FEBRUARY 2005
|PREV | NEXT|
◆CONTENTS◆
【広告】
【きむたく日記】
SUN |
MON |
TUE |
WED |
THU |
FRI |
SAT |
|
|
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
|
|
|
|
|
広 告(刊行より1年間)
¶ 岡山市・岡山市文学賞運営委員会編『おかやま しみんのどうわ2005』吉備人(きびと)出版,2004.2.20,定価1,000円
¶ 『敍説』U―09,「特集◆薩摩」,花書院,2005.1,本体1,800円(税込)
¶ 宮川健郎氏『日ようびのお父さんへ 本をとおして子どもとつきあう』,日本標準,2004.11,定価1,470円
¶ 馬場伸彦編『ロボットの文化誌』,森話社,2004.12,本体2,300円(税別)
米村みゆきさんの「アトム・イデオロギー」(第3章)が含まれています.
¶ 真樹龍彦『聖餐の夜』,沖積社,2004.11,本体2,500円(税別)
漱石研究・百闌、究・幻想文学研究で業績をお持ちの,真杉秀樹氏の小説です.真杉氏には,他に『「東電OL殺人事件」行―ある女の生涯―』,『赤い死』,『ふざけた殺し』,『吸血鬼の夜』の作品があります.
¶ 玉井敬之『夏目漱石詩句印譜』,翰林書房,2004,本体4,000円(税別)
漱石の研究書ではありませんが,師匠の趣味の本です.
¶ 『原爆文学研究』3,花書院,2004.8.31,本体1,200円(税込)
¶ 『敍説』U―08,「特集◆梅崎春生」,花書院,2004.8,本体1,800円(税込)
¶ 米村みゆき『宮澤賢治を創った男たち』青弓社,2003.12.17,本体3,000円+税
¶ 岡山市・岡山市文学賞運営委員会編『おかやま しみんのどうわ2004』吉備人(きびと)出版,2004.2.14,定価1,000円
「きむたく日記」
2月18日
金曜日曇のち雨
午前中,卒論の口頭試問を行う.こうして淡々と年中行事は終了して行く.午後,ゼミ.松谷みよ子「二人のイーダ」の演習.終了後,今日が誕生日のゼミ生のお祝いの会.チョコレートケーキをご相伴に預かる.また太る.
2月17日
木曜日晴のち曇
午前中,卒業論文の発表会.午後,ゼミで「夏の葬列」の演習.
2月15日
火曜日曇のち雨
何か気になる夢を見たのだが,「気になる」ことを覚えてはいても,夢の「内容」を思い出せない.それだから夢なのかもしれない…….
修論・卒論の査読で手一杯で,レポートが読めない.学生から「レポートの件で……」と声をかけられると,思わずギクリとしてしまう.
今日は,補講デー.登録学生の15パーセントが休んだ.まぁ,他の試験と重なった学生もいるので,出席してくれた方かと思う.試験も終わっているので,お互いどうしようもなくモチベーションが低く,補講は本当にツライとです.
ところで,日曜日に紀里谷監督作品の「キャシャーン」を観た.週間文春で,サイテー映画を決める「文春きいちご賞」の第2位にランクインしたというので,借りてみたのだが,宇多田ヒカルのプロモーションビデオといわれる程ヒドかったのだろうか? 「皆がマズイというものが,自分にはおいしく感じられるとです.」((C)ヒロシ)
2月10日
木曜日曇
今週は月曜日から研究室の不要な書類の分別をして処分したり,回収に出したりしている.表面がほとんど見えなかった大机が,随分片付いた.しかし,雑用だけは降り積もる雪のようにというべきか,降りかかる火の粉のようにというべきか,とにかく次から次へやって来て対応に追われる.雪であれば降り積もってやがて家屋倒壊を起こすし,火の粉であれば家屋が燃えてしまう.
ようやく14:00過ぎにセブンイレブン弁当で昼食.昨日の修論の査読の続き(むむぅ).
学生さんが,「伊予柑どうぞ」と差し入れをくれた.
伊予柑は好物なので「いや〜悪いねぇ」と,顔を思わずほころばせていると,
「よかった〜. 私,伊予柑キライなんで」
ところで,柑橘系には文学作品に名作が多い.芥川の「蜜柑」や梶井の「檸檬」,高村光太郎には「レモン哀歌」がある.あまんきみこの「白いぼうし」には,夏みかんが出てくるのをご存知か.こうなると,「伊予柑」という小品があっても良いはずだ.いや,上記のような(哀しい)ギャグではなくて.
2月9日
水曜日晴
今日の出来事.
午前中修論の査読をしていて,先行研究を祖述したり,リスペクトする記述を平気でしている内容に怒りがこみ上げてくるのを抑えることが出来ず,研究室の中を歩き回る.先行研究に対する相対的な姿勢が出来ていないのである.そのような姿勢で書かれた研究が先行研究を上回るわけもない.あとで廊下で会ったI先生にも,この不毛極まる仕事を愚痴る.こんな不毛な仕事は,本当にイヤだ.
