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岩波『図書』734号(2010.4)大江氏の「親密な手紙」欄に「ブクブク」という題で,『こどものためのビアノ小品とロマンス』の楽譜をひろげていた光さんが「1.微風」は「子供の領分」を引用していると教えてくれたこと,それが武満さんのユーモアでありまた年月を隔てた息子の覚えに心を揺すぶられたことが書かれています.(SPAMのため中野が代理で投稿しました。カイノさん、いつもありがとうございます)
岩波『図書』709号(2008.4)にピアニスト青柳いづみこさんの随筆「あの瞬間が...」.武満作品の演奏会のあと,少したったあるパーティ会場で武満さんとほんの一瞬,通路をはさんで顔を見合わせ,逡巡ののちそのまま通り過ぎた.そこに「言葉を信用していない音楽家」の「消え失せることのない魂と魂の接触」があったと書いています.
またまた,ちょっとした情報です。いずれもフリーペーパーなのですが,「TICKET CLASSIC」というコンサートの情報誌に武満徹特集があり荘村清志と鈴木大介の対談等が掲載されています。また,タワーレコードが発行している「intoxicate」でも没後10周年特集として武満を取り上げており,こちらは武満真樹と鯉沼利成の対談,ディヴィッド・シルヴィアンへの短いインタヴュー,鈴木大介を含んだ座談会等が掲載されています。ところで,ディヴィッド・シルヴィアンのインタヴューで,1stソロ・アルバム「ブリリアント・トゥリーズ」で武満の曲をサンプリングしてあると記載されていましたが,全く気づきませんでした。
お茶の水のディスク・ユニオンで中古CD等よる小規模(?)な武満徹特集が行われていました。小学館の全集も並んでいました。また,小学館からは武満浅香さんの本が出版されましたが,今後も武満関連の本の出版予定があるそうです。没後10年にあたり,コンサート等も様々な企画があるようですね。
渋谷のユーロスペースで、川本喜八郎人形アニメーション全作品が上映されます。DVDで観ることのできない、武満が音楽を担当した「蓮如とその母」も含まれます。詳しくは下記サイトで。http://www.100meterfilms.com/kihachiro.html
末武さんからの情報によると、武満浅香のインタビュー本『作曲家・武満徹との日々を語る』は、今月22日に小学館から発売されるようです。また、2月14日付朝日新聞夕刊に、池辺晋一郎が「武満徹の音楽」と題した文章を寄稿しています(浮月斎さんに送っていただきました。多謝)。http://www.geocities.jp/yoi_nakano/ikebe021406.pdf
文藝春秋の今月号で「鮮やかな「昭和人」50人」という特集が組まれており,武満も取り上げられています。1人につき2頁ほどですが,浅香夫人が「最期はマタイ受難曲を聴いて」という素敵な文章を書いています。また,記事によると,今年浅香夫人が武満に関する本を出版するとのことです。
FONTECから再発売された『武満徹 ギター作品集成』,そのうち「ギターのための12の歌」の最後の曲がTHE INTERNATIONAL,70年代紛争ではシュプレヒコール後の定番だったから歌詞も口からでて元気が湧くようです。
昨日,東京国立近代美術館フィルムセンターで上映された,幻の映画「銀輪」を見てきました。私は実験的な映像よりも武満がミュージック・コンクレートで作成した音楽を聞くために行ったのですが,映像も含めて楽しめました。武満が製作した音響は,基が鳥の声とは思えないほど変調されており,私自身は十分楽しんで聞いていました。こういう音響は今では簡単に作られるのでしょうが,当時(50年前)は大変な作業だったのだと思います。 ただ,意外に思ったのは,初めと終わりの部分にオーケストラによる甘美なメロディが加わっていました。これも武満が作曲したものかと思いましたが,全ての映画が終了した後,松本俊夫監督のトークがあり,オーケストラの部分は,日本自転車工業会が,前年に作成した国内向けのPR映画で使用していたものを付け足しているのではないかとのことでした。映画自体,松本監督の手を離れた後,何シーンが追加されており,制作会社が編集しているようです。 ですが,私が聞いた限りでは,オーケストラ部分も変調されている箇所がありましたし,途中コラージュされている所もありました。音の編集は誰が行ったのでしょうか。 また,日本自動車工業会の資料では,この映画の音楽は黛敏郎となっているそうです。松本監督によると,当時武満は黛敏郎のアシスタントをしており,そのようになったのではないかとのこと。間違いなく武満の製作だと言っていました。
井上ひさし著の「父と暮らせば」のDVDを眺めると,音楽が松村禎三氏でしたのですぐ見ました.例えるのは失礼ですが,はじめがサティのようで,合間に入るピアノがフェルドマンを思わせ,おしまいは女声の一節で,面白かったです.
末武さん、ありがとうございます。まだ読んでいませんが、これのことですね。http://www.lib.geidai.ac.jp/MBULL/30Narazaki.pdfまた竹澤さん情報によれば、音楽之友社「作曲家・人と作品シリーズ」全24巻の中に楢崎さんの「武満徹」が含まれていて、7月に出るようです。
最近,楢崎洋子氏の「武満徹と1960年代」という論文を読みましたが,「無伴奏フルートのための《ソリチュード・ソノール》(1957)という未発表の作品」があるとの記載がありました。同名のオーケストラ曲を作曲する前年の曲ですが,どんな響きの曲だったのでしょうか。可能であれば聞いてみたいですね。無理でしょうけど・・・
それから、なかのさんがアップしてくださった音源のおかげで、全ての作業がス ムーズに進みました! 本来ならば、どんな規模の曲かも分かないままに、祝日開けの火曜日まで待って 町のCD屋を奔走し、図書館に行き、注文し、待ち、聴き、良ければ先生にその CDを貸し、家で聴いてもらって、それから楽譜を・・・と時間もお金もかかって しまうところでした。夜中にあーでもない、こーでもない、とネットサーフィン をして、たどり着いたこちらにあたった砕けろで書き込みをしてしまったのですが、本当にこちらに来れてよかったです! おかげさまで、先生にもすぐに音源を聴いてもらうことができましたので、これ から楽譜を買って、素敵な演奏を出来るように励みたいと思います。 http://maria.nyus.de/
末武さん、楽譜の情報ありがとうございました。 無事、見つけることができましたーー!! (嬉しいので見つけた証拠を貼り付けてしまいます) http://www.musik-tonger.de/tonger/de/No/Dt/index.html?ad=66%2e821&on=SJ+1014 妖精の距離と比べるとすると、ずっと大人っぽい作品だなぁ、というのがさーっと聴いたときの感想です。意味深な題名は何を意味しているのでしょうか。大変に想像力をかきたてられます。 いきなり来た私に親切に教えてくださって感謝しています!
marie 様 「十一月の霧と菊の彼方から」の楽譜ですが,ドイツでは SCHOTT MUSIK INTERNATIONAL(Postfach 3640,D-55026 Mainz) で取り扱っていると思います。 武満の弦楽器の使用法で比較的に良く見られるのは, ハーモニックスの使用だと思いますが,この曲でも その柔らかく透明な音色が効果的に使われていると 思います。 また,ビブラートの指定等も精緻に書かれており, 武満らしさか伺えます。 留学頑張ってください。
わっわっわ!!! ご丁寧に、本当に本当にありがとうございます!!! 音源まで提供してくださるなんて・・・いきなり来て ぶしつけな質問をしてしまった失礼をお詫びしたい気 持ちでおりましたので、感激しています。 それから素早い対応にも、本当に感謝しています。 今すぐこれから視聴したいと思います。重ね重ね、 ありがとうございました! http://maria.nyus.de/
実際にお聴きになるのがよろしいかと思い、MP3ファイルを アップロードしました。しばらく置いておきます。 http://www.geocities.jp/yoi_nakano/mysyc/november.mp3 演奏: 清水高師(vn)、小賀野久美(Pf) 時間: 約8分 ファイルサイズ: 3.23MB CD: フォンテック FOCD3254 楽譜:日本ショット SJ1014
はじめまして。ドイツでバイオリンを勉強しています。 「妖精の距離」は演奏したことがあり、試験のプログラムに 「十一月の霧と菊の彼方から」を組もうと検討しているのですが、 録音も、楽譜もこちらでは見つけることが難しく、一体どんな規 模の曲なのか想像すらつかない状態で困っております。 もしも、どなたかよろしかったら、作品にかかる時間(10分くらいの 曲なのか、20分かかる曲であるのか)、私が演奏したことがあるのは 「妖精の距離」ですので、それと比べてどうであるか(曲の印象、或いは 難易度)、教えてくださる方がいたら幸いです。 返信お待ちしております。
むらやまさんへ。 『音、沈黙と測りあえるほどに』に「十一月の階梯―≪November Steps≫に関するノオト」があります。読んでみてはいかがでしょう。 酒井さんへ 本のタイトルで『歌の翼、言葉の杖』という対談集があります。そのほかにも武満さん自身、作曲するときは大学ノート何冊にも言葉を書き付けていたらしく、言葉がイメージを呼び起こし、それが彼の音楽に大きく作用していたと僕は考えます。「歩行するときには言葉の杖が欠かせない」とどこかで言っていたように思います。
明けましておめでとうございます。今日初めてこのHPを見て早速以前からずっと頭に残っていて一度どなたかにお聞きしようと思っていたこと、ご存じの方がおられたらお教え下さい。武満さんが何かに書かれたモノで「言葉は杖である・・・」というのがあったかと思うのですが、何に書かれていたのか。本のタイトルでも何でも結構です。お願いします。
明けましておめでとうございます。はじめまして、初書き込みです。 今年、コースの最後に書く論文として武満のノーベンバーステップスを題材にすることにしました。しかし、ただ今イギリスで音楽を学んでいるため思うようにリサーチができていません。武満の本や関連本も日本から取り寄せようと思っているのですが、いかんせん中身を確認できない為にどれを選んで良いのやらわかりません。よりよい情報お持ちでしたら、なんでも構いませんので情報お知らせ下さい。
明けましておめでとうございます。 新年最初の書き込みになるのでしょうか。 ところで,NAXOSから日本の作曲家の作品集がリリースされていますが,武満の第2作目がリリースされるようです。選曲でうれしいのは,「ソリチュード・ソノール」が予定されていることです。私は一昨年だったでしょうか,この作品の50年ぶり?の再演を聞くことができ,室内協奏曲の再演同様に武満らしい音にとても感動しましたが,残念ながら現在唯一録音されている(と思われる)全集の音源には,物足りなさを感じていました。アダムス等を好演しているマリン・オールソップ がどんな演奏を聞かせるのか楽しみです。 http://www.naxos.co.jp/japaneseseries.html
末満様 ふむふむ、、、感じとしては失敗作っぽい(小笑)2000円なら行く? 二日遅れのMerry christmasありがとうございます。
Nirav 様 おそらく下記のコンサートのことだと思います。関心はあるのですが,チケットが高いですね(笑)。 http://www.kajimotomusic.com/concert/2005/takemitsu/
ケントナガノさんなんかが関わった武満さんリスペクト!?オペラの演奏会そして真樹さんの辛口コメント等をTVニュースで見たのですがこれについての情報をお知らせ下さい。
随分前のNHK教育で放送された番組で武満さんが独り八ヶ岳音楽堂のピアノに向かいBlue moonを弾かれていたのを思い出しました。どなたかその時のビデオお持ちではありませんか?今”よろこびの雨悲しみの雨”のタイトルでピアノソロの曲を作っています。もう5〜6年になるけどぜんぜん筆がすすみません、、、。
