コラム堀内一三 04/8

7月31日(土) 「相撲と花火」
 妻の大学時代の友人の集まりに参加、両国にて 隅田川花火大会を十数年振りに鑑賞す。 両国は文字通り二つの国の境目に当たり、 駅には旧総武本線の始発駅としての頭端式(片方が行き止まり) ホームも一段低いところに見られる。 武蔵側が繁華街で相撲の街らしくちゃんこ屋が並んでいたりするが、 一変して下総側は古くからの住宅地という風情で、 寧ろ店も少ない。マンションに到着してみると、 凡ゆる高層建築物の屋上、ベランダ、通路に人が溢れ 酒盛りが行われている。 祐旭も生まれて初めて花火を鑑賞したが、 特段の感動はまだ無かった様だ。 到着した頃には猛烈に眠そうだったのに、 人が多くて興奮したのか花火中ずっと起きていたため 帰路は完全にダウン。再度起きて風呂に入ってとしている内に すっかり寝るのが遅くなって仕舞った。
7月30日(金) 「I am Sealin'」
 臨時国会開幕も1億円、橋本会長辞任と色々慌しいが、 同時に7月末と言えばシーリングである。 この時期議員会館は各地方・団体かたの陳情で賑わう。 公共事業3%減、裁量経費同2%も定番と化した感があるが、 「地方経済活性化か、お爺ちゃんの年金か」という 建設対社労族の構図が出来つつあるが、残念ながらその答えはまだない。 対立している内に全て官邸と財務省で物事が決められていく感、 小泉首相が自民党を"壊し"つつあるのは間違いないが、 誰が本当に物事を決めているのか、余計に見えにくく、奥の院に 入っていくのは美しくない。

