津島通信

JULY 2003
PREV | NEXT


◆CONTENTS◆

【広告】
【きむたく日記】

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

感想をお聞かせ下さい。
kimutaku@cc.okayama-u.ac.jp

back numbers


広 告(刊行より1年間)

¶ 鳥井正晴氏『明暗評釈』第1巻(第1章〜第44章),和泉書院,2003.3.30.本体5,500円(税別)

¶ 岡山市・岡山市文学賞運営委員会編『おかやま しみんのどうわ2003』吉備人(きびと)出版,2003.2.8,定価1,000円

 ¶ 小田島本有氏 『午後のひとときコーヒーブレイク』 近代文芸社,2002.10.1,本体1,000円(税別)

 ¶ 小田切靖明氏・榊原貴教氏 『夏目漱石の研究と書誌』 ナダ出版センター,2002.7.10,本体6,000円(税別)


「演劇鑑賞サークル」のご案内 (岡山限定)  

   以下の要領で,演劇を鑑賞する仲間を募集します.役者が目の前で演じている舞
   台を見ると,TVや映画とは違う迫力と魅力に圧倒されます.募集の期限はあり
  ませんので,是非入会をご検討ください.

                  記

  ・入会の条件
   @教官・事務官・学生・院生・OB,OGなど,一切不問.
   A最低半年以上,サークル会員でいられる人.
 
  ・ 申し込み先:木村 功  〒700-8530 岡山市津島中3丁目1−1 岡山大学教育学部内
     (入会先:岡山市民劇場  岡山市磨屋町4-21 金谷ビル2F,086-224-7121,FAX086-224-7125)

    ・費用
   @入会金:1,500円
   A月会費:
        一般会員;2,300円
        学生会員;1,800円,
    
  ・演劇上演の時,入場料は要りません
  年間平均6〜8本の演劇が鑑賞できます.普通演劇鑑賞は,5,000円以上/1回
 かかりますので,演劇が好きな人にはかなりお得といえるでしょう.また,席が
 余れば期間中複数回の観劇も可能です.
 
  ・個人単位だと,事務局から割り当てられる座席の位置が悪くなるので,「サー
  クル」という単位(3人以上)を作って座席の割り当てを貰った方が,費用対効
  果があがるのです.

  ・詳細は,木村まで.

 -------------------------------------------------------------------------------
 2003年 7月例会「頭痛肩こり樋口一葉」(こまつ座)
 


