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September,30,2001

「20世紀SF#6 1990年代」
出版社:
河出書房新社
分類:
SF,文庫

アレが収録されていました。

「マジンラ世紀末最終大決戦」

「……ですから、《超時空要塞マクロス》や《機動警察パトレイバー》といった番組を見て育った世代の技術者や科学者が、そうしたロボットの実物を作りたがるのは、じつに論理的な帰結です。

お国の宇宙科学者のかたが、《宇宙大作戦》の影響をうけているのと同じですよ」

巨大ロボットを語る際、こいつを外すことはできません。

海外SF唯一至高の"巨大"リアルロボットSF短編です。

他にはバクスターの「軍用機」は秀逸。80年代のミリタリー宇宙ものへの批判としても、宇宙開発の目的と、そして手段について考える材料としてお薦めします。

イーガンの「しあわせの理由」も必読。ハイレベルです。もういちど書きます。必読です。ダン・シモンズの「ケンタウルスの死」ビッスンの「平ら山を越えて」は読む価値有り。

さぁて、ここからは悪口です。

ソウヤーの「爬虫類のごとく…」は、想像力が足りないんじゃないかと。

マコーリィの「遺伝子戦争」は、スターリングの「<機械主義者/工作者>の時代-二十の情景」のパクリとしか思えませんでした。ちょっとばかし表面積増やしただけで、光合成でヒトのエネルギー収支が取れるかなぁ。

ウィリアム・ブラウニング・スペンサー「真夜中をダウンロード」は、既に悲しいくらいにプアで時代遅れです。ブロードキャスト番組に全米が夢中?はぁ?

ブロードバントは、個人がブロードキャストするのを可能にします。上り回線よりも下り回線が太いほうが喜ばれる時代はもうすぐ終わるものと、私は予想します。今時のSFだったら、最低P2P、ユビキタスで合格点、CAL(コンピュータに支援された生活)までいって評価の対象、ってトコロでしょう。

ネットでVRというのは、今や銀色のぴっちり服とエアカー並みに陳腐だと言う事を悟らねばなりません。

ランディスの「日の下を歩いて」は、……極に行けよ。


テクノロジーが、人類の輪郭を形作ります。

だから、その、圧倒的な可能性から逃げないで欲しい、と。

「ミラーシェード」
出版社:
早川書房
分類:
SF,文庫

コミケの一般参加者入場待ちの、長大な行列の中で、暇つぶしに読んでいました。

スターリングの序文は軽く読み飛ばし、最初はギブスンの「ガーンズバッグ連続体」

何度再読したのだろう。文章、巧すぎます。涙がでそうになります。日頃読んでいる文章のレベルの低さを、改めて思い知らされますが、今はとにかく幸せ。

次は「フーディニの物語」これも巧い。これまでも何度も何度も唸ってきた作品ですが、今度も唸ります。じっくりと吟味してみると、どの部分で離れ業を披露しているのか、どの部分で何を仕込んでいるのか、そしてまた唸ります。

そして「ミラーシェードのモーツァルト」この作品こそ、サイバーパンクとは何だったのか、語ってくれる作品でしょう。

ジャンルの外側へ。外縁へ、境界へ。分類されざろうとする意思。

…だから多分、ジャンルを自ら認めたこの作品集の、最後のページ、この作品で、サイバーパンクは終わったのです。

「神は銃弾」
著者:
ボストン・テラン
出版社:
文藝春秋
分類:
ミステリ,文庫

文体にクセがあり、ちっと読みにくいかもしれませんが、巧いです。

極めて現代的なハードボイルド、重たいものを鳩尾の下にぐいぐいと押し込む、そんな作品です。直視できない程の暴力、卑語、隠語、侮蔑、死。吐き気と狂気に溢れているからこそ、この作品は極めて倫理的な、誠実な作品になっています。

なぜならそこでは、倫理は空疎なものではなく、極めて現実的な問題なのだから。

カルトと同じ俎上でキリスト教的な価値観も断じる、その姿勢は素晴らしいです。

……MWA最優秀新人賞逃す訳だ。

「ロボット21世紀」
著者:
瀬名秀明
出版社:
文藝春秋
分類:
趣味,新書

自分は衛星屋です。衛星に手足はありませんが、現在最も自律的なハードウェア、ロボットだと思います。

電源は自前。自分で姿勢を推定、決定し、制御します。ミッションをこなし、緊急事態に自動で対処できる範囲で対処しようとします。人工衛星は、ヒトの手の届かない極限環境で稼動する、実用化された代表的な極限作業ロボットでしょう。