御無沙汰致しております。カフェ・タケミツの岩田です。 音楽の話とは全く関係なくて恐縮ですが,今NHKでやっている大河ドラマ「新撰組!」で徳川慶喜役の今井朋彦さん。武満徹さんにどこか似ていませんか? 将来武満徹が何らかの実話に基づいたテレビドラマ/映画で登場人物となった場合,この人は打ってつけの配役と思いますが。
管理人様、皆様、始めまして。雅楽の笙を演奏する者ですが、ウェブサイトを作ったので宜しければお立ち寄りください。笙に関するサイトですが、少し武満さんを紹介させていただいてます(スコアにいただいたサインの写真1点)。ありがとうございました。http://www.geocities.jp/g531noz/index.html
先日,大江さんの「伝える言葉」(朝日新聞,7/13)に武満徹全室内楽曲演奏会について,曲の 初演者がそれ以後の人生を通じてその曲を磨き上げた成果が示されていた,と書かれてあります。
コレクションレコードと音楽雑誌 スピンオークションホームページ コレクションレコードと音楽雑誌 1920年代以降のオリジナルレコード と 選抜されたコレクション音楽雑誌 詳しくはスピンオークションのホームページへ インターナショナル (Beatles, Rolling Stones, Dylan, Bee Gees, Abba, Elvis etc. ) (日本のアーティストも含みます) 例、アルフィー、石川さゆり、ゴダイゴ、 井上揚水、和田弘&マヒナスターズ、矢沢栄吉 etc http://spinauctions.ace-aust.com/japartists.htm
はじめまして。武満氏が音楽監督をなさっていた八ヶ岳高原音楽祭で、ショパンの前奏曲を即興的に(ジャズ的に)演奏なさっていたピアニストをどなたかご存じありませんでしょうか?確かBSで観た記憶があるのですが、今になってしっかり保存しておくべきだったと思っています。よろしくお願いします。
武満先生は、船山隆氏との対談で、「ポール・マッカートニーの歌みたいなのが書ければ、死んでもいいですよ」といってました。これを読んだときは、冗談だと思いましたが、後年のメロディーに対する執着を考えると、あながちそうともいえませんね。
武満さんは Paulの曲が好きなようで、Honey Pie は White Album の2枚目の後半にある 目立たないがいい歌で、編曲の音の使い方も緊張感があります(?)。Across the ,,. は John作曲の静かないい曲ですが、編曲はガチャガチャしてやや平凡。でも管理人さんの論が 妥当でしょうね。
私はそのCDを持っていませんが、B.Sandquistは「アクロス・ザ・ユニバース」 など6曲の編曲を行っていて、また武満の作品表に「ハニー・パイ」が載って いないことから、Sandquistの編曲と考えて間違いないと思います。
セルシェルの「ビートルズ名曲集」(UCCG-7084, NEW SUPER BEST 101)のうち 武満編曲の"Here, There and Everwhere", "Hey Jude", "Michelle", "Yesterday" は問題 ないけど、"Honey Pie (Arr.:B.Sandquist)は武満編曲のように思えます、どうなんですか? いい曲なので気になります。
脚本は安部公房だったのですね。おそらく同じものでしょう。 http://www.shogakukan.co.jp/takemitsu/list/05/index.html
小学館が発売する全曲集の第5巻に「チャンピオン 音響による建築学的試み」が 収められるようですが、同じものなのでしょうか。
べーぜんどるふぁ〜さん、ありがとうございます。こんなラジオ・ドラマ (63年RKB毎日放送)があったんですね。この掲示板を見て小学館の「全集」 関係者は慌てているかもしれませんよ(^^;)。 http://www.bl-infoservice.jp/topics/
はじめまして。 「チャンピオン」というラジオドラマを聴く会が開かれます。 武満さんが音楽というか、音響デザインを担当された作品だとか。 場所は放送ライブラリーです。詳しくは、そのサイトを参照してください。
はじめまして。高校をほぼ、お情けで卒業させてもらって、数週間、お寺で 修行をしてから、武満さんのコンサートに行きました。 farcallscomingfarの初演でした。最後にCの音で終わりました。
私は武満さんの写真、特に木之下晃さんの撮った武満さんの写真が好きです。写真集とか出ないのでしょうか。もし手元にあったら毎日眺めてうっとりすることでしょう。 フェルドマンの部屋には大きな武満さんのポスターだか写真が貼ってあったそうですね。私もポスター欲しい!
最近、書き込みが少ないですね・・・。武満氏が引用する詩といえば、谷川俊太郎、大岡信、田村隆一といったところでしょう。吉増剛造氏とも親交が深かったとか。武満氏のずば抜けた言語感覚を思わせます。
書き込みするの、久しぶりです。作曲を志しているものです。二十二歳になりました。今は他に詩を書いています。武満徹氏の在り方にとても影響されています。文学では安部公房、大江健三郎が好きになりましたし、絵画ではルドン、クレー、ミロなどです。詩では谷川俊太郎に影響されていますがこのごろはどちらかというと吉増剛造にも似ているかもと思っています。 武満徹氏の世界に対する哲学?のようなものにはとても共感しますが自分は考えなしなのでいつも反省です。とても彼にはかなわないと思いながらも彼の感性と僕のが似通っているのをなんとなく嬉しく感じてしまいます。音楽ではクセナキス、リゲティ、フェルドマン、ドビュッシー、ブリテンなどいろいろ好きです。ジャズとかも好きですし。
岩波新書の 吉田直哉著「映像とは何だろうか −テレビ制作者の挑戦−」に, 『日本の文様』(1962年NHK TV放送,最近再放送)の制作についての事情が 書かれてます。吉田さんが「紋典」という紋所づくしの帳面を携えて武満さん と会って,パラパラとページをアニメーションの様にして図形が変化するのを みせながら,音楽が聞こえてこないか?と聞いたそうです。
森 有正の著書からJ.S.BachとDostoeveskyの作品を愛するようになった者です。
うちの子がピアノを習っていて、ショパンをやり始めたので、武満さんの 『ピアノのおけいこ』のなかの『微風』を頼んだら、指一本でなぞっている うちに旋律が聞こえてきました。終りのところの響きがいいねぇーと互いに 感心しました。最近書き込みがないのでこんな話で、、、
いのちゃん様 お返事ありがとうございました。早速検索してみます。試験は6月で、それまでにどこまで進めるか分かりませんが、頑張ってみます。
だみゅ様へ このサイトのBOOKSに掲載されている、楢崎洋子『武満徹と三善晃の作曲様式』(音楽之友社、1994年2月)は、参考になるんじゃないかと思います。ただ、高価なので、筆者は持っていませんが。
はじめまして。私は、今ベルギーにて音楽の勉強を続けています。音楽院の必修科目の中に楽曲分析があり、最後の課題として一人一人が第二次世界大戦以降にかかれた曲の中からそれぞれ自由に選択し20分間のプレザンテーションをすることになっています。私はせっかくだから日本を代表するすばらしい作曲家をテーマにできたらと思い、武満さんの”ノヴェンバーステップス”を分析し、発表する予定なのですが、やはりなかなかこの地では情報が入らず困っていました。先日から自宅でインターネットに接続できることになり、こちらのシートを見つけたのですが、ノヴェンバーステップスを楽曲分析するにあたって、何か参考になる文献、研究、またはインターネットサイト、、、どんな小さなことでも構いませんので、どなたかご存じでしたら教えていただけますでしょうか。どうか、よろしくお願いいたします。
岩城宏之著「指揮のおけいこ」(文春文庫)に、武満さんのことが少し出てきます。武満さんの直筆の楽譜をヨーロッパ遠征中に紛失してしまった話など。あいかわらず軽妙な筆致で、面白いですよ。
東北大学混声合唱団の定期演奏会(12/7)で,武満徹作曲『混成合唱のた めの「うた」』より「小さな空」「島へ」「○と△の歌」「死んだ男の残した ものは」「明日ハ晴レカナ,曇リカナ」を演りました。静けさのなかで歌声の 奥行きが感じられる良いものでした。また,小学館の月刊「本の窓」12月号 に『「武満徹全集」を聴く』という特集があり,池辺さんと小室さんの対談, 武満真樹さんの寄稿が読めます。
「ジャズの事典」という本をご存知でしょうか。この本には、武満徹・筒井康隆という異色対談が載っております。出版は冬樹社(すでに倒産)。筒井氏のジャズ好きは有名ですが、武満氏も、「ジャズの曲を何曲か作曲していて、レコードにしようと思ったことがある」と、意外な発言をしておりました。(この対談は、他の本には収録されていないようですね。)
末武様。 情報頂き、大変ありがとうございます。お礼が遅くなってしまい、申し訳ございません・・・。 早速注文しました!演奏会が続くので、一段落したら始めよう、と話しているところです。楽しみ♪です。本当に有難うございました。
れい。 様 「オリオン」の楽譜は日本ショットから出版されています。ドイツでは SCHOTT MUSIK INTERNATIONALで取り扱われているようです。 CDは中野さんのディスコグラフィーにも載っていますが,その他にはBIS からTorleif Thedeenと小川典子によるもの(CD876)があるようです。 ドイツの状況はわかりませんが,これなどは入手しやすいのではないで しょうか。
はじめまして。探し物をしています! 只今ドイツに留学しており、チェリストと勉強中なのですが(室内楽専攻です)、今度、武満さんの「チェロとピアノのためのオリオン」?を演奏したい!ということで、楽譜とCDを探しています。入手先をご存知の方がいらっしゃいましたら、是非ご一報下さい!!!
小学館「武満徹全集」のパンフレット(計38ページ)入手しました。 読み応え十分です。皆さんも、はがきで小学館に請求しましょう。
簡単ですが、下記サイトが廻さんの公式なもののようで。 http://www.jvcmusic.co.jp/classic/meguri/index.html
2年前の都響(沼尻竜典指揮)の武満コンサートで、「ピアノと管弦楽のためのアーク」でピアノを担当した廻由美子という方について、何かご存じの方は、教えてください。
関西の現代音楽企画・演奏団体 ネクストマッシュルームプロモーションの サイト管理をしておりますミカミと申します。 皆さん是非一度立ち寄って見て下さい! そして何か一言、残していってくれれば嬉しいです!! 二月には関東でも中々聞けない、 オレステイア日本初演を含めた「フルコース、クセナキス尽くし!」 という一日かけてのコンサートをやります。 で、こちらのサイトのリンクを張らせてもらってもいいでしょうか? http://www.geocities.jp/le_vent_dans_la_plaine91350/nmp/
末武さん、ありがとうございます!81年10月発行の「音楽の手帖」は 持っているのですが、気づきませんでした。他の方にも見ていただく ために写真に撮りました。下記URLにしばらく置いておきます。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/4796/crossing.jpg
今日偶然クロッシングの楽譜を見つけました。と言ってもオリジナルではないのですが。 古本で「音楽の手帳武満徹」を手に入れたのですが,目次の次の中扉と言うのでしょうか,そこに図形楽譜が印刷されていて,それがクロッシングでした。残念ながら白黒の印刷で,どのような配色がされているのかもわかりませんし,この他にも図形があるのかもしれません。ですが,完全な形でないにしろ,この楽譜を見ることができたというのは,驚きでもあり,うれしくもありました。 長木誠司さんもHPでクロッシングの楽譜を探していることを書いていますが,本当にどこにあるのでしょうか?
