2022.8.11更新

     
 
 
 

 

2003年までは、小台⇔宮ノ前間は一般道を都電が並走していましたが(左下の写真:小さくてすみません)、2004年より都電は専用軌道を走る事になりました。専用軌道になった事で、車の渋滞による遅れはなくなっています。
これで、車と都電が同じ道路を走るのは王子⇔飛鳥山間だけになりました。

 

小台の電停は、都電荒川線と東京都道458号白山小台線が交差するところにあります。白山小台線は、隅田川に架かる小台橋からほぼ真南に南下してJR田端駅方面に通じる道路(小台橋から小台までがみずき通り、小台から田端までが小台通りと呼ばれています)で、かつての草加道にあたります。小台電停の周辺には「小台」という地名はなく、隅田川を渡った足立区に「小台」があります。
この「小台」電停、荒川線創業の頃は「小台ノ渡」という名称でした。1933年(昭和8年)に小台橋が架けられるまでは、荒川区西尾久3丁目と足立区小台2丁目を結ぶ重要な交通機関として“小台の渡し(尾久の渡しとも呼ばれていたみたいです)”の船渡し場がありました。江戸時代から、西新井大師・六阿弥陀の一つ沼田恵明寺に詣でる人々も、この渡しを多く利用したそうです。平常は尾久側と対岸の足立区側の農民が、半月交代の当番制で運用していたそうです。小台橋が架橋された事により、“小台の渡し”は次第に衰微し廃止になります。そして「小台ノ渡」の“ノ渡”の部分が消え「小台」と改名されたそうです。

下は当時の様子を描いた錦絵『小台の渡し』(画:伊藤孝之、所蔵:荒川ふるさと文化館)です。



 寳蔵院(ほうぞういん)
 荒川区西尾久3-16-19 TEL.03-3893-9860
新義真言宗の寺院。山号は、金亀山地正寺。開山は1633年(寛永10年)に没した「賢(ちょうけん)で、創建年は江戸時代初期とみられています。本尊は虚空蔵菩薩。明治の初期まで閻魔堂がありましたが、火災で消失。所蔵する阿弥陀三尊板碑は、下部が欠けていて年未詳ですが、阿弥陀三尊の種子と天蓋(てんがい)・瓔珞(ようらく)が施されているそうです。そのほか、元禄4年の願文が納められている木造不動明王、近世の山水画などを所蔵しているそうですが、全て一般公開されていませんでした。この一帯は徳川将軍の「お狩場」だった所で、当時将軍の馬を繋いだと伝えられる「駒つなぎのイチョウ」(門を入って右手の銀杏の木です)もあります。

  


 割烹 熱海
 荒川区西尾久3-19-3 TEL.03-3800-8853
1917年(大正6年)創業の老舗割烹。コロナの影響もあってか2021年(令和3年)12月22日より規模を大幅に縮小し、リニューアルオープンしています。カウンター10席、個室4席一室で、大宴会場はなくなっていました。尾久三業地の面影を残す建物はそのままですが、ほぼ貸し店鋪となり、かつての姿とは変わってしまいました。正面右側が入口。
営業時間
11時00分〜13時30分
17時30分〜22時00分
定休日:水曜日・木曜日



次の停車は宮ノ前    次の停車は荒川遊園地前
 
トップページに戻る