だから、手足の生えた奴がちょこちょこ動いた位で、大騒ぎするのがよくわかりません。そりゃまぁ、P2には興奮しましたが、現在の盛り上がりってのは、正直なところ、あまり理解できません。

ロボットにとって、ハードウェアは問題ではありません。自律能力こそが、ロボットの本質です。だから、ロボット”ディスカバリー”のAI”HAL9000”こそが、私の理想です。衛星屋ですから。


そういう訳から、では無いのですが、人工知性には、人間の身体性、四肢と感覚が必要だという説には、強く疑問を呈せざるを得ません。大体、論拠が存在しません。

私は昔っからブルックスの包含アーキテクチャの信者でしたが、それで人間ライクな知性が作れるというのは飛躍のしすぎです。包含アーキテクチャの良さは、シンプルで実時間動作な、役に立つ知的振る舞いの組み立て方の一例を示して見せたことです。

包含アーキテクチャに関しては、例えば処理を分散すれば誉めてもらえると勘違いした向きはやっぱ多いです。

以前、ロボットアームの間接ごとにマイコン仕込んで分散処理で動かそうとした人がいて、実装の相談を受けたことがありました。

私は、リアルタイムOSとネットワーク処理が動かせる、より大きなマイコン上で、マルチタスクで実現した方がラクで便利だと助言したのですが、相手が物理的な分散に拘って、助言は退けられました。結局、みょうちくりんな代物ができたとか、そもそも完成しなかったとか……

ロボット用OSも、わりと無意味な代物です。必要なのは、多くの入力を処理する、もっと低いレベルのフレームでしょう。つまり、数百の割り込みを受け付け、プログラマブルに対処する仕組みです。リアルタイムOSのコアは、結構簡単にハードウェア化できるのではないでしょうか。つまり、プログラマブルな8259です。

リアルタイムプロセスをハードウェアに移せれば、普通のOSでも実時間動作を実現できるでしょう。そっちの方がずっと汎用性が高いですし。


著者は、もっと研究者たちの”成果”を容赦無くぶった切って良かったと思います。というか、理研脳科学あたりにちょっとは批判的な態度を見せてもらえないと、不安になります。

読んでいて、結構イライラします。よさげな視点が見当たらないのも悲しいです。

日本のロボット研究者は、問題の抽象化が出来ていませんし、人工知能研究者は、抽象モデルから現実の問題解決へのマッピングができていないと感じます。

思うのですが、フレーム問題って、実は問題では無いのではないでしょうか。フレームとして、のっぺりとしたデータ、もしくは古典的なグラフ構造を想定しているのが問題なのだと思います。世界認識とは、そんなものなのでしょうか。

世界は、データではありません。AIは、手続きではありません。世界構築こそが、AIなのだと思うのです。


もし、未知と対峙する知性を作れるのなら。

…もしかしたら、無人宇宙機のほうが、楽しいかも。

「Aria #1」
出版社:
フォックス出版
分類:
趣味,雑誌

テキスト/シナリオ側から読むエロゲー雑誌です。

その割には文章にエロが薄めですが、今のシナリオ系(泣き/癒し/純愛系)エロゲの文脈から派生した雑誌なので、それでオッケェなのでしょう。

ただ、掲載の文章たちのレベルでは、何を書いてもキツイでしょう。まぁ、ヘタなのは置いておくとしても、絵や音楽の支援が有るゲームのシナリオと、全ての描写を文章で完結させる、小説というものとの差異に自覚的じゃない、というのがイタいです。

その辺りに自覚的な涼元氏のインタビュー記事は比較的読ませますが、他はさっぱり。まず、フォントとレイアウトが読みづらいです。最低、1冊を通じて体裁を統一すべきです。remixみたくおしゃれさんにしろとか言いませんから、せめてSFマガジン位には。

あと、せっかく紙質良いし、絵も割と使い放題使える筈だから、じゃんじゃん挿絵を入れるべきでしょう。文章ヘタなのですから、少しでも援護描写があった方がマシになるでしょうし。


