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April,26,1994

「ハムスターの研究レポート」
著者:
大雪師走
出版社:
偕成社
分類:
漫画

>「ハムスターの研究レポート」は、

>偕成社の「コミックFantasy」(年4回の季刊、1、4、7、10月発売で880円です。)

>という雑誌に連載しています。

それってもしかして、いつのまにか雑誌「MOE」から姿をけしたコミックコーナーの残党では………………・探してたんだぞぉぉぉぉぉ(泣)

めるへんめーかーのファンですから、結構読んでたんですけど、ネコムシは憶えています。「ハム研」は記憶にないのですが、最近の連載なのでしょうか?

「拷問者の影」
著者:
ジーン・ウルフ
出版社:
早川書房
分類:
SF,文庫

「新しい太陽の書」四部作の最初、「拷問者の影」を今読み返していますが、もう話の細部がわからなくなってきています。SF性を備えたファンタジーの傑作、ということになっていますが、とにかく世界に血肉のかよった作品で、圧倒的なディテールと語り口がすばらしいです。

のまず1,2,を満たすことが必須で、3,もできるだけ満たしてやっとSF、となってはいますが、まあそんなのは無くともいいものは良いもんです。

たとえば、

「黙示録3174年」
著者:
ウォルター・ミラー
出版社:
東京創元社
分類:
SF,文庫

こいつは私の宗教観と歴史観に多大な影響を与えました。舞台が全面核戦争から数百年後の世界というだけで、ファンタジーらしさもSFらしさもない作品ですが、人の子の子の、孫の孫の孫のために、必要とされる時を待って保存される前の文明のわずかな遺産を、暴徒や異教徒から守り、写本をくり返し、暗記し、そして死んでゆく修道僧達と、荒野の聖リーボウィッツ修道院を、時々思うことがあります。

「光の王」
著者:
ロジャー・ゼラズニイ
出版社:
早川書房
分類:
SF,文庫

神秘的な能力を開発し、神々として民衆の上に君臨する(第一世代植民者)は、転生を中枢とするインド的なカースト社会を築きあげていた。しかし、唯一(三位一体神)にあらがい、民衆に文明の恩恵を与えるべく戦う男がいた。そして彼はその武器として仏教を選んだ…………

ギブスンやベスターとはまた別のかっこよさを持つゼラズニイの魅力爆発の作品、絶対お薦め!!

「ディファレンス・エンジン」
著者:
W・ギブスン&B・スターリング
出版社:
角川書店
分類:
SF,文庫

スチームパンクの最高傑作にして決定打、真打ち、ホームラン王です。

バベッジが世界最初のコンピューター、歯車の塊の”解析機関”を完成させたもう一つのロンドンと世界、バイロンが首相で、マルクスがマンハッタン島を共産主義の独立国にしているという、奇妙でありながら魅力的で陰影に富んだ世界が魅力的です。まったくの架空世界なのに、19世紀ロンドンの資料に使えそうなほどリサーチが行き届いていて、軽く読むことも出来るが、いくらでも深読み出来る奥行きがこれにはあります。

しかしこれは、完全に理解しようと思うと、不確定性定理の知識が必要になりますが、不確定性定理なんて結構簡単ですから、なんとかなりますよ。

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