コラム堀内一三 04/9

8月31日(火) 「玉葱は光らないけど」
 全国勤労青少年会館が52億円で東京中野区主体の第三セクターに 売却された、と書くと見逃して仕舞いそうだが、「全国勤労青少年会館」とは 中野サンプラザの正式名称である。特殊法人改革の一環で、 雇用・能力開発機構(旧・雇用促進事業団)が所有施設の売却を余儀なくされ、 当然サンプラザの様な有料物件は早々に売れて然るべきなのだが、 職員の継続雇用を要求したために交渉が難航、漸く10年間の雇用保証と 引き換えに売価を半額にすることで折り合いが付いたとのこと。
 "雇用"を旨とする特殊法人が首切りに加担することは出来ない という論理も判らなくはないが、雇用調整にある程度のフリーハンドが あってこそ経営合理化も図れるもので、年金資金運用基金(旧・年金福祉事業団)の グリーンピアの類も含め、この手の施設が山の様に売り出される訳で、 所謂「ハコもの行政」の見直し、ということになろうが、 ひとくちに「売却」と決めても一朝即日には進まないものだろう。
 しかし身近にあるので余り有り難味を感じないが、 中野サンプラザ自体は存外にビッグな存在である。 一昔前は外タレもしばしば訪れたし、ドームや武道館が当たり前になる以前は 新宿の厚生年金会館と並んで東京のコンサート会場の雄だった。 ボーリングやプール場も完備し、政府系施設の御多分に漏れず 上階は宴会・宿泊施設となっている。
 因みに名古屋、札幌、広島等にも「サンプラザ」はあるらしいが、 メジャーになったのは中野だけだし、恐らく雇用継続条件を飲んでも 黒字経営が見込めるのもここだけだろう。 恐らく経営母体が変わろうとも整理縮小されることもないだろうから、 今後とも旧豊多摩のシンボル(?)として、ご長寿を望みたい。
8月29日(日) 「閉幕」
 五輪終了。テコンドも敗れ、マラソンでメダルは難しかろう、 東京五輪には流石に至らなかったか、と思ってるところに 室伏の繰上金が決まり、金メダルは東京五輪とタイ、 メダル総数は新記録の史上最多となった。目出度い目出度い。

軽い煙草巡りをしていたら、愈々苦しくてとてもハイライトは 吸えない体になってきた。右写真は、 北海道限定ゴールデンバット・スウィート&マイルドと宮城限定ショートホープ・スーパーライト。 矢張り北海道限定のハイライト・スーパーマイルドもあるが、 これらに共通するのは、単に味を薄くすると旨くないのか、 或いは同じでは詰まらないと思ってるのか、原本と 全然味が違うことで、ハイライトの味が好きだった身には美味いとは言い難い。
 しかしゴールデンバットは本来余った葉っぱを寄せ集めて作ったので 安いが1本1本味が違うというのがウリで、戦中は「金鵄」に改名された 由緒ある煙草なのだが、今は単に安い両切り煙草になったということか。
8月28日(土) 「今年も、踊り踊るなら」
 研修から帰ってくるといきなり阿波踊り。 毎年この時期になると駅前の自転車が撤去され、 阿波踊り到来を実感するのだが、今年はその暇もなかった。 生憎の雨だが、祐旭には「初阿波踊り」で結構興味深気に 眺めている。
 お父さんも久々に高砂部屋浴衣を身に付けてみるが、 生憎の雨で早々に引き上げざるを得なかった。 よく見ると演者の中には祐旭と同世代、 とは言わずとも2歳ぐらいの子供も結構混じっており、 何れは一家で参加したいものだ。
 神輿も発見した(右写真)が、これは毎年出ていただろうか。
8月24日(火)−27日(金) 「柏の政策」
 「軍都・柏」に輝かしき陸軍東部第百五部隊飛行場跡、米軍接収解除後に 建立された国土交通大学校・柏研修センターにて行われた、 官民交流・課長補佐研修に参加した。
 辺りは空自通信所をはじめ、各種政府系機関、東大柏キャンパス、 広大な柏の葉公園内には柏蹴球団本拠地球場も鎮座在す(左写真は飛行場門跡)。
 お題は「東亜細亜経済の発展と域内における連携強化」と希有壮大だが、 本家国交省はじめJETRO、日通、慶大教授と座学が続き少々グロッキー。 嘗て経団連地方懇談会の際、何故にこんなにもよく眠れるのかと 不可解だったが、恰もその再現の様。申し訳程度に課題演習が与えられたが、 若き課長補佐氏が開口一番「出来るだけ手を掛けずにやりましょう」。 糞真面目にならない所が"民"より秀でたところだろうが、総じて 研修とは官民問わずこの程度のもの、ということか。 「官は潰れないので、失敗を恐れず自由に」と前段は直裁で、後段は 心にもないことを述べねばならぬ苦しいご講話も。
 普段顔を合わせること少なく、或いはもう数年後に合わせたなら 対等にモノは言えなくなっているであろう同士が 四方山話に興ずる絵は仲々に楽しいものだが、3泊4日はチト長かろう。
 
