津島通信

JUNE 2000
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◆CONTENTS◆


【きむたく日記】

(暇な時に更新しております。)

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 ¶ 西田谷洋氏『語り 寓意 イデオロギー』2000.3.15,翰林書房より刊行,4500円也!

 ¶ 真杉秀樹氏『反世界の夢 日本幻想文学論』1999.12.10,沖積舎,3500円

     T部は,夏目漱石「夢十夜」,泉鏡花・谷崎潤一郎・横光利一・梶井基次郎・中島敦・山川方夫の論考,U部は中井英夫論,V部は平野啓一郎「日蝕」評などがあります。

 ¶ 玉井敬之監修『漱石から漱石へ』2000.5,翰林書房より,刊行中。お値段,8,000円(税別)


「きむたく日記」

6月26日月曜日曇

     今日ようやく修理の出来たPCを受け取る。FDドライブの不調は,結局システムボードの交換ということになり,6万円弱の修理代がかかった。痛撃である。まだ実質2年2ヶ月しか使っていないのに!
     講義後,岡大図書館の「朝日新聞」のデータベースにアクセスしたりして遊ぶ。

6月13日火曜日曇

     昨夜は,エルカンパニーの「The winds of God」の岡山公演(市民文化ホール)を観に行ってきた。主演の今井雅之氏とは,同郷である。駐車場の有無が気になったので会場に電話で確認をしたところ,「無い」といわれた。事前に聞いておいてよかった。内容は,漫才師2名が交通事故に遭い,1945年8月1日にタイムスリップしてしまうのだが,それは魂の前世への回帰であった。彼らは,自分たちが特攻隊員であることをしり,他の特攻隊員との交流の中で,自ら死んで行く意義を見出して8月15日に特攻して行くのである。小気味よいテンポを楽しめたが,2人の漫才師(特攻隊員)が,特攻を決意して行く展開(理由)がやや唐突で納得できないものがあった。
     研究室で,自分の勉強。昨日「敍説」20号が届く。第1期が終わった。

     先週,研究室のPCがFDを認識しなくなり,メーカー修理に出している。2年程度でこんなことになるなんてと思っていたが,信時さんの説明では,平均寿命は4年くらいのものらしく,FDだけで済んだ僕の場合は,「入院」程度のようだ。おかげで,メールチェックは夜しかできず,レス書きで睡眠時間に影響が出るようになってしまった。隙間時間の有り難味を,今更に実感する。
     生協PCコーナーから修理見積もりの連絡があった。やはりFDの不良で部品交換・工賃を合わせて,58,632円の修理費用がかかるとのこと。泣く泣く,承諾する。高い入院費だ,保険はきかんのか!

6月8日木曜日曇

     教務委員として,4年次応用教育実習の訪問指導で,三門(みかど)小学校へ出張する。教頭先生に会い,実習中の様子をうかがう。一名体調を崩した学生がいたようだが,問題行動もなく高く評価していただいたので,胸を撫で下ろす。実は,この教育実習は,附属学校とは異なり,学校側の好意で受け入れていただいているものなので,学生の問題行動は大変こまることなのである。
     短い時間であったが,2回しか出来ない実習授業の1回目を,4人の授業の参観ができた。黒板に向かって喋っていたり,指示事項を忘れていたり,緊張している様子は微笑ましくもあったが,子供達にとっては大事な学習時間である。そのことを,忘れてもらっては困る。ズボンにベルトをしていないために段々シャツが出てくるみっともないのも気にはなったが,まあご愛嬌か。
     教室の子供達の様子も気になる。鉛筆で友人の腕を突いて,「先生!○○ちゃんが,腕をつつく」と言うあたりは仕様がないが,授業に参加せずに,足を組んでボーッとしている男子児童。机の上には紙くずが散らばっていて,先生も特に注意するでもなく放置している(?)ようなのは異様に浮いていた。ゼミ生がくれたメールには,「附属の方が特殊であることが分かった。公立はいろいろある」と書かれていたが,「確かに」と実感させられた。
     明日は倉敷の中学校にお邪魔する。

6月7日水曜日晴,暑い!

     ……首を寝違えた。

6月3日土曜日くもり

     来週から岡大教育学部は,教育実習期間のために休講になる。ようやく前期の折り返し地点に来たという感じだ。しかしこの中休みは我々教官にはありがたい。僕はこの期間に自分の仕事や読書をしようと楽しみにしていて,今日からまず観たかったビデオを借りに行こうとTUTAYAに出かけた。
     文学部の宮崎先生(言語学)を見かけたので肩を叩くと,「おー,わからんかった,パーマかけたの?」と聞かれる。「癖毛です」
     「スターウォーズ・ファントムメナス」を借りる。これで,土曜の夜の無聊は慰められる(泣)。
     研究室で仕事。『山川方夫全集』を読む。作品集を買おうと思っていたが,全集が出始めたのは本当にラッキーだった。さぁて,そろそろ夕方である。

6月2日金曜日晴

     講義2つ。渋滞が終わる19:00過ぎにいつものように帰ろうとすると,月曜日から1週間の教育実習(注)にいくゼミ生からTEL。3時間分の指導案の添削・指導をしてくれとのこと。
     「え,何時するの?」
     「土日に決まっているじゃないですか!」
     夜,メールチェックをすると,「女王様」からファイルを土曜の夕方送るとのご指示があった。つまり,居れとのご下命なのである。

    (注)岡大教育学部は3年次に3,4週間附属学校で実習を行い,4年次に1週間の教育実習が附属・協力校で行われる。

6月1日木曜日晴

     岡大図書館と研究室を学内LANで結んで,「雑誌記事索引」や「国家大観」「朝日新聞」(1985〜1998)などの2次データベースを利用することができるようになった。図書館のシステム管理者に研究室までご足労願い,僕のマシーンもネットワークに接続して上記のサービスを受ける事ができるようになった。「朝日新聞」のデータベースは,一つのキーワードからその社会的文化的歴史的な変移を読み取る事もできるので,大まかなあたりをつける上では大変便利である。これが他の新聞にも広がればなお助かる。
     大学院生の部屋の共同利用PCにも,同様の設定をしようと思ったが,OSが95だとネットワークのWINSという部分の「追加」項目がなく,認識されないことが分かった。しかたなく院生には,僕の研究室で利用するように言う。

     院生部屋で作業中,最近PCをはじめたM先生がやってこられて,「木村さん,そうやって(PCをさわって)いると院生と変わらんなぁ」と言われる。図書館の係員からは,「学籍番号を教えて下さい」とか,ため口を使われ,ゼミの男子学生からは「オッス」と挨拶される。決して,「こんにちは」ではない。今年で3回目の年男なのだが,カナリ貫禄がないらしい。