「きむたく日記」

7月31日木曜日晴
     岡山29.6度.暑い.それと,昨日の強制労働(学生はボランティア)のおかげで,筋肉痛に悩まされる.ま,朝から筋肉痛になるのは,まだ肉体が若い証拠と考えておこう.
     昨日は芝居を見終わって帰ったら,奥さまから「顔が日に焼けて赤いよ」と指摘された.自分の腕を見ると,軍手と長袖のジャージの間に隙間が出来ていた部分が,帯状に日焼けしていたので驚いた.
     昨日,岡山市民会館で行われたこまつ座「頭痛肩こり樋口一葉」はとても楽しめた.花蛍を演じた新橋耐子の演技を見ることが出来ただけでも,観客は十分満足したことだろう.この芝居のキャラクターは,一葉が主人公というのではなくて,まわりの女性像が一人一人独立していることで見事なアンサンブルをなしている.芸達者な役者さんたちの中で,一葉役の表現力不足が少々残念ではあったが,こまつ座の代表作ならではの見事な出来栄えであった.あの劇中に盛りこまれた日記や一葉作品の言葉をどれくらいの人が気づいたことだろう.一葉作品を好きな人は,この点でも楽しめる作品になっている.
     ところでこの後僕は,国語教育の卒業生に出くわした.ノートルダム清心中学・高等学校の教員をしているKさんである.お互い「なつかしー」といいながら,近況を語り合う.現在の住所がウチの近所というので,新車で送ってもらった.
     芝居の前に紀伊國屋書店で,よしもとばなな(いつ表記を変えた?)『デッドエンドの思い出』(1200円)を購入.
7月30日水曜日曇のち晴
     雨が降る事を願っていたのだが,期待も空しく晴れ上がってしまった.
     よって本日は,9:00から「構内清掃活動」である.炎天下,11:00過ぎまで除草作業にいそしむ.衣類は,水を浴びたように汗で濡れてしまった.今年は国語教育の学生のボランティア参加は一名もなかった(そこら中に掲示もしてあったのだが).院生だけが,参加してくれた.奇特なことで,ありがたいことである.
     ヘロヘロになって研究室に戻ると,高知出張のため岡山駅で電車の待ち合わせをしている夢象先生から,携帯にメールが入っていた.
     11:30から12:40まで会議.午後,休暇届を出して退出.
7月29日火曜日曇のち雨
     試験日最終日.午後大学院の試験.昨日終った試験のマルつけ作業をする.
     答案用紙に書き込まれた不思議な日本語を解読していると,急速に脳細胞が「死滅」していくようだ.
     しかも恐ろしいことには,まだレポートは一つも読んでいないのだ.ああ,普通の本が読みたい.
7月28日月曜日晴
     25日から27日まで,東京に調査のために出張してきた.1日目は移動日でもあったが,12:30には国会図書館に入り,17:00の閉館時まで過ごす.
     閲覧した図書から,探している記載が「官報」に載っているということをつかんだまでは良かったが,「官報」(CZ−2−2)をデータ検索しても「官報」そのものが出てこない.総合案内で聞いてみると,「新館5Fの法令議会資料室」に全て揃っていると教えてくれたので,エレベーターを使って5Fへ急行し,開架になっている「官報」の当該年を抜き出して,調査を始めた.
     しかしそこでハタと気づいたのは,「目次」が検索には使い物にならないことと,探している件名が一体どの項目に該当するのか分からないということである.「官報」の誌面には,勅令・法令・省令などのおかたいものから,気象データ,禁治産宣告・失踪宣告などがならび,眺めるうちに混乱の態となった.
     一旦他の雑誌の閲覧とコピーを済ませてから,16:00前に法令議会資料室に戻り,再度「官報」に挑戦する.偶々開いたページに,探している情報の月違いのものがあり,ようやく収録されている件名が「広告」であることが分かった.それを基に「官報」の頁をめくって行く.
     時間は刻々と迫るが,データは現れてくれない.16:45になった時には,「これを見るためにもう一度東京まで来なくちゃならんのか」と実に恨めしい気分になる.周囲の机に人の姿はなく,係の人も終業を意識しているような気配である.
     そして,16:50過ぎ.探していたモノが出てきたのであった.見ていた「官報」の冊子の一番最後の号に,それはあった.
     「あった,あった」と小さく声を上げながら,思わず震える手で記載事項――たった一行の記載事項をノートに書き写すのであった.
     翌朝,緊張と焦慮と久々の徒歩行動に疲れ果てた僕が宿のベッドで寝入っていると,7:10過ぎに地震があった.宮城県の地震だった.長く揺れていたので,大きい地震であることは直ぐにわかった.
     2日目「ライオンキング」の舞台で「心配ないさ〜」と気持ち良く歌っている夢を見ていると,ゼミ生Kの午前3:00迷惑メールで起こされた(バカヤロー).
7月24日木曜日晴
     梅雨が明けたのだろうか.暑い.
     午前中,休館している附属図書館に出かけ,昨日約束した図書館の「不要図書」を閲覧してくる.不要図書リストに,佐藤春夫編『漱石の読書と鑑賞』昭和17年の古書があり(初版は11年),見たことがない本だったので,目で確認をしてきたわけである.漱石がどのように受容されていたのかを知る本だと思う.手元に引き取ることにした.現在図書館では,独法化を控えて館内の図書の整理をしており,その中で「不要図書」(重複本,破損の著しい本)などがリストアップされているのである.しかし,専門の人間の目から見て,「これは!」というのも少なくないように思われる.係の人は,昨日WEB上でリストを公開してから,何件も問い合わせがあったと言われていた.
     ついでに生協ブックセンターで,『村上春樹全作品1990〜2000 5』,ジュリアン・シモンズ『ブラッディ・マーダー』(新潮社)などを購入.後者については,野崎六助の辛口書評がある.引用したかったが,無断引用はダメなのだそうなので,リンク先でご覧あれ.
     ゼミ生D来室.野田秀樹の「オイル」のビデオを貸してくれる.
     岡山県教採(1次)の話を聞く.教科専門は,現代文で能(世阿弥)に関する文章が出題されていた模様.古典は「?」(おいおい).集団面接では,インターネット,なぜ子どもは遊ばないのか,不登校,小中高大の学校連携,といったテーマで議論を討論したのだそうだ.テーマがばらばらである以上,テーマへの理解以上に,発言者の意見を聞く力,理解力,自分の意見を再構成して話す力,さらにはその場をコントロールする力が見られていたのではないかと推察する(ほんまか?).
  7月22日火曜日曇
     そろそろ梅雨明けしても良い頃なのだが,と思いながら前期最終の講義に臨む.非常勤先が明日まで授業があるので,完全終了とは行かないが,ともあれ岡大はこれで終了と思うと嬉しくてしようがない.挙式やら学会発表の準備に追われ,着任以来一番忙しい期間であった.試験期間が終れば,楽しい夏休みである.

