実は先日、日本テレビの朝のワイドショー「ルック」のディレクターのYさんから電話がありました。
お話はこうでした。
「ルック」であなたを取り上げたい。是非、自宅のお部屋を訪問させてください。リポーターも派遣します。2時間ほどしかお時間を取らせません。来週にも放映したいので、今度の日曜日に取材させてください。
というものでした。あらら、テレビ局からの取材依頼という、これはテレビ局とは無縁の凡人である私には確かに一大事でありました。いくら松田聖子ブームといえども、「ホームページを作って半年で、ついにここまで来たか!」という驚きも多少ありました。しかも取材リポーター付きです。私は親しいファンの方に電話で相談したりしました。ある友達は「凄いじゃん!やりましたね!絶対見ますよ!」と言ってくれるし、ある友達は「テレビ出演なんて、やめたほうがいいですよ。単に“松田聖子マニア”として嘲笑の対象になるだけだし、外に簡単に出歩けなくなるよ。」とアドバイスをくれたりしました。
結論から言いますと、このテレビ出演の話は断ってしまいました。断った理由は、得るものより失うもののほうが多いように感じたからです。私の部屋はしがないアパートの一室でありまして、とてもテレビ写りに耐えるような部屋でもなく、それにまして一人暮しでお世辞にも奇麗とは言えません。それを全国のファンの方やそうでない方にまで、テレビ画面で私の部屋の隅々まで放映されても(しかもリポーターさんが来るのでそれこそ何されるか分かりません)、私が恥ずかしい思いをするだけだと考えたわけです。
端的に言えば、「あなたにはテレビに写りたいか?有名人願望があるか?」という問いには、YESなんでしょうが、ワイドショー的には、私はやはり単なる「病的な松田聖子マニア」として取り上げられるだけでしょうし、それだけのために自分の部屋まで全国公開され、単に変人のイメージが植え付けられるだけなれば、やめたほうが賢明だと考えたのです。仮に、スタジオで松田聖子についての意見を述べて下さいというような出演依頼(もしくはビデオ出演)であったのならば、OKしていたことでしょう。ちょっと妄想の世界に入るならば、もし全国公開されたあとに、「松田聖子評論家」として食っていけるだけの名声なり確実な手ごたえを手に入れられるのであれば、自宅公開すらもOKしていたことでしょうが、実際には単なる夢物語にすぎませんよネ。…だって、聖子本などを出版したり、松田聖子を語るだけで食べて行けるなんて、こんなに楽ちんで、楽しいことはないですもの。
断りの電話を入れるとディレクター氏から「あなたしかいないんですよ。お願いします」と再度懇願されたのですが、やっぱり自分の生活を守るため、自分自身を守るために、テレビ出演は断りました。「テレビで堂々と聖子さんを評論したい!」という願望を持ちつつ、ちょっとは心残りの出来事ではありました。
もし、今度連絡くれる時がありましたら、その時は局に呼んでくださいね。喜んで出ますから?!
ページ最上部に戻る
|