堀内一三 評論等
コラム堀内一三 04/1
コラム堀内一三(98年)

12月31日(水) 「閉めまして左様なら」
 午後、お散歩から帰ってきた後、音楽に合わせて踊ってみると 祐旭が喜んで一緒に(?)笑顔で踊って呉れました。
 お父さん足腰が痛くなって年を感じたが、夜は踊りが目に焼き付いたか 祐旭眠れず。で気付いたら年越し蕎麦を食べるのをすっかり忘れて 新年を迎えました。

 さて今年も大晦日はレコード大賞と紅白歌合戦である。 愈々辞退者が続出して趣旨がよく判らなくなってきた両番組、 レコ大はSMAP、森山直太朗らが辞退して 下馬評通り売上げが落ちている浜崎あゆみの三連覇と平凡の極み。 一方紅白はNHKのアナウンサーが5人も雁首並べてとちりが多過ぎる。 生ならではのハプニングなら、三波春夫の 「今年は皇紀二六六〇年」ぐらいの剛胆さをお願いしたい。 と言いながら見てる内に今年も暮れました。
 一年間皆さんありがとうございました。
12月30日(火) 「来年は出るか久米宏」
 今年も大晦日の前日は「ベストテン」である。 殆ど懐メロ番組の様相を呈しているが、ありし日の映像を見ると、 改めて昔の歌手の労働事情は過酷だったことが伺える。 現在では誰も彼もが"アーティスト然"として、 紅白でさえ辞退者が相次ぐのだから、ザ・ベストテンの様な 生番組は成立せず、だからCDTVなのだろう。
 スポットライト扱いで登場した松浦あやの受け答えが 可成りしっかりしているので驚いた。パロディーとはいえ 「アイドル」を純然と演ずるのも馬鹿では出来ないということか。

 お散歩遠出第二弾で小金井公園まで行きました。 祐旭は殆ど乳母車に乗ったままなので、何処でも一緒と言えばそうなのですが。
 ここ数日で祐旭が笑う様になった。 漸く「笑顔」というものを自覚したか、乳児の成長は日々刻々である。 機嫌が良さそうなので俯せにして首を持ち上げる運動をしようとしたら、 デロデロと乳を吐いて仕舞いました。ごめんなさい。
12月29日(月) 「眼鏡は顔の一部です」
 一ヶ月振りにゴルフ練習。その割にはそこそこの調子で、 帰って毎週根を詰めるより、適度に間を空けた方が良いのか。
 午後は高円寺PALのTokyo Glass Companyで眼鏡を購入。 現行のものがフレームが歪んできて仕舞ったので更新する。 韓国で度付きサングラスを買った際には何とも安いものと感激したが、 あっという間にデフレ下のわが国でも安売り眼鏡店が普及した。 昨今はレンズの小さいものが流行りらしい。しかしこの店、 「東京メガネ」とは違う店ですよね。

 自民党新井議員逮捕。先の近藤議員のほか、 民主党も当選無効の可能が幾つか挙がっているが、 選挙において何をして良くて、何をしてはいけないのか、 或いは嘗てはグレーだったもののどれが今はクロなのか、 公職選挙法を読んでるだけでは決して判らず、選挙が特殊技術に なっているのは好ましいことではない。 勿論、今回の二人は県警に逮捕されたということは 余りにも罪状明白ということでそれ以前の情けないケースだが。
12月28日(日) 「散歩する乳飲み子」
 昨日義父から車を借りてきて、ここのところ年末とはとても思えない陽気なので 馬橋公園まで出向いてみる。 ここは私が小学校3−5年時に在籍した馬橋小学校の裏で、 当時は気象研究所跡地だったのを区が整備したもの。 軽く乳母車で一回りした後に妻と交互に祐旭を抱き上げて写真撮影。
 乳児は一日2時間程度迄の散歩と言われているが、 折角の陽気なのでその足で東高円寺の蚕糸の森公園へ。 こちらも蚕糸試験場跡地で期せずして旧軍関連施設巡りとなった感。
 ところが帰って来ると祐旭君、ご機嫌斜めか盛んに泣いて 授乳のタイミングがズレて仕舞った。一寸連れ回し過ぎたか、と反省。