     土曜日朝から一人で「ターミネーター3」を見てきた.とても迫力があって楽しめたけれど,もう「4」は作らないでね,と思う.終了後,駅地下のスターバックスにいると,学部長が奥さん連れでやってきた.そして次には,S先生もやってきた.皆行くところが無いらしい.
     日曜日,夜勤の奥様を送り出してから,久々に古書店に行き戦前の古書を2時間程漁ってきた.「古書が買ってくれ〜,と呼んでいる」というのは,花田天狗様の迷言(妄想?)であるが,確かに意外な本を見つけるとそう言いたくもなるのである.小川正子の「小島の春」の3刷が,500円で出ていたので思わず購入してしまう.これには,書評がついているので貴重な同時代評として史料価値があるのだ.
     月曜日,奥さんとランチをNという洋食店へ食べに行く.ランチコースで鴨肉を頼んだのだが,ソースが血なまぐさくてとても食べられたものではなかった.それに考えてみれば,僕は鳥系はNGなのだった.がっかりして帰る.

7月17日木曜日晴
     湿度が低いので,暑い割には過ごしやすい一日.
     講義終了まで一週間を切った.今日が最終講義の授業では,まとめやレポートの提出要項などについて話をする.それが終ったあと,公開講座の広報のために,近在の小中学校を車でまわる.応対された教頭先生には,生徒・保護者に案内文書を必ず渡してくれるよう哀願してくる.
     明日が終業式ということもあって,どこの学校の職員室も先生方で一杯で,忙しそうに明日の準備をされていた.終業式一日前の職員室の雰囲気ってのは,こんなのか〜,と思う.
     続けて校務の仕事をこなす.ゼミ生Dが,家庭科実習で作ったというロールケーキを差し入れてくれた.昼食をとる時間がなかったので,おいしくいただいく.苺ジャムは彼女の自家製らしく(自慢してた),甘酸っぱい甘味が口中に広がるのであったが,食べているとジャリジャリと奇異な音がする.
     「砂糖が残ってましたね」
     ロールケーキを担当していないDは,それから冷静に原因を分析してみせるのであった.スイーツ評論家の僕としては,星2つを差し上げたい.
7月16日水曜日晴
     出勤前,マンションの植え込みのあたりを,揚羽蝶が飛んでいるのを見つけた.植え込みには,小さな花が咲いていて,揚羽は時折花にとまっては,ゆっくりと蜜を吸っている.黒い羽は光を帯びて,優雅な気品を漂わせていた.
7月15日火曜日晴
     午後から晴れ上がり,暑さが加わる.講義中に,蝉が鳴いているのを聞いた.
    WEBを巡回中に,大阪の「国際児童文学館」で,向川幹雄氏が「小学校国語教科書掲載文学作品リスト」を作成されて公開されているのを知る.教科書作品の掲載動向が一覧できる,大変ありがたいデータである.
     保健体育講座のM田先生と印刷室で会う.あと一週間で講義が終る.頑張ろうと励ましあう.
     それはそうと,ようやく忙しさが一段落して周りの状況を見ることが出来るようになった僕には,最近世間が面白い.沖縄と長崎の中学校への相次ぐいやがらせ事件と,朝青龍関をめぐる脅迫・「モンゴルへ帰れ」騒動は何なのか,と.両者に共通するのは,「悪」として表象されたものへの,「正義」(を自認する側)の攻撃ではないのか,などと見るのは,いささか短絡的かもしれないが,どこぞの国の大統領の精神構造をそのまま日本で見るようである.「悪」はともかく,「正義」の方もかなり胡散臭い.