フォーマットがテキストの性質を変える。このことは、プラスに考えてゆけば、面白い可能性が幾らでもあることに気付かせてくれます。

例えば、物語のテキストから、状況描写、人物描写を、積極的に分離することは、分業化の面からも、完成品の品質の維持にも有効な手法かも知れません。現状既に、状況描写の多くは絵や音楽に依存するようになりましたが、現実にはテキストにスクリプトを追加する、暗黙の状況描写を用いています。

現状を例えるなら、それはアセンブラでの記述です。スクリプト記述をオブジェクト化し、シーンノートとテキストを、HTMLからスタイルシートで演出を分離するように、切り離して記述すべきです。

分離された記述をコンパイルして、旧来のスクリプト交じりのシナリオを生成する、このような手法の採用により、スクリプトエラーは大幅に減少する筈です。特に、スクリプトの形式証明は、品質向上に大きく貢献するはずです。

人物はオブジェクト化が素直に可能です。インタフェイスの整理によって、演出は柔軟性を増すでしょう。またその演出は常に同じ品質を保証することができます。派生オブジェクトとして、キャラクターの差異のみを記述することによって、キャラクターの個性は開発者側から明白なものになります。キャラクター設定者は、自分の責任範囲を、オブジェクトの内部として明確化し、トータルにキャラクターを作り込むことが可能になります。インタフェイス適合性さえ守れば、内部は幾らでも弄れます。

テキストを主としたマルチメディアオーサリングは、小人数もしくは個人の創作に適した、大きな可能性を持っています。

その可能性のなかには、物語の組み立て方を、まるっきり変えてしまうものもあるでしょう。

「ゲーミングシミュレーション 未来との対話」
著者:
Richard D.Duke
出版社:
アスキー
分類:
技術,単行本

特に住民参加の都市計画などに用いられているゲーミング、ある種のTRPG的なシミュレーションゲームを通じて問題の認識などを行なう手法についての本ですが、ゲーム一般についても示唆する部分が多く、意識の高いゲームプレイヤーやマスター、そして全てのゲームデザイナにお薦めできる本だと思います。

内容は自画自賛というか、効能書きの前口上が長く、論旨がいまいちはっきりせず、ちょっと無根拠で、盛大にオリジナルタームを散りばめてくれます。読みづらいです。

しかし、”ゲーム”というものを包括的に論じている本著の視点は面白いです。ゲームの本質はコミュニケーション、そう説く本書は、例えば我々が”会話を楽しむ”ことができることを思い出させます。本書の論によれば、電子掲示板は非常に高度なゲームシステムとして働くことができるでしょう。

ゲーミングの大半は、独自設計のオリジナルであり、参加者はこういう種類のものが初めてという場合が大半であるため、導入をどうすべきか、という点が論じられているのが興味を引きました。また、ゲーミングから結論を引き出すためのデブリーフィングの重要性とその運用法も面白いです。

独特な用語が使われていますが、世の中のゲームの中核というべき部分について汎化された構成要素を論じる部分、ゲームデザインとゲームの評価といった部分も、読む価値が高いです。但し、意味を噛み砕いて解釈してゆく必要があるでしょう。

刺激の欲しいゲームデザイナーにお薦めです。

「人工衛星と宇宙探査機」
著者:
木田隆 小松敬治 川口淳一郎
出版社:
コロナ社
分類:
技術,ハードカバー

このシリーズも3冊目です。

衛星設計については、全体を把握した、的確な記述があります。非常に中身が詰まった内容です。ただ、センサとディジタル系の記述が弱いのが気になりました。これが宇宙科学研究所系の設計なのかなぁ。

あと、構造解析の記述のボリュームがちと大き過ぎです。この位になると、構造力学の基礎が必要ですし、固有値解析の専門書を読むべきでしょう。

低軌道通信衛星などで注目された衛星星座の設計や、惑星間飛行のデザインについての記述があるのも嬉しいです。

巻末のMATLABソースも、非常に面白い試みです。

読者を選びまくる専門書ですが、平易で判りやすい内容だと思います。

「リファクタリング」
著者:
マーチン・ファウラー
出版社:
ピアソン・エデュケーション
分類:
コンピュータ,単行本

ネットで以前薦める文章を読んだので、読んでみようと思いました。

これは、ソフトウェアの機能やインタフェイスを保ったまま、内部を作りなおすための本です。コーディングと機能拡張の過程で、当初のオブジェクト設計の目論見を外れ、まるで違う構成になってしまい、これ以上の仕様変更が難しくなるとき、また、とりあえず動くが雑然としていて見通しが悪く、ハードウェアの更新などの保守の際に問題に遭遇することが予想されるとき、これら事態は極めて良くある事です。