 ああ今週は色々と疲れた。げんなり。
7月29日(木) 「ポイント満了」
 参院選中夜が少なかった反動(?)か、今週は何かと忙しかった。 本日も夜の席までの空き時間を利用して新宿へ。 HMVのポイントが溜まって期限切れが近付いているので、 何か買わなければならないのだが、こういう時に限って 買うべきCDが無い。アマゾンの如く、新譜から一定期間経てば 小額でも割引があり、かつ送料無料で届く商売があるのだから、 「視聴出来る」「衝動買い・ジャケ買いが出来る」という利点は あるものの、CDショップで細かくポイント集める作業には もう拘る必要はなかろう。
7月25日(日) 「"政治的に正しい"ヘンゼルとグレーテル」
 妻の高校時代の一年上のセミプロの方が幼児も楽しめる オペレッタに主演されるとのことで、等々力の玉川区民会館まで遠征。 両親が口減らしのために二人を山に捨てる、という描写が 悪戯好きなために母親に偶々怒られ森へ行って仕舞う 様に変えられているほか、随所に踊りを交え、実際に乳幼児も 舞台に登場する幼児向けの内容になっている。
 ただ託児所兼乳幼児教育事業を世田谷で手広く行っている 企業(?)主催で、その宣伝媒体と位置付けるなら一人3000円は高いし、 子供向けと割り切るなら休憩挟んだ90分は長い、と 若干内輪受けの感もあり。祐旭にはまだ一寸早かったかな?。
 等々力までの3回乗り換えが乳母車には辛かったです。
7月24日(土) 「民間高速」
 大学時代のサークルの名古屋勢の会合。 全国26大学(当時)規模の団体だったので、 大学時代に互いに知らなくても、事後的にも交流が生成される というのが特徴でもある。本日は幹事が浪人時代の同僚でもあり、 私もこういう時だけ"名古屋関連者"として参加。
 場所は銀座一丁目、東京高速道路の高架下である。 高速道路改革議論の際に、民間で道路を作るというのは非現実的、 と散々言われたがここにあるではないか。 高架下の賃貸料で食っているので、首都高と繋がっているにも拘らず この間約2kmだけはロハである。 但し、埋立地だから可能だった訳で、現実には純民間では 勿論ないのだが。
7月22日(木) 「這い這い」
 つい数日間旅行で会わなかっただけなのに、 帰ってきた祐旭が遂に"ハイハイ"。まだ後ろへ進む方が 圧倒的に早いが、例えばおもちゃなどを前方に配置すると、 恰も壁を攀じ登るが如くに前へ前へと向ってくる。 座るも寝るも自在で危うく腰を擡げて立ちそうになる。 愈々家中の角部軟化対策を本格化しなければならぬ。
7月21日(水) 「武器よこんにちは」
 「経団連が武器輸出3原則見直しを提言」、朝日は1面トップ、 読売はベタ。河野議長の「政治が言いにくいことを企業に言わせる 手法は問題」という批判はまだ一理あるが、 元来武器輸出三原則とは佐藤内閣が@共産圏、A国連の指定、 B紛争当事国(並びに恐れの高い国)への武器輸出を禁じたもので これなら普通に考えても合理的だが、三木内閣が旧防衛大綱とともに、 軍備縮小の流れの中で 「三原則に拘らず武器輸出は行わない」としたもので、 それでは三原則でも何でもない(その後中曽根内閣期に 米向けなど一部緩和)。 東西デタントの往時は合理性が 多少なりとも見出せたのかも知れないが、日本単独の軍事技術開発は 認められず、何とか米国と共同という形で国産度合いを高める 防衛政策を採っている中、技術輸出も出来ないのでは 米国の足を縛ることにもなるし、引いてはわが国軍事産業の発展を 阻害することは疑いない。 そもそも軍事技術ほどスピン・アウトして民間技術の発展の貢献する ものはないし、第一戦車一台が馬鹿高くなる間抜けな構造も 緩和されよう。経団連の提言には勿論、スリーダイヤの 思惑もあろうが、見直しは当然だろう。
7月19日(祝) 「スタートは上々」
 5月に初公演を行ったYMOコピーバンド「中国男」の 次回公演に向けての初練習。いきなり 5曲を新規練習、と大胆な試みだったが、 嘗て当バンドがまだ4人編成だった時代に、 新曲を初練習した際には目も当てられない状態だったのに対して、 今回は、勿論細部はまだバラバラだが、 初回にしては上々の出来で、皆忙しいなかよく練習されたのが伺え 前途洋々。最終的に冬までに7〜8曲は仕上げる予定で、 ハードだが引き続き暖かく見守って戴ければ幸いです。
7月18日(日) 「ボコーダーもどき」
 連休中は妻子が実家と一緒に旅行に出てるので、 先にネットオークションで購入した謎の機材、 Roland VP-70を初めて動かしてみた。 声をMIDIに変換して、音源を鳴らすことが出来るのだが、 当たり前だがそんなに正確なピッチで声を出すためには、 蝋燭を消さない金沢明子並の修行が必要だろう。 ので仲々実用には適さないのだが、 ボコーダーにも使えるという触れ込みで、かつ安価だったので 取り敢えず手に入れて仕舞った。 がボコーダー機能も矢張り声を余程安定した出さないと 使い勝手が悪い。まぁおもちゃとして遊んでみましょうか。 (写真。手前は単独のボコーダー兼用機、MicroKORG) 