7月12日土曜日曇時々雨

     阪神近代文学会で研究発表をするために,甲南大学へ行く.13:05から始まり,僕は15:25から16:20頃まで,内田百閧フ「道連」について,発表・質疑を行った.持ち時間は,45分だったのだが,また10分オーバーしてしまった.盛り込む分量が多すぎるのか,要領よく話をまとめるのが下手になったのか(昔は,時間ピッタリに報告し終わって質疑を受けていたものだ),ボケたのか.少なくとも準備不足を,下手な話術でごまかそうとする余裕などはなかったのだ.畏友ノブトキ氏には,「30分経過だぜ」と朱書きしたメモを見せられ,内容をまとめるよう急かされる体たらくであった.
     しかし,長崎以来ほぼ一ヶ月ぶりに文学研究の場に参加できて,息を吹き返すような思いであった.これでしばらく,あの「狂異苦学部」(笑)でも頑張れそうな気がする.

     報告に対してご意見をいただいた,井田さん,仲先生,細川先生,山口さん,ありがとうございました.ご意見をよく吟味して,今後の論文に活かして行きたいと思います.
     三品さん,お話していて意外なご縁があったのに驚きました.また機会があれば,岡山へ遊びに来て下さい.
     杉田さん,運営委員お疲れさまでした.楽しい「T情報」をありがとう.
     阪大院の斎藤くんへ.名刺を渡すのを忘れました.住所が変わっているので,上の「感想ください」から大学宛ヘメールを下さい.
     それから吉田くん,君の新たな一面を見ました(笑).ダミアン・フラナガン『日本人が知らない夏目漱石』世界思想社(2,600+税)は,もう入手したかな?
     鳥居先生,西明石の中谷さん,また「H病関係」について情報交換しましょう.今日は貴重な情報と抜き刷りをありがとうございました.

     余談.岡山へ戻るべく2次会を抜け出して,市営地下鉄三宮駅で新神戸行きの電車乗り場へ接続するエスカレーターに乗っていたところ,向かいのエスカレーターに乗って上がってくる岡大の事務官3名(エスカレータの上から順に歯・農・教)を見つけた.奇遇も奇遇で,お互いに驚く.「どこに行ってきたの?」と声をかけると,「オリックス・ロッテ戦」とのことであった.22:00過ぎのことである.3人で,優雅な週末ですなぁ.24:00前に帰宅.

     夜勤の奥さまから書置きあり.「お風呂の足ふきマットを取り入れておいて下さい」

7月11日金曜日

     2限に,校務でスゴク疲れる仕事を行う.午後13:30からは附属図書館運営委員会の会議.終了が自分が考えていた予定よりも30分オーバーして,資料作りの時間がなくなるのでイライラする.明日の発表資料は出来つつあるが,内容は不満.今週思った以上に時間が取れなかったのが痛かった.でも,まぁこれで乗り切るしかない.トリではないので,多少気持ちも楽だ.
     21:00過ぎに報告資料の印刷を終えて退出.外で食事をして,マイブームのトルコアイスをお土産に買って帰宅.奥さまと一緒に食べる.

7月9日水曜日晴,32度

     暑い.松澤和宏『生成論の探究』(名古屋大学出版会,6,000円+税)を購入.「こころ」論や「舞姫」論,「銀河鉄道」論などが入っている.
     庶務係の方が,僕が先週出演したNHKの番組の録画ビデオを貸してくれた.自宅では録っていなかったので,仕事で出演シーンを見れなかった奥さまは,親や知人からは「見たよ」といわれて,またもや自分だけが見ていない状況を残念がっていた.多分喜んでくれるだろう.
     午後会議.講義準備と発表準備.卒論題目の決定についての指導アポも入る.

     長崎市で起こった幼児殺害の容疑者として中学1年生(12)が,事情聴取を受けているそうだ.沖縄の中学生暴行殺人に続き,なんともやりきれない.将来の日本社会を担う世代が,他者の命を尊重する思いを持たないことや,自分の将来について想像力を働かそうとしないことに,僕は暗澹たる思いでいる.
     サカキバラ事件以来凶悪犯罪の低年齢化は,一線を越えてしまっている.しかし,それは同時に現在の10代を育てている僕らの世代の親を中心として,子ども達を人間化する教育力が日本社会の中でかなりの勢いで低下してきているということなのだろう.これはもはや学校長が謝罪するような学校レベルの問題なのではない(しかし今回もまた,学校長の謝罪会見が開かれるのだろうか?).
     

7月8日火曜日雨のち晴

     朝方雨が降って午後から晴れるという,昨日と同じ空模様である.
     皆さんのご協力のおかげで,ゼミ生たちは続々と卒論の題目を出しに来よりました.ありがとうございます.
     講義3つを終えて,今日も雑務の仕事の続き.気がついたら,19:00前であった.発表の準備をしたいと強く思うのだが,24:00を過ぎると睡魔がやって来て私を別世界へ拉致してしまうのである.しかし,寝つきの悪い僕なのだが,最近はベッドに入ったら直ぐに眠り込んでいる.ありがたいのだが,これで良いのかは疑問だ.