内部構成を作りかえるとき、どこから手をつけるべきでしょうか。現代的なコードというのは、スパゲティというより、でたらめに積み上げた積木のようなものです。下手をすれば、全てが崩壊します。

この本は、機能を保ったまま、内部構成を少しづつ作り直す方法について、様々なケースを取り上げて、具体的に解説しています。

その方法は堅実で慎重なものです。バグの混入は最小限です。

自分なんかは、もっとドラスティックな改造を、と思考しがちですが、そういう性急さがバグを生むのだ、と知らされた気がします。

本書の内容はオブジェクトプログラミング、特にJavaに適合していますが、ある程度の構造を持ったプログラムなら、きちんと読めば適用できる事ばかりです。構造が無いのなら…それは問題以前です。

半年前に自分が書いたコードに首をかしげた経験があるなら、買いです。プログラマーとしての経歴のある段階に達したら、読むべきです。

「Ma.K.B.D.」
著者:
横山宏
出版社:
株式会社デジキューブ
分類:
画集,ハードカバー

パワードスーツ"S.A.F.S”は、卵のようなのっぺりとした胴体から手足が生えた、畸形のマッシュルームのようなそのシルエットを、夜明け前の戦場に見せた。

金属の棺桶の中で兵士は祈る。明日の朝日を見たいと。パワードスーツをまるで胡桃のように破壊する無人ホバー戦車ナッツロッカー、2足歩行する無人兵器クレーテ、戦場の一つ目ノイスポッターとの邂逅を予期していた彼等は、霧の中に、大きく不恰好な人型たちを見つけて恐慌をきたした。

敵のパワードスーツだ。乱戦の中、兵士たちは、死神の足音を聞いていた……

私にとって、パワードスーツといえばS.A.F.S、立体物の持つ現実感を備えたデザインは、他のデザインとは違う魅力を持っています。

もともと立体模型の企画が母体であるMa.kは、イラストレータであると同時にモデラーでもある横山宏氏によって、魅力的に展開されてきました。ホビージャパン誌がゴニョゴニョ…となり、日東科学がヘロヘロになっても、私たちは忘れませんでした。

今でも押し入れには、シュリンクされたホルニッセ、フレーダーマウス、クレーテ、ラクーンのキットがあります。クラッフェンフォーゲルは贅沢なキットだったよなぁ。

Ma.kと名を変え復活したのち、PlayOnline誌で連載が持たれていることを知ったのは、随分後のことになります。そいえばゲーム化はどうなったのやら。

この本は漫画単行本より画集に近い、BDと呼んで差し支えない内容です。今回は立体作品の収録は無く、フルカラーのイラストレーション連作でショートストーリィが綴られています。

ラクーンもファイヤボールも良いデザインです。ババナボートが一杯描かれていてちょっと幸せ。奇妙な落とし子ですが、そのデザインの魅力は確かです。

20年近く昔のデザインも、今に通用する魅力を持っています。かっこいいのです。

「低俗霊DAYDREAM #2」
著者:
奥瀬サキ 目黒三吉
出版社:
角川書店
分類:
漫画,単行本

描写、物語共に水準以上。怪しすぎる表紙や内容も良し。

基本的に目黒三吉の作品として読んでいる本作品ですが、原作原案、全体の雰囲気、流石は奥瀬サキ。

内容の好みは別として、お薦めできます。

「ミルク クローゼット #3」
著者:
富沢ひとし
出版社:
講談社
分類:
漫画,単行本

ミルク隊は裏切られた!

宇宙は裏切られた!

