3.サーバーに転送しましょう

それでは、ダウンロードした「ycount」をWebサーバーに転送します。
では早速、転送を始めましょう。
まず、FTPであなたのホームページがあるWebサーバーに接続して下さい。

次に、カウンターのスクリプトを置きたいディレクトリにカレントディレクトリを移動します。

BIGLOBEのWebサーバーをお使いなら、public_htmlディレクトリ以下のディレクトリであればどこでも構いません。
(まあ、カウンターをつけたいページがあるディレクトリがいいでしょう。)
ただし、BIGLOBE以外のWebサーバーをお使いの場合、CGIスクリプトは専用のディレクトリに入れる必要があるかもしれません。
(例えば、public_htmlディレクトリにcgi-binというディレクトリを作ってその中に入れるとか)
詳しくは、サーバー管理者にお問い合わせください。

ycount.cgiを転送します。

このとき、ファイル名は必ず小文字にして下さい。
ycount.cgiの内容に手を加えていないときはbinaryモードで転送しても構いません。
また、ycount.cgiの内容を編集した場合、UNIXの改行コード(LFコード)に対応したエディタを用いた場合に限りbinaryモードで転送しても構いませが、LFコードに非対応のエディタで編集した場合は必ずasciiモードで転送してください。
(ちなみに、Windowsのワードパッドやメモ帳、MacintoshのSimpleTextやTeachTextは非対応です。ご注意ください。)
いずれにしろ、ファイルの内容を編集した場合はasciiモードで転送したほうが失敗が少ないです。

ここで、FTPソフトのFetchをお使いの方に注意
binaryモードで転送とは、Format: Raw Dataのことです。
決して、MacBinary IIのことではありません。
また、asciiモードで転送とあるときは、Format: TEXTで転送してください。

kazuを転送します。

必ずycount.cgiと同じディレクトリに転送してください。
それと、ファイル名は必ず小文字にしてください。
このファイルは、binaryでもasciiでもどちらのモードで送っても大丈夫です。

ycount.cgiがあるディレクトリに新しくlockcheckという名前のディレクトリを作成して下さい。

例によって、名前は必ず小文字にしてください。
このディレクトリは空のままで結構です。いえ、何も入れないでください。

ycount.cgiがあるディレクトリに新しくimageという名前のディレクトリを作成して下さい。

例によって、名前は必ず小文字にしてください。

次に、このimageディレクトリの中に先ほど用意した数字のファイルを転送して下さい。

数字のファイルを転送するときは必ず、binaryモードで転送してください。
くどいようですが、このファイル名の拡張子、.gifは必ず小文字にしてください。

これで、ファイルの転送は終わりました。

ところが、このままではまだカウンタを使うことは出来ません。
ファイルの許可情報(permission)というものの変更が必要です。
ここでいきなりファイルの許可情報といわれてもピンとこないかもしれませんが、言い方を変えればファイルの属性のことです。
BIGLOBEをはじめとする多くのWebサーバーは一般にUNIXと呼ばれるOS(オペレーティングシステム)のもとで稼働しています。このUNIXで扱うファイルには読み出し(read)の許可、書き込み及び削除(write)の許可、実行(execute)の許可といったアクセス権があります。また、このアクセス権はファイルの所有者、ファイルの所有者と同じグループのメンバー、その他の人という分類に対して別々に設定できます。
これらのアクセス権はディレクトリに対しても存在しその時は、そのディレクトリの中に何があるかを参照する(read)許可、そのディレクトリの中にファイルやディレクトリを作成したり削除をする(write)許可、そのディレクトリをカレントディレクトリにする(execute)許可という意味になります。
このようなアクセス権の情報のことを許可情報、あるいはパーミッション、保護モード、許可モード…等々、いろんな呼び方をしています。ここでは、「許可情報」で統一することにします。

ふつう、CGIはファイルの所有者ではなく「その他の人」のアカウントによって実行されるものなので、「その他の人」に実行の許可を与える必要があります。ちなみに、ファイル所有者本人であってもブラウザを使ってホームページにアクセスするときは「その他の人」のアカウントになります。

おまけ
ところで、さっきから「その他の人」と言っていますが、この「その他の人」のユーザー名はサーバーによってwwwだったり、nobodyだったりwebだったりします。ちなみにBIGLOBEではwwwでした。

前置きはこのくらいにして、実際に設定してみましょう。
設定しなくてはいけない項目をリストアップすると、

以上のように設定する必要があります。
しかし、この設定方法は使用するFTPのソフトによりさまざまなので、次に代表的な例を示します。
ftpコマンドによる方法Fetchを使う方法CuteFTPを使う方法

.htaccessの準備

BIGLOBE以外のWebサーバー(NCSA httpd等)をお使いの場合、CGIを使用するにあたって次のような設定をしなくてはいけないことがあります。
.htaccessというファイルを作成し

Options FollowSymLinks Indexes ExecCGI Includes
AddType application/x-httpd-cgi .cgi

という行を追加します。(.cgiの前にはスペースが入る)
そして、このファイルをpublic_htmlディレクトリにasciiモードで転送してください。
ただし、サーバーによっては既に.htaccessファイルがサーバー管理者によって準備されている場合があります。この場合はこのファイルを一回ダウンロードして、ダウンロードしたファイルの最後に追加し、このファイルを転送するようにして下さい。
なお、これらの作業はサーバーによっては、サーバー管理者の方ですでに設定してあり利用者はなにもしなくてもいいこともあります。
詳しくは、サーバー管理者にお問い合わせください。


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