 夜はゴルフ全英オープンを鑑賞。他のメジャー戦は 米国で行われるため生放送が朝になり、起き抜けに 18番ホール、という時間帯なのに対して、英国だと 丁度夜のいい時間帯で放映される。しかも今年は 翌日が休みのため、心おきなく見れるのを幸いに、 堪能した。丸山はじめ日本人選手こそ上位には食い込め なかったが、日本ツアーで昨年まで活躍していた ハミルトンを、「ここ一番の勝負弱さ」を マスターズ優勝で克服した(?)ミケルソンが追い、 更にダボを叩いた次ホールもティーショットを曲げ 木の枝に乗せながらもパーをキープしたエルスと 緊迫の争い。
 で愈々最終組18番、というところで昨日の疲れか 知らぬ間に眠って仕舞っていた。ふと気付くと どうやらプレーオフになった模様。普通のプレーオフなら サドンデスなので緊張して再度見ればいいのだが、 つい最近まで翌日ワンラウンドだった格式ある "ジ・オープン"では一体何ホール見れば プレーオフが終わるのかも判らず、 ここでダウン。(実際には4ホール・マッチだった)
7月17日(土) 「敗北」
 会社のコンペ。アイアンがまた不調で何故かパターだけ 絶好調だったがスコアはボロボロ。 幹事だったので終了後のパーティーが忙しく疲労しました。 何より暑くて腕が真っ赤。結局翌18日朝に 疲れた体に鞭打って練習に行って仕舞いました。 横浜・種田ではないが、ガニ股打法が鍵か。
7月15日(木) 「後走」
 祐旭がぐるんぐるん回ってる。もう少しで這い這いしそうなのだが、 必ず後ずさりになって仕舞う。それも どんどんスピードが上がり、すぐ壁を蹴り続けることになる。 そろそろ捕まり立ちですか。

 フライデーに「絶好調企業30社」35歳の年収、と出ているが、 こんなに貰ってないんですけど(実態は報道額の8掛弱)。
7月14日(水) 「ギャンブル」
 麻生総務相「参院選の議席で賭けて1000円負けた」。 実際にはここまでストレートに発言した訳ではないが、 露悪趣味も極まり過ぎ。 吉田茂−麻生セメントという高貴な家柄故に、 意図的に「ワル」を装ってきたという葛藤は判らなくもない。 しかし例えば私も、かつてはよく選挙トトカルチョを作っていたが、 現に自らが多少なりとも政治、選挙に関わっていると、 関係者の顔が浮かんで、賭け事に用いるのが憚られてしまう。 それを国会議員、就く選挙を司どる自治の総括者が、 国政選挙の数で賭けをするという心理は、 偽悪を通り越して神経が麻痺していると言われても仕方なかろう。 一寸残念。
7月12日(月) 「49対50」
 第一感として、自民党はよく49議席まで持ちこたえたというのが 正直な印象だろう。実際、接戦の伝えられた重点区のうち、 山形、佐賀、熊本を取り返し何とか形を作ったという数字だが、 実際には北陸と山陰を除けば一人区は全滅していてもおかしくない。 98年の悲劇どころか、「三点セット+1(リクルート、消費税、牛肉・オレンジ、 宇野スキャンダル)」で惨敗した89年の再来から辛くも自民党を救ったのは 公明党の力に他ならない。唯一小泉首相が貢献したことと言えば、 ギリギリで決まった竹中特命相の出馬で、これが無ければ 自民は比例も更に議席を減らしていただろう。
