岩崎電気本社でマーケッティング部飯尾部長と商品開発部の和泉次長と面会した。わか天の主張する「光害−エネルギーの無駄と障害光」の説明を行った。 岩崎でも今後、省エネと障害光への対策を施した照明器具の開発に取り組む決意を説明していただいた。
同社が開発したアイノバ40という照明を使用出来るという提案をいただいたので、若葉台団地で試して見ることになった。
6-7月
岩崎電気本社マーケッティングの飯尾氏から電話あり、わか天の話を聞いてくれるとの事。6月末を約束した。
6月13日
岩崎電気の横浜営業石垣氏と面会。わか天の依頼(グローブ型照明の改善−わか天ローカルインフォメーション17参照)と、資料を見て、まず次の貴重なコメントをいただいた。
(1)グローブ型の器具の改良は技術的に難しい
これ以上反射部(アルミ蒸着の範囲)を大きくすると照明できる範囲が狭くな
る。照度を確保するために、今より多くの照明具の設置が必要となる。グロー
ブ型では、ランプを縦に配置していることがこの原因で、道路灯の様に横に配
置した灯具でないとグレア(眩しさ)とエネルギーの無駄を解決するのは難し
い。
(2)グローブ型の照明は、建物のデザインに影響が少なく、好まれる。
(3)グローブ型照明の眩しさは、確かにあると考える。しかし、都市部で使
うのであれば、特に問題視する声はない。グローブ型の器具を歩道の街路灯と
して主要幹線の歩道部で使うところも出ている。
(4)ナトリウムランプ(注:最も効率の良いランプ)の色は、高齢者で受け
入れない人が多い。特に都市部の高齢者は、ナトリウムランプのオレンジ色を
好まず、蛍光灯と同じ白色を好む。逆に地方では、ナトリウムランプが好まれ
る。
(5)ナトリウムランプの価格が水銀ランプに比べて3倍近くするのは、需要
と供給のバランスの為。多く使われるようになれば、価格は下がる。
わか天から、沢山の困難があるのは、良く分かる。しかし、その困難を理由に 自らを納得させる材料としているところがあるのでは無いか。大きな環境とエ ネルギーの問題がある中で照明メーカ自ら新しい「照明のあり方」を打ち出し て調和のある環境づくりに前向きに対応して欲しい。私達の提案を「苦情」や 「クレーム」としてではなく、新しい照明のあり方、新しい商売のチャンスと して捉えて欲しい。ガス灯が生まれた頃からのデザインや照明の考え方を変え るときが来ているのではないかと発言。
そこで、わか天の資料と照明改善の依頼を、本社へ送り検討の上、回答をいた
だける事になった。
上のコメントの中で、(2)〜(5)は、照明のプロ(メーカ)が市場や消費
者を指導し、変えて行く事が出来なければ何時までも改善されず、照明の作る
環境は悪くなるばかりだ。(1)については、技術的な課題であり、純粋に技
術的な解決を依頼した。
6月4日