1993年秋。ワシントン州レドモンド。ビルのキャンバス。Windows95前、直前の頃の話だ。偉大なるゲイツのバグ取りマシーンを辞め、主人公たちは南の大地、ヴァレーを目指す。もっとまともな自分を取り戻すために。
フィクションです。
私はハマりました。もし貴方がプログラムを書けるのなら、問題無くハマれる筈です。書いたことが無く、ハマったのなら、貴方はプログラミングの才能があります。心理の奥深くまで染み込み、いい感じでクールさと笑いとペーソスを感じることができます。
読感は、赤裸々で巧すぎるweb日記風。しかしその率直な書き様に胸撃たれます。
ランダムアクセス可。PCの側に。
やはり、シェイクスピアはイイです。古典は読んでおいた方がいい、という実例です。中でも「マクベス」、この短い作品の緊密さは素晴らしい。
もっとも、反面教師としての実例の方が多かったりもするのですが。
皆さん、古典だからといって肩肘ばらず、ただの短いFTとでも思って読んでみてください。
ここに収められた短編のなかでも「バベルの図書館」「円環の廃虚」などは余りに有名だが、その他「トレーン、ウクバール、オルビス・テルティウス」「バビロニアのくじ」「八岐の園」「死とコンパス」「隠れた奇跡」など、ナイス短編がどっさりです。
「八岐の園」は、多元宇宙テーマの先駆として評価できるし、「トレーン、ウクバール、オルビス・テルティウス」に描かれたトレーンは、まさしくハードSFマインド溢れる異世界創造の一例である。バベルの図書館の本の冊数とフロアの数を計算してみるのも面白いだろう。
自分にはもうFTはこの一冊のほか、何も要らない
「指輪物語」も、これに比べれば哀れな影にすぎない。自分の精神を決定した二冊(「楽園の泉」、「黙示録三千百七十四年」)に次ぐ三冊目の地位を、私の中で占めるようになったのは、単なるリリカル趣味からだけでは無い。
皆にこの本を読んで欲しい。そして、森へいこう。
ユニコーンを探しにSF大会って、やっぱ恐いじゃん。
そんな貴方におすすめのこの本、MWA最優秀ペイパーバック賞受賞の本格ミステリなのだが、舞台がSF大会!やっぱりアソコでは何でも起こるのだ。
とにかく、笑えます。
−さて、他にも色々読んでいるのだが、やはりSFの質量と比べると、薄い。
しかし、世の中が賞賛するほど良い出来か?と思えるのもいっぱいありますね。