筑波線。手前の空間は何に?
 空き時間を利用し最寄り駅迄歩いてみたが正味40分。真に陸の孤島だが、 筑波快速線の明年開通に伴い少々は緩和さる模様で、既にかの地にも 宅地化の波は押し寄せている。
 個人的には、大学時代同組のS氏と実に12年振りに偶然再会したのが 最大の驚き。また近年の建築のためウォシュレットが配備されていたのは 心強かったが、大浴場がなうのが偶に傷。 総勢27名中喫煙人口3とは、官民問わず若年層の煙草離れが 進んでいることも明らかにされた。
8月23日(月) 「呪縛」
 起きると妻から女子マラソン「金」を知らされる。 祐旭は夜鳴きして目が覚めて仕舞ったので、やむを得ず TVを見ていたとのこと。御免なさい。お父さんはスヤスヤと寝てました。
 しかし目出度いではないか。陸連関係者も胸を撫で下ろしているだろうが、 これで日本中が「高橋尚子の呪縛」から解き放たれるだろう。 「初日が尤も盛り上がるのではないかという懸念」という私の予測は 見事に外れ、今五輪でわが同胞の活躍は驚異的である。 或いはアテネの暑さが猛暑のわが国に有利に働いたのかも知れないが、 「何故勝てたのか」の分析は終了後、是非綿密にして戴きたい。

 ここ一週間位、健康に留意して軽い煙草を色々と吸ってみたのだが、 今日久々にハイライトを吸うと、あらまぁ実に強い。 こりゃ体に悪い訳だと体感した。長期的な禁煙に向けまず ハイライトを辞めることから始めたい。ところで何か軽くて美味い 煙草はご存知ではないですか。
8月22日(日) 「テレビがやってきた!」
 お盆前にTVが崩壊した。高円寺に引っ越した時に購入したものなので 約8年、一寸短い感はあるが、ブラウン管が逝って仕舞った様なので、 寿命だろう。ということで過日、新テレビを購入しに行ったのだが、 液晶・プラズマに売り場スペースの大半を占領されて仕舞い、 普通の"厚型"テレビは細々と命脈を保ってる感。 何故にそんな高い買物をしなければならないのかと驚くが、 何れにしろ今から買うなら地上波デジタルに対応していなければ 意味ないので、結局29型で十万円以上と高い買い物だった。
 しかも品薄で一週間以上待たされる由。おかげで今五輪の大半は 携帯小型TVで見る羽目になって仕舞った。 わが家においてアテネ五輪の日本選手団の栄誉は、 小さな画面とともに永遠に語り継がれよう。

