堀内一三 評論等
コラム堀内一三 03/11
コラム堀内一三(98年)

10月30日(木) 「胎児の記憶」
 連日病院に通い誕生から約16時間を経て保育器を出て帽子を被って通常の新生児ベッドに。 授乳も始まり、小水を吹き上げたり元気そう。 面白いと言っては何だが3分感覚程度で、恐らく眠ったまま手足を虚空に動かす動作が 続いている。胎児時代の名残なのか。
 さて31日からは出張等が続き暫しわが家を後にするが、 2日には退院し美和とまだ名のないわが子は美和の実家に帰還することになる。

 昨日MVPが発表されたがパは順当に城島、セは僅か4点差で井川だが2位矢野は以外。 城島票に引っ張られてる感あり。寧ろ金本では。
10月27日(月) 「誕生」
 朝から妻がどうも腹が痛いということで予定日より三週間も早いのでまさかとは思ったが、 午後には激しくなり実家(新橋)に移動、夕刻私も合流し病院へ。初産なので必ずしも今日中に 生まれるかは判りませんと言われながら、22時過分娩室に入り23:07誕生!と 勿論妻は相当に痛がっていたが、かなり安産だったと思われる。36週と6日と23時間で、1時間早くて早産扱いとなったが 2680gあり一安心。この日、王ダイエーが見事日本一を決め花を添えて戴く(失礼)とともに、 翌日の総選挙公示に向け素晴らしい幕開けとなった。

 お産に立ち会わせて貰ったが月並みだが女性は偉大と再認識。まずは大事を成し遂げた 妻に感謝したい。自分の子供が無事登場してきて、元気に泣いているというのは 感激するものだ。心新たに精進していきたい。(詳細は別途掲載予定)
10月26日(日) 「集大成成らず」
 若洲ゴルフ再戦もアイアンとアプローチが悲惨、まともなのはドライバーだけで大叩きで かなり落ち込む。当面ゴルフはお休みとし、来年改めて雪辱を期したい。 終了後は前回同様麻雀だが、ゴルフで勝ったK氏が麻雀で負け、私はその逆、 M氏は双方とも微沈だが競馬で大負けと3人が沈み、東京に異動したきたS氏を大歓迎する 展開となった。流石に5時起床だったので疲労溜まり21時過終了。 麻雀しながら観戦のシリーズ第6戦もダイエー巻き返して良し。

 埼玉参院補選は予想を覆し自民候補が辛勝、総選挙に向け弾みが付くか。 しかし自民・民主両候補とも歯科医で裏番の自民現職も医師。 都市部は浮沈が激しいので落選しても食い逸れない弁護士か医者に候補者が偏りがちというのは 判るが幾ら何でも多過ぎないか。埼玉は日本医師会が強いのか。
10月25日(土) 「大所帯」
 朝選挙に向け(?)散発後、午後には妻とも旧友のN氏が来訪、懇談後16時からは YMO練習に。アフタービートの301スタが改装されソファーも搬入、 レコーディング対応ということか。選挙中なのでM氏が欠席で、今回からこちらも妻も旧友の H氏に矢野顕子役として新参加戴き、遂に総勢6名の大所帯となる。終了後、妻も交え飲み会に。 愈々来年は公演活動を実現しなければならない。 
10月23日(木) 「老人が怒る」
 今週は飛び石で出張。本日は7:25羽田発だったが寝過ごして起きると既に6:10。 慌て東京駅迄辿り付きTAXIで何とか間に合わせる。焦った焦った。 帰路は羽田から天王洲アイル乗り換えを試みたが、モノレール−臨海高速間の 徒歩が長く、かつ大崎で降ろされ謎の遥か遠くまで行く混んだ湘南新宿ラインに 乗せられて仕舞い大失敗。