ハヤカワミステリですか。蓮實重彦さんとの対談で武満さんはカート・ヴォネガットの『猫のゆりかご』を素晴らしいと言っていますね。僕はハヤカワミステリは読んだことがないのですが、ヴォネガットは一冊手にしてみました。『母なる夜』という題名だったと思います。内容はもうよく覚えていない…。でも結構面白かったですよ。
ひらい様 朝日新聞のその欄は、私も読みました。たしか、篠田正浩氏の文章では、ハヤカワミステリがずらりと並んでいた・・・という文章があったと思います。
はじめまして。武満徹の一ファンです。 昨日のN饗アワーではデュトワさんが「精霊の庭」をやってましたね。僕はこの曲は初めて聴きました。 それから昨日の朝日新聞の「いつもそばに本が」という欄で浅利慶太さんが書いていたのには、浅利さんと同じく武満さんも時代小説好きだったそうで僕はちょっと意外でした。武満さんが大江健三郎や安部公房を好んで読んでいたことは知っていましたが。浅利さんと同じく武満さんも「乱読」だったのでしょうね。
今日、「題名のない音楽会」を見ていたら、山本直純氏の追悼特集でした。岩城宏之氏も、武満、黛両氏に続いて、芸大時代からの親友を亡くし、さぞ落ち込んでおられると思います。合掌。
いのちゃん さま, 「涅槃交響曲」と「曼陀羅交響曲」がありますね.カンパノロジーが素晴らし いですね.昔ある「年末に(第9より)涅槃交響曲を演奏するのがよい」とい う評論を読みましたが,一向に流行りません.昨晩は寝苦しくて蚊もブンブン 来るので,昔のテープ('78 FM「今日の音楽」武満徹の音楽)を聞いたら,「クロストーク」について武満さん数分のコメントが入っていました.
カイノ様 黛さんの「涅槃交響曲」、賛否はあるでしょうが、私はわりと好きな作品です。 日本人の現代音楽で、コンスタントに売れているのは、(武満氏は別格として) この作品と同じく黛さんのオペラ「金閣寺」ぐらいではないでしょうか。 武満・岩城両氏も、黛氏に、生前、「もっと音楽に力を入れてください」といって いました。ご存知のように、黛氏は、司会者として、ナショナリストの論客として、もっぱら注目されていました。みなさん、黛氏の音楽についてどう思いますか。(政治的主張はともかくとして)ぜひお聞かせください。
はじめまして 私は、「アリスちゃんとウェーベルン氏の不思議な物語と不思議な音楽 !!」という名前の HPを開設しています。皆さんは、不思議な国のアリスが好きですか? HPの内容はアリスちゃんの不思議な物語と不思議な音楽家のウェーベルン氏に関することが中心です。 私は色々な音楽が好きで、時々、WEBで面白い音楽のサイトを見つけていますが、そのサイトを、私のHPで、紹介しています。 最近、WEBを見ていると、Del Shannonや Roy Orbison の作品が聞けるサイトを見つけました。私は、Del ShannonとRoy Orbison が大好きです。Del Shannonの曲では、Runawayが大好きで、Roy Orbisonの曲では、Falling が一番好きです。 後、私は、フラメンコも好きで、特に、Paco De Lucia が大好きで、最近、Paco De Lucia を初め、いろいろなフラメンコ・ギターリストの曲が聞けるHPを見つけました。 しかし、何といってもウェーベルン氏の作品がmp3で聞けるサイトが最高です。 これらのHPは、私のHPで紹介しておきましたから、ぜひ見てください。 私のHPを見たご意見やご感想などを私のHPのBBSに書いてくれれば幸いです。 URLリンク→ http://www16.brinkster.com/aliceandwebern/a.htm
最近,黛さんの「涅槃交響曲」が廉価で再発売されたので,元値の方を聞い ていたら,第四楽章で「もーこーほーじゃーほーろーみー」と聞こえて... 近くのお寺に坐禅に行くのですが,その後に唱える文句です(つまらないけど 面白い). 『同じ年に生まれて』(中央公論社)は小澤,大江両氏の対談です.武満 さんのことについて,大江さんが「武満さんが独自な人であった,手がかりと して一冊の本を考えている」とか,小澤さんが「なぜ『エクリプス』をかいた のかと聞いたら,竹林をスゥーッと風が吹く,その音を表現したかったと答え た」とあって大江さんが「パーソナルの極限と自然という全体の極限」という 深長な言葉でまとめたのが印象的でした(小澤と大江って大小で面白いな).
末武さんの書かれている高橋悠治、小澤征爾/読響の演奏は、LPでは66年に「オーケストラル・スペース vol.1」として出ていて、ピアノ、オーケストラともに見事な演奏です。CDも86年に米Varese Sarabandeから出ているようですね。玉にきずなのは、第2部がまだ作曲されていない時期の録音だと言うことです。
いのちゃん 様 アークのCDは,確かにこのところCDショップで見かけなくなりました。 ですが,1年半〜2年位前は店頭に並んでいました。 私も2000年10月のサントリーホールでのコンサートに行きましたが, それからしばらくして新宿のCDショップで購入しました。 ビクターから出ている「現代日本の音楽名盤選9」で,もちろん新品 です。その後も1度見かけた事があります。 もう1枚高橋悠治が演奏しているCD「オーケストラル・スペース」は 今年になってからお茶の水で中古CDを見つけ入手しましたので, 管理人さんの言われるように探せば見つけられると思います。 ご参考までに。
ほうー。さすがは管理人ですなあ。お詳しい。実はそのコンサート(廻由美子ピアノ、沼尻指揮/都響)私も聴きに行ってるんですよ。ロビーで岩城さんを見かけました。後で雑誌で読んだんですが、大江健三郎氏も来ていたとか。
一柳慧のピアノによる旧版(63-66年版)の演奏は、ビクターからLPで4回、 CDで87年と95年の2回出ていますから、中古店で探せば見つかるでしょう。 因みに、秋に出る「全集」には、改訂版(77年にゼルキン、ブーレーズ/ NYPが初演したもの)を用いた、廻由美子(p)と沼尻/都響の演奏が採用さ れる模様です。おそらく、00年10月6日にサントリーホールで行われた 「作曲家の個展2000 武満徹」のライヴ収録だと思います。
プログレ>武満様 少なくともCDショップでは、永らく見かけませんね。 プログレ>武満氏は、この作品について、どう思いますか? 岩城宏之氏は、イタリアでこの作品の内の1楽章を指揮したら、拍手が鳴り止まずに困ったとどこかに書いてました。私はとても好きな曲なんですが・・・。
>いのちゃん 様 「ピアノと管弦楽のためのアーク」とは「弧」のことでしょうね。 英語では、ARC for piano ando orchestra と表記されていますので。 これは昔、ビクター音楽産業からLPが出ています。 ひょっとして「弧」で検索すると、CDが出てくるということはないでしょうか?
はじめまして。いのちゃんです。20年前から武満氏の音楽にイカれており、今でも文献・CDを漁っております。ところで、武満氏中期最大の問題作「ピアノと管弦楽のためのアーク」は廃盤なのでしょうか。店頭では見かけませんが。知っている方がいれば教えてください。
大勢の方が、武満徹氏のことで書き込みをなさっているとわかり、友人が一気に増えたような気がしております。(みなさん専門的ですが。)私は、彼の音楽ももちろんですが、文章、講演、等にも魅力を感じどんな短いエッセイーでも見逃すまいという、X?年来の愛読者です。みなさんの書き込みを参考に、また勉強させていただきます。
まえにタケザワさんの書き込みにあった, 大江さんの講演「武満徹のエラボレーション」が二三のエッセイと共に 「言い難き嘆きもて」(講談社,2001)に掲載されています.道元和尚の 「かならず雪の曲に和すべし」という言葉から武満さんの回想が始まる, 面白くも難しい内容です.大江さんが武満さんの演奏会の後の「独坐観念」 をいずれ出版して頂きたいものです.
もう大分前になりますが、3月17日のラジオ番組「現代の音楽」で ”2001年IRCユネスコ国際作曲家会議入選作品から”というものがあり、 その中で流れた、30歳以下の部門で最優秀か何かを取られたブライアン・カレントさんの 曲がとても印象にのこりました。今思えばそのときお尋ねすればよかったのですが、 どなたか何か情報をお持ちではないでしょうか? 弦の下降するグリッサンドからはじまり、次第に長三和音にいきついたりする、 僕には今まで聞いたことがない感じの曲だったと記憶しております。 CDとかが出ていれば欲しいなぁと思っています. どなたかご教授のほど、どうぞよろしくお願いいたします.
「武満徹さんと『解体新書』」という,解剖学の神谷敏郎氏の文が,岩波 『図書』5月号あります.武満著『骨月あるいは a honey moon』に書かれた 「伯母愛用の琴の琴柱が『解体新書』ゆかりの骨でないか」という推理に関す る話題で,小学校3年に一緒に行った遠足で写した武満さんが載っています.
ADSRさん、ありがとうございます。アメリカのオーケストラの新しい演奏会と古い演奏会の録音を放送していた番組です(ナディア・ブーランジェ指揮のボストン交響楽団とか)。私も当時はFM情報誌を買っていたのですが、記載はなかったように思います。 ジョン・ウィリアムス指揮のボストンポップス管弦楽団の演奏会で、彼の献呈した作品も一緒に演奏されていたと思います。その他はたぶんオーケストラの小品だったでしょうか。なんだか武満作品だけが浮いていたような気がしたのです。 確かエアチェックしたと思うのですが、なにぶんかなり前の話で、その後も何度も引っ越したりしたため、テープがどこにあるのか(あるいは処分してしまったのか)わかりません。 どこかにテープが残っているかもしれないので探してみます。
その番組をほとんど毎週聴いておりましたが その作品は記憶にないですねぇ・・・ この番組で放送された武満作品は 「カシオペア(多分、世界初演)」「カトレーン(米初演)」「リヴァラン」 「ノヴェンバー・ステップ」くらいだと思います。 当時の番組表を持っているので調べてみますが 70歳の誕生日と言うと1988年でしょうか?
武満徹氏がL.バーンスタインの70歳の誕生日に送ったオーケストラのための小品(タイトルの記憶が定かではないのですが、「レニーの誕生日に」だったでしょうか? 1分30秒くらいのものです)について、どなたか御存知の方がいらっしゃいましたら、情報を教えていただけませんでしょうか? 後期の武満トーンがチャーミングなこの小品、作品目録や年譜にも記載が無く、十年以上前にFM横浜の日曜日早朝にオンエアされていたクラシック番組でボストンポップス(なぜかボストン響ではない)が演奏していたのを聴いた覚えがあります。 気になって仕方がありません。
丸善鰍フ高村と言います。武満徹さん情報でこんなに色々遣り取りをされているので驚いています。 「武満徹全集」が今年11月より発売予定なので、たまたま検索してこのページ にぶつかりました。全作品、約400曲をCD55枚に収録、発売予定です。 私自身は好きで小澤さんの『弦楽のためのレクイエム』『ノヴェンバー・ステップス』をたまにCDで聞いていて、武満さんを存じていますが、日本ではマイナー ですよね。全集で予価13万、皆さんお買いになりますか?