 自民党としては選挙の顔にならない小泉首相には何の御利益もないが、 次を担う顔が定まらず、かつ当面3年程度は選挙がないことから 小泉政権は継続されるだろう。しかし与党内における公明党の力は 更に強まり、今回の年金騒動の如く公明に引きずられる面は 更に増えよう。一方で、党内基盤を確保するために、秋の内閣改造で 「抵抗勢力」と名付けた党内勢力を大幅に取り込めば、 国民人気は更に落ちるというジレンマに悩まされなければならなくなる。
 しかし、自民党としては当面の選挙戦術を云々する以前に、 党勢が著しく衰え、風と公明票頼みになって仕舞った現状から 脱却し、党の真剣な建て直しに取り組まなければならない。 そうでなければ万一ひとたび民主党政権が誕生して仕舞えば、 健全なる二大政党政でなく、単に基盤政党が入れ替わっただけに 終わって仕舞う。公明のポジションが変わったために 実現を免れてはいるものの、93年から10年経って小沢シナリオが 実感として訪れつつあるのかも知れない。
 同時に今回の選挙で問われたのは「参議院とは何か」であったとも 言えよう。自民党は小泉政権継続を前提に、「参院選は政権選択の 場ではない」と言い続けた。では参議院選挙とは何だったのか。
 各党が候補者を絞り、社共が衰退したために、選挙区のうち 二人区は全て自民・民主が分け合い、三〜四人区は自公民、公明が 立てなければ民主が二人で、選挙戦が始まる時点で趨勢が見えていた。 一方で、一人区は二大政党制の政党選択であり、 比例は多党制下の政党選択と参院選には様々な要素が混在している。 それ故に政権の選択でないというのは一理はあるのだが、 ならば端から直接選挙で、人口比例による議席の地域配分を 3分の2が占めるという衆院選に似た方式を取る必要はないのでは、 との疑問が起きよう。例えば人口比は無視して地域単位(現行ならば 都道府県)に二人ずつといった形で、事実上党が候補者を決めた 段階で当選者が見える様な選挙にし、法案の審議権は大幅に 削った上院型の院に変えるべきではないか。 これは今後検討される憲法改正の大きな一要素となろう。
7月11日(日) 「最期の球宴」
 セ・パ対抗の形では恐らく最期となるオールスター第二戦は、 新庄が本盗、二塁打でMVPに。本盗は、打席が同僚の小笠原で 遠慮もなく、かつタイミングはアウトだったにも拘らず、 投手も同じく阪神の福原だったので敗戦投手になったとしても 気を遣う必要もなく捕手の矢野が半ば笑って容認、と 環境に恵まれた感があった。
 一方で5回の二塁打は、「パの意地」を描くためには、 パの二連勝かつ派手な新庄のMVPが相応しく、 それこそ1リーグ制以降に反対する選手会のいい アピールになると踏んだ古田が工藤と組んで 演出したのではないか、と勘繰りたくなるが如何なものか。