 自民の比例定年73歳、宮澤引退、中曽根反発と対応が割れる。 「定年制の例外なき適用」も筋なら、「終身1位」も約束だし、 甥の洋一氏に小選挙区地盤を譲った宮澤氏はともかく、 中曽根氏は小渕優子氏と戦ったら勝てるのではと思わせるし、 何よりも二人とも並みの若者より元気、かつ頭も衰えてないばかりか 益々盛んなのが話を難しくしている。バッジを外しても影響力は変わらない、 ということも実際にはないだろう。個人的には御本人の言う通り、 憲法改正・教育改革を控え中曽根氏には現役で活躍して戴きたいし、 ならば丁度その対位にある宮澤氏にも一線を退いてほしくはない。 そもそも個性・能力の有無を度外視し一律に客観的な数字として 出るものだけで判断せざるを得ない風潮が間違っているが、 同時に憂うべきは彼等に次ぐ人材が育っていないことだろう。
 「全国の老人が怒る」は一寸大袈裟だと思うが。

 さて日本シリーズ第4戦、確かにいい試合だったが、 ダイエーは逆転してからあと一押しが足りずサヨナラ負けを食ったのは 余りにも痛い。丁度2000年、ONシリーズの再現が脳裏に浮かぶのは 間違いなかろう。とくにDHのない甲子園に入ってから、 和田を早々に諦めて代打を出したり、「秘密兵器」に拘って 故障明けの新垣に3イニング投げさせたりと王の巨人時代を思い起こさせる "動き過ぎ"が目立つのは残念。
10月20日(月) 「弔い合戦」
 大石武一元環境庁長官が逝去。政治生活の晩年は新自クに鞍替えしようとしたり 慌しかったが、94歳でこのタイミングで亡くなるとは流石政治家。
10月18日(土) 「集大成に向け出直しか」
 前夜妻の実家から車を借りてきて4時起床、5時発で伊豆大仁へ。 前半、速いグリーンがパットちびり気味の私には返って合っていて、 アイアンが今回も冴えなかったが最後にパーを取って何とか54。
 ところが後半はロングの第二打で左に打ち込み、更に第二打 飛び過ぎてOB、挙げ句の果てにミドルでバンカーに捕まり「12」と 滅亡。次回を当面の集大成として挑みたい。

 終了後とんぼ帰りでI氏・S氏歓迎会に出席。流石に疲れて、 帰りは妻とともに義父に送って戴きました。お手数かけます。
10月17日(金) 「燃える男」
 星野阪神監督の退任が早々に明らかになった。日本シリーズを前にした心理戦と、 健康面を理由に「引き際の良さ」をアピールすることでイメージアップを謀る、 自己演出の巧みな星野氏ならではの策略か。
 現役時代、降板したいとのサインがマウンドから送られてくるので投手コーチが 交替を告げると、途端に顔色を変えてグラブを投げ付けて去ってゆく。 唖然として当のコーチが正すと「燃える男で売ってますので」と微笑んでいたという。
 イメージ戦略で自己も、他者もその気にさせて仕舞うのも名監督とされるひとつの秘訣だろう。

 一日中電話掛けでほとほと疲れました。
10月14日(火) 「猿は木から落ちても猿だが」
 愈々選挙である。残念ながら私が出る訳ではないのだが(笑)、仕事柄こちらも選挙モードにならざるを得ない。 民由合併華やかなりしところあれど、@都市部では既に民主党優位で寧ろ伸び切り状態であること、 A西日本が圧倒的に弱いこと、から民主は現有議席(137)よりは伸びるだろうが、投票日当日の晴天など 好条件に恵まれたとしても160は難しいし、自民も現有245から大きな増減は無かろう。 但し、小選挙区3度目を迎え愈々「都市対地方」の構図が明確になることは、 国家として好ましい事態ではなく、次の次の総選挙では大きな地殻変動も起こり得るのではなかろうか。 それは自民対民主という形ではないかも知れないが。