ADSR さんへ。貴重な情報をありがとうございました。
どの程度の腕前か知りませんが 弾けたらしいです。 アトリエには常にギターが置いてあって 特にギター曲を作るに際しては 自分でフィンガー・ポジションを確認しながら 作曲をしたそうです。
単純な質問です。武満氏はギターを弾けたのでしょうか?ギターのための12の歌などはどうやって作曲したのか...とふと思いまして。どなたかご存知でしたら教えてください。
「日本の文様」見ました,若い頃の武満さんの写真と,巻き物の上部に文様が あり その下に波形が書いてあるもの(図形楽譜?)も私には新鮮でした。 波の文様や,ムカデの文様や,色々な変化のある文様が面白く,これらが日常 生活のどこで見られるのか,生活の音も何もかも40年前とは様変りした今が 恨めしいですね。
今日NHKアーカイブスという番組を見ていたら「日本の文様」という1962年の作品を放送したのですが,音楽を武満が担当していました。どこかの映画祭のグランプリを受賞したそうですが,全く知りませんでした。紋や着物の図柄,庭等の映像に邦楽器を使った音楽を合わせたもので,白黒作品ということもあってか,衝撃的な素晴らしい作品でした。先日演奏された「室内協奏曲」もそうでしたが,知らない作品で素晴らしいものがまだまだあるんですね。今秋発売される全集ではどんな作品が収録されているのでしょうか。今から楽しみです。
武満さんの文章は,思うことが言い表せなくてもどかしい,,,と言うような 印象を受けることが多いのですが,「カメラの前のモノローグ」(集英社)に 載っている文には,心のうちというものが感じられて,新鮮です.
記憶にある最初の武満徹という名前は、NHKの大河ドラマだった。 そしてかつてみた、いくつかの映画音楽が氏の作品であることを知った。 音楽の難しいことはわからないけど、音を聞いた印象は”水”のイメージ 地下の深いところにある地底湖の冷たいに水、またあるときは 宇宙の始まりの漆黒の中で、絶対零度のなかでも凍らない球形の水滴 または、宇宙のはるかかなたに明滅する銀河の光の残滓 音楽全体の形のイメージは、絵巻物語でなく、とても詩的で、彫塑的 これからも、このページで知らない情報を見つけて、聞いていこうと思ってます。
友人が「これ面白いよ」と言って貸してくれたCDが ''Who Is Afraid of 20th Century Music?" (Ingo Metzmacher 指揮)で,「ノーベンバーステップスよりGreen」が入ってます.私は今までこの曲を流して聞いてきたようです. 武満の作った庭園にメシアンの森で育った鳥たちが遊んでいる,それがはっき りとわかりました.このCDの最後には「ウエストサイドストーリーのシンフォ ニックダンスからマンボ」が入っていて,楽しいものになっています.
「見えないこども」のCDは興味ありますね.ところで, 小室さんとセリさんのCDは持っていますが,ブルースが好きなので小室さん の方がが気にいっています.特に,最初の「うたうだけ」のギターは泣きが 入ってたまりません(ノートに小室さんが武満さんからブルースの本をもらっ たのがCDを作る切っ掛けだと書いてありました).最後に同じ曲をカントリー風に演ってますが,あれも趣向が変わって面白いですね(寄席で怪談噺の あとで踊りをおどるような感じ).個人の感想を言い出すと,切りがありませ んね.
「見えないこども」というCDがビクターから発売になりました。私はこのCDの作成を応援してきたものですが、武満の音楽のファンの方々が、このCDにどのような感想を持たれたのかということにとても興味があります。御聴きになった方がいらっしゃいましたらぜひ感想を聞かせてください。 紹介: 合唱として歌われたものを除けば武満のうたのCDとしては「石川セリ」のものと「小室等」のものが有名ですが、このCDはこの二つとはまったく趣をことにしています。そもそもこれは「うた」のCDだとは言えないかもしれません。谷川俊太郎氏も帯(?)に書いているように保多由子氏の肉声、鈴木大介氏のギター、寺島陸也氏のピアノがそれぞれに歌っていて、それらのアンサンブルが純粋な音楽を作り出していますから。 しかしやはりこれはやはり「うた」のCDです。なぜなら、保多さんの声は、日本語で生活する我々にもっとも直接的に響く日本語の言葉で書かれた「うた」を、クラシック音楽の声楽家としての歌唱技術を表に出さず、伸びやかで暖かい声で聞くものの心にストレートに届けてくれます。やはり、そのことがこのCDの一番の魅力です。 そして、CD全体にわたる保多さんの表現の幅の広さ、ダイナミックレンジの広さが心地よい。鈴木大介氏のCD:「どですかでん」には一曲目に「小さな空」が渡辺香津美とのデュオで収録されていいて、これはもうたまらなくよいのですが、この曲の詩を知っているものとしては、やはりどこかもの足りません。「うた」がほしい。 昨年、大竹伸朗の「武満徹:SONGS」という楽譜・画集がショット社から出されました。日本でも海外でも評判になっているそうで、いくつかの賞を獲得したそうです。 武満の音楽と大竹氏のアートとそれに本の装丁との質の高いアンサンブルが受賞の理由なのだろうと推測します。この楽譜・画集の印象と「見えないこども」のCDに表現された音楽とはとてもよく調和していると感じます。 これだけは聞いて欲しいという曲: 「見えないこども」:ギターの音がちゃんと聞こえるように静かな部屋でヴォリュームを上げるか、一人でヘッドフォーンをつけて聞いて下さい。オン・ザ・ロックも欲しい。ピアノがよい。 「翼」: 伸びやかで自由な肉声。歌に翼がついている。鈴木大介氏の多重録音のギターも伸びやか。 一番好きな曲:。 音楽としての出来がどうかは気にしないで一番好きなのは「小さな空」です。メロディも歌詞も極めて平易、寺島さんのピアノも特別なことはしていないように聞こえる。うたも保多さんの最高のパフォーマンスではないかもしれない。それでも私にはこのCDの中でもっとも好きな曲です。 気持が洗われる。疲れた時にはこれが聞きたくなる。 このCDをもし武満徹が聞いたらなんと言うでしょうか? 何かの、誰かの、借り物ではない純粋な音楽としての「うた」はなかなか聞くことができない。ここにはそれがあると思う。このCDが武満本人の意図に合ったかどうか、彼が満足しようががっかりしようがそんなことはどうでもよいことですが、このCDに表現されている音楽を、かれが喜んだかどうかを聞いてみたかった。 武満の音楽に詳しい方々はどのように想像されますか? [小室等版及び石川セリ版についての私の感想] 小室等版: 小室等さんのCDは基本的にフォーク・ブルース調で、これなら俺でも歌えるかとギターを取り出したい気にしてくれる(特に「○と△の歌」、「小さな空」、「昨日のしみ」)、武満のうたをとても身近なものにしてくれるところがよいと思います。面白いのはドラムやバイオリンがバックの「三月のうた」ですが、 ヘッドフォーンをしっかり耳にあてて音楽を聞き込もうという気にまではなりませんでした。「雨が空から降れば」のファンとしてはもう少し肩の力を抜いてうたってもらったほうがうれしかったかと思います。 石川セリ版: 石川セリのCD、これはPOPsとしてすばらしいと思います。特に「○と△の歌」の透明な明るさ、「三月のうた」の切なげさともの憂げさ、ボサノバギターに乗った「死んだこどもの残したものは」の突き放したような歌い方、などはとても気に入っています。保多由子版は引き込まれますが、石川セリ版の方がとっつきやすく、軽く聞けるように思います。好みが分かれるのじゃないでしょうか。 関屋晋指揮晋友会合唱団版: 申し訳ない。私の好みではないのでノーコメントです。 青木美稚子版: まだ聞いていません。
私はこどもの頃から東京の東村山市というところに住んでいます。 武満さんの写真をはじめて見たとき、あ、この顔知ってるって思いました。 後日、伝記本を立ち読みしたら、やっぱり近所(トトロの森のモデルのとこ)でした。しかし世界の大作曲家がなぜ東村山なんかに住んでたのでしょう。なぞ。 それにしても東村山市はなぜ曲を委嘱しなかったのだろう。 パラパラ東村山音頭なんか止めろよな。まったく。
NHK人間講座「音のかなたへ」のなかで、紹介されています 「opera」とゆうブラウザがあります、http://www.opera.com/
★「セレモニアル」オンエア 9月26日(水) 8時05分 BS2 クラシック倶楽部 − 横山 幸雄 − 「平調調子」 古 典 「革 命」 ショパン作曲 「シャコンヌ」 バッハ作曲 ブゾーニ編曲 「巡礼の年第1年“スイス”から “泉のほとりで”」 リスト作曲 「線香花火」 ロベルト・プラッソ作曲 「滄 海」 宮田まゆみ・作曲 「ファンタジア」 徳山美奈子・作曲 「セレモニアルから」 武満 徹・作曲 「アヴェ・マリア」 グノー作曲 横山 幸雄・編曲 (ピアノ)横山 幸雄 (笙)宮田まゆみ (ハープ)篠崎 史子 「セレモニアル」は笙の奏者が客席から登場して歩きながら演奏し、ステージのオーケストラと合流します。メロディは「秋庭歌」からとられています。この放送がどんな形で演奏されるのか、まったく見当がつきません。
★「十一月の霧と菊の彼方から」放送予定 2001年09月04日(火) 08時05分 BS2 クラシック倶楽部 − 小川典子(ピアノ)、神谷百子(マリンバ) − 「平均律クラヴィーア曲集 第1巻から 第8番 プレリュード」 バッハ作曲 「前奏曲集 第1巻から 第7曲“西風のみたもの”」 ドビュッシー作曲 (ピアノ)小川 典子 「十一月の霧と菊の彼方から」 武満 徹・作曲 (ピアノ)小川 典子 (バイオリン)加藤 知子 「ピアノ・ソナタ 第21番 “ワルトシュタイン”から 第3楽章」 ベートーベン作曲 「憾(うらみ)」 滝 廉太郎・作曲 (ピアノ)小川 典子 「組曲“道化師”から “ギャロップ”」 カバレフスキー作曲 工藤 昭二・編曲 「あなたが欲しい」 サティ作曲 菅野ようこ・編曲 「タンブラン・パラフレーズ」 安部 圭子・作曲 「第1・3・4楽章」 ロサウロ作曲 「スターダスト」 ホーギー・カーマイケル作曲 石井みどり・編曲 (マリンバ)神谷 百子 (ピアノ)山田 武彦 武満徹のバイオリン曲は、「悲歌」ばっかり演奏されて、次は「妖精の距離」をたまに聴く程度です。「十一月の霧と菊の彼方から」が演奏されるのはとても珍しいです。もともとコンクールのための曲で、技巧的にも難しい大曲だから、なのかも知れません。
★室内楽コンサート『武満徹の音』 8月29日、サントリーホール(小ホール)の「アンサンブル・タケミツ」のコンサートに行きました。 「アンサンブル・タケミツ」は、現在、世界中で演奏されるようになった武満作品を、初演を担当した演奏家によって、楽譜に書けないことや、訂正が行われていないこと、図形楽譜の問題など、作曲者の意向を反映した室内楽の演奏を再確認するという企画で、池辺晋一郎を代表にしています。 帰りがけに池辺さんに直接お話を伺ったところ、年2回、今後は紀尾井ホールやその他の場所で、室内楽曲全55曲を連続演奏するとのことで、今回の編成にこだわらず、サウンド・スペース・アークの再結成もあるらしく今後が楽しみです。 また、パンフレットの解説も演奏者自身が書いていて、初演の時の苦労話(スタンザIIのテープ部分の制作秘話)や笑い話(ブライスのスーパーボール事件)、武満さんの「海へなんか書くんじゃなかった」発言など、面白い話題が満載でした。 なかでも驚いたのは、「ヴォイス」の現在唯一の出版楽譜は、ピエール・イヴ・アルトーが書き換えたもので、指示が作曲者の指定と違っていたり、重音が4カ所も音が書き換えられていて、作曲者本人も知らない改定なのだそうです。 【重大発言】 というわけで、「何度も武満さんの前で演奏した」通りの“元祖”小泉浩の『ヴォイス』、自分でつくったテープとの完璧な共演を聴かせた篠崎史子の『スタンザII』、実に伸びやかな演奏で、意外に音が大きいのねと変なところで感心したサティ原曲の『星たちの息子』。 今回も出突っ張りの佐藤紀雄によるギター曲は『エキノクス』、『海へ』、『森の中で』でした。以前、今日と同じ小泉・佐藤で追悼演奏会で聴いた『海へ』のように、ゆっくりと思い入れたっぷりに弾くのかと思っていたら、むしろ逆で、コンサートのポリシーに沿ったのか、デフォルメを極力避けた正確な演奏を目指したようでした。 ハーモニクスなどの音色は多彩で、駒(?)に近いところや弦の中央(指板の上)を弾いたりと、初めて見る演奏でした。『エキノクス』は、荘村さんも以前コンサートで言ってましたが、ギターの限界を超えた難曲らしいです。 今回いちばんの収穫は、山口恭範による『ムナーリ・バイ・ムナーリ』で、期待通りとてもよかったです。図形楽譜の作品で、CDやコンサートで私が山口恭範の演奏で聴くのは今回が6度目。毎回違う演奏ながら、出てくる音はちゃんとタケミツトーンになっている、まさに山口あってのレパートリーです。 今回はスティール・ドラムの音の選び方や、音が曲がるヴィブラフォン、各種打楽器の音色の変化の造形の繊細さ、音の空間的な広がりなどに、武満徹の打楽器作品の集大成「From me flows what you call Time」と共通するものが感じられました。まったく何度聴いても素晴らしいです! 『ブライス』をコンサートで聴いたのは初めてでした。ハープの胴をスーパーボールで擦る音とかゴングを水に浸けて音程を変化させるなど、視覚的にも楽しめました。 まるで、いつものように武満さん自身が会場で聴いているような、演奏者の真剣さと親しみと温かさが感じられて、久しぶりに武満さんが存命中の「Music Today」などのコンサートの雰囲気が再現されたのがとても嬉しかったです。 会場には、武満浅香・真樹親子、岩城宏之・木村かをり夫妻、小室等、荘村清志、武田明倫、湯浅譲二、池辺晋一郎などの各氏の姿がありました。
