堀内一三 評論等
コラム堀内一三 03/8
コラム堀内一三(98年)

7月30日(水) 「たかがマイクと笑うなかれ」
 microKORGの付属マイクが演奏の音を拾い過ぎてボコーダーの音が旨く出ないので 思い付きで購入したヘッドセットマイクが昨夜登場。AKGの本格的な一品で2万もする。 浅草で焼肉食い過ぎて気持ち悪い中、箱を開けると キャノン端子(カラオケ屋等でも見られる3ピンの太いもの)になってて、 ミニプラグ形状のmicroKORGと繋げない。焦って調べている内に、長年バンド活動に携わっていながら コンデンサとダイナミックのマイクの違いを理解していなかったことに気付く、 恥ずかし〜。
 解決策は、@コーラスとボコーダー用の2つのマイクを使うので、コーラス用に転用する。 A電源等を追加購入する。B諦めて安いマイクを買い直す。 で何とも諦め切れず結局、秋葉原までファンタム電源とケーブルを買いに。 無事でボコーダーが操演出来ることにはなったが、随分と高い買い物に付いた。 果たしてスタジオでも威力を発揮するか。

 今週は夜も昨日と明日の2日だけ。国会も終わり、永田町も人が少なくなりつつある。 普通ならこれで仕事も楽になる、というところだが元から仕事量が少ないのでこれ以上楽に なったら返って困りもの。
7月27日(日) 「MDLPの謎」
 昨日の練習をMDLPで録って仕舞って聞けない。やむを得ず対応機を買おうかどうか 新宿で悩み続け、結局サクラ屋で「音を聞かせて下さい」と言葉巧みに、このMDに練習の音が 入っているかだけ確認して帰途、スタジオ・アフタービートへ。 店員さんに相談すると、あっさりとダビングさせてくれると言う。 スタジオを固定して顔馴染になっておいて良かった、多謝。 MDLPからMDにダビング、これをPCに取り込んで、mp3化して送付と手間を掛ける。
7月26日(土) 「Soundall?」
 百円ショップ・ダイソーには認印のコーナーに「粥川」も常設されているが、 高円寺店は何時も売り切れ、との話を妻から聞いて、大量の粥川さんが杉並に存在する、 という訳ではなく恐らく最初から入荷してないのではと疑っていたが、 本日無事発見。

 午後は日程調整が合わず2ヶ月振りとなったYMO練習。ソリステと中国女は本日でほぼ完成。 終了後、バンド名を協議するが仲々良いものが無いので引き続き募集致し度く。
7月25日(金) 「時ならぬ民族大移動」
 今日は会社を休んだので久々に三鷹の練習場に出掛けてと8時に家を出ると やけに高南通りを下る人通りが多い。流石に高円寺も平日の朝は通勤ラッシュなのかと 眺めてみるがどうも様子が可笑しい。考えてみれば日頃、この時間帯にも 会社に向かうがこんな光景にはとんとお目にかかったことがない。案の定、 駅に着くと人身事故で中央線ストップ、あれは丸の内線新高円寺に向かう人の波だった。 おかげで優雅に200y飛ばす計画はおジャン。

 午後は高円寺保健センターへ。
7月24日(木) 「何の未練もない」
 あっという間に民主・自由の合併合意、と発表されたが、 執行部も、綱領も、公約も民主党のものを継承するというのは 合併とは言わない。前回、党内合意を優先して暗礁に乗り上げたために 今度はトップダウンで事を進めたのは正解だったのだろうが、 イラク特措法の採決を1日遅らせるだけのための問責〜不信任ラッシュに 発表の、自民党総裁選に結成の時節柄を合わせるのが吉と出るか。 それ程迄に追い詰められていたということか。 「自由党に何の未練もない」という小沢一郎氏の台詞にはそこはかとなく 寂寥感が漂う。しかし93年の「政治改革」=選挙制度改革から10年を経て、 小選挙区制は二大政党制への大きな誘因となるという命題はひとつの 証左を得たとは言えよう。
 不信任案採決で深夜コースが予想されたが、結局参院の問責決議連発で そこ迄到らず。事態の行方が読めず夜の席はなくなりました。
7月21日(祝) 「若者の街」
 新宿でシナロケのベスト盤を購入した後、渋谷へ移動。 時間が空いたため、実に久々にセンター街や公園通りを闊歩す。 建築物等微妙な変化を発見するが、懐かしい。 プチ・エンジェルには遭遇せず、ロフトでこれも久々に パーティーグッズを確認。昨今は舞踏隊の出演も御無沙汰だが、 いつ何時のために新作をチェックしておかなければならない。 が特段の進展は見られない模様で、こいこいが折れて仕舞ったので 新調購入する。
 18:30より京都に永住(?)したS夫妻が来訪されたので囲む会。 昨年、京都までゴルフしに行って以来の再開。 二次会のカラオケで0時半迄盛り上がり、一寸飲み過ぎて仕舞う。 仕事のみならず仲間内でも酒量が過ぎると妻に怒られる。 ごめんなさい。
7月20日(日) 「White Hot」
 先週の好調から気を良くして果たしてこんなものが必要か疑問の27度の11Wに続き、 本日はOdysseyのWhiteHot・2BallPutterを購入。さてカネでスコアは買えるか。 永福町近辺迄バスで行き、大宮八幡に程近いツアーゴルフで購入。 店長が入道の様な風貌で一瞬ギョッとする(失礼)が、ウェッジ・パターが安い。 時間が余って浜田山〜西永福間で往復する羽目になり、 ハイランドCで練習こそ好調だったが、足の裏に痛み。このため新運動靴も購入。 更に体重計も新調し、100g単位で測れる様になりました。

