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ときのこえ〜 養鶏半世紀 〜 岐阜県金山町 中島 正 (略) 私もいつの間にか八十一才を越える年齢となり、近頃急速に仕事がはかどらなくなりました。そろそろ養鶏から引退の潮時かと考えてをります。 そのことを名越さんにお話したら、「最後の寄稿として引退の辯でもよいから何か書いて欲しい」旨の要請がありました。貴重なスペースをこういう文章に割いて頂くのは心苦しいのですが、御容赦下さい。 昭和二十八年に私共は「菅田養鶏組合」を設立し、以来大よそ五十年、その間些かの進歩発展もなく、五十年は一日の如く過ぎ去ってしまいました。五十年間同じ繰り返し―― でも私は農業とはそういうものだと思っていますので、今更別に何らの後悔もしてをりません。農業は億万年、大自然の循環と共にあるべきもので、もしこれが循環との係わりをやめて異常突出(大進歩)を遂げると、大自然との間に必ず歪みを生じ、危殆に瀕することとなります。アメリカ大規模農業が大地の荒廃(表土の流失や塩害など)に悩まされているのはこのためであります。 (略) 01.9.15 中島 正氏を囲んで (於 鶏林荘)
中島 正氏宅の鶏舎(97年8月)
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