そだもとこさん、はじめまして。私も武満徹の大ファンです。 たった2,3曲しか聴かないで「ガッカリ」なんてしないでくださいね。「死んだ男の」も武満徹の『うた』のなかではいちばん暗い方だと思います。同じく『うた』では、「翼」、「小さな空」、「○と△の歌」のようなほのぼのした作品もあります。 比較的難しくないオーケストラ作品としては、『系図 - 若い人たちのための音楽詩』、『トゥリー・ライン』、『虹へ向かって、パルマ』、『ウォーター・ドリーミング』などがオススメです。 『波の盆』、『どですかでん』、『不良少年』といった映画音楽や、ポピュラー音楽の編曲集『ギターのための12の歌』なども親しみやすいです。 『弦楽のためのレクイエム』や『ノヴェンバー・ステップス』はちょっと聴いただけでは難しいかも知れませんが、何度も聴くうちに味わい深い魅力がある傑作だと気づくかもしれません。 「現代音楽はみんな暗〜い」なんて簡単に言い切れるものではありません。気長にいろんな作曲家の作品に親しんでみてください。 では。(^_^)/~
はじめてのカキコです。 武満さんの「死んだ男の残したものは」を聴いて大ファンになりました。 でも、そのあとオーケストラ作品「弦楽のためのレクイエム」とか「ノベンバーステップ」とか聴いたのですが、なんかとってもむずかしい雰囲気の作品でちょっとガッカリでした(T_T)。 現代音楽はみんな暗〜い作品が多いのでしょうか?
クラシックを聞き始めてから半年が経ちます。ざっとではあるけれど、歴史の流れを意識しながら作曲家達の音に接してきました。 さあ、いよいよいわゆる現代音楽に突入ですが、もう既に武満作品を聞いている今では、武満から遡ってそれぞれの作品に耳を傾けるのも良い方法かとも考えています。 残念ながら、クラシック音楽に興味を持ち始める前に亡くなられた武満さん。しかし、彼の言葉が今なお作品として聞けることは、価値ある貴重なものとしてありつづけると思います。
これは、めずらしいのでしょうか? Yahoo!オークション 音楽>レコード> クラシック > LP 高橋アキ「Piano Distance」(PRO‐USE SERIES)《武満徹、トマシェ・シコルス
★「マスク」放送予定 2001年08月03日(金) 8時05分 BS2 ワンダフル・クラシックス 8:05.45-9:53.45 小澤征爾指揮・水戸室内管弦楽団ウィーン公演 【話】 吉田 秀和 小澤 征爾 「交響曲 第2番 ニ長調 作品36」 ベートーベン作曲 「マスク〜2本のフルートのための」 武満 徹・作曲 (フルート)工藤 重典 岩佐 和弘 「マ・メール・ロア」(全曲版) ラヴェル作曲 「古典交響曲 ニ長調」 プロコフィエフ作曲 (管弦楽)水戸室内管弦楽団 (指揮)小澤 征爾 〜ウィーン楽友協会大ホールで録画〜 工藤重典の『巡り 武満徹フルート作品集』というCDに「マスク」はこの2人の演奏で収録されています。ようやくこのCDでこの曲の良さがわかった気がします。 このCDの中では、フルート、ビオラ、ハープのための「そして、それが風であることを知った」がとても素晴らしい演奏です。“日本のランパル”といってもいいくらいの、よく歌う工藤のフルートもさることながら、篠崎史子のハープの音の充実ぶり、特に低音の伸びの良さ、は他のCDには望めない説得力があります。
中野さんから、レスが有ったのではないかと思いますが。 どんな人か?と言われても、普通の人に判ってもらえる ように説明するのは難しそうです。 そこで、エピソードをちょっと。 石原裕次郎が映画の撮影所を歩いているのを見て、 「あいつに歌を歌わせてみよう。」と提案したのが 武満徹さんだったのです。 石原裕次郎なら、お父さんやお母さんも知っているから、 すぐに分かってもらえるでしょう。 又、坂本龍一は、武満さんに、「君、良い耳しているね。」 と褒められて嬉しかったそうです。 そういう、坂本龍一は昔々、コンサート会場の外で 「打倒、武満徹!」と叫んでいたそうです。 もう、30年も前の話です
こんにちは。突然ですみませんが、教えていただきたいことがあるのです。 まずは、失礼のないように自己紹介をさせていただきます。 名前は大坂彩夏(おおさかあやか)です。 年齢は13歳です。 今回、夏休みの宿題で武満徹さんについて調べる事になりました。私の手元には、詳しい資料がなくて、かといって図書館に行く時間もないのです。大変、身勝手なことなのですが、ここの掲示板に来ている皆様にいろいろと教えていただきたいのです。皆様にも、このような、お時間があるかどうかは分かりませんが、ぜひ協力していただきたいのです。 どんな些細なことでもいいです。 お返事をいただけると大変嬉しいです。 では、さようなら。
高橋アキさんのCD「武満徹ピアノ作品集」から、グ−ルドが後期ロマン派を弾 いているような音色が聞こえてきて、「静謐」という言葉で吉田秀和氏が評論 したことを思い出しました。アキさんがモートン.フェルドマンの``Triadic Memories" を弾いたCD のノートに「1980-81年までニューヨーク州立バッ ファロ校の専属アーチストを務め云々」とあり、グ−ルドは隣のトロントにい て1982年に亡くなったので、多少は影響があったかもしれないという、あまり 当てにならない推論です。
★武満徹オンエア情報 2001年06月26日(火) 8:05-9:00am NHK-BS2 クラシック倶楽部 − ジャパンシリーズ(2) − 「ハープシコードとバイオリンのためのソナタ K30から “アダージョ”」モーツァルト作曲 「揺れる鏡の夜明け」 武満 徹・作曲 「デュオ・コンチェルタンテ 第3番 作品67」 シュポア作曲 「バイオリンソナタ 第4番 BWV1017」 バッハ作曲 (バイオリン)漆原 啓子 漆原 朝子 (チェンバロ)中野振一郎 〜奈良県・吉城園で録画〜 2001年06月27日(水) 8:05-9:00am NHK-BS2 クラシック倶楽部 − ジャパンシリーズ(3) − 「森に夢見る」 バリオス作曲 「カデンツァ」 ヴィラ・ロボス作曲 「マタイ受難曲から 第58番」 バッハ作曲 「ジャンゴ」 ジョン・ルイス作曲 「訓練と休息の音楽〜音楽“ホゼートレス”から」 武満 徹・作曲 「リベルタンゴ」 ピアソラ作曲 「海へ」から“ 夜 ” 武満 徹・作曲 「海へ」から“鱈(タラ)岬” 武満 徹・作曲 「フルートソナタ BWV1031から “シチリアーナ”」 バッハ作曲 「パラグアイ舞曲」 バリオス作曲 「オーバー・ザ・レインボウ」 アーレン作曲 (ギター)鈴木 大介 渡辺香津美 (フルート)高木 綾子 〜山梨県高根町・旧本陣で録画〜 2001年06月28日(木) 8:05-9:00am NHK-BS2 クラシック倶楽部 − ジャパンシリーズ(4) − 「半音階的幻想曲 BWV903から “ファンタジア”」 バッハ作曲 「ブランデンブルク協奏曲 第5番 BWV1051から 第2・3楽章」バッハ作曲 「イタリア協奏曲 BWV971」 バッハ作曲 「チェンバロ協奏曲 第5番 BWV1056から 第2楽章」バッハ作曲 「夢みる雨」 武満 徹・作曲 「ザ・ラグタイム・ダンス」 スコット・ジョプリン作曲 「チェンバロ協奏曲 第4番 BWV1055」 バッハ作曲 (チェンバロ)中野振一郎 (バイオリン)漆原 啓子 (フルート)藤井 香織 (管弦楽)テレマン室内管弦楽団 〜奈良県・円城寺で録画〜 「揺れる鏡の夜明け」はBSでは武満さんの存命中「八ヶ岳高原音楽祭」での演奏がオンエアになって以来のオンエアです。 「訓練と休息の音楽」は鈴木大介・渡辺香津美の編曲によるものでこの2人によるCDが出ています。 「海へ」は武満徹作品ではもっとも人気があり、CDもおそらく20種類を超えます。高木綾子と鈴木大介はCDでは実現が難しい組み合わせで興味深いです。放送予定なのは第1曲と第3曲で、あと第2曲「白鯨」という曲があります。他の曲目を削ってでも全曲オンエアしてほしかったです。 「オーバー・ザ・レインボウ」も武満の編曲ではないかと思います。 武満徹の唯一のチェンバロ曲「夢みる雨」がオンエアになるのはたぶん初めてではないでしょうか。
★弦楽のためのレクイエム 2001年06月15日(金) 8:05-10:00am NHK-BS2 ワンダフル・クラシックス N響コンサート 「弦楽のためのレクイエム」 武満 徹・作曲 「ピアノ協奏曲 第2番」 リーバーマン作曲 「交響曲 第4番 ヘ短調 作品36」チャイコフスキー作曲 (ピアノ)スティーブン・ハフ (管弦楽)NHK交響楽団 (指揮)シャルル・デュトワ 〜東京・サントリーホールで録画〜 カール・リヒター “パストラーレ ヘ長調” バッハ作曲 (オルガン)カール・リヒター デュトワとNHK交響楽団はこの6月に諏訪内晶子を独奏者に「遠い呼び声の彼方に」を 録音する予定です。他の曲目と組み合わせて『武満徹作品集』になるといいです。
★高橋アキ plays 武満徹 2001年06月05日(火)8:05-9:00am NHK-BS2 クラシック倶楽部 − 高橋アキ plays 武満 徹 − 「遮られない休息」 「雨の樹素描」 「閉じた眼2」 「リタニ -マイケル・ヴァイナーの追憶に-」 「雨の樹素描2 -オリヴィエ・メシアンの追憶に-」 こどものためのピアノ小品「微風」 〃 「雲」(以上、武満徹・作曲) 「さようなら」(武満徹・作曲/西村朗・編曲) 「ゴールデン・スランバーズ」(J.レノン/P.マッカートニー作曲/武満徹・編曲) 「死んだ男の残したものは」(武満徹・作曲/ブラウエル編曲) (ピアノ)高橋アキ 〜東京・カザルスホールで録画〜 「さようなら」と「死んだ男の」はCDには収録されていません。
湯浅譲治さんの教えていたアメリカの大学の或るコンサートで、武満徹さんのFrom me flows what you call meを初演時と同じパーッカション構成で聞き、そのよさを再発見しました。
日本ショットから「武満徹:SONGS」が出てますが,武満さんの楽譜と大竹さ んの絵からなる「画文集」のような本。無用な評論がなく「画文」の醸し出す 雰囲気を独りで楽しめる構成になっています。
3月末に大江健三郎の「雨の木」(昭和55年出版)を古本屋で買って,昨晩 少し読んだら,武満さんの曲作りに関係していて,カバーがその楽譜だったこ とがわかりました.そういう題の曲が入ったLPを前に買った覚えがこの本に手 が伸びた理由だったのですが,大江さんの小説と武満さんの曲が今一つつなが らないのが私の悩みです.