 して本日遂に待望の新TVがやって来た。 早速配線に取り掛かるが、果たしてアンテナ線とその分配器が現行のもので 良いのか、取説を見ても全く判らない。恐らく新しいものを買わせるために 意図的に判らなくしているのだろうが、時間もないので策略に乗って 新しい分配器を購入、漸く取り付けた。
 するとおお!BSデジタルが映るではないか。更に番組表も配信されてくる。 小さいテレビで一週間我慢した甲斐があった。しかし地上波デジタルは うんともすんとも言わない。マンションの共用アンテナが対応してないのか? しかし当マンションは杉並ケーブルテレビから配信を受けてる筈なので、 杉並CTVが対応してないのか?。謎は解明されなかったが、 無事五輪もBS-hiでトランポリン決勝とか、誰も見ない競技も見れる様になったので 追求は改めて行うこととして、久々の大画面に満悦しました。
8月21日(土) 「父と子」
 大学時代のサークルの会合。バブル真っ盛りの90年、 幕張メッセでまさに泡まみれ(?)で行われた国際会議を記念して、 年に1度この時期に集まりが催されている。 近年はお子様同伴可でないと会自体が成立しなくなっているため、 昼間に、臨海地帯の新興マンションの共用スペースにて、 と昨年に続き一世代前のドラマ仕立ての様な光景。 流石に出席者の減少は覆うべくもないが、 縦横無尽に駆け回る子供達の姿で釣り合いが取れている。
 で私も丁度妻に別の会合が入ったため、勇躍 息子を連れて遥々豊洲まで二人旅。電車で眠れなかったので 着いた早々部屋を出て、外のソファで寝かし付け。 漸く眠って呉れて無事会合に参加した。 1時間程眠って漸く機嫌も回復。 「お父さん似」と言われて愛想を振る舞いてました。
 来年度は幹事を拝命する様なので、 まず人集めから取り組みたい。
8月20日(金) 「若さ故」
 YMOコピーバンド「中国女」の練習。皆日程がタイトで 金曜の夜と相成った。平日の夜半にスタジオに集う男女、とは 若者の様だが、皆30代半ばを越え仲々練習時間も取れないので 新曲が続く昨今は辛いものがある。
 終了後早々に帰る積もりだったのだが、 一寸飯を、で2時間。ここまで来るとノリでそのままカラオケ3時間の 終焉は4時半。本チャンの本年中に第二回公演をという公約は 危うくなってきたが、体力的にはまだまだ若い者には負けないか(?)。
8月19日(木) 「温泉とは何か」
 一段落した感のある温泉問題だが、「風呂好き」としては見逃せない。 温泉は温泉法により、「地中から湧出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス (炭化水素を主成分とする天然ガスを除く)で、別表に掲げる温度又は物質を有する ものをいう」 とあり、別表には○○イオン等の物質と、25度以上との記載がある。 従って、単に25度以下の井戸水を沸かしただけでは「温泉」とは呼べないのだが、 24度の井戸水と25度の温泉に何の違いがあるのか。
 「温泉」の語には「湯の成分を楽しみ、健康に寄与する」効用と、 「大きな風呂、露天等の景観・体感を楽しむ」のふたつの側面があり、 後者の効用を重視するなら、別に湯質は問われず、 私の様な「露天風呂好き」には定義上の「温泉」であろうと無かろうと 大差はないことになる。勿論、水道水を煮沸していた様なケースは悪質だし、 補助金の類が絡んでくるので一概に看過していいとは言えないのだが、 広義の温泉=大浴場と解釈して、余り目鯨を立てる必要はないのではないか。
8月16日(月) 「経済原則」
 拙宅の近くの行きつけの店で飯。焼酎主体の飲み屋なのだが、 飯が美味く、早い時間帯は空いてるので子連れで行き易い。 ところが麦酒・焼酎ともにグラスが小さくなった様な、、、。 矢張り経営が厳しいのだろうか。一寸寂しいが、 潰れて仕舞っては元も子もないので、プロ野球選手の年俸引き下げ問題 同様に、甘受しなければならないか。
8月15日(日) 「敗戦」
 雨なので靖国参拝は見送る(嘘。最初から行く積もりは無かった)。 公人として記帳する予定だったのに残念だ(公職もない)。 しかしタイミングよく本日蹴球日中戦でなくて良かった。 IOCもそこら辺ある程度は考慮に入れるのだろうか。