知性体同士が、自分の平行宇宙の生き残りの為に、平行宇宙を皆殺しにしてゆく。

宇宙は脆く壊れやすく幼く、だから、頑丈で無慈悲な、大人宇宙の誕生を図った。

企てはこどもたちを裏切る。宇宙は今、醜く崩壊してゆく……


雑誌連載は終了しましたが、うーん、随分と混乱した話になったなぁ。

「なつのロケット」
著者:
あさりよしとお
出版社:
白泉社
分類:
漫画,単行本

後でいつも思う。自分は嫌な奴だと。その都度言い訳を考え出し、走って逃げてきたけど、いつか気がつく。認める事で、前に進めると。

空の果てを望む少年が、なにか大きなことをやろうとする、そんな、誰にでも訪れるような夏。しかし、前に進むことを知った少年は、それが不可能ではないことも知る。

不可能じゃないなら、それは可能なのだ。


こういう夏が、自分にもあったならば。

連載中は掲載誌(ヤングアニマル)の中で浮きまくっていた作品でしたが、単行本になると、なんともいえない香気の漂う佳作、いや、傑作であることがわかります。

単純に、理屈抜きでお薦めします。


ツッコむならば、やはり小学生には無理だと思います。エンジンの開発を考えると、工作技術全般とある程度の金属の知識は必須でしょう。開発って奴は図面通りにできるって訳では無いのですから。逆に言えば、工業高校の生徒なら充分に開発可能です。

もっとも、ヒドラジンを使えば小学生にも作れる気がします。点火タイミングに悩む必要も無いし、タンク加圧用のガスもプロパンや二酸化炭素が使えます。比推力も改善できるし。毒だけど。

誘導系は、昔なら「小学生には無理」(中学のときに初めて作った回路のことを思い出しながら)と考えていましたが、最近は自信がありません。ただ、ソフトウェアを考えると、授業内容で中学以上の素養が必要でしょう。

作中の角加速度センサは、村田製作所製の1個数万円するものなので、ロール角検出以外は、数千円で秋月で買える、ニ軸加速度センサを使うことを強く推薦します。また、ロール角検出も、安価で小型なENC-05系に切りかえるべきだと思います。あと経験者の意見として、温度センサとヒーター必須。

ソフトウェアは、原理を理解しているならば、PICマイコンに押し込む事も充分に可能です。というか、その程度の能力で充分です。

とにかく姿勢を安定させながら垂直に上げて、充分な高度がとれたと思しきタイミングで、タイマ動作で姿勢を傾けてやります。姿勢傾斜の方向を検出するために、電波誘導か磁気センサ搭載が望ましいのですが、工夫でなんとかなるかも知れません。

高専対抗ロケットコンテストは充分可能です。軌道投入に成功しないと予選落ちです。

野田さんとは以前からこの手の話をよくしていましたが、自分の場合は「ヤクザの抗争が弾道ミサイル使用に激化。怨恨による殺人にも弾道ミサイルが使用され、個人向け早期警戒システムが普及」とか「高校生の間で弾道ミサイル装備がトレンドに。北の某国に勝手に宣戦布告する右翼ヒッキー続出」とか、冗談じゃない方向に考えがいっちゃってました。いや、面白いと思うんですけどねぇ。”夏の弾道ミサイル”の殺傷能力は乗用車と大差無いでしょうし。


この辺りは、やっぱり、打ち上げ見てないからかなぁ、とか思ったりします。

でも、もし、望むなら、手の届かない果てに手を伸ばせるなら。

「朝霧の巫女 #2」
著者:
宇河弘樹
出版社:
少年画報社
分類:
漫画,単行本

懐かしき土地の春。桜舞い散る中を幼馴染の少女と歩む。しかし、新しい学園生活を怪異が襲う。

危機に瀕した学園の安寧を守るため、巫女委員会は設立された。巫女委員会、それは学園で巫女さんでラヴコメを実現する秘密の方法。

見よ!巫女姿の少女たちが登校する!戦う! 正義の鉄槌は巫女さんでゴー!

素晴らし過ぎますウガワさん。

第1巻の淡々とした良い感じの描写そのまま、萌え狙いに堕ちる事無く、お話も徐々に盛り上がっていますが、……やっぱアホだよなぁ。

単行本化に際し、大幅な加筆と、新しい各話扉絵が嬉しいところ。これで宇河弘樹、ブレイクなるか?

「ワイルダネス #1」
著者:
伊藤明弘
出版社:
小学館
分類:
漫画,単行本

銃撃と裏切り、追跡と逃走の末に、メキシコの乾いた大地に至る三人の日本人。

マフィア、麻薬取締局、地元警察、悪党と殺し屋。錯綜するルートを弾丸が縫う。しかし、不器用な三人は、奇妙な巡り合わせの星の下、太陽とペンペン草と砂埃ばかりの街道筋を進む。BGMは人生を皮肉る、多分暢気な歌。

圧倒的なガンアクション! 恐るべき最大瞬間銃弾数!