★小室等&荘村清志デュオコンサート 荘村清志の「ロンドンデリー・エア」がゆっくりとしたテンポで弾かれ、まるで天国にいる武満さんに子守歌を歌いかけるような演奏でした。「これ1曲だけでも聴きに来た甲斐があったなぁ」と思うほど感銘を受けました。 その後も、「これ1曲だけでも」と思えた曲が4つも5つも(^^;)ありました。生前の武満さんにいちばん親しい2人の演奏なので、武満徹の音楽のもつインティメイトな魅力がいっぱいの心温まるコンサートでした。 おもしろいところでは「小さな空」が荘村清志の歌付き(!)のデュオで聴けました。荘村さんがガチガチに緊張していて、イントロを弾くと、「ここまではいいんですよね」と一言つぶやいてから、「あお〜ぞ〜ら見〜たら…」と1コーラス恥ずかしそうに歌い始めたのが微笑ましかったです。 小室さんに合わせて、荘村さんからもMCがありました。「12の歌」は、小室さんから「非常識でしょ」と突っ込まれるくらい運指が難しいらしく、武満さんが亡くなってからは「もういいや」と省略して弾いてしまうなんて傑作な暴露話もありました。 ギターデュオ版の「波の盆」や「12の歌」に合わせて小室さんが歌詞をつけて歌ったりと貴重な演奏を聴くことができました。 王子ホールでクラシック以外のミュージシャンが演奏するのは小室さんが初めてとのことで聴衆もまじめに着飾った人ばかりでした。あんなに堅苦しく聴く音楽ではないのに。 以下、コンサートの様子です。 ●小室等ステージ ・雨が空から降れば MC「初めて来た王子ホールでとまどっていたら、掃除のおじさんがカッコよく親切に指図してくれた。」 ・別れの歌 ・赤いクーペ ●荘村清志ステージ ・ブロウェル:11月のある日 MC「小室さんの印象は『いい人』だと思っていたが、実際に会ってみるとやはりいい人』だった。」 ・タルレガ:グラン・ホタ <武満徹の世界> ●荘村清志ステージ ・エキノクス MC「このころの武満さんは忙しいので初めは委嘱を断られたが、いつまでにできるかわからないので、チラシに告知しないことを条件に委嘱を引き受けてくれた。武満さんが阪神ファンでボクが巨人ファンだと言ったら『書くのよそうか』と言われて焦った。」 ・早春賦 ・ロンドンデリーの歌 ●小室等ステージ MC「荘村さんとはウラでささいなことを気にしているんですよ。ステージに出るときスピーカーの前を通るか後ろを通るか、なんて。結局、前を通ることに決まりました。 『きのうのしみ』は七五調で書かれているんですが、これは武満さんに演歌風につくってほしかったからで、その期待は見事にはずれました」と言って冒頭の詞を “演歌風”に歌ってみせた。 「昔、武満さんがお嬢さん(真樹さん)と渋谷を歌を歌いながら歩いていたことがあって、後になって真樹さんに聞いたところ、あのころは“ぴんから兄弟”を歌っていたはずだ。」 ・きのうのしみ MC「武満さんから作品を献呈されている演奏家は大体せいぜい1,2曲なのに、荘村さんは3曲も(!)献呈されているんですよ。 『こんど小室さんに歌を書いたから』と言われて、雑誌に載った楽譜を見るとdedicated to Hitoshi Komuroとあって、やったぁ!と思ったら、それが『ぽつねん』で、歌詞を見たら『ひざは痛むし、目はかすむ…』ですからねぇ。」(苦笑) ・ぽつねん (途中、「することもない、退屈だ」に続く歌詞でどっと笑いが起きました。おもしろい歌詞ですので書かずにおきます。^^;) ・死んだ男の残したものは ●デュオステージ MC「荘村さんの印象は『いい人』だと思っていたが、実際に会ってみるとやはりいい人』だった。(笑)荘村さんは落ち着かないんですよ。実はこれから荘村さんの“うた”があるんです。」 ・小さな空(荘村清志のボーカルつき) ・波の盆(佐久間順平編曲、ギター・デュオ版) ・MI・YO・TA ・翼 ●アンコール「武満さんの好きだった曲」 (スピーカーの前と後ろに分かれて登場。ホントに仲いいのか?^^;) ・サマータイム (荘村さんのギターソロと小室さんの弾き語り) ・オーヴァー・ザ・レインボウ (小室さんの弾き語りと荘村さんのギターソロ、最後に歌を入れたデュオ)
わたしは ただいまオーストリアに留学中の音楽学生ですが このたび修士論文で 武満徹さんについて 取り上げようと考え中です。 現在 ドイツ語で出版されている 武満さんに関する本、文献はあるのでしょうか。 つまらない質問で突然にお邪魔して 申し訳ありませんが どなたか ご存知のかたがいらっしゃれば 情報提供よろしくお願い申し上げます。
私は1990年に武満徹さんが南仏のアヴィニオンにテーマ作曲家として呼ばれた時に通訳として一週間ほど(ほとんど毎日朝から晩まで)付き合わせていただいたものです。音楽の専門家ではない(全然)私にとっては大変思い出深い経験でした。 今日はこれと関係なく、連絡させていただきます。フランスで武満さんについて書く友達のために資料あるいは情報を探しています。簡単です。Waves (76) Waterways(78), Rain spell (82)という三の作品 についての武満さんの言葉(作曲のきっかけなど)あるいはこの作品の紹介文の材料になる話、情報を探しています。とても急いでいます。つまらないことでお邪魔して申し訳ありませんが、もし何かがあったら是非是非お願いしたいと思います。
★講演&室内楽演奏会「音と言葉」 講演:大江健三郎『武満徹のエラボレーション』 まずは大雪の話。熊の着ぐるみを作って大江さんが親子で着て出ていく。武満さんを脅かそうと待ち伏せしていたら、雪の中を踊りながら来る人がいた。繊細な芸術家だから、びっくりして山本直純のような作曲家になったら大変なので、死んだふりをしていた、という微笑ましいエピソードから始まった。 また、武満さんが亡くなった日も雪だった。「必ず雪の曲に忘れし」という道元の言葉を武満さんに話そうと思っていたところ、息子が聴くFMで武満徹の死を知った。 武満作品の初演を聴いた後は飛んで帰って、ノートにその名前をつけることにしている。「独座観念帖」というノートを書いている。「独座観念」とは茶道の言葉で、お茶席で客が帰った後ひとり物思うこと。音楽の残響を聴こうとすること。 elaborationとは「研ぎ澄ます」こと。エドワード・サイードが『音楽のelaborations』を書いている。武満の音楽を考える上でよい手がかりになる。 武満の音楽の最初の数小節を聴くと武満さんの提出する課題がある。vox de Takemitsuと言い換えてもよい独特の声がある。それは自然な声ではなく、elaborateしてつくった声。自分の問題を提出して、立ち向かい、格闘する。それは、生きること、考えることでもある。スタイルもそこにある。音楽は解答が示される過程となる。 武満の音楽には物語がある。聖なる杯を探し求める物語(パルジファルやインディ・ジョーンズと同様)である。聴きながら、20世紀年表を見て、そこに自分の同時期の作品を置いてみて、世界を理解したい、宇宙に目を向けたい、また、同時代に生きたこと。それらの独座観念をつくっていきたい。 「マージナリア」のプログラムノート(音にかりそめの形をあたえる、縁づける、ということ)では「周縁」を主題の中心に置いている。同時に「水」の重要性についても、宇宙を循環する水、水と大洋の関係などと書いている。「縁(へり)」というのは、ふつうはperiphery(外周)のことであるが、武満にとってはcircumference(周辺内部)のこと、へりをつけることではっきりと際だたせることが重要である。 「そして、それが風であることを知った」はエミリ・ディキンソンの詩からとられているが、武満とディキンソンを結ぶもののひとつがcircumferenceである。武満の作品にある「夢」「窓」「庭」といった言葉も「へりをつける」ということが深く結びついている。 「夢窓 DREAM/WINDOW」のプログラムノートの引用(内と外に向かう二つの相反するダイナミズム、夢は細部は鮮明でありながら配列は偶然に委ねられている、など)があり、ベンヤミンの「閾(しきい)学」における閾をまたぐような考え、イメージ、閾を超えることがsur realismであることと、武満の音楽が意識の閾を超えて夢の庭に入ることが結びついている。「カトレーン」を聴いて、夢、庭、星座を考えた。 chant(注:「サクリファイス」のこと)のノートから、作品が、想像上の一人の神に対して書かれていることや祈りの形式を引用。またロマ書によると、人間から神へのメッセージが「祈り」である。エゴに縛られた限定された祈りは神に通じない。精霊によって、本当の「祈り」に形作られるものであることについての説明があって、武満の作曲は私たちの「祈り」を表現していること。それは、彼のエゴをelaborateして、音楽自体の形にすることである。「御霊自ら言い難き嘆きもて痛み嘆くこと」、弱きを助け賜う表現を武満さんが成し遂げている。 最後に、「このホールを、祈り、平和、希望のあるものに、祈りが形作られていくものにしたい」という武満の言葉で結ばれた。70分。 以上、メモを執りながら聴いていたが、私なりの勘違いなどもあるかと思うので、いずれ活字か何かの形で再現されるといいと思う。 室内楽演奏会: 琵琶:中村鶴城 尺八:柿堺香 フルート&アルト・フルート:エミリー・バイノン ハープ:吉野直子 ヴィオラ今井信子 「エクリプス」ではこの曲の後に作曲された「ノヴェンバー・ステップス」の尺八の引用が印象的だった。作曲者への熱のこもったオマージュを聴くような真剣な演奏。 「スタンザII」では、私の聴いた位置ではテープの音が大きかった。胴を叩くなど視覚的にも楽しめた。 「海へIII」は、息の長い大きなうねりをもったメロディで、起伏のあるロマンティックな演奏。バイノンの演奏は、放送で見た去年のコンサートや20日の「ウォーター・ドリーミング」でもそうだが、とてもダイナミクスの幅が広くドラマティックなもので、特に後者では尾高と新日フィルのひたすらソフトな演奏に不満が残った。バイノンには武満作品集でもつくってほしい。 「そして、それが風であることを知った」では、冒頭のハープのハーモニクスがきれいに決まっていた。「トゥリー・ライン」などとも共通する、どのメロディも美しい音楽で、この作品のもとになった「ハウ・スロウ・ザ・ウィンド」よりはずっとelaborateされた作品に仕上がっていると思う。やはりロマンティックな演奏。 全体は大江の提示した問題を演奏者が解決していくようなコンサートだった。 これで3,000円は安い。(^_^)