 白井義男氏逝去。ボクシングは昔、ゴールデンで世界戦が放映されていた 頃はKOが多かったので、時間が読めず中継泣かせだった。 あっという間に試合が終わって仕舞った時は必ず、過去のボクサー列伝が 放映され、それは常に「白井義男から○○まで」だった気がする。 80歳、御冥福をお祈り致します。
12月26日(金) 「賀状地獄」
 本日にて本当に仕事納めで机に積み上がった資料を片付ける。 早めに帰って賀状書きを行うが仲々捗らない。 例年印刷は早々に済ませておくのだが、 一言コメントを添えるのが時間を食う。 400枚を超えてからメールで来る人にはこちらもメール対応に するなどこれ以上増やさない様に努めているが、 今年も440枚程度であと数日かかりそう(29日完了しました)。
12月25日(木) 「均衡と競争」
 国幹会議で9342の高速道建設が事実上当初予定通り決定。 国土の均衡ある発展と地域間競争原理の強化という相反する 命題を2つながら存立させたまま道路だけ象徴的に 作らないと言ってみても、調整の場である政治が 機能していないことを露呈しているだけに過ぎない。 だから作るべき、と言っている訳ではないのだが。
12月23日(祝) 「天長節ショッピング」
 旅帰りの義父母が来て戴いて祐旭を託し年末のお買い物に久々に夫婦で出向く。 まずサクラ屋で妻のデジタルカメラを購入。イクシーLは実に小さい。 続いて小田急に移り靴を購入す。何分幅広・甲高でないとすぐ足が痛くなる体質なので、 ここ10年程「GOLF」ブランドの靴以外買えない体になっている。 更に妻が鞄を購入、とここ迄余り混まない行程で概ね終了の筈だったが、俄かに便意激しくなり やむを得ず確実にウォシュレットのある高島屋に移動した。
 驚く程の人の山で手前のユニクロもレジに30分以上並ぶという。 皆今上陛下の御誕生日を心でお祝い申し上げながら、ということもないのだろうが 年末とは思えない陽気もあり、人が湧いて出てきたものと思われる。

 夜は早速新カメラで一足早くクリスマス写真を撮影しました。 八百万の神のわが国に相応しい一日か?、これで墓参もすれば勢揃いですね。
12月22日(月) 「仕事納め」
 19日にカレンダ配布兼年末のご挨拶を概ね終え、本日残り数箇所配って 実質的に本年の仕事は終了。後は雑事とお片付け、と言っても毎日が雑事の様なものだが。
 例年この時期は忘年会続きで眠い日々だが、今年は「乳飲み子の父」のため出来る限り新年会に 回した。しかし夜更かしが常態となって仕舞ったので吐き気がないだけで矢張り眠い。 そもそも私は広報部時代朝7時出勤を4年半、7時半を2年続けたため夜の席がない限り 23時に床に就くパターンを保ってきた。このため今の仕事になって朝は早ければ往時と同じだが、 世間並も多い時間帯に変わったにも拘らず23時就寝を続けていたのが寝過ぎだったのだろう。 今後は常態1時、夜があれば依然適宜となりそうだが、祐旭の世話手伝いがあるとはいえ、 早く帰ると夜が長くて時間が浮いた様な感がある一寸新鮮。

 道路公団民営化委、委員がどんどん減っていく。アガサ博士も吃驚。 いやまだフィル・コリンズも吃驚の段階か。
12月20日(土) 「いいものがある」
 妻お買い物の間、祐旭担当で待機。父の乳を含ませてみようかとも 思ったが号泣されても困るのでミルクで対応。事後、YMOを聞かせてみる。 お腹の中で眠ってる際にも聞いていたためか、すやすや眠りに。 単に音楽であれば何でもいいのかも知れないが。

 ところでYMO関連の老舗HPが2つ終焉を迎えて仕舞った。 ひとつはとかく荒れがちなこの趣の掲示板を管理人氏が根気よく 穏便にまとめて戴いた「YMO ON LINE」、 もうひとつはYMOコピーバンド界の重鎮、高澤氏の「Home Of YMOdelic」、 来年公演を目論む身としては極めて痛いが、何はともあれ お疲れ様でした。そして有り難う御