曲の説明
福神萬歳(ふくじんまんざい)
演奏会では、大合奏の前後の幕間(まくあい)は、楽器や立奏台、椅子などの出し入れで長くなりがちです。なるべくなら大合奏の前後は尺八だけの曲にしたほうが、譜面台の出し入れ程度で済みますので、時間を短縮できるでしょう。そうであるならば、そのための曲があってもいいのではないかと、尺八二重奏曲を作りました。
どうせ作るなら、カレーライスの福神漬け、牛丼の紅生姜のような、少し演奏会の雰囲気が変わるような曲にしてみようと思いました。特段、おめでたいわけではありませんが、福神漬けから2文字拝借することにしました。
世の中に尺八二重奏曲はたくさんありますが、この曲では、単調になるのを避けるためにテンポはやや速めにして、太夫(たゆう)と才蔵(さいぞう)よろしく掛け合いを多くしました。なるべく多くの方にご参加いただけるよう、楽譜上は♩=108としていますが、腕に自信のある方は♩=120程度(1割アップ)で演奏すると、また面白味が出ると思います。
演奏会も重たい曲、すごい演奏ばかりでは、息が詰まってしまいます。息抜き用としても演奏していただけましたら、幸いです。では、お後(あと)がよろしいようで。
音源
mp3 FILE:3ka046a_福神萬歳 v1.0.mp3(4:17)
楽譜
五線譜(スコア):3ka046g_福神萬歳(五線譜) v1.01.pdf
縦譜(尺八譜):3ka046jt_福神萬歳(縦譜/尺八譜)v1.01.pdf
五線譜は「MuseScore」、縦譜は佐藤祈采氏ご提供の「JapoScore」を使用しています。イメージ写真はphotoAC素材を使用しました。
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