★オンエア情報 2001年03月15日(木) 8:05-9:00 NHK-BS2 クラシック倶楽部 − 竹澤恭子&シュテファン・ヴラダーリサイタル(2)− 「無伴奏バイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV1004」から“シャコンヌ” バッハ作曲 「悲 歌」 武満 徹・作曲 「バイオリン・ソナタ第7番ハ短調作品30第2」 ベートーベン作曲 (バイオリン)竹澤 恭子 (ピアノ)シュテファン・ヴラダー 〜東京オペラシティで録画〜
★オンエア予定 2001年03月12日(月) 8:05-9:00 NHK-BS2 クラシック倶楽部 − 武満 徹 没後5周年記念演奏会 − 「弦楽オーケストラのための死と再生」 「ウォーター・ドリーミング」 「ア・ストリング・アラウンド・オータム」 「オーケストラのための波の盆」から「波の盆、夜の影、終曲」 武満 徹・作曲 (フルート)エミリー・バイノン (ヴィオラ)今井 信子 (演奏)新日本フィルハーモニー交響楽団 (指揮)尾高 忠明 〜2月20日・東京オペラシティで録画〜
はじめまして。時々楽しく読ませて頂いています。 突然ですが、先日(2001年1月17日)BSで放映された高木綾子さんと藤井香織さんのFlの番組を録画されている方はいらっしゃいませんか。それから、1990年位にNHKで放映された「武満徹 創作の世界」も見たいのです。もしも非常に親切な方がいらしたらダビングさせて頂きたいのですが…。
タケザワさん お返事ありがとうございました。 実は「Music for the Movies」は、すでに購入しているのです。 その問題の部分「Dream Window(1992)」の全ての映像、または音源が ほしかったのですが、CDやLDが発売されてなくて、入手できない ようなのです。とても美しい映像と音楽だったので、是非全部聴いてみたい と思ったのですが・・・・残念です。
小野寺さんが見た『Music for the MOVIES』は海外ではソフトになっていて、 LDまたはビデオテープがあります。問題の部分は映画のためのオリジナルで、 はっきり調性をもった音楽です。日本庭園の雰囲気をよく伝えています。 このソフトは英語字幕ですが、武満や日本の映画監督など大部分日本語で話しているので、 ほとんど支障がありません。ショップで見かけたら購入されるといいと思います。
この場には、あまりふさわしくないと思いますが、武満さんについての思い出話をひとつ(といっても、本人とほとんど話したことはありません。正確にいえば、 「武満徹と私」といったことになると思います)。 中学時代から音楽に狂いはじめ、同時代のロック(マーク・ボランなど)を経て、 ビートルズを発見し、高校時代にはハードロックからプログレッシヴ・ロック (特に四人囃子がお気に入りでした。今もお気に入りです)への道程をたどり、 さらにフリージャズ(山下洋輔など)を経て、ついに到達したのが、 現代音楽であり、就中、武満徹の音楽でした。 一度に書ききれないですね。いつかまた、清瀬保二氏と小生の関係 (これはちょっと因縁めいたものがあります)、西武劇場や新宿の酒場で 垣間見た武満氏のことを書きたいと思います。
今日は、武満さんの命日でしたね。 コンサートで沢山泣けるかと思ったら今一でしたね。 そのかわり、去年の紀尾井ホールのレコーディングが SACD/CDのハイブリッド盤で出ていたので 買ってきました。 みなさん、SACDはホールの空気感とか、演奏の表情とか 良く出ますよー。聴いていて疲れないです。 SACDプレイアー、買いましょうね。 (私は、ソニーの回し者では無いです。)
はじめまして。小野寺といいます。 以前違う名で書きこみしたことあるのですが・・ 先日オペラシティの武満没後5年企画の「フィルム・トーク(音と映像)」 に行ってきました。その上演作品 「Music for the Movies:Toru Takemitsu」 の中で、とても気になる曲がありました。映像の中でもかなり最後の 方なんですが、武満さんがどこかの庭園の中を散歩している映像とともに 流れている曲なんです。題名が出たのですが、それには 「Dream Window(1992)」と書いてありました。 武満さんのオケ作品に同名の曲がありますが、それとは違うようなの です。オケのほうは85年作ですし。 「Directed by John Junkerman」とあったので、その映像の名前が 「Dream Window」なのかもしれません。 どなたか、この曲についてご存知でしたら、教えてください。 よろしくお願いします。
※「影武者」は池辺晋一郎です。同時期の黒澤作品では「乱」が武満徹。 訂正有り難うございます.万博か何かの時に,池辺さんが武満さんの家に呼ば れて仕事を一生懸命手伝っていたら,隣の部屋で武満さんがビートルズを聞い ていたというような話を,池辺さんが書いていましたね.小室等さんのCD 「ソングブック」の表紙の写真はその頃のものなのかな?
★武満徹のオペラ 船山隆『武満徹・響きの海へ』によると、 「武満は改訂版のギフォードの台本が届いたばかりであり、コンピューターやハイ・テクの機能を駆使したオペラへの夢について語っていた。特に英語に作曲することの難しさ と面白さについて、田村隆一の詩の英訳に作曲した《マイ・ウェイ・オヴ・ライフ》(1990年)を例に出して語っていた。「ぼくは作曲しはじめたら速いから」と自信満々の様子であり、…」 と95年の秋に武満から聴いたとあります。 ※「影武者」は池辺晋一郎です。同時期の黒澤作品では「乱」が武満徹。
武満さんのオペラというのはどんな風に出来上がるものだったのでしょうか. 系図のような話し手が曲の中に浮んでは沈むようなものなのか,海の妖精が 奏でる風情のような合唱からなるものでしょうか.
愛香菓さんへ。 武満徹にオペラはありません。晩年は他の仕事を減らし、オペラ「ラ・マドルガーダ」の創作に打ち込む予定でしたが、作曲しないまま癌のため亡くなりました。頭の中に全部できあがっていたのかと思うと残念です。 箏を用いた作品は、以前掲示板で私が紹介した雅楽「秋庭歌」と「秋庭歌一具」で使われている程度で、他にはないと思います。武満と同じ作曲仲間の湯浅譲二の作品で、箏とオーケストラのためのプロジェクション「花鳥風月」という作品があります。これは「ノヴェンバー・ステップス」のように伝統を生かすのではなく、現代ならではの新しい響きがする作品です。 「地平線のドーリア」は17の弦楽器をステージ前後2群に分けて演奏する作品で、(ちょっと表現しにくいのですが)、「息遣い」のようなメロディもあれば、弦楽器の「木の響き」そのもののようなハーモニーもある音楽です。武満自身は「ハーモニック・ピッチ」と名付けていますが、この「木の響き」のような独特の音が美しいと思います。 「ノヴェンバー・ステップス」では弦楽を左右に2群に分けていますが、これも「地平線のドーリア」があればこそ書けた音楽だと思います。管楽器の扱いはメシアンからそれほど遠くないのですが、弦楽器はホントに武満らしい音に仕上がっています。
この曲を、教えようかなと思ったのは、題名のない音楽会という番組で21世紀に残す名曲30曲の中に選ばれていたからなんです。教科書に載ってはいるのですが、 実際きたこともなかったのでこの機会に教えてみようかなと思いました。この機会ってどの機会と思われるかもしれませんがこういうことになりまして、土曜日に 決まったのです。とうとう明日です。今日、出だしのところを聞いてて思ったのですが、大河ドラマの音楽のようだなと思いました。最近の子はこうゆう曲を自然に 聞いているから、案外こっちが思うよりも受け入れて聞いてくれるかもしれない気がします。この曲の前の鑑賞曲はオペラをしました。アイーダです。武満徹のオペラ ってあるのでしょうか。地平線のドーリアですか。どんな曲なのでしょうか。このページを読んでいると武満ワールドの奥深さにはまり込んでしまいそうです。 普段、絶対話せないような人と会話しているようでうれしいです。コンサートの会話を読むと東京近郊にすんでいるひとがうらやましくなります。私は、まだサントリーホールに いったこともない田舎ものです。なんか話がずれてしまいましたが、武満徹さんは英語が達者だったのですよね。アメリカにすんでいたのですか。ニュウ ーヨークフィルが武満徹に依頼したときに和の楽器を使うことを予想していたのですか。武満自身は冒険のつもりだったのですか。日本をアピールしたかったのですかね。 雅楽の中の楽器しか用いない(三味線は使用しない)ってきいたのですが筝を使った曲ってありますか。教えてください。
中学生に「ノーべンバー・ステップス」ですか! 私はこの曲を聞くとまだ 背中がむず痒くなります(すみません,真面目に聞こうと努力しています).中学生には「地平線のドーリア」のようのいい響きの曲も聞かせて下さい. それと「○と△の歌」もすぐに覚えますから合唱させるといいと思います (うちの子供で実証ずみ).
