ちょいプの詳しい説明

MacPGP2.6.3iを簡単に使うためのツール、「ちょいプ」のちょっと詳しい説明です。

使用許諾、著作権
修正記録
作成の背景と目標・方針
機能
やり残したこと
開発環境
使用方法
簡単な説明

修正記録

0.5b2 … PowerPC版の追加。MacPGPをすぐに終了させないオプションの追加。 Finder以外からの起動された際に、ペーストに失敗するバグの修正
0.4a2 … エディタで文字を入力する際に無駄なスクロールの起きるバグの修正
0.4a1 … ファイルの読み込み機能の追加。アイコンの追加・変更
0.3a1 … クリア・サイン、署名確認機能の追加
0.2a2 … 最初の公開バージョン

職場で PGP を使った暗号メールを普及させるために暗躍し、 UNIXユーザーの間ではある程度浸透させることに成功しました。ここで利用者の裾野を一気に広げるために、また PGPがプラットフォームに依存しないことを示すために Macintosh 版の PGP ツールを作成することにしました。
はじめはAppleScriptで作ったアップレットを使っていましたが、起動が遅い、メモリ管理が怪しいといった理由からアプリケーションとして作り直しました。

設計目標

計算機シロートにも使えること
貧弱なMacでも動くこと
… 職場に新しいMacが少ない、というより古いMacしかない
Mule + Mew と暗号メールの交換ができること
… うちの職場で多く利用されているから

設計方針

単純な操作
少ない機能
暗号文はJIS(JUNET)コードで
平文はファイルに残さない

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起動・終了

起動するとエディタウィンドウが一つ開きます
エディタウィンドウを閉じると終了します
起動するとクリップボードの内容をエディタにペーストします
終了時にエディタの内容をクリップボードにコピーします
メニューまたは Finder での Drag & Drop でテキストファイルを開くことができます
MacPGPを終了します (0.5b2より)

注意!: 暗号文や平文は必ずクリップボードに出力します。ファイルには保存できません。
Tips!: 0.4a1より、テキストファイルが開けます。ファイルを開くと、編集中のテキストは破棄されます。
Tips!: パニック時(ex. 平文を覗かれそうになったとき)はウィンドウを閉じてすぐに終了できます。このとき、編集中のテキストはクリップボードに保存されているので、再びちょいプを起動することで作業を再開できます。

暗号化・署名

MacPGPを起動して編集中の文章をJIS(JUNET) コードに変換して暗号化します。暗号化に使用するUserIDを指定してください
MacPGPを起動して編集中の文章をJIS(JUNET) コードに変換して暗号化+署名します。暗号化に使用するUserIDを指定してください
暗号化が終了すると、自動的にクリップボードにコピーされます
暗号化はUndoできます
クリア・サインに対応しました。JIS(JUNET)コードに変換して署名、再びSJISに変換して表示します。

注意!: 暗号化のためにテンポラリファイルを作成します。テンポラリファイルはMacPGPの処理終了後にゼロ詰めしてから削除していますが、万が一、処理中に異常終了すると System起動時にゴミ箱にテンポラリファイルがあらわれることがあります。
Tips!: MacPGPの処理が完了してから、数分間MacPGPを終了させないことができるようになりました。続けて署名、暗号化、復号化を行う場合に MacPGPの"Recycle Password"オプションと併せて使うと便利です。プレファレンスで設定してください。

復号化

MacPGPを起動してエディタに表示している暗号文を平文に復号します。平文は自動的にSJISコードになります
復号化が終了すると、自動的にクリップボードにコピーされます
復号化はUndoできます
署名が確認できます。確認された署名を文書の先頭に挿入できます

注意!: 復号化のためにテンポラリファイルを作成します。テンポラリファイルはMacPGPの処理終了後にゼロ詰めしてから削除していますが、万が一、処理中に異常終了すると System起動時にゴミ箱にテンポラリファイルがあらわれることがあります。
Tips!: 確認した署名情報など、 MacPGP が返す情報を文書の先頭に挿入することができます。プレファレンスで設定してください。
Tips!: MacPGPの処理が完了してから、数分間MacPGPを終了させないことができるようになりました。続けて署名、暗号化、復号化を行う場合に MacPGPの"Recycle Password"オプションと併せて使うと便利です。プレファレンスで設定してください。

エディタ

32kまでのテキストが編集できます
TSMインライン入力ができます
プレファレンスから表示フォントを設定できます
引用マークを挿入できます
Undoできます

Tips!: 引用マークらしいものがついている行には引用マークを挿入しない「おせっかいな引用」機能があります。プレファレンスで設定してください。

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やり残したこと・不具合

JUNETコードに許されない文字のチェック
鍵の追加
署名の確認
暗号化に用いるUserIDの制限の解除 (現在は255文字まで)
マウントしているディスク中に複数のMacPGPが存在したときの対策 (正しく動作しない可能性がある)

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開発環境

開発マシン: LC630、PowerBook165c
OS: 漢字Talk7.5 J1-7.5.3
コンパイラ: CW11
ライブラリ: PowerPlant
SampleText 2.01 (壁谷武憲氏作 kabeya@kuic.kyoto-u.ac.jp)

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m_seki@mva.biglobe.ne.jp

背景

設計目標

設計方針