『神楽総合警備は人類社会の裏側に暗躍する魑魅魍魎を撃退すべく設立された民間企業である。
先進のコンピュータ・プログラムを駆使して敵に挑む、有給休暇なきサラリーマンたち
社会に安寧と平和をもたらすため、彼らは今日も出勤する!』
主人公田波の入社した”割の良い警備会社”は、化け猫退治を専門とする美女5人の目茶苦茶な会社だった。
現代の化け猫−実体化した磁気情報の封印は、死の危険と隣り合わせ。
「こんな会社辞めてやる!」
そんな田波の前に現れる少女。
彼女−化け猫−との監視という名の同居を始めた彼は、謎の中にもう、引き返せないほど踏み込んでいることを悟る。
時に昭和70年……
「ジオブリーダーズ」(伊藤明弘 ヤングキングアワーズ好評連載中)の魅力は、ハリウッドばりの派手な演出とマニアックなこだわりが、狙いすましたB級ムービー感覚で迫ってくる所でしょう。決して偉ぶったり乙に澄ましたりせず、純粋にコミックの面白さを堪能させてくれる作品です。
設定はまず、昭和70年というのがナイスですね。物語では現在、昭和73年まで来ています。日本中部の架空の大都市、綾金市はほとんど名古屋市そのものですが、これもまた良いです。
登場人物も、年齢不詳、どうみてもお子様な菊島社長、日活アクション映画にハマった行動がキてる梅崎さん、ナイフ使いで修羅場で現実逃避癖のある、同人活動歴をを隠し、何故かスペンサー趣味で、掃除好きで、そしてメガネっ娘(くうぅっ!)の高見ちゃん、会社のデスクワークを一人でこなし、料理は巧い(らしい)がお金にうるさい蘭東さん、寝てばっかの姫萩さんの5人をはじめ、化け猫のボス”黒猫”(シブイっ、シブすぎるぅ)、化け猫の少女”まや”ちゃん(かわゆい!かわいすぎる!俺もカルボラーナ毎日食べたい!)、厚生省の”害獣駆除部隊”ハウンドの矢島隊長、同じくハウンドの成沢、そして「LAWMAN」とはうって変わって、イヤな人感が良い味出してる”お役人”入江と、ばっちり。
銃火器の描写も凝っています。梅崎さんの愛銃も、当初の”トニーじゃなきゃいやーっ”ルガーに代わり、中盤からモーゼルの二挺拳銃。
ひとコマひとコマ、見せ方とアングルを計算し尽くした絵は流石です。抜群の描写力が派手な演出に説得力を与えています。そして練られた構成が、時としてぞくぞくするような読後感を与えてくれるのです。
私はもう、ハマりまくりです。
遂にOAV版ジオブリーダーズ"FILE-XX"も完結!!、監督は三沢伸氏、最近だと「頭文字D」やった人です。脚本はいまやボクらの味方、黒田洋介氏が続けて担当、作画監督はもりやまゆうじ氏。
四巻シリーズで舞台は夏、というかお盆、化け猫側に新顔大幅投入!早速の第1巻、演出、音楽共に良いものがあります。流石は秋名の下り最速ッ!特に見せ場はカーアクション!つまり姫萩…
そして第2巻、見せ場は役人戦隊!つまりオッサン…
第3巻ではハウンドに新兵器導入!田舎では神楽の面々が吹っ飛びまくり。見せ場は謎のおっきいの…
第4巻では流れ星の決闘、鳩が飛び、スローモーションで、深水が廻ります!これは必見!! あと、見所は…ミール…うぎゃー!!!!!! あんな描写じゃ駄目じゃー!
ということで、日本ビクターから三話分75分の映画ボリュームで発売中です。お得ですぜ旦那。
というか、もう終わり!!
(なぜ、姫萩さんのイラストが無いかって?描いたんですけど……ふにゅう)
MS-Windows用32*32ドットサイズのアイコン5種類です。