堀内一三 評論等
コラム堀内一三 03/4

3月31日(月)
 妻が実家に帰っている、と言っても出て行って仕舞った訳ではなく体調不良で実家の方が 病院に近いためだからなのだが、このため夜新橋を来訪。 嘗て十年ぐらい一人暮らししていたこともあるのだが、今更一人で家に居ると寂しいものだ。
3月30日(日)
 浜田山で練習の後は、新宿で落日の円谷プロの窮余の一策、「デジタルウルトラシリーズ」の一貫として 発売された「帰ってきたウルトラマン」Vol.9を購入。 再評価の進むセブンに対し新マンの評価は不当に低い、というが私の所感である。 とくに昭和46年11月に放送された4本は「11月の傑作群」との異名を後世まで残しており、 本9号にはその後半2本を含めた4作が収録されている。ちゃっかり「傑作群」が分かれているのは 円谷商法という訳ではなく、1話から4本ずつ切り売りしているためなのでやむを得ない。
 第33話「怪獣使いと少年」は"差別"がテーマで結末に救いがない。果たして子供番組でこれを 放送して良いものかと思える内容で、実際放映当時も局内に異論が多く、これでもマイルドに 修正したとのこと。第34話「許さざれる命」はジュリー、ショーケンの在籍したPYGの 「花・太陽・雨」がBGMとして効果的に使われたことで有名だ。
 この帰ってきたウルトラマン、昨今は「帰マン」と言うらしい。「かえりまん?」「きまん?」、 矢張り「新マン」だろう。
3月29日(土)
 M氏宅にて四木会。米法律体系についてだったが、妻が体調不良で早々に引き上げる。
 夜は「割れ目でポン」鑑賞。正月のヒロミ大逆転ほど劇的ではなかったが、 サンプラザ中野との接戦を制した秋本康が優勝。萩原聖人は今回も撃沈、というより 8半荘で上がり1局と回を追う毎に悲惨になってないか。朝まで見て仕舞い、そのまま昼まで 寝る羽目に。
3月28日(金)
 朝から上官の異動に伴う挨拶回り同行で会館と党本部。夕刻会社に戻って夜は経団連にて。 懐かしい顔触れの会だったが今週は夜が多くて体力的に辛かった。昨夜も吐いたが、 本日も夜中に目が覚め嘔吐す。ここのところ飲み過ぎ多し。胃潰瘍の大敵なので 自重しなければならないのだが。
 プロ野球開幕。米大リーグの日本市場拡大策、来日開幕戦も飛び、戦争報道に押されて 地味な幕開けが危惧さる。これに伴いプロ野球大予想も終結したが、マンネリ感強く 再検討の余地あり。
3月27日(木)
 テレビ朝日系・大相撲ダイジェストが9月にて44年の歴史に幕の由。幕内全取組を短時間で見られる 好角家には格好の番組だったが、相撲低迷の象徴か。
3月25日(火)
 坂井隆憲議員の辞職勧告決議案可決。河野太郎氏が主張する「有罪確定までは推定無罪であり、 院が議員個々の生殺与奪を握るのは専制に繋がる恐れあり」という国会議員の身分保障を重視する 見解にも理があるが、現実に登院出来ないのに歳費が払われ続けるのも妙だろう。 例えば供託しておいて有罪になった時点で没収というのは如何なものか。
 夜、また飲み過ぎるが、築地の刺身、更に穴子に烏賊と実に美味い魚料理を残らず吐いたので 翌日には酒も残らず。
3月24日(月)
 PDA会社に据付。何故か過去の遺物「Microsoft Schedule+」が部署全体の日程管理ソフトに なっているためソフトをインストール。既にCLIEを購入された方がいたためすんなりと進む。 メール、Web閲覧に使う積りはないので、スケジュール管理とメモ中心か。
 午後は丸の内で打ち合わせ、オータニで講演会、頭痛薬を飲んで爆睡し一応回復して、 パーティー一瞬出て、会社に戻り自衛隊を執筆した会社の研究組織の各原稿持ち寄っての詰めが 22時半迄。今週は夜が続くので、体力温存のため22時からの深夜打ち合わせはパス。
3月22日(土)
 SONYから新発売されたPDAを衝動的に購入。モバイル機器の導入は 初代カシオペア以来、キーボード付属に拘ったため6年の長期スパンとなった。 便利ですね。これで5年の長きに亘って活躍した革手帳は引退と相成った。