イライラしている所へ,車上荒しにあって,昨日の締切りのレポートが出せなかったと男子学生がやって来る.好奇心を抑えきれず,いろいろ聞く.犯人は若い男2人だったらしく,警察官に「身に覚えがあるんじゃないか」というニュアンスの調書を取られたと,警察にも怒っていた.
来年度ゼミに入る2年生に漫画好きがいて,先日山岸涼子『わたしの人形は良い人形』(文春文庫ビジュアル版)を上げるといって渡したのだが,「あまりに怖い」と言って今日返却してきた.この本は,今まで上げるといって何人もの学生に渡すのだが,どうしても帰って来てしまうのである.まるで,作品の中の人形のようだ…….
昼食後,生協のブックセンターで,採点しながら食べるおやつ(イチゴポッキー)を買う.
阿部和重のインタビューの載った「群像」が平積みにされていたが,買おうかどうしようか迷ったので,買わなかった(誰か感想を聞かせて).
今日は,暖かくなりましたのぅ.でも,今日も採点.
2月8日
火曜日雨のち曇
昨日以来久々の雨である.
試験の採点をしながら考えた.
昨日の朝日に関西の某私大が,小学校を開設する準備をしている記事が載っていた.今日の朝刊には,関■大が小学校から大学までひとつのビルに集めてしまうような話も載っていた.これこそまさにエレベータシステムではないかと笑ってしまった.
公立校の教師を育成する機関に勤務する人間として,この私学の生徒「囲い込み作戦」(経営戦略)を,複雑な思いで見ている.
この作戦が,関西の既存の私立小学校に与える打撃は少なからぬものがあるだろうし,公立校は公立校で,優秀な生徒を集めることが難しくなるだろう.ただでさえ,財政悪化で,学校教育の質の劣化が問題になっている公立校の魅力は,先生方の努力にも関わらず,インフラ面で減退の一途を辿ることになる.一昨年来いわれている階層社会や格差の問題が,教育の世界でも顕在化する方向を取り始めたわけである.
親の経済力によって,子どもたちの教育レベル・将来が決定され,恵まれた子どもとそうでない子供の間での「希望格差」(山田昌弘)が将来の日本社会の大きな問題になる.自分の将来に希望を持てない・失った子どもたちが,在学している公立校で何をするか.大人になって何をするか.それは,社会に対する「復讐」ではないのか.
2月7日
月曜日曇時々雨
昨日出張から戻る.やはり岡山は温暖だ〜と思っていたら,今日はにわかに冷え込んできて,鉄筋コンクリート製の研究室も冷蔵庫と化している.
出張で溜まっていた用件やら,出張関係の書類を片付けるのに,一日を費やす.試験期間に突入しているので,採点やレポートの査読もせなばならず気ぜわしい.島根県人,2人話しに来る.
『グランド・フィナーレ』を読もうと思っていたが,今日はどうも無理だなぁと考えているところへ,「木村さん,論文の校正して」(By M先生)
2月1日
火曜日晴れたり曇ったり
時折,横なぐりの雪が降る寒い一日である.岡山で,このような冬は初めてだ.道路が雪道と化したらどうしようと,温暖な岡山南部の気候になじんだ僕は思うのであった.
図書館で調べもの&コピーをしてから,学部へ出勤.昨日締め切りの卒論を受け取る.さあ,査読の日々の始まりである(クワバラ,クワバラ).
「演劇鑑賞サークル」のご案内 (岡山限定)
以下の要領で,演劇を鑑賞する仲間を募集します.役者が目の前で演じている舞
台を見ると,TVや映画とは違う迫力と魅力に圧倒されます.募集の期限はあり
ませんので,是非入会をご検討ください.
記
・入会の条件
@教官・事務官・学生・院生・OB,OGなど,一切不問.
A最低半年以上,サークル会員でいられる人.
・ 申し込み先:木村 功 〒700-8530 岡山市津島中3丁目1−1 岡山大学教育学部内
(入会先:岡山市民劇場 岡山市磨屋町4-21 金谷ビル2F,086-224-7121,FAX086-224-7125)
・費用
@入会金:1,500円
A月会費:
一般会員;2,300円
学生会員;1,800円,
・演劇上演の時,入場料は要りません.
年間平均6〜8本の演劇が鑑賞できます.普通演劇鑑賞は,5,000円以上/1回
かかりますので,演劇が好きな人にはかなりお得といえるでしょう.また,席が
余れば期間中複数回の観劇も可能です.
・個人単位だと,事務局から割り当てられる座席の位置が悪くなるので,「サー
クル」という単位(3人以上)を作って座席の割り当てを貰った方が,費用対効
果があがるのです.
・詳細は,木村まで.
-------------------------------------------------------------------------------
2005年 2月例会「冬物語」(平幹二郎,岡山初登場)