     そうそう,四季のハムレットを土曜日に倉敷市民会館で見てきたのだが,オフィーリアを葬る墓場のシーンで,誰かが携帯でSMAPの着信音を長々と鳴らしよりました.オフィーリアの非業の死を,ハムレットと兄レイアーティズが悼む緊張感は,ものの見事に粉砕されてしまった.
     ウチの奥さまは「BGMかと思った」とそうだが,「キミ君そりゃちょっと,違うだろ」
     見るつもりはなかったのだが,「プロジェクトX」を見てしまう.西脇工業高校の駅伝チームを育てた監督さんはいう.「誉めて自信を持たせること」だと.その結果生まれてしまった自信家(たち)に,指導教官(たち)が頭を悩ませていることも,また事実である.

7月7日月曜日晴,気温30度

     昨日来,随分蒸し暑くなった.午後非常勤.学校に戻り教務の雑用に追われる.これで,土曜日には学会発表ができるのだろうか.自分のことながら疑問である.ま,頑張るしかない.
     そうそう忘れていたけど,4年ゼミ生の諸君.卒論の題目提出は,10日が締め切りだよ.分かっているかい? ゼミ生を「発見」された人は,「題目だしたの?」と声をかけてやってください.

7月4日金曜日

     午前中,図書館にジョージ・レイコフの『認知意味論』(紀伊國屋書店)を探しに行くが発見できず.買うと8,000円以上する本である.架蔵されているはずの図書館で借りようと思った次第.
     研究室に戻り講義の準備をする.リハーサルがあるので,15:30にNHKに入るように言われている.14:30をまわったので,そろそろ出かけなければならない.わずか3分間の出演とはいうまい.公共の電波を使わせていただくのだから,頑張って広報してきたいと思う(前向きだ〜).

     17:59:55出演者一同カメラに手を振って生出演終了.拍手と「お疲れ様〜」の声が起こる.3分とは言え,テレビに出るウルトラマンの大変さが良く分かった.スタッフは殆ど僕より年下のように見えたのだが,放送現場での秒刻み&正確な仕事振りを見て,圧倒されてしまった.まさにプロの仕事である.見ていていろいろ勉強になった.出演への仲介の労をとっていただいた,番組キャスターの森田恵子さんには改めてお礼を申し上げる.
     ここで反省してもしょうがないのだが,僕が資料提示の手順を間違えたために本番がリハーサルと大分違ってしまい,アドリブが増えてしまったのが,自業自得とはいえ辛かった.その僕の仕事ぶりへの評価なのだが,奥様の仕事仲間が見てくれていたようで,「披露宴のような笑顔がなかった」との感想だったようだ.
     スイマセン,お茶の間の女性達に笑顔をふりまくような余裕は,「真っ白」状態の私にはとてもムリ.僕はやはり,好きなだけ話せる学会と講義がいいです.

 

7月3日木曜日

     一日雨降りだった.今日は,講義の間に教務の仕事に追われる.合間にゼミ生の相手もさせられる(うう).そしてまた,教務の仕事.気がついたら,19:00を過ぎていた.
     韓国の金正勲氏から,韓国の漱石研究のHPのアドレスを紹介してもらった.……のは良いのだが,ハングルが読めない…….
     紀伊國屋書店から,「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」のDVD(2,980円)が入荷したとの連絡.ギャング映画のカノンといっても良い佳作なので,ようやく見れると思うと実に嬉しい.明日,NHK岡山に3分出演をしてから,紀伊國屋書店に立ち寄ろう.バーゲンセールにも行って来るかな〜.

7月2日水曜日

     ゼミの日.ゼミ生の一人が,今日誕生日だから祝ってくれ,という.
     「おめでとう」というと,「それだけか?」という.
     「それだけだ」というと,不満そうに「膨れる」.
     (ふぐ?)
     いつまでも手を出しているので,見かねた後輩のゼミ生が「センパイおめでとう」といいながら,握手をしてやっていた.

7月1日火曜日

     2限から4限まで連続講義.その上今日は会議まで1時間加わって,ヘロヘロになる.講義を自主休講できる学生時代に戻りたい.会議後は,明日の会議の資料作りと今日の会議の報告書つくりをする.