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◆CONTENTS◆
「第4世界」について
京都からの話
ダイアナ元皇太子妃死亡
第4世界
先日新聞を読んでいて、「第4世界」という言葉が紹介されているのに気が付いた。開発途上の国々を意味している第3世界よりもさらにランクを下げたような、聞き慣れないこの言葉は、PCやインターネットなどのデジタルネットワーク革命に無縁な世界の人々をさしているのだそうだ。アメリカの言葉だ。
インターネットの世界に居る人は、常に情報のカオスの中にいるので、情報のメリット・デメリットをある程度わきまえながら、利用していると思う。はっきり言って、今までのメディアに比べて速度・取捨選択が自分で出来る点で、僕はインターネットは優れていると思う。技術的に難しいのが問題だが、これも時間の問題だろう。
しかし、時間的・技術的・経済的な問題から、インターネットを利用しない/できない人も居て、 利用できる人と意識的な面で大きな差が生まれつつあるということが問題なのである。経済活動の場合は、それが大きな利益の格差を生むことにもなる。電子マネー・電子商取引という言葉をよく聞くようになったが、これなども将来の経済活動の「標準」となるもので、利用しない/できないというのでは、商売などでの生き残りは難しいだろう。また教育面でも予備校や通信教育などの分野でのインターネットへの参入がめざましい。講義ビデオの貸し出しや電話・インターネットで「個人」を対象にした教育サービスを行うことで、従来の受験教育からのシフトが行われている。これも裏を返せば、利用しない/できない人々は、有益な受験情報を入手する点で不利益を蒙るということである。
このような事から、デジタル化された情報を「利用しない/できない」 人々を、「第4世界」というようなのである。しかし、ここにはアメリカのあらたな「帝国主義」が見え隠れしているようだ。まず、「第4世界」という言葉自体が、デジタル革命の中心にある自らの価値観を中心化した発想であり、少なくともデジタル化された情報を「利用しない」ひとの価値観を認めるような謙虚さが感じられないことだ。
加えてフランスなどは、インターネットの利用で「英語」使用がスタンダードとなっていることに、深い危惧と強い反発を覚えている。フランス語の危機であり、また各国語の危機、各民族性の危機と捉えて居るようだ。
インターネットは、利用しなければ西洋文化主導の時代に遅れることになり、利用すれば英語圏の文化の洗礼を受けることになるという事態を浮き彫りにしてくる。そしてそれは、新しいメディアにのった西洋・英語圏・アメリカ文化が世界を席巻しつつあるという図式を、容易に看取させる事態である。
京都からの話
京都の先輩からこんなメールが届いた。耳寄りな情報なので、天理教教会が近くにある人は利用してみてはどうだろう。あいにく宇部では、どこに天理教の教会があるのか分からない。京都の清水坂の所に遠縁の親戚があるが、天理教のでかい建物があったなあ……。
学割より安いチケット
今回、松山から京都まで、学割より安い券で帰りました。「おぢばがえりチケット」です。全国のJTB主要支店で購入できるそうです。ただし、天理教の信者購入証が必要です。この券は繁忙期でも利用でき、しかも、乗車券、特急券がともに2割引になるそうです。
購入証は、天理の教団事務所に行けば、何枚でも置いてあるそうです。無記名で、無期限です。なんでも、全国規模の主要な宗教団体であれば、このような券はみんなあるそうです。
ダイアナ元皇太子妃死亡
フランスに滞在していたダイアナ元皇太子妃が、ボーイフレンドの車に乗っていて、パパラッチなる追っかけを振り切ろうとして交通事故に遭い死亡したそうだ。TVの速報で知った。120kmのスピードを出していたそうだが、夜の一般道で120kmも出して事故を起こさない方が奇跡に近い。
もはや故人となってしまった人のことをとやかく言うのは良い趣味ではないが、彼女ほど毀誉褒貶の激しい人は最近居なかったようだ。夫である皇太子の不倫に苦しめられたことはお気の毒だったと思うし、そのなかで子供2人を育て公務をこなしてきた事には敬意を抱いている。しかし、ボーイフレンド騒動の事を聞くと、結局どっちもどっちかなと思ってしまう。まあかほどに彼女には、あまり関心がなかったし、いまでもない。
しかし2王子に付いては別だ。自分が子供の立場であったら、どうしようもない親父はほっといても、母親だけは「神聖ニシテ侵スベカラズ」的な存在であって欲しいものだ。それが離婚してしまうわ(家庭の崩壊)、ボーイフレンドをつくるわ(母の崩壊)、あげくには同乗していた車で事故死するわ(存在の消失)では、成長期の子供としてはたまったものではない。怖そうなおばあさまや大お婆さまがいらっしゃるが、とても母親の代役は務まりそうにもない。僕が同様の災難に見舞われたら、きっとグレている。
2王子については、十分周囲が配慮して成長を見守ってあげなければいけないと思う。ダイアナさんの気がかりも唯一そこにあると思うから。(8/31記)