……旅路の三人に、小指サイズの鉛の神様の祝福あらんことを。


過剰な数の薬莢が舞い、個性的なキャラクターが印象的なセリフを残す、どこか映画を、ハリウッドの南で作られた映画を思わせるコマ。強い陽射しがコントラストの高い絵を作っています。

伊藤明弘は、映画的な絵作りで定評がありますが、今回はそれを更に推し進めた感があります。シーンの冒頭と終端、印象に残るセリフと、残すセリフ。コマの中に時間を感じさせる構成も健在です。

これは、自分の見る限りでは、キャラクターの視線とコマの位置と、その絵柄が表す位置関係に、きちんと相関を取っているためだと考えています。視線が次の絵柄を予告しているのです。また、次のコマが、前のコマの視点を平行移動や回転、ズームといった操作で表現できるものであることも大きいでしょう。カメラを引いた上で、次の焦点を導入しています。実に丁寧です。

これにより、読者は”このコマは一体何だ”と一瞬も思い悩む必要がなくなるのです。この、絵柄を意識的に解釈する必要が無い所為で、また、伊藤明弘のキャラクターは良くも悪くも特徴的な顔立ちのために、この丁寧な仕事は気付かれることがあまり有りませんが、氏の漫画は、非常に高い、一頭地飛び抜けたレベルにあります。

もっとみんな、評価すべし。


で、物語の方は…

まだ全体像の見えない背景と、その上に浮き出した、三人の、まだ始まったばかりの旅路。冒頭の導入3話の完成度の高さは特筆すべきでしょう。また、タランティーノ風の第4話、第5、第6話の三人の掛け合い、第7、8話のハイレベルなガンアクションも見所です。

マフィアのボスのカートゥーン趣味、殺し屋の行動、ホテルの主人。不運な男、困った女、不器用な男。娯楽作品としての見せ場もユーモアも盛り込んで、やっぱ惚れ惚れとしちまいます。

萌えとか泣きとか、そういうものが無いことの愉悦。漫画読みなら読むべし。

「HELLSING #4」
著者:
平野耕太
出版社:
少年画報社
分類:
漫画,単行本

報道が狂った世界を生中継する。

新千年紀にも、ヒトの世に狂気は尽きない。血と暗黒は今も世界を覆う。ヒトがこれなら、ひとでなしの狂気は如何な姿を取るか、想像し給え。

それはとびきり壮大な、圧倒的な悪夢に違いない。

終わりなき闘争を! 千年の最終戦争を! ヒトの埒外の欲望が、人も、神も、化け物も、何もかもを狂わせる。


おお、随分と加筆があります。宣言と認識に終始したような内容ですが、印象的なセリフとシーンが非常に多いです。アニメが始まれば、多くの人間が認識するのでしょうが、漫画の、物語の面白さとは、実に多くの相を持っており、このような秀作も存在し得るのです。

勿論、これを読んでいる貴方は、そんなことはとうに知っているでしょう。知っているべきです。

……あ、"SATELIGHT NEWS"なんて綴り間違い発見。

「ヤングキングアワーズ 2001年9月号」
出版社:
少年画報社
分類:
漫画,雑誌

諸君、私はマイナー漫画が大好きだ。


アクションが好きだ ラブコメが好きだ ギャグが好きだ 叙情が好きだ


眼鏡っ娘が好きだ オッサンが好きだ 猫耳が好きだ 巫女さんが好きだ


アワーズで 大王で ガムで ウルトラジャンプで エースで ビームで

ドラゴンで ガンガンで GXで Zで アニマルで バーズで ライトで


この地上で出版される ありとあらゆる漫画が 大好きだ


本屋の店頭に 20日に一斉に並んだ漫画誌が 我々の財布を直撃するのが好きだ

桃組が一緒に当たった時など その駄目っぷりに心がおどる


構成の練られたガンアクションとセリフを何度も読み返すのが好きだ

銃声の轟音がどこまでも続く様は 胸がすくような気持ちだった


エロ漫画誌で見なれた絵柄が ペンネームを変えてデビューするのが好きだ

昔のキャラが何食わぬ顔をして出てくると 感動すら覚える


敗北主義の漫画を 2ちゃんねらーが晒しあげていく様などはもうたまらない

著作権に無理解な連中が裁判沙汰となり おのれの罪を償うのも最高だ


やまむらはじめ漫画のキャラの目付きが怖いのが好きだ

平野耕太キャラの三白眼も 六道神士キャラのイノセントな瞳も大好きだ


マイナー過ぎる漫画誌が 休刊するのが好きだ

打ちきりになった連載の 単行本未収録分をファイルするのはとても悲しい


単行本の出版冊数が絶望的に少ないのが好きだ

自分の好きな漫画を 廻りの誰も知らないというのは屈辱の極みだ


諸君

私は漫画を 怒涛のような漫画を望んでいる


諸君 私に付き従う大隊戦友諸君 君達は一体何を望んでいる?