 ナベツネ氏の「たかが選手」発言も波紋を呼んでいるが、 山口近鉄社長の「星野はカネのためにライブドアを仲介」 「古田はそんなに偉いのか」「中村はバカ」「清原に5億も払うことこそ 糾弾すべき」との一連の発言は、一寸突き抜けて仕舞った様で恐ろしい。
 しかもどの発言も野球フリークなら少しずつは同感出来、 ただそれは飲み屋でクダ巻いてる様な話だから判るのであって、 1リーグ化の元凶とされ辞を低くしているべきなのが当然の 近鉄の社長が喋って、活字にされて仕舞うというのが、 本当にこの会社は大丈夫だろうかと思わせる、という意味で、恐い。
7月10日(土) 「キジツゼン」
 昼、今参院選から不在者投票を改め、手続きを簡素化した 「期日前投票」にセシオン杉並に。別に明日の投票日に特別な用件が ある訳ではないのだが、周囲に余りに実践した人が多いので、 私もどんなものか試しに赴いた。存外に人が多く、 実際の投票と異なるのは申請用紙を1枚書くこと。 比例の名簿が小さくて読みにくかったが当日もこのままなのだろうか。

 実は先週3日土曜日に行こうとしたが、丁度その日までは区役所本体だけで 出先機関での投票が可能になるのは翌4日から、即ち投票日一週間前から だったので今週に延期したのだが、考えてみれば公示から10日も経たない内に 投票するのは、本来なら長期の出張でもしない限り想定し難いから、 区役所でひっそりとというのは理に適っている。
 旧来の不在者投票制度の煩雑さを改善したのは、一向に回復されない 投票率向上に貢献するという意味では望ましかろう。 しかしこれ程に数多の組織が「期日前投票」を促すというのは如何なものか。 組織内候補を抱える側としては、万一当日になって急用でも出来て 貴重な票を失っては溜まらないから事前の投票を呼び掛けるというのは 理解出来るし、「投票済証」を集めることで事前に票読みを可能とする という実利もあろう。とくに労働組合は「投票済証」戦略を従来から活用しており、 企業城下町と言われる某県某市では余りに投票済証を求める人が多いため、 黙っていても出して呉れる様になったという。
 だが期日前投票を増加させるということは、ただでさえ短縮傾向にある 選挙期間を形骸化させ、事実上の事前運動促進にも繋がりかねない。 瑣末なことだが、出口調査の精度をより低くさせる可能性も高い。 投票率向上には、電子投票をはじめとした"当日の"投票行動を簡易にする 本筋の対応が必要だろう。勿論、政治が"盛り上がる"ことが最重要なのは 言う迄もないが。

 事後に閉店セールのレコード店(という表記が似合う)、 高円寺新星堂へ。新星堂は杉並方面を中心に東京近郊から手広く チェーン展開しているCDショップだが、旧態依然としたこの高円寺店は 昨今は常に閑古鳥が鳴いており、私も高円寺に帰ってきて間もない頃は 懐かしさもあって偶にお買い物することもあったが、 店内に入るのは久し振り。
 流石に本日から70%オフなので店内はごった返している。 想えばここでYMOのBGMを発売前日に購入したことが 懐かしく想い出される、と書いていて本当に想い出したが それは新宿店で、80年ツアーのパンフをオマケに頂戴した時だったかも 知れない。
 長らくお疲れ様でした、なのだが不思議だったのはやけに一寸前の 新作だけ大量に並んでいたこと。新星堂の他の店舗からも 余っている品を持ってきたのかも知れないが、ということは レコード店というのは買取なのか。
7月9日(金) 「Do you remember?」
 「人間の証明」第一話を見た。「白い巨塔」の際も述べたが、 リメイクというのは旧作を見ていた層に訴えかけるのは難しい。 幸い私は旧作のTV版(高峰美枝子主演)は余り記憶に残っていないので、 ストーリーの異動や役者の相違は「白い巨塔」程には気にならないが、 こちらは映画版の主題歌の印象が強過ぎる。 角川映画の勢い華やなりし頃で、メディアミックスを名打ち TVでもガンガンCMを流していたためか、 実は早々に死んで仕舞うチョイ役なのだが、ジョー山中が主演だったのかと 錯覚させる程に、「人間の証明」と言えば 「母さん、僕のあの麦藁帽子」のフレーズが、主題歌とともに 甦ってくる。しかもこの日本詞は西条八十の詩なので、 当然今リメイクも使わざるを得ず、予想通り主題歌には早くも一部が 登場していたが、「人間の証明のテーマ」を超えるのは難しかろう。
 森村誠一も後年はすっかり共産党ご用達文化人になって仕舞ったが、 この頃は気鋭の新進作家だった訳だ。 勿論、戦争の悲劇、黒人差別といった左向きのテーマは盛り込まれているし、 今回はそこにどうリアリティを持たせるかがひとつの鍵でもあるが。