 同日、注文したダンベル(5kg)も到来。腕の筋肉は直接ゴルフには結びつかない かも知れないが、肘の痛み緩和に寄与することを想定している。
3月21日(祝)
 過日(15日)話題に登った初期YMOとほぼ同時期のわが国を代表するフュージョン音楽を CD借りてきて聴くが、矢張り私には今ひとつ。カシオペアもジャズの要素が強く、 反復の中で演奏の妙を魅せる初期から、徐々に前奏、Aメロ、サビと構成がはっきりする 中期に到り結局唄モノに進出せざるを得なかった過程が判るが、 矢張り私は中期の方が好みか。
3月20日(木)
 遂に始まった。もとより外交手段のひとつとして対外交戦能力を持つことは本来必要だし、 それを行使することも否定するものではない。但し、既に指摘し尽くされている様に、 今回の戦争の大義名分が明確でないことも事実。しかしながら、 例えそれがフィクションであったとしてもわが国が米国の核の傘の内にある以上、 わが国は米国の行動を肯定する以外に採るべき手段はない。 とは言え反転続きだが、海外では支持を先に表明し国内ではギリギリ迄粘って唐突に 小泉首相が明言するという手法は野党の格好の標的になるのは致し方ない。 では早々に支持出来たかと言えばそれも疑問ではあるが。
 冷戦終了後の国連、就く安保理の実質機能化という、世論に作られた姿形が まやかしで、結局国連というはそれ相応のもの以上にはなり得ないということか。 さて北朝鮮はどう出るのか。わが国としてはこちらの方が遥かに喫緊の問題。
3月19日(水)
 当日中に吐いて酒を翌日に残さないことをモットーにしてきたが、何年振りかの絵に描いた様な完璧な 宿酔い。2軒目の後半から記憶がなく、どうやらTAXIで帰ったようで、 朝党本部のトイレで吐いて、会社に来て2時間医務室で爆睡。 午後になって漸く普通に頭の痛い状態まで回復す。 N氏にかなり管を巻いて仕舞った。ごめんなさい。付き合って戴いてありがとうございました。
3月18日(火)
 朝、昨年留学したM氏の資格獲得証明のため、U氏と3人で米大使館へ赴く。 戸籍抄本、住民票、印鑑証明のわが国と異なり、米国はサインと宣誓供述による公証が本人確認の 基本。「当人をいかに知っていて、いかに素晴らしい人であるか」を記述した用紙を持って、 「この内容に間違いのないことを誓いますか」「はい」と公証人の眼前で名前を書いて終了。 宣誓と言っても別に右手を挙げたりはしない。挙げてもいいんだろうけど。 この間約30分強。時節柄、爆撃されたりしないで良かった。
 神戸グリーンが冠スポンサー年間1億で「Yahoo!BBスタジアム」に。当然繋ぎ放題か。 東京スタジアムは味の素かけ放題か。
3月16日(日)
 妻の花粉症が非道い。私は嘗てアレルギー性鼻炎が激しかったので花粉症にはならないものと 勝手に信じているが、妻によると実家(新橋)から高円寺に移動すると激しさが増すという。 矢張り杉並は杉が多いのか。先日のある南欧料理店での話。 眼鏡と大マスクで完全防備の妻を見て子供が一言。「お母さん見て、凄い大きなマスク!(感嘆符)」。 当然母親は気まずそうに窘めていたが、「お母さん見て、核マルだよ」「いいえ、あれは中核よ」 ぐらいの笑いが欲しい。高円寺だし。
 「突入せよ〜あさま山荘事件」を妻がビデオを借りて来たので改めて見る。知り合いの方が 出演されていることを割り引いても、カタルシスのある映画だ。突入シーンが接写が殆どなので 迫力はあるがよく分からないのが難だが。
3月15日(土)
 14時よりYMO練習。愈々5曲3時間のスタジオ入りとなり鍵盤6台が並ぶ絵は壮観だが、 矢張り借り物だと音の設定が旨く合わず難しい。愈々ドラマーと合わせたくなってくる。 でないとライブも出来ないし。 今回から終了が17時になったため高円寺の概ねの店も開いているので、ガード下で鍋に。 話題は日本フュージョン音楽について等。帰って久々にカシオペアを聞く。
3月13日(木)
 夕刻、労組より春闘回答の説明。予定通りの満額回答に文句付けてる。 丁度良いので寝る時間に充てる。事後、新宿で妻へと会社面子へのWデー贈答物を購入し、 20時より四木会が流れた飲み会。何故か歴史教育の重要性からゴルフ談義。 して今回も0時からカラオケ2時間。パターンになりつつある。翌日が辛いが妙にハイで 楽しいよん。