更なる漫画を望むか?

情け容赦の無い コミックマスターJの作中に出てくるような漫画を望むか?

鉄風雷火の限りを尽くし 三千世界の鴉を殺す 嵐の様な漫画を望むか?


(漫画! 漫画! 漫画!)


よろしい ならば漫画だ


我々は満身の力をこめて 今まさに振り下ろさんとする握り拳だ

だが、この暗い闇の底で 生涯の間オタクであった我々に ただの漫画では もはや足りない!!


同人を! 一心不乱の大同人を!


「最後の大隊 大隊指揮官より 全空中艦隊へ

目標 日本本土 東京ビッグサイト上空!」


……いつのまにか、大同人物語化。


化け猫BBSへの書き込みに一部加筆)

今月はこれに尽きるでしょう。


でも、ジオブリは特別。しょっぱなは、ジオブリが誇る美少女(?)二人のキャットファイト。夜が空けると、おお、チョウ・ユンファがドラグノフで狙撃、銃はその場で捨てて、髭は勿論付髭でしょう。判らないのなら「ハードボイルド/新・男達の挽歌」観るべし。

しかし、変なのが一杯。馬鹿長い弾帯引きずったランボーや、ベレッタの二つ名を賭けてブルース・ウィリス同士が戦ったり、銃ももう変なのがテンコ盛り。大体ベルグマンベアードって……

この空気、この調子、このセリフ、良いなぁ。

「ヤングキングアワーズ 2001年10月号」
出版社:
少年画報社
分類:
漫画,雑誌

表紙は巫女委員会。調子乗ってますなぁウガワさん。

「ピルグリム・イェーガー」一瞬、ウルトラジャンプかと思ったり。獄舎の狂人の描写が良い感じです。期待できるかも。

「TRIGUN MAXIMUM」良い作品だなぁ、と思います。キャラクターの心理を、きっちり納得させる、それは巧いとかそれ以前に、こういうものを描くという事が。

「エクセル・サーガ」「知識の身だしなみ」とは、初めて聞くけど、なんとなく納得できる言い回しですね。テレビを見つけた時のハッちゃんの幸せそうな顔が、ああ。

「Hellsing」今月は、かなり少なめ&ちょっと馬之介監督が可哀想に思えた8P。

そして「GEOBREEDERS」

今月の元ネタ判る人って、どのくらい居るのでしょうか?私はもぅさっぱりです。しかし、毎度の事ながら、構成は流石です。これが単行本では再構成されてしまうのですから、勿体無いと言うか2度美味しいというか。

しかし拳銃使い共、ちーとは遮蔽物使おうとか考えないのだろうか?いや、全員アホそうだから良いのですが。


……しかし、裏表紙広告がアレじゃないって、未だに慣れません。

「ヤングキングアワーズ 2001年11月号」
出版社:
少年画報社
分類:
漫画,雑誌

今月表紙の「Hellsing」今月は調子を戻して殺戮のオンパレード。あと葉巻。

「エクセル・サーガ」今月は外伝と言うかなんと言うか。連歌屋は大宰府市内の町名、宇美は福岡近郊の都市名です。

ファン増加中な「朝霧の巫女」柚子はやっぱヒロインだったのだなぁ。主人公の方は……ヒドい目に。あと、流石は御堂の血筋。

「TRIGUN MAXIMUM」構図と対立点が明確になった今月、やっぱ情念があきらかになると、内藤泰弘は強いです。

「LOAN WOLF」こんな力強い漫画だったんだ。「スパイダーズレコード」はシーンが判りづらくて迷いました。「迷彩君」は……地雷原に突っ込んでいる気が。

さて、今月の「GEOBREEDERS」

今月もしょっぱなから派手です。ガンマン共を1人で蹴散らすトカレフの柾の強さが光ります。でも、サンタ姿やタキシード姿の拳銃使い相手だしなぁ。

梅崎はせくしーショット連発。というか下着姿でどこまでも。色々と展開が進んだトコロで、来月は神楽メンバー合流か?

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