Monthly UBE
APRIL
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◆CONTENTS◆
追悼/広瀬朱美先生
なおくん、入学す
山陰の旅
MSOffice97の評価
追悼/広瀬朱美先生
偶然信時哲郎さんのHPから、論文のデータをダウンロードして読んでいたところ、末尾に広瀬先生へのお悔やみが書いてあったので大変驚いた。信じられない思いで、信時さんに問い合わせた所、皮膚ガンで亡くなられたということであった。しばらくして、「国文学」4月号にも訃報がのっているのに気がついた。
僕の広瀬先生との思い出は、金蘭で日本近代文学会関西支部大会があった時に話したことから始まって、院生となってからは、相愛女子短大の勉強会のあと、鳥井・仲先生や参会者と難波の喫茶店に入って管をまいたような他愛もない思い出ばかりなのだが、お互い明治文学が好きなので、明治文学の勉強会をしたいというと、賛成してくださったのを覚えている。
お若くしてなくなられたので、早世を惜しむ方も随分多いと思う。同年代の魑魅魍魎が跋扈しているのを思い出すにつけ真摯な研究者をなくしてしまったことが残念でならない。
ご冥福を心よりお祈りするばかりである。
なおくん、入学す
甥の宮口直也が、今春町立三方小学校に入学したので、HP上でお祝いメッセージを伝えたい。
なおくん、にゅうがくおめでとう。おっちゃんが ぷれぜんとした くつを まいにちはいて がっこうにいっとると かあさんからきいたで。べんきょうは むずかしくないかな。きゅうしょくも がんばってたべて おおきくなれよ。
しばの おっちゃん
1997.4.9撮影
山陰横断の旅(宇部・島根・鳥取・兵庫)
(兵庫県日高町まで、約10時間。二度とやらん。)
この旅は、後出の友人が松江に引っ越してきたことに端を発して、郷里まで山陰の一般道を使って何時間で帰ることができるか実験してみようという、どうでもいいような理由で実行されてしまった。
- 島根県・出雲市(ここまで5時間,国道9号線)
出雲大社
神楽殿
拝殿
本殿
- 島根県・松江市(出雲市から国道431号線を使って約50分)
大学時代の後輩で、今は読売新聞松江支局に勤める関口和哉記者(行政担当)に、松江市内を案内してもらった。松江というところは幕末には雄藩のひとつでありながら、無為無策で何もしなかった保守的な土地柄で、そのような体質は現在でも五十五年体制が維持されているところに伺えるという。国会議員・県会議員・市町村の議員という縦割りの構図がはっきりしていたり、県議会では民社党が会派として生き残っていたりと、過去の政治体制の見本市を呈している状況を、いろいろ説明してもらった。
- 松江城
結城秀康の流れをくむ松平氏の城。岩国城に感じが似ていた。
- 小泉八雲記念館
昭和8年(1933)に開館。昭和59年(1984)に改築された。ハーンの遺品、原稿、著書など約1000点が収蔵されている。展示物の中には、運動用の4,5kgの鉄アレイ1組もあって、大受けした。
- 田部(たなべ)美術館
主に焼き物を中心に蒐集された美術館。楽山焼・布志名焼を中心に展示する。魯山人の作品も多い。
- 出雲国庁跡
発掘あとに円柱を残して、往時の建物の配列を示すだけではあるが、国衙の規模を示すには十分であった。住居や神社が建てられているので、全体の1/3くらいしか発掘されていない。
- 神魂(かもす)神社
この神社こそ実は大社づくりといわれているものの原型である。出雲大社が、これを模倣したの立場なのだが、こちらのほうが遥かに有名になってしまった。関口君も県内の国宝巡りをしていて知ったのだそうだが、彼に教えられなければ一生知らずに終わっていた。宮司は面白くないらしい。こも葺きの本殿は1348年建造。
- 岡田山1号墳(松江市大草町)・「額田部臣」銘文入大刀
当たり前のことなのだが、古墳というのは「墓」なのである。ここの管理者が、きちんと花を供えているのを見て、改めてそのことに気づかされた。というのも、いままで訪れたことのある古墳でそのような扱いのしてあるところを見たことがなかったからだ。この1号墳は、考古ファンの手によって発見された銀製の柄をもつ大刀に、「額田部臣」という「風土記」に記載されていた名が認められたことから、考古学上貴重な発見となった。現物を展示する。
- 神代蕎麦(県庁から10分ほど)
場所が良く分からないのだが、関口君お薦めの出雲蕎麦の店。ぼくは割子とおろし蕎麦を食べたが、麺は硬めで十分歯応えがあっておいしい。惜しむらくは、蕎麦つゆは淡泊すぎて、もう少し辛いほうがぼくには良かった。
- 境港市
鬼太郎ロードは見ずに、海産物センターで土産物を見る。
- 大山
鳥取に向かう9号線で撮影。冠雪した勇壮な姿が印象的であった。
MSOFFICE97 proの評価
MS-IME97
MS-IME97は早速バグがでているようだが、直感的な印象で言うとATOKと比べてもまだまだ辞書が幼いと思う。変換候補の少なさで、まずうんざりさせられるのだ。しかし文字の検索機能は、凄い。パレットにマウスで字を描いて「検索」させると、ほぼ完璧に欲しい字を探してきてくれる。しかし、最初のうちはそれが便利だろうが、使い込んでくると「単語登録」するのでいちいち「検索」する必要はなくなるのだ。そうなるとこの機能の有り難みもなくなるのである。辞書の半分は、自分で作り上げていくものだが、面倒臭がりにとって辞書の「貧弱さ」は致命的である。
WORD97
HTML文書を作成する機能をつけたためにWORD95との互換性がなくなったのは残念だ。しかし表現力は大幅にUPしたといってよい。 オートシェイプ機能は描画ソフト並みの表現力をもっていて驚いた。縦書きの環境も改善された。「8太郎」に比べても、全体的に直感的な操作の点で優れているように思われる。ツールバーのデザインも気に入った。ただ評価の高いアシスタント機能が、僕には煩い。
今度のバージョンアップで、僕は「7太郎」からWORD97に乗り換えることにした。
OUT LOOK97
Scadull+からどのように変わるのか、楽しみにしていたソフトであったが、仕様には満足している。
まだ操作性の点で洗練されていないし、OFFICE softの中心に位置づけるには関連が今ひとつ分かりにくい。また「履歴」は不要にも思う。