 ところで第一回で面白かったのは、旧作では 赤プリ(?)だったかを見立てた「ストゥーハ」(Straw Hat)を ランドマークの観覧車の電工掲示で見せたこと。 わざわざそのために舞台を神奈川県に置いたとは。
7月8日(木) 「コクド現る」
 オーナー会議に実に球団買収以来26年振りに堤義明氏が現れ、 パ2球団の追加合併を表明。堤氏が発表したにも拘らず、 必ずしも西武を含む合併ではないというところが、 殆ど堤パ・リーグ会長、渡辺セ・リーグ会長のタッグマッチの感だが、 これで事実来期1リーグが決定した。
 本当にプロ野球団経営は現状では成り立たないのか、 一抹の疑問は残るが、Jリーグの様に1.5級選手を集めて人件費を抑え、 地元密着で食べていくという構造にはなっていないのも事実だし、 今般合併するオリックス・近鉄や広島球団の如く選手の切り売りで 遣り繰りする様になっても困る。 これを契機に3軍の設置、或いは2・3軍の独立球団化と、 ノンプロ、更には学生野球も含めた日本野球界の一元化が出来るのならば、 これもまた良しとせざるを得ないのやも知れぬ。
 勿論、一軍出場選手が減ることは避けられないから、 選手会は反発するだろうし、一方で 米大リーグへの流出増も懸念されるが、谷・村松と外国人以外、 とてもレギュラーを張れる選手が並んでいるとは言い難い オリックスのスタメンを見ていると、それも甘受せざるを得ないのでは と思えてくる。
 宣伝、福祉、地域貢献媒体としての球団経営というのは所詮、 日本経済美しかりし日の仇花だったということか。
7月7日(水) 「鸚鵡も遠くなりにけり」
 国松元警視庁長官狙撃事件が9年を経てオウムの関与が 判明。当時、長官の旧友だった担当常務が、 大変心配されていたことが思い起こされるが、 当時部署のフロアの部屋に居た元常務氏が 今や社長である。時の流れは早いもの、を実感させられる。 高円寺ルック商店街の一角にオウムの事務所が あったことを知る人も少なくなった。

 七夕。私が子供の頃は青葉台からでも 天の川が見えた記憶がある。 わが国が永久に栄えます様に(祐旭)。
7月6日(火) 「追い込み」
 ここ数日、自民苦戦の報がじわじわと増殖している。 救いは98年の惨敗が選挙戦に入ってから橋本首相の 所得減税発言の二転三転があり、にも関わらず自民勝利が 予想されていたにも拘らず当日出口調査で悲劇が判明、 だったのに対し、劣勢の(恐らく)最大の要素は 通常国会の年金騒動で、投票一週間前に苦戦が伝えられると 僅かずつながら展開が早いこと。 ジェンキンス−曽我会談に続き、社保長官の民間採用と 苦肉の策を打っているが、逆風を取り返すことが出来るか。 逆にこれこそが「二転三転−場当たり」イメージを増殖 しなければいいのだが。
7月5日(月) 「スポンサーシップ」
 「東京フレンドパークU」を見ていると時ならぬ「この放送は5月×日に収録した ものです」 の文字が。スワ関口弘が急逝したのかと思いきや、 目玉賞品である自動車の説明がない。しかも観客のサクラの掛け声が何故か 「クルマ、クルマ」に。口は明らかに「パジェロ、パジェロ」なのに、、、。 某自動車会社のCM自粛がこんなところにも影響を及ぼしていたとは。 この場合、番組制作会社が逆に賠償金を貰うということは可能なのだろうか。
7月3日(土) 「散髪」
 先週の続きでMD、ビデオ等の整理。 ビデオの箱も欲しい時に限って売ってないものだが、 百円ショップで布製の収納具を発見し解決。
 髪を切りに行って「若干短めに」と言うと思いの外切られて 仕舞い、祐旭と同趣の頭になりました。 さっぱりさっぱり。
7月2日(金) 「再会」
 ジェンキンス・曽我夫妻の印寧における再会が決まった。 北朝鮮の数少ない支援国である中華人民共和国で 落ち合うよりは良いだろうが、 米−印寧間に軍事犯罪者の引渡し義務があるのか 詳しく知らないので断定的には言えないが、 印寧なら強制送還されないのだとしても、 まさか永住する訳にもいくまい。 兎に角参院選の間は家族の団欒ムードを演出したいという 意図なのかも知れないが、 「追加帰還」も噂されたウルトラCとしては、 これではインパクトが足りなかろう。
 何よりもジェンキンス氏とは何者なのかが 殆ど明らかでないままに、話が進んでいって仕舞って 良いものなのか。勿論、子供さん方には何の罪も ないのだけれど。

コラム堀内一三 04/6

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