 高円寺PAL商店街に新店舗がオープンしたが、何と三階建てのゲーセン。 一昔前に新宿や渋谷にあった様に1階はUFOキャッチャーが入口にあり、 100円ゲームが並び奥は麻雀。2・3階はメダルで中央には画面の競馬、 と今更こんな店が流行るのかと思いきや存外に若者で溢れている。
 アーケードの新装後共益費が大幅に上がったため に、 古い店を畳むケースが増えているという噂だが、 書籍店がツルハドラッグに、酒屋がサンマルクカフェに、 そして御菓子屋がこのゲーセンに変貌した。高円寺に古着屋が増えたのは PALから南へ進み青梅街道に抜けるルック商店街が活性化のために 若者向けの古着屋を誘致したのが端緒らしいが、 居住者に取って有り難くない変貌も少なくないのは痛し痒し。
8月13日(金)-14日(土) 「盆」
 盆と正月、年間2回の名古屋訪問だが祐旭は初来名の初新幹線。 わざわざ車輌最後尾の二人掛け席を取り、乳母車を背中の空きスペースにと 準備万端の積もりだったが、何のことはない。椅子を回転させたら 足下に充分設置出来た。即ち車輌最前列にすれば良かったということ。 無事祖父母に可愛がられ、祐旭くん興奮の二日間だったでしょうか。 おかげで墓ではすっかりスヤスヤ。曾孫です。こんにちは。

 一場投手への裏金問題で渡辺巨人軍オーナー辞任。こんなことで問題になるなら 野球界は当の昔に破綻しているだろうという程、「育成費」の類は 有り触れていたのでは無かったのか。故に関係者のコメントは 皆歯切れが悪い。自身と奥様の病気で2年前に堀川現球団会長にオーナー職を譲る 予定だったところ堀川氏が倒れて続投という経緯があり、今回の"球界改革"で 余りに叩かれたので投げ所を探していたということではないか。
 五輪も開幕。シドニー同様に柔道男女金の最高の発進。 或いは終わってみれば初日が最も盛り上がったというこれも同様の展開かも知れないが、 まずは素直に喜びましょう。会場に流れる君が代のメロディーに、 うっすらと歌声が被さる。オリンピックでは右も左もこぞって国粋主義者、美しい。
8月12日(木) 「第二陣」
 本日より夏休み第二陣でまずは新宿へ。ところが高島屋で祐旭を預かり お買い物に出陣す妻と別行動になった途端、俄かに腹痛が。こういう時に限って 携帯電話も繋がらない。2階から4階を行ったり来たりした挙げ句、 やむを得ず乳母車とともにトイレへ。すると流石「薔薇の包みの総会屋」、 男性用にも親子連れマーク付きの広い個室があるではないか。 と思いきやそこにはウォシュレットがない。南無三、と隣を見ると ウォシュレット付、しかも不思議なことにスペースは親子連れマークと同様に広い。 漸く事なきを得て祐旭を傍らに排便したが、祐ちゃん、ウォシュレットの水流の音で 泣いて仕舞いました。
 一寸前まで「歩きだしたら大変だろう」と人ごとの様に言っていたのが、 本当に大変になってきた。伝い歩きして転んでは歯茎に血が滲んだりして、 全然目が離せない。頑張れお母さん!(お父さんも一応頑張ってます)

 三試合連続救援失敗、しかも最後は三連続被弾で引退を申し入れた佐々木が 一転撤回。米国のお古でも日本なら充分通用、という構図が覆されたことに、 まずわが国球界は喜ぶべきだが、 渡米前シーズン中に満を持して肘の手術、家庭の事情で帰国して、 引退の翻意をオーナーから説得され、金は貰って惜しまれて辞める(恐らく) とは幸せな野球人生だ。一方では時代遅れの労働貴族と握手して、 時代錯誤の順法(?)闘争を行おうという方も居る。 形作りとしてという認識があるのならまだしも、真剣に「労働者」 になり切っているのだとしたら、余りにも悲劇ではないか。
8月11日(水) 「夏休み」
 昨日・今日と会社に行ったが夏休みモード全開で半分も人が来ていない。 昨日は溜まっていた資料作成とホームページの更新、というと 如何にも本頁を会社で作って遊んでる様に聞こえるが、 社内用の部のホームページの更新作業。で本日は資料がうずたかく積み上がった 机周り・足廻りのお片付け。また明日からお休みです。
8月10日(火) 「国威発揚」
 蹴球日中事変が激しい。 勿論、「スポーツに政治を持ち込むな」等と美しい批判をする気はないし、 そもそも各国の威信を懸け、戦争をする代わりに国威発揚の機会を 狙ったのがスポーツの大会であり、国家がオリンピックを契機に 対外に発展振りを誇示するのは何もヒトラーのベルリン五輪に限らない。  しかしながら、応援で垂れ幕を振ってる程度ならまだしも、 今般の暴挙は許される範囲を遥かに逸脱している。 「長期的な両国の関係を」などと悠長なことを言っている場合ではなく、 「北京五輪において粛々とした対応が出来るのか、 IOCに提起する」ぐらいの合口は突きつけてほしい。 五輪を抱えていることは先方の最大のアキレス腱なのだから、 痛いところを的確に突きたいものだ。