★ノヴェンバー・ステップスその2 「ノヴェンバー・ステップス」は現代音楽というよりは西洋音楽といった方がふさわしいかも知れません。いちばんの違いは独奏者の楽譜も五線紙で書かれていることではないでしょうか。特殊奏法や半音以外の微妙な音程は記譜法を工夫しているのだと思います。 また、この曲の十段は独奏楽器のための2つの独立した図形楽譜になっていて、もともと2人の独奏者がアンサンブルする形にはなっていません。別々の楽譜を演奏し始めても、縦を合わせるどころか、同時に終わることすらなくてもよいのです。しかし、CDやコンサートなどでは、私は横山勝也・鶴田錦史のバージョンしか聴いたことがないのですが、いつもほぼ確定した形になっています。去年のN響もそうでした。これについては、次のような文章があります。 「図形譜ですから、本来は演奏する度に違う、図形をもとに即興的に演奏する ことが望ましいのかも知れませんが、本当にやる度に違うのでは結果のよしあ しがあまりにも大きく出すぎて、例えば鶴田さんが「ここは大切にしたい」と 思っている弱音の部分で、私がいきなりフォルティッシモでそれを消してしま うということもありえますから。そこで鶴田さんと二人で武満さんに相談して、 図形譜の約束事どおりに「翻訳」をして、ある程度演奏を固定化することに決 めました。」(横山勝也『精魂傾けたノヴェンバー・ステップス』から) 「間」の問題について、これではお答えにならないかも知れませんが、そういった2人の掛け合い、たとえば琵琶の音が途切れてから次に琵琶が出てくるまでに尺八は何をやっているのか聴き取るとか、片方の独奏者(ステレオならば片チャンネル)だけ聴かせてみるといった聴き方も面白いのではないでしょうか。
タケザワさん。ありがとうございます。こんなに速く返事をもらえるなんて感激で す。昨日、あれから考えまして、やりかたをこうしましたがご意見よろしくお願い します。まず、@CDでカデンツァをきき、琵琶と尺八に気づかせる。ALDで琵琶の かけ合いを視聴して、演奏法を知る。カデンツァの部分を見せる。2分ぐらい。 そして、伝統的な演奏だけでなく、この曲のために生まれた奏法があることを意識 させて視聴する。B琵琶・尺八・オケが演奏している部分を視聴。ここで、作曲者 の事や、この曲の生まれたわけを言い、間を感じ取る。C感想。 という予定ですが、間の感じ取らせ方って、どういう風に説明したらよいでしょう。 あと、父に聞かせたら琵琶と尺八の掛け合いのところは、現代音楽より、日本の 伝統音音楽に聞こえる。といわれ、そのとおりと思った私です。伝統音楽と、現代 音楽の違いを教えてください。よろしくお願いします。
★ノヴェンバー・ステップス鑑賞ガイド 「十一月の階梯に関するノオト」にも全11段からなると書いてありますが、実際、どこで分かれているのかという解説はCDには付いていないようです。 小澤征爾指揮のトロント交響楽団の「ノヴェンバー・ステップス」は初出当時「トゥーランガリーラ」の余白という入手しにくい収録のされ方をしていて、それには秋山邦晴の詳細な解説があったのですが、1枚物のLPになってなくなってしまい、そのまま現在のCDの解説になっています。 私は楽譜を持っているわけではないので正確なところはわかりません。たぶん以下のような構成のはずです。時間表示はすべて小澤トロント盤のCDによっています。 第1段 序奏 0'00"- クラスターの主題の提示 左右2群に分かれたオケや繊細に分割された弦楽が聴きもの。 第2段 尺八の入り 1'49"- 琵琶のからみ 第3段 いちばん短い段 3'31"- 3'41" 打楽器・ハープ・鐘 第4段 琵琶の同音反復 3'43"- 尺八の揺り 4'41"- トロンボーンのロングトーンまで 第5段 オケのみ 4'52"- 5'39" 第6段 尺八の入り 5'22"- 前段と重複して登場 第7段 弦のグリサンド 6'41"- この「鈴慕」のような音は聴き物 尺八トレモロ 7'48"- 第8段 尺八ソロ 8'00"- 第9段 琵琶ソロ 9'20"- 第10段 カデンツァ 10'24"- ここだけが五線記譜でなくなる 第11段 オケの入り 18'56"- ★まず、聴くという素朴な行為に徹すること。 「ノヴェンバー・ステップスに関するノオト」に次のような作曲者の言葉があります。 まず、聴くという素朴な行為に徹すること。やがて音自身がのぞむところを 理解することができるだろう。 First of all you must listen totally, open your ears wide to what you hear. Before long you will understand the aspirations of the sound themselves. (RVC SX-2014/15) 初録音当時のLPのライナーに、「すべての既成概念にもとらわれずに、まず〈聴く〉という行為こそが求められているのである。(秋山邦晴)」などという解釈が載っています。無論、先入観をもたずに聴くということも大切かも知れませんが、武満が言おうとしたのはちょっと違うような気がします。 日本語と英語によるノオトのどっちが原文なのかはわかりませんが、aspirationには「のぞむところ(熱望・切望)」という意味だけでなく、「息遣い(音を発するときの帯気音・気息音,吸引,呼吸)」という訳もあります。私には、この言葉は「先入観を持たずに聴け」という意味ではなくて、音の立ち上がりから変容や沈黙までの減衰といった「息遣い」を聴く“物理的な行為”をさすもののように思えます。 「事実、かれの曲にしばしばあらわれる瞬間、うたれた和音が鐘のように余 韻を変化させていく過程や、メロディーをひくゆびがとつぜんたちどまって、 そのこだまをたしかめようとするとき、にであうと、かれがそのピアノのう えにかがみこんで、きえていく音に耳をすましているところをおもいだす。 武満徹の音楽には、よびおこされる音がたどるみちのかげに、無数の音の ねむりをかくした沈黙のいえのさえぎられることのないなめらかな運動が ききとれる、とはおもわないか。」(高橋悠治) 武満の音楽は、奏者に対しても「音を聴け」という指定があるものもあります。ノヴェンバーの楽譜の最後は聴き手にわかるはずのない“全休符”が大きく書かれています。「聴く」という物理的な行為を求める音楽だからこそ、音の生成消滅といった「音自身ののぞむところを理解することができるだろう」という結びになるのだと思います。 また「沈黙と測りあえるほどに」という言葉も、音を沈黙へ解放する瞬間まで聴けといっているようです。ピアノでいえば鍵盤やペダルを離すとき、バイオリンならば弓が弦と離れる瞬間といった、単なる余韻に終らせるのではなく、最後まで積極的な音の造形を要求している意味だと思います。 他のCDでは、高橋悠治の「フォー・アウェイ」、ズーコフスキーと高橋悠治の「悲歌」、山口恭範の「ムナーリ・バイ・ムナーリ」などは、この音の消える瞬間の造形が大変見事なので、こんな曲だったっけと驚かされます。 この辺が鑑賞のポイントになるかも知れません。
はじめまして。実は、急きょ中学生にノヴェンバー・ステップスについて 語り、教えることとなりました。今日、初めて聞いたのですがよくわかりません。 50分の中でまた聞きたいな。武満徹ってすごい。と思わせたいのです。 一応、いま私の考えでは、1協奏曲とは。2この曲の出来た理由(武満徹のすごさ) 3新しい試み西洋と東洋の組み合わせ 琵琶と尺八のカデンツアを聞かせる。 そのあと、どこを聞かせればよいのかどこが見所なのかわかりません。19分ある 曲を50分の中で全部聞かせれられません。そして時間の関係で一回のみなのです。 どうぞ、いい案、いいご意見教えてください。火曜日までにまとめたいので よろしくお願いします。
★オンエア予定 NHK-BS2 2001年02月07日(水)8:05-9:00 クラシック倶楽部 − リング・ソロイスツ − (1) 「デイ・シグナル」 「森のなかで」 「“ギターのための12の歌”から」 「ビトゥイーン・タイズ」 以上 武満 徹・作曲 「ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 作品25」 ブラームス作曲 (ギター)荘村 清志 (演奏)リング・ソロイスツ (バイオリン)アンティエ・ワイトハーツ (ビオラ)タベア・ツィンマーマン (チェロ)ボリス・ペルガメンシコフ (ピアノ・指揮)アレクサンダー・ロンクィッヒ 田宮堅二ブラスアンサンブル 桐朋学園オーケストラ 【司会】 小室 等 〜東京オペラシティで録画〜 1回分の曲目としてはちょっと多すぎないかと思いますので、 翌日オンエアの「リング・アンサンブル(2)」と入れ替えがあるかも。
「音・ことば・人間」(岩波)は新潮社の武満徹著作集4で買えます. 小室等の「武満徹ソングブック」は歌も演奏よく,表紙の写真も好きです. 私が学生だった20年前は,「天平の甍」「東京裁判」「影武者」等の映画や音楽が聞け,「ミュージック・トゥデイ」もラジオで聞けて,FMの特別番組で 吉永小百合との掛合いがあったり,小泉文夫の民族音楽番組が土曜朝FMであったり,メシアンが来日したり,それは幸せな時代でした.「秋庭歌」もその頃に発売されて,うちの父に聞かせたら評判はよくなかった.
★再放送予定 NHK-BS2 8:05-9:00 2001年01月16日(火) (ギター)荘村 清志 (ギター・歌)小室 等 2001年01月17日(水) (フルート)藤井 香織 高木 綾子 ほか 小室 等の「小さな空」、「MI・YO・TA」、「翼」、 高木綾子の「ヴォイス」が収穫でした。 武満真樹がインタビューを担当していました。 先日の「楽しきかな現代音楽」では、小室等による「翼」が演奏されました。
★秋庭歌について まずCDを購入されてみてはいかがでしょう。 「秋庭歌」のみの宮内庁式部職楽部の演奏のもの。他の邦楽作品も収録。 発売日: 1997/02/26 レーベル: ポリドール カタログ No.: POCG3652 \1,748 「秋庭歌一具(しゅうていが・いちぐ)」全6曲、 東京楽所(とうきょうがくそ)のもの。 発売日: 1995/09/21 レーベル: ビクターエンターテイメント カタログ No.: VICC23015 プレス: 国内盤 ¥2,233 私のオススメはもちろん東京楽所のもの。「秋庭歌」はその第4曲。 解説も詳しいです。 では。(^_^)/~
はじめまして。 今、武満さんについていろいろ調べものをしているのですが、 「秋庭歌」について何か知っていることがありましたら、 なんでも結構ですので、教えていただけないでしょうか? 唐突な質問ですみません。 よろしくお願いします。
★オンエア情報 NHK-BS2 2001年01月05日(金) 12:15-14:15 素晴らしき音楽仲間(9) − 楽しきかな現代音楽 − 「セレナード」 「星の海」 ほか 池辺晋一郎 篠田 正浩 吉田美奈子 小室 等 ほか 【司会】弦 哲也 平野 啓子 〜東京・渋谷 古賀政男音楽博物館けやきホールで録画〜 明けましておめでとうございます。 どうも出演者の顔ぶれが気になる放送です。 ひょっとして…。