 4月の「オマケ商戦」で述べたが、 ローソンの缶珈琲のオマケ第二弾、「日本の名車」シリーズが始まり、性懲りもなく又お買い求めに。 別に車が好きな訳でもないのだが、タイムスリップグリコ第4弾同様、この手のものには どうも手が伸びて仕舞う。私の様な消費者がいるから流行るのだろうが。
10月13日(月) 「ジャバ・ザ・ハット」
 大リーグ・プレーオフの乱闘でヤ軍ドン・ジマーコーチがお詫び会見。 メジャー1000試合出場、66年には来日しフライヤーズで1割8分9本と奮わなかったが、 帰国後レ軍はじめ4球団13年監督を務めた大物。 文字通り大物で東映でも"ポパイ"の呼び名で水原監督に可愛がられたそうだが、 今やスターウォーズに出てくる宇宙人と言った方が相応しい怪異の容貌に驚く。 それでもやけに愛嬌があるところが75歳迄ベンチ入りする要因か。
 しかし通常シーズンが終わってから米国一が決まる迄、道程が遠過ぎる。 「ペナント」レースとして機能しなくなっているのは問題ではないか。 球団増加で大リーグのレベル低下も叫ばれており、それが日本人の流出の一員でもあるのだが、 再考をお願いしたい。
10月12日(日) 「酔いどれ雀士」
 木場のK氏宅に集まり久々に1日昼間麻雀の会。冒頭からやけに配牌が良く勝ち続けたが、 午前中から飲み過ぎで夕食の頃にはいい加減気持ち悪くなって仕舞い0時帰着、 即座に風呂に入りすっぽんぽんで寝て仕舞う。
 しかし好調だっただけに普段なら回しそうな展開で強引に切っていっても当たらず、 追っかけの鬼と化していた。酔って打つのも存外に名案かも。勿論運気が良い時でないと 悲惨な運命が待っている恐れもあるが。
10月9日(木) 「気まぐれコンセプト」
 フジ「白い巨塔」が第1回75分スペシャルで開始。山崎豊子原作の大学病院の内幕を描いた 医療ドラマだが、78年末、最終回放映直前に主演の田宮二郎が猟銃自殺し、しかも その最終回で主人公・財前五郎が癌で死亡する映像がオーバーラップし、強烈に記憶に残っている。
 前半は東教授との確執から財前が教授になる迄の病院内の争いが山場、後半は医療ミス裁判に 配下の医局員の証言で逆転敗訴し、手遅れの癌で財前が亡くなるクライマックスが待っている。
 予想通り唐沢寿明は好演、兵ちゃんの東教授も腹黒そうで良いが、江口洋介が熱血漢過ぎて里見に合わない、と 前作が出来が良過ぎただけにどうしても比べて仕舞う。財前の選挙戦に向け料亭で密談する 又一(曽我廼家明蝶)、岩田(金子信雄)、鵜飼(小沢栄太郎)なんて、よくもこんなアクの強い 役者ばかり集めた者だと感服する。更に同僚の教授陣に小松方正、戸浦六宏、 財前の後任助教授はアイフルで一躍有名人になった清水章吾、 まぁ大河内教授は誰がやっても加藤嘉は超えられないと思うが、 全21回なので小さな役になるのか。逆に柳原役は視聴者に判り易いからだろう、 映像化される度に大きくなっている様だ。 総じてキャストが若返っている中、黒木瞳の花森ケイ子は どう見ても財前より年上に見えるが、太地喜和子の替わりでは分が悪かろう。
 なおTV版の前に映画も田宮二郎主演で撮られており、浪速大学が舞台なので本来はこれが正しいのだが、 全員が関西弁で喋ってるのでスチャラカ社員みたいで今ひとつ迫力がない。
   田宮版  唐沢版
財前五郎(第1外科助教授〜教授) 田宮 二郎 唐沢 寿明
東 貞蔵(第1外科教授) 中村 伸郎 石坂 浩ニ
里見脩二(第1内科助教授) 山本  学 江口 洋介
鵜飼医学部長(第1内科教授) 小沢栄太郎 伊武 雅刀
東佐枝子(東教授長女) 島田 陽子 矢田亜希子
大河内(基礎生理学教授・前医学部長) 加藤  嘉
花森ケイ子 太地喜和子 黒木  瞳
財前又一(五郎義父,産婦人科病院経営) 曽我廼家明蝶 西田 敏行
佐々木よし江(原告) 中村 玉緒 かたせ梨乃
関口 仁(原告側弁護士) 児玉  清 上川 隆也
柳原医局員 高橋 長英 伊藤 英明
 しかし今でも「東教授の総回心が始まります」とわざわざ放送で流れるのだろうか。 告知してくれた方が患者も待機出来て判り易いという話もあるが。