 正式な対応は政府間として、 こうなるとわが国応援団も一寸は垂れ幕に工夫を凝らしてほしいものだ。 と言ってここで「南京大虐殺は、、、」等とやりだしたら泥仕合なので、 わが国はもう少しお上品にと、幾つか案を考えてみた。
 @ODAはもういらないのか・・・如何にも「金満日本」のイメージに 合って仕舞って、却って中国以外からもいらぬ反発を買いそう。
 A日本海は古来から国際慣習に定められた名称です・・・ 何も先方の土俵に乗ることもあるまい(これは韓国対応)。
 B靖国神社が付いている・・・8月にやると洒落にならない。
 どうも他国批判となると慣れてないので、思い切りストレートになるか、 及び腰になって仕舞うか、仲々いい案が浮かばない。 最後にこれはどうか。
 C頑張れダライ・ラマ・・・他人の褌で相撲取ってる感はあるが、 国際関係は一国対一国ではない。ついでに相撲繋がりで 「朝青龍も付いてるぞ」と下の句を掲げてもいいが、 どうも何時モンゴルに帰って仕舞うか判らないので、 やめておいた方が良かろう。
 冗談ではあるが、国家間の向かい合いとはそんなものではないか。
8月6日(金)〜9日(月) 「夏のユザワ」
 メーカーはお給料が少々安かろうと、夏に休めるのが取り柄である。 そこで祐旭も少々の移動には耐えられる様になってきたので、 夏休み第一弾として、湯沢まで遠征することとした。 義父母が購入したリゾート・マンション、というと豪気だが、 バブル崩壊で価格が急落したお買い得物件で、行ってみると 辺りで最も高層のタワー・マンションが92年に建ったのが最後で、 区画整理がされながら一部には農地が残る風情は 如何にもああ懐かしきバブルの香り、に他ならない。
 義父母、義姉とわが家計6人が集結したのだが、 わが夫婦の目論見はゴルフ三昧である。 金曜の夜に着いて土曜はまず手慣らしにパー3コースを 回る。昨今は「私をスキーに連れてって」の様な若者の光景は これも景気低迷のためか少なくなって仕舞った様だが、 湯沢と言えばスキー場に他ならない。御多分に漏れず このコースもゲレンデの一部を借用し、冬にはスキー場に 早変わりするものだが、ゴルフを始めた頃夫婦でよく赴いた 千葉の山間パー3コースの様に一寸右に出すと球は遥か崖下、 などという悲劇もなく、傾斜地を巧みに利用し、平均100y以上の よく出来たショートコースを約2時間で回る。
 2日目は練習。前日のパー3の隣に打ち上げ公称300yで 脇にはゴンドラが走っていることから見ても、 明らかにこれもゲレンデに他ならない。 ショートコースでショットが右へ右へと出ていたので修正する一方、 妻は1年 ヶ月振りのラウンドに備えて計5箱と 練習に余念がない。  して迎えた本番は湯沢パークゴルフ場。昔ながらのリゾート・ ホテル、リゾート・コースの趣は、山間の割にホールは平坦で 距離もそこそこ、景気が実に美しい、と言いたいところだったが、 スコアはメロメロで、何のためのゴルフ三昧だったのかと 哀しくなるところ。何と妻にも負けて仕舞い、またまたまたまた 出直しである。再選、ではなく再戦を期したい。

 でこの間祐旭は何をしていたのかというと、 祖父母と叔母に囲まれお散歩して飯食ってうんこして、 と家に居る時と変わらない。父母のみゴルフ三昧とは 優雅な旅なのだが、それでも一寸はリゾート気分をと プールに入ってみた。水ものは最初が肝心とのことで、 近くの公営プールではなく、マンション内の小さなプールで 慣らし運転の予定だったが、関西ノリの若者、 というのは父母から見ればで恐らく小学生の姉弟が 近付いてきて祐旭を構って呉れる。祐旭から見れば 初めて接する10前後年長の人物である。 「わぁ可愛い」と誉めて呉れるのは嬉しいが、 子供は声が大きい。ただでさえ眠いところに初水着・初プールで 緊張気味の祐旭はたちまち「フェッフェッ」と泣きそうで、 短時間で退散する羽目となった。