 夜は3日連続で全英オープン観戦。GolfNetworkの放映はワンカメラなので 前半はずっとハリントンとノーマンのラウンドだけを見る羽目に。 21時からTV朝日の放映が始まり大接戦。タイガーが走っても面白くないが、 見る方は勝手なもので今ひとつチャージしないゴルフでも不満が残る。 ビヨーンが最後に落ちて伏兵・カーティスの優勝と意外な結末だったが 混戦は面白し。今回光ったのは不運な失格となったローのコメント。 「パーネビックの派手な衣装に幻惑されて仕舞った」 どんな時でも笑いを忘れない精神は紳士のスポーツに相応しい。

 辻元逮捕に土井党首「残念」、じゃないのでは。すみませんは何処へ。
7月18日(金) 「部会カレー」
 昼に議連の勉強会で燃料電池説明に同行。久々に党本部のカレーを食す。 部会をはじめ自民党の昼の会合でカレーが定番になったのは、 「寛容と忍耐」で低姿勢を演出した池田勇人以来の宏池会の伝統が伝播したと 言われるが事実なのだろうか。

 漸く風邪も治って参りました。明日からは三連休。このところ夜も多いので どうも疲労感が抜け切らない。
7月17日(木) 「そのまま縫合します」
 唄もドラマもリバイバルの嵐である。名作は不朽、と言えば聞こえが良いが、 人間の創造力には限界があることの証左でもあろう。 中でも現在、木曜10時「高原へいらっしゃい」に続き、秋には「白い巨塔」が リメイクされるなど一寸した田宮二郎ブームとも言うべき気運がある。 「高原へ」は旧作を余り見ていないので佐藤浩市の「面川さん」も存外に違和感がないが、 財前教授が胃癌で死ぬ最終回の放映直前に、実際に田宮二郎が猟銃自殺した 「白い巨塔」は唐沢利明の軽めのイメージもあり、余程重厚かつ配役の妙を得ないと 高視聴率を得るのは難しかろう。里視助教授(山本学)は誰がやるのでしょうか。 なお旧作には金井助教授役でアイフルのCMで今を時めく清水章吾が出ています。
7月15日(火) 「雲隠れ」
 風邪を押して夜の勉強会日比谷にて0時迄にも出たため、朝から完全にダウン。 結局午後から目白(田中邸とは無関係)〜永田町〜空き時間神保町で本屋を挟み〜昨日に続いて 日比谷と会社に登場しない1日となった。妻にも風邪をうつして仕舞った様で 家中がダウンです。

 民主党提出の竹中経済財政兼金融相の問責決議案があっさり否決。イラク特措法の対決最中からまだしも 株も上がって一段落、気分は選挙という閉会間際では出涸らしの様。 因みに衆院の不信任には法的拘束力があり、参院の問責にはない、とよく説明されるが。 法律上規程があるのは衆院における内閣不信任案のみで、閣僚の不信任案は問責決議と同格に 過ぎない。但し、政治的にはこれが通れば辞任やむなしで過去、池田通産相(衆院,「中小企業の ひとつやふたつ」発言)、額賀防衛庁長官(参院,調達汚職)の例がある。
7月13日(日) 「わが家の配転」
 流石に疲労感あり、また昨日汗まみれで1日過ごしたため風邪を引いて仕舞ったが、 わが家のお片付けデーとなった。 ゴルフ周りから寝具・服飾の詰め替え、更に溜まった本をはじめ妻と私各々の実家に移送するものを梱包。 一見何も変わってない様だが、随分と綺麗になり、珍しく充実した1日となりました。

