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May,26,1994

「キャッチ=22」
著者:
ジョーゼフ・ヘラー
出版社:
早川書房
分類:
一般,文庫
やっと「キャッチ=22」を読み終えた。

「反戦文学の傑作」とのことだが、そんなものではおさまらない、というか、われわれの社会全体に対してのメッセージに私は考えさせられた。

いろんな意味でブラックで、当初異様に思えていた主人公ヨッサリアンの行動も、次第に明らかになる全体の異様な狂気の中で、もっともまともなものであることが明らかとなる。第二次大戦も末期だというのに状況は異様にねじれてゆき、ギャグでしかない状況の中でまともな人間が死ぬのだ。

異常な軍規キャッチ=22からのがれる術を見つけなければならない。なぜなら、それがいつどこで待ち構えているか、わからないからだ。

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