 唯一の観光は奥只見ダムということで関越を新潟方面に進む。 高速降りてさぁ着くかなと思いきや、何とここからトンネルが 20km以上も続き、6人フル装備の車両が揺れる揺れる。 鞭打ちにでもならなければと心配した祐旭だったが、 真っ暗のトンネル内でも優雅に欠伸したりして、 帰路はこの揺れの中スヤスヤ寝息を立てていた。 父に似て車酔いはしないらしい。
 到着すると豪雨だったが山の天気は判らないもので 俄かに晴れ上がり、ダム向こうの湖も見学し無事帰着。 思えば今回はパー3コースでは18番終わった瞬間に雷で 迎えのカートで母屋まで連れられ、 湯沢パークでは朝の豪雨が嘘の様に晴れ上がり、 18番が終わってクラブハウス兼務の ホテルまで移動のバスの間に俄かに雨音、と 行いが良かったのか雨には遂に祟られなかった。

 西澤家におかれては大変ありがとうございました。 祐旭と回れる様になるまでにゴルフの腕を上げておきます。
8月4日(水) 「スーパーベルズも吃驚」
阿波踊り
発車音楽
 JR東日本の各駅発車メロディーだけを集めたCDも発売されていたが、 今月から突然、高円寺駅の、それも総武線(中央・総武緩行線)ホームのみ 楽曲が"阿波踊りのテーマ"に変更された。 朝の喧騒の中、心和ませるという効果を狙ったのだろうが、 中野、阿佐ヶ谷と比べても唐突だし、隣の中央線ホームは従来通りの オルゴール風音楽なので可成り違和感があるのも事実。 元々単音なので、思わず踊り出したくなる、という程華麗とも言い難い。
 でCLIEで録音してPDAは便利便利と悦に入っていたところ、 いざ編集しようとすると同じwavファイルでもサンプリングレートが違う とのことで開けない。ネット上を探して変換ソフトを見付け漸く解決。 して掲載したのが右のmp3ファイルです。なお本年も高円寺阿波踊りは 8/26〜28に行われます。

 二リーグ制維持議連が発足。二リーグの方が望ましい、ということは 誰にも明らか、本当に2リーグ堅持が可能なのか、不可能ならば 1リーグ化を梃子に球界改編をどう進めていけばよいのか、 文化・スポーツと興行の両側面を踏まえた論議をお願いしたい。
8月3日(火) 「混乱」
 マックス松浦専務の辞任、浜崎あゆみの決別宣言、株価急落、 一転松浦復帰の逆クーデターの様な形で決着と忙しいエイベックス。 成長期の会社にはありがちと言えばそれ迄だが、 プロデューサー一人の動向で会社の命運も左右されるとは 極めて危うい綱の上に乗った世界なのだと改めて知らされる。

 先月後半から擦り這い(膝を地面に付け移動)、高這い(膝を挙げての 四足歩行、狭義の「這い這い」)と急速に進展を遂げている祐旭だが、 遂に本日掴まり立ち(両手で机等を掴んで立つ)に成功。 まだ足の踏ん張り方を体得していないため偶然出来た1回のみだが、 繰り返しで恐縮だが、子供の成長は早い。
 本日は水着を試着してみました。アテネ五輪期待のレスリング選手ではありません。
8月1日(日) 「棒振り一族」
 来週、一年半振りの妻とのラウンドを前に、 一家三人で練習に。初めは交替で待機する方は 祐旭とロビーでとしていたが、妻が急遽レッスンを受けることとなり、 最後は祐ちゃんも見学。一球打つ毎に大受けで笑い声を挙げている。 ナイス・ショット!と言ってる訳ではなく、恐らく打球音が面白いのだろう。
 で今日も帰りのTAXIでは祐ちゃん泥の様に眠って仕舞い、 また寝るのが遅くなって仕舞った。本日から三回食に。モリモリ好き嫌いもなく よく食べている。

コラム堀内一三 04/7

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