鑑賞日:2003.10.11/公開日:2003.10.04
「マッチスティック・メン(Matchstick Men)」
(演)ニコラス・ケイジ、サム・ロックウェル、アリソン・ローマン
皆さん、こんにちはー。
今日ご紹介するのは、ニコラス・ケイジ、サム・ロックウェル主演の「マッチスティック・メン」です。
個人的に、サム・ロックウェルは生理的に受け付けない俳優なんですが(悪人役で見せるアノ目つきがどうしてもダメ)、
リドリー・スコットが監督であることと、“あなたはキレイにだまされる”なんてキャッチコピーにつられて見に行ってしまいました。(^^;
まずは簡単にストーリーを紹介しましょう。
詐欺師(タイトルの“Matchstick Men”とは俗語で詐欺師のことだそう)ロイ(ニコラス・ケイジ)と
その相棒フランク(サム・ロックウェル)は、
ダマしのアーティストとしての自負とともに、誇りを持って仕事に取り組む毎日を送っていた。
しかし一方で、ロイは「病的な潔癖症」という悩ましい問題を抱えていた。
ロイはフランクの勧めるまま精神分析医の元を訪れるが、
やがて精神分析医を通じて元妻との間に14歳のアンジェラ(アリソン・ローマン)
という名の娘がいることを知らされる。
娘アンジェラとの再会を果たし、少しずつ症状が安定してくるロイだったが、
アンジェラはロイの仕事に興味を抱き始める。
さらに、ひょんなことからデカイ仕事にアンジェラが関わることになってしまい、
運命の歯車が狂い始め……。
結論から言うと、なかなかストーリーの組み立てが良い作品だと思いました。
リドリー・スコット“らしい”映像の醍醐味はありませんでしたが、
まぁ元々映像には凝っていないだろうと予想していたので、特に期待はずれ感もなかったです。
ただし、私は中盤にストーリーが読めてしまい、「だまされないじゃん!」とちょっと物足りませんでした。
が、連れは「すっかりだまされたー!」とか言っていたので、バレバレの展開ということではないと思います。
というか、私は“キレイにだまされる!”なんてキャッチだったため、最初から引いて観てましたが、
キャッチが違っていたらもっと素直に観てだまされていたのかもしれません。
ちなみに私が気付いたヒント(精神分析医がナント市販サプリを処方する!)が分かる人は、
イモづる式に誰が誰を騙すのかが分かるはずです。
ちなみに、そのだいぶ前から「本物の医者なら絶対しないよ、そんなこと!」
という描写がチラホラと出ています(ただ映画はエンターテイメントとして、描写が現実に即していない場合が多々あるので、
これもそのクチかなと思ってしまうかも)ので、序盤から登場人物の言動には注意して見てみてください。
あと、気になったのは、物語の設定。
制作側が凝った話にして、観客に「いやー、全く読めなかったよ」と言わせようとしているんでしょうから、
“詐欺師”を主人公に持ってきたのは、とても面白いとは思います。
エンターテイメントなんだから、詐欺師の生活をスタイリッシュに描いたところで、
それを真似しようなんて思うバカ者は滅多にいないでしょう。
それでも、劇中序盤に出てくる詐欺師生活の描写は、後味が悪く素直に観られませんでした。
善意の年寄りを騙すってのは、どうなんでしょう??
詐欺のアーティストだとか自認するなら、せめて善良な市民を騙さないでほしかったです。
悪知恵めぐらせて不法に得た財産を、騙して横取りするとかなら、
まだ“どっちもどっち”的に観られるんですが、騙す方は悪知恵働く現役詐欺師で、
騙される方が判断能力に衰えが出てきている老人っていうのは、“アート”じゃないだろう!と思うのですが。(-_-;
特に、サム・ロックウェルの目つきが、あまりにも詐欺師にハマっていて、余計に腹が立ってしまいました。←いちおー誉めてます。(^-^;
サム・ロックウェルって、本当に犯罪者とかイカレた男役とかうまいですねぇ。根性捻じ曲がっているんだけど、
悪だくみには頭が回りそうって雰囲気ありありです!←念のため、演技を誉めてます。(^-^;;;
本当に、こういうケチな悪役が似合いすぎるため、
私は生理的にサム・ロックウェルが受け付けないまでになってしまっているんです。
そろそろ、インパクトのある善人役を立て続けにやってくれないと、
そのうちサム・ロックウェルが出ているというだけで作品が観られなくなりそう……。←そう聞こえないでしょうけど、誉めてます。しつこいですね。
また、ニコラス・ケイジの潔癖症ぶりも結構ハマってました。今までそんな風に思ったことはないんですが、
あまりにも神経質な役が似合っていたので、ヘンなところで感心してしまいました。
というわけで(?)、キャスティングは絶妙でした。
詐欺師がスタイリッシュに描かれている面もありますが、
それはエンターテイメントと割り切れる人で、謎解きが好きな人ならば、文句なしにオススメです。
今まで詐欺まがいの行為にあったことのある人は……、気分が沈みそうなのでやめておきましょう。
余計に人を信用できなくなります。(-_-;
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