家が一流の音大を通過していくのに対し(湯浅さんも独学でしたっけたしか、、)、しかもあの短期間でどうやってそれらを血肉化したんだろうかと不思議に思うんです。エッセイには”いくつかの理論書を読み、いくつかの習作を書き、、、”なんて書いてありますが、同時に勉強会とかを定期的に開いてたのかなァとか、、、色々考えるんですが、知っていらっしゃる方がいれば教えていただきたいなと。
ましてや、オーケストラの作品なんかだと、”ただこんな感じで、、オッ好い感じだ〜”何てことでは出来ないですよね。でも、今なら著名な管弦楽の本とかあるけど、それでもやはり独学では厳しいとおもうし、、、なんてやってたら、
あ〜彼はどうやって独学であそこまで西洋音楽の体系を身につけたんだぁ〜!!トなってしまいます。又、実際にどれほど知っていたんでしょうか。
稚拙な文章に付き合ってもらって申し訳ありません、言葉や言いまわしが間違ってたらすいません。宜しくお願いします。
中野さんご無沙汰してます。
ギタリストの鈴木大介が出光音楽賞を受賞したそうです。
まだメディアでは流れていないようですが、正式決定したとのこと。
ギタリストでは村冶佳織に続いて二人目。
前の年に話題になった人に後追いであげる賞、という印象が強いのですが、
彼の場合はなんといっても、昨年オペラシティで武満さんの追悼コンサートをやったのが大きかったと思います。
武満さんの合唱曲「風の馬」の女声部分(第一ヴォカリーズ、指の呪文)の作曲年はいつなのでしょうか。手持ちの資料に1961年としているものと、1962年としているものがあります。出版譜では武満さん自身の1984年のコメントに1962年作曲とありますが・・・・。どちらが本当かご存知の方がおられましたら、ご教示下さい。
60年代に発売された4枚組のLP「武満 徹の音楽」は僕も学生の時に
中古レコード店で買いましたが、現在も時々見かける時があります。
御茶ノ水か渋谷のディスクユニオンで見かけることが時々あります。
ちなみに、他の中古レコード店で見た事はありません。
僕が学生の頃は、ディスクユニオンは定期的に現代音楽の掘り出し市
を企画しておりまして、武満の4枚組のレコードは比較的容易に入手
できたのです。 1ヶ月程前に見かけた時は、価格は12,000円
だったと記憶しております。
電話で在庫の確認が出来ないのが残念ですが、現在でもディスクユニオン
でなら、運が良ければ入手は比較的容易だと思います。
また、1988年にビクターが海外輸出用に当時の4枚組から、環礁、水の曲
ヴォーカリズムAI等を抜粋して、CDでバラで発売した事があります。
僕はネパールに滞在した時に偶然見付けて買った事があります。
もし4枚組の「武満 徹の音楽」をお探しでしたら、御茶ノ水と
渋谷のディスクユニオンに焦点を絞ってお探しになると良いかと
思います。 特に、ソプラノとオーケストラの為の「環礁」は
DENNONから発売されているCDよりも遥かに演奏が良く、非常に
美しい響きを堪能することが出来ます。
入手されることを祈念しております。
私がもっとも好きな作品は「弦楽のためのレクイエム」です。
以前作曲家を目指していた頃、あの曲はどんな作曲理論に基づいて音を選んでい
るのか、作曲されているのか(例えばシェーンベルクの12音技法とかメシアンの
移調の制限された音階等)またどんな作曲家に大きな影響を受けたのかなどと考え
たもので、音楽大学時代の思いでの曲の1つでです。現在は作曲から遠ざかって
しまいましたが、いまだその答えには興味があります。
どなたか武満徹の作品をアナライズしたことのある方がいましたら、
専門的な内容になりますが、お教えくださればありがたいです。
はじめまして。よねもとと申します。
ちょっと疑問に思うことがあり、どなたか御存知の方に伺いたかったもので。
最近、知人と話していて、武満氏の話題になり、彼女が言うのには、武満氏は、
どこかの大学の法学部の出身だと言うのです。僕はそういう話しは聞いたことが
ないのですが、事実なんでしょうか。いろいろなバイオとかを見ても、そういう
ことは書いていない様に思うんですが。
60年代の終わり頃にビクターから発売された4枚組LP『武満徹の音楽』(SJV1503/6)を捜しています。
カセットは持っているのですが、急に必用になりました。どこどこの中古盤店に置いてあるとかの情報をお待ちしています。
以前,ゴンチチの世界の快適音楽セレクション(NHKーFM)でかかった,武満氏の なみのぼん(字は??)のCDはどこのれこーど会社から出ているか
御存じの方教えて下さい.
「ラスト・ワルツ(Les Reed,Barry Mason作曲、武満徹編曲)」は、ながらく鈴木大介のフォンテック盤(FOCD9114)が初録音だと思っていたのですが、
80年頃に録音したオスカル・カセレスによるLPがありました(ベルギー:Pavane Records ADW7037 国内盤:アポロン音楽工業 PV26-0007)。
これは、四方善郎さんに教えていただきました。
はじめまして。サーチでここにたどり着きました。
どなたか御存知でしたら教えていただきたいのですが、
1975年前後に、武満氏が音楽を担当された、
NHKのラジオドラマ、別役 実作「地下鉄のアリス」
の音楽はもう残っていないのでしょうか?
CDなどで発売されているという情報などありましたら
是非お教え願いますか?
ちなみにNHKに番組自体のマスターテープはもう
残っていないのでしょうか?、、
「乱」のCDありますか!!
前に中野さんから教えていただいたCDは、すでに廃盤になったとかで、どこに行っても手に入れることができませんでした。
kumiさんの盤SLCS-5073 というのを探してみたいと思います。
もしそれも廃盤で手に入れられないときは貸していただく訳にはいかないでしょうか。
CD-w(でよいでしょうか)はあるので、ちゃんとお返しします。