3月12日(水)
 株価8000円割れ。日銀に無理をさせるか、産業再生を地道に待つかしか対策がないというのは 苦しい。昼に会社を出て党本部〜会館で過ごしている内に会社に戻れなくなりそのまま夜へ。 私の仕事柄はこういうパターンが望ましいのでは。
3月9日(日)-10日(月)
 会社の自衛隊記事が愈々聴牌ってきて、ビデオ編集のために月曜を充て、 一応仕事なので休まなくても良い様だが、休暇も余っているので休みとした。
 2分程度の持分のため計5時間に亘るVから切り貼りで縮めざるを得ず 返って難航。無音のタイトル部分にラッパの音を張り付けたり、 ほぼ夜を徹して漸く完成に到る。気合い入れ過ぎか。
 昼間は各々、「GO」「ギャング&ダイアモンド」を借りてきて妻と見る。 何方も予想外に面白し。とくに「GO」は可成り重い内容を 適度に笑いを咬ませ脇に旨い役者(山崎努/大竹しのぶ)を配して 恋愛ドラマとの両立を成し遂げており大したもの。
3月8日(土)
 富士ヘルスCCにてゴルフ。起伏激しくかつ芝目で速さが著しく変化する難関グリーンに苦しんだが、 ドライバー絶好調で自己新104(50/54)。寧ろ唯一ティーショットが崖下に転がり落ちた10番の 二桁(10)、パーオンしながらの3パット3度と夢の100切りも不可能では無い 悔やまれる内容だったが、ここら辺りが実力か。次回に楽しみを持ち越したとしよう。
 帰ると21時、富士方面はこれが辛い。
3月6日(木)
 三浦和義氏が無罪確定。今ではカズとともに過去の人だが実際のところはどうなのか。 高校時代に学校の文集でロス疑惑について書いていた友人I氏は社会部の記者になりました。
 坂井隆憲、政治資金規正法で本人逮捕とは余程悪質だったのか、余罪があるのか。
3月4日(火)
 朝いきなり立ち往生。何故中央線はこんなに頻繁に止まるのか。
  @緩行線も含め山梨から千葉までと路線が長く、かつ過密ダイヤ。
  A中途に退避出来る設備がない。
  B古い路線のためカーブ上の駅が多く見通しが悪い(=事故・自殺多)
 と理由はあるのだろうが、複々線(三鷹〜お茶の水)2系統の上、 代替路線としての地下鉄東西線(中野・飯田橋・東京=大手町・西船橋で接続)と 振替ルートが多いがために、少々の異常でもすぐ電車を止めて仕舞うのではないかと 思わざるを得ない。しかし高円寺で丸の内線新高円寺への振替を推奨するのは やめてほしい。阿佐ヶ谷〜南阿佐ヶ谷と同じ位と思って本当に歩いて仕舞う人が 居たらその間に電車動きだすよ。
 午前中は燃料電池の講演を聴く。
3月3日(月)
 朝健康診断、自転車漕ぎ十分で足が張る。右握力が62に伸張、ゴルフの成果か。
 昨日漸く作業した確定申告を送付。医療費控除のため等。税務署作業量の著しい増大を考慮に入れなければ、 出来れば凡ゆる国民は確定申告を選択出来るような制度設計が望ましい。 納税者番号とクロヨン是正も同時進行が必要だが。
3月2日(日)
 漸く自衛隊執筆が概ね完成。情報乏しきなか無理に論を構成した感あり今ひとつ。
 「票田のトラクター(第三部)」4巻を読む。「票田のトラクターの政治学」という 拙稿もあったが、稲山引退後五輪が代議士になっての第三部。第二部後半からどうも現実後追い色が 濃かったが、今回はカネの動き方など、実際にこの通りか否かは別として久々に面白い。 週刊ポスト好評連載中です。
3月1日(土)
 また芦花公園で練習も不調で5箱も打って仕舞う、馬鹿か私は。
 DVDで「ブラックホーク・ダウン」見。反戦と国威発揚をひとつの映画に盛り込むというのは 難しい、という感想の戦争映画。米国で大ヒットというのは分かるが。 「明治大帝と日露大海戦」みたいなものですか、って一寸違うか。
 sketch showのニュー・ミニアルバムを聞く。段々アンビエント色が強くなってきた。 細野さん飽きないでくださいね。

コラム堀内一三 03/2

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