 今週迄3週間連続で夜が3日ずつコンスタントに入っているので、風邪は仲々苦しい。 土屋"天皇"ほど苦しくはないと思うが。しかし眉の無い人の顔というのは恐い。
7月12日(土) 「サクラサク」
 前日も23時迄飲んでいたので眠気が残っていたが、9W、rac wedgeを新規導入した14本で 意気揚揚と会社のコンペに向う。山梨県はレイク相模CC。 悪天候だったがスタート時にはすっかり上がり寧ろ蒸し暑い。 ハンデ30の内に優勝をと心中密かに期するところあったが、 前半はパット良くなく、またパー3でのティーショットが酷く54とそこそこ。 後半の方が難しいので無理かと思っていたところ、尻上がりにウッド(ドライバー、FW双方)の 調子が良くなり、最も難しい18番で後続組が見守る中豪打一発、打ち下ろしとはいえ260y近く飛び、 残り140yからトップして70y程進んだ第3打がピン横2m弱にナイスオン、 このパットを見事決めてパーでホールアウト51でネット75。 ハンデ4で主催者の部長が前半39だったが、 まず後半は40台叩いているだろうと踏んでこれは優勝かと意気揚々と風呂も早々表彰会場に向かったが、 何と後半も39と旨過ぎて惜しくも一打足りず。 とはいえ105はグロスでも6位だったので悪くない。 パーは3つ。ひとつはラッキーだったが、前半唯一のパーは パーオンしてパットが数cm足りずとプロの様。7W、PW,AWの高いアプローチが良かった。 課題はミドルアイアンか。社用コースならば100も切れるのではないか。 体中真っ赤に焼け左手は江戸の罪人の様になりながらも久々の朗報。
7月9日(水) 「さくら咲くか」
 俄かに選挙モードが高まってきた。10月26日の補選後すぐに総選挙は難しいから、 秋にやるなら補選前、就く補選公示の14日より前の解散が望ましい。 となると13日(月)が祝日なので前週の10日(金)解散、憲法上40日以内だが、これまで長くとも 1ヶ月程度以内、小選挙区になり選挙期間が短くなってからの2回は22〜23日で行われているので 11月2日がベストだが三連休なので9日というのは読み易い。 問題は10月一杯が期限のテロ特措法の延長が今国会見送りになったため秋の臨時国会で やらざるを得ない。しかし自民党総裁選が9月末なのでこの少ない日程で処理出来るかが鍵で 概ねこの見通しが立ったということだろう。
 愈々来ました。何かが起こるか、何も起きないか。

 一方、阪神にM49が点灯してこちらは早くも終戦ムード。 わが国で紙面を騒がせる「マジック」なるものは独特の換算方式を採っていて、 マジック対象のB球団が優勝候補のA球団との残る対戦に全勝しても、 当該A球団がB球団以外との対戦を全勝すれば優勝出来るという数字を示す。 要はA球団以外の5チームが自力優勝が無くなった時点で点くのだが、 「BがAに全勝」が前提のため、雨や何かの影響で対象球団との直接対決が 多く残っていると何時迄経っても浮上してこないというトリックがある。 現に今回も対象が広島になっていたのは広島−阪神戦が多く残っていたから。 幾つが灯ろうと消えようと、もう阪神優勝には替わりありません、ハイ。
7月6日(日) 「さくら散る」
 桜内元衆院議長91歳で逝く。政界の名門桜内家出身で、大平総理が亡くなった80年ダブル選挙時の 幹事長。リクルート問題で中曽根元総理が離党した後は、旧中曽根派(政策科学研究所)の 第二代会長を務め「桜内派と呼んでほしい」と言いながら、議長就任迄会長職で粘った。 有名な台詞は82年鈴木内閣外相の際、訪米して日米経済摩擦〜日本の市場開放問題について問われ 私はチェリー(I'm Cherry)。日米関係もそのうち桜の花のように満開になる。アメリカ万歳」と 煙に巻いたのか、真剣なボケなのか良く判らない発言で米マスコミを困惑に導いたこと。
 戦後間もなくに東京で参院議員も務めていたため、議員歴は計51年。因みに他に50年超は 尾崎愕堂、三木元総理、中曽根元総理、原健三郎元議長で三人目以降は銅像が建っていない。 これ迄「現存されているので」との理由だったが、さて今後はどう理由を付けますか。

