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January,26,1998

「星のパイロット」
著者:
笹本祐一
出版社:
朝日ソノラマ
分類:
SF,文庫

知人から借りて、今頃読みました。

冒頭から、著者の趣味が爆発し、そのままラストまで持続します。趣味とはすなわち、特定メカ好き、です。コブラするF-18、M1戦車に牽引されるAn-225、カナードを引き込み式に改造され、エンジンを戦闘機用に換装されたルータンのビズジェット、何やら目茶苦茶重いものぶら下げてマッハ3で飛んじゃうB-58、そして静止軌道まで行っちゃう有翼再使用有人機……

まず、F-18でコブラしちゃイカンと思います。主人公は空港を離陸しようとしているヨソ様の機体の真後ろで、そんな減速の仕方をしてますが、ああいう場合は、他人に迷惑かけないよう、さっさと機体を放棄すべきです。と、この調子でいくと、ツッコミは果てしなく思われるので、さっさと肝心のツッコミをしようと思います。

えー、これ、絶対に帰還できないと思います。やっぱり。主人公は最後に、静止軌道から高度上昇方向に加速して、で、楕円軌道になるんで、その軌道の過程で大気圏内に突っ込み、空力制動をかけ、その過程を数回繰り返して、と、書いていますが……

計算した訳でも、知識がある訳でも無いのですが、これ、近地点高度は変わらないんじゃ無いでしょうか。軌道進行方向の速度ベクトル、変わってないんだから。

この辺、ちょっと計算中です。JavaScriptで書いている(こういう、さっさと計算できるインタプリタは便利)ので、自信が持てたら……うーん。まぁ、こういう楽しみがあるという点で、楽しめたのかもしれません。

「ゲームラボ 98年2月号」
出版社:
三才ブックス
分類:
PC,雑誌

「WIRED」と対極をなす、日本の誇る(……)アンダーグラウンドPC誌が遂に月刊化されました。対極の方が最近ヘロヘロなのに比べ、今号は何やら異常に濃い紙面です。

まぁ、ヘボい記事は一杯あるのですが、雰囲気だけでオッケーです。大体、爆笑問題のへろっとした文章なぞより、「『なかよし』は萌える男の必読書だ」という一文の方が、ヒット率が高いんじゃ無いでしょうか。日本の場合。

今頃MpegAudio-Layer3、いわゆるmp3フォーマットが紹介されています。mp3はオススメ技術です。WAVフォーマットに比べ、最大10倍の圧縮効率を誇るmp3は、5分の曲を圧縮(ただし、IE4.0に付いてくるエンコーダでは、22kHz以上のサンプリングレートは取れないらしい)しても2メガバイト(IE4.0付属エンコーダ使用時)程度にしかなりません。私は手持ちのCDを片っ端からmp3フォーマットにして、ジュークボックスにしています。

BGMはオリジナル・ラヴ「月の裏で会いましょう」でした。

「改訂 衛星通信技術」
著者:
宮憲一他
出版社:
電子情報通信学会
分類:
技術,ハードカバー

仕事関係の勉強のため、購入。

高周波やアンテナに関する章は読み飛ばしました。わかりません。変調あたりを重点的に読んでいますが、ムズいです。くじけそうです。

「HomePageDesign Vol,1〜5」
出版社:
エーアイ出版
分類:
PC,ムック

HTMLもある程度覚えると、今度は色々と華やかな周辺技術に手を出したくなるものです。それは例えばCGI,JAVA,Flash,そしてスタイルシート。

そんな先端に興味の有るWebマスターの為のムックシリーズです。

内容ですが、まずVol,1はHTMLの基礎。つまり、入門書を卒業し、このシリーズに興味を持ちだしたWebマスターは読む価値無し。

Vol,2はスタイルシートの解説が見所。周辺記事も価値高し。

Vol,3はトップページ構築論がちょっと良いです。

Vol,4はDHTMLの解説あり。使う気無いけど。ブラウザ各種の見え方比較があり、WebBoyやサターンモデムも網羅された内容はかなり価値があります。

Vol,5はWebマガジンの構築とFlashの紹介。人によるだろうけど読む価値無し。

てことで、買うならVol,2、次にVol,4です。スタイルシート、普及しないかなぁ。

「日経サイエンス 1998年3月号」
出版社:
日経サイエンス社
分類:
科学,雑誌

特集は「現代アジアの巨大建造物」具体的には日本以外ではマレーシアのペトロナス・ツインタワーと香港の新空港関連。ツインタワーに関して、コンクリート関連技術については、スペースコロニー関連で調べていた技術がふんだんに使われている点が、当然なのではあるが、注目。次には骨材にCFRPを使った建築物が出現するのでしょうか。

さて、問題の記事は「真空からエネルギーを取り出せ」SFで初めて真空のポテンシャルからエネルギーを取り出すことについて言及したのは、クラークの「遥かなる地球の歌」で、その後書きに清家新一の名前を見たときには、目眩がしたものです。このように、この話題には”ちょー”の影がいつも付きまとい、まともに検討することを妨げていました。今回の記事は、相当に勇気があるというか、評価したいものです。内容はちゃんとしたもので、好感が持てました。

「きんぎんすなご」
著者:
わかつきめぐみ
出版社:
講談社
分類:
漫画,単行本

「どっかで連載している」

「えっどこどこ」

「……えーと」

等と、ファンの間で話題だった、わかつきめぐみの最新刊です。

扉イラストでいきなり魂を持っていかれました。次は、第一話と二話の間のイラスト。この空気。この絶妙な幸福感。

話の内容の方は、いつも通りのほのぼの日常風、なのですが、犬の名前がいつのまにか”マイフレンド”になってしまう辺りなど、やっぱ独自世界です。良いです。

あっ、”九州のほうにある青少年科学館”って、久留米のだな。というか、あそこしか無い筈。

「アクアリウム」
著者:
須藤真澄
出版社:
新声社
分類:
漫画,単行本

人は生まれてしばらくすると目がかたまってしまい、向こうの世界が見えなくなってしまう。杢子はおばの鎮香の絵を通して向こうの世界、そしてお魚さんたちとお話ができるのだった……

初めてこの本を人から薦められた時は、はっきり言って設定についていけない気がしました。なしてお魚?毛も生えとらんし尻尾も無い。水槽の中から出てくることも無い、卵生の一族に入れ込む気持ちがよく分かりませんでした。

実はこれは二冊目です。貸してもらって読んで、すぐに一冊買い、そのうち引越しの際に友人に譲り、まぁ関東で買えばいいさと思っていたのですが、探し続けて数年。何やらあったらしく、いきなり”復刻版”です。

その数年は、”小さい頃に読んだ絵本”のような感触を、心の中にこの本が残したイメージを確認させるものでした。多分、この本は、あなたの心の中にも、何やらポコンと小さな光る泡のようなものを残してくれることでしょう。

ところで「映画化」って何?

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