 Rムーアが英勲章を授章。理由は「諜報活動で国家に貢献」かと思ったら違ってた。 英国風ユーモアでも良かったのでは。
10月8日(水) 「国民負担」
 菅民主党代表がアクアライン視察。今頃視察していること自体どうかと思うが、 「作ること自体がよかったかどうか」は兎も角、 平日の真昼間に走って「ガラガラだ」と安易に理解されたは困る。 確かにアクアライン上に車は少なく、木更津に抜ける際には極めて快適なのは事実だが、 夕刻、川崎に戻る際はトンネルに入って暫くすると首都高からの渋滞が始まり、 木更津から川崎迄30分でも都心まで更に1時間近く掛かることも珍しくない。 これで公団管轄の高速道だけ無料にしたら海ほたるまで数珠繋ぎにならないか。 結局、東京に人も車も集まる構図がある限り、 東京の道を増やすか、人を減らすかしない限り何の解決にもならない。

 米加州シュワ氏当選。スローガンを連呼してるだけにしか見えないのだが大丈夫か。
10月6日(月) 「V9内閣の命運」
 「堀内内閣」が早々に揺れている。現1軍コーチが揃って退団、更に引退セレモニー迄行った 川相の移籍直訴とガタガタ。巨人は代々監督在任が長いのでコーチ陣も緩やかに世代交代していくのだが、 とくに原内閣は引退直後のコーチが多く、恐らく解説者としての商品価値も高そうなこともあり、 80年代藤田政権期の主力から、一挙に旧V9面子に遡ることとなりそう。 堀内監督−高橋一三二軍監督というのは私、堀内一三としては感慨深いものがある筈なのだが、 何ともすっきりしないところ。
 こうなって見ると鹿取ヘッドのシーズン中の唐突な辞意表明〜職場放棄のブルペン配転 (自らベンチ入りを外れた)が意味深に見えてくる。渡辺オーナーのコメントも 直後は"線香"呼ばわりで批判していながら、一転して「鹿取だけが悪い訳ではない」と擁護に。 この辺りから三山新代表による原包囲網が進んでいたというこか。そもそも カープ出身ながら日テレで解説している堀内派の池谷を原政権の投手コーチにというのが異常だ。 長嶋政権末期に長嶋と犬猿の仲でナボナを妻の実家に持つ国松を一軍コーチに復帰させようとした 試みと同趣旨に見える。

 いずれにしろ打線は仁志放出も恐らく凍結でこれ以上漁る必要もないので、 投手陣の整備が肝要。堀内の「先発中5日論」には大賛成だが、それならば完投ペースでも MAX120球程度での交替が必要になり、第一に抑え投手確立が急務、第二に 完投に拘る上原を納得させなければならない。
 先発は上原、木佐貫が確定。中5日なら常時4枚、第5の先発は飛ばされることも多いので 救援兼務となろうが、この3枚をベテラン工藤・桑田、若い久保・林で争うという構図か。 中継ぎは今年同様前田を軸に、外国人で残留する人、後は河原らの復活、若者の台頭に期待か。 江藤で大きな戦力補強は期待出来ないので、抑えは入来が戻って来れば喜ばしいが、、。
 何はともあれ、もうFA補強は止めましょう。ローズを取るなんて馬鹿げてる。 ローズには外国人初の名球会入りを狙ってもらいたいものです。
10月4日(土) 「殺伐」
 今日の練習は好調で1箱にて終了、ゴルフが旨くなった様な気がする。 錯覚でなければ良いが。
 ERもルーシーが亡くなり、主要人物が勝手な自己主張ばかり繰り返す 殺伐とした第6シリーズが終了、超大物に出世したGクルーニーが 一瞬だけ再登場するのに吃驚。DVD発売はここ迄で遂にビデオ鑑賞に突入。
10月1日(水) 「微妙な禁煙区域」
 定期券を1年半振りに阿佐ヶ谷発に戻す。荻窪まで買っていたがこの間半年を3期で 2回位しか行かなかったので旧態に復帰す。

 杉並の路上禁煙スタート。荻窪・阿佐ヶ谷・高円寺の3駅近辺だが、家から出ると目の前の 桃園川緑道は喫煙可で、高南通りは新高円寺迄全面禁煙とかなり細かい。 しかし至る所に「路上喫煙禁止」のペイントが。 千代田区より単位面積当たりでは多いのではないか。

堀内一三 評論等
コラム堀内一三 03/9

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