 オバQ伊沢が1年8ヶ月振りに国内ツアー勝利。同年齢、海外での再奮起を期待。
7月4日(金) 「球宴も」
 球宴ファン投票結果が発表され、中日・川崎が1位選出を正式に辞退。。 不可抗力かも知れないが健康管理の不備には違いないので本人の責任も当然免れない。 但し、「本人判断により出場拒否可」の条項を入れたために サボりとしか思えない不出場が続いたペタジーニの例ではないが、 掴み金の如く安易な契約内容でなく、長期離脱の際の減額乃至罰金を盛り込んだ方が 本人のためにも良かったし、長期離脱のリスクを考慮に入れなかった契約担当者の 責は問われねばなるまい。「女だけでなくオールスターまで殺すのか」とは流石の野村氏も言わないだろう。
 繰上の井川を含め11(投手のみ先発・中継・抑えの3者)中9まで阪神が独占したのは凄いが、 余波で今年日ハムに移籍した坪井がパの3位に入ってるのが笑える。

 午後は嘗て小選挙区制導入のひとつの原動力となった21世紀臨調(旧・民間政治臨調)の 新発足総会へ出向く。パーティーには小泉首相も登場。 相変わらず中身は大した話ではないと言ったら失礼だが喋りが旨い。 「抵抗勢力は敵ではない。応援団にしていかなければならない。だから 貴方達も応援団だと思ってる」とちゃんとオチが付いて幕。 この話術は天性のものか。
7月3日(木) 「採決」
 イラク特措法採決は民主出席して反対。自衛隊派遣の恒久立法が必要であり、 勿論その際も必ずしも地理的にイラクにも自動的に派遣するのは疑問が残り、 恒久立法設立後でも特措法は必要になるかも知れないが、 今回自民党の論議で見るべき点があったのは「危険だから自衛隊を派遣する」と明言したこと。 これまでPKOは危険でない地域に派遣するから武器も警職法に準じて少量でという 危ういロジックがあったのに対し、今般は危険だからこそ民間ではなく実力組織である自衛隊を 送るという論理は机上の欺瞞を残さない点で評価出来る。
 これに対し民主党の自衛隊派遣せずの判断は、そもそもイラク戦争を是認していないという 大原則から導き出された側面もあろうが、安全保障を米国に依存するわが国の姿勢として 今般戦争で逸早く米国を支持した結果、戦争の短期終結で懸けが当たったので 米中心の国際社会における主導権確保のため実力組織派遣も率先することは 国益に叶うが、危険なところに自衛隊を派遣するという国民合意、就く当の自衛隊の合意が 出来ていないので現時点では反対せざるを得ない、という話なら分かる。
 が必ずしもそうではない様な。旧社会党の歪な絶対平和主義−実力組織の「実力」を 行使することが戦争を呼ぶ−に引き摺られたならまだしも、 選挙中に不測の事態が起きる可能性を見越して反対したのだとしたら言語道断ではないか。 そうでないことを願う。

 夜また飲み過ぎ。帰って風呂で大声出してた様で、妻に怒られました。
7月1日(火) 「総報酬制」
 賞与が出ました。社会保険料の総報酬制移行に伴い手取りは減っているに違いないと思っていたが、 会社の業績好調による加増分が夏に付加されたため、微妙に増えている。 とこのカラクリは昼の詰まらぬ労組の会合で聞いた。輪番が回ってきて2年間労組の末端役員を 務めたが、初めて労組が役に立ったのではなかろうか。 しかし当然冬は減る。毎月の給与で2%弱となると9千円程増えている計算にはなるが 余り実感はなく、如何とも損をした気分、と言いますか実際損してる。 固定給は動かさず業績の好不調は賞与で調整の方向に進みつつある中で、 増える賞与に目を付けるとは流石に厚労省抜かりない。

 本日より煙草値上げ。これを機会に止めようかと真剣身なく思っていたが、 結局直前に1カートンだけ買って仕舞った。箱が底を付く時が次の契機か。

堀内一三 評論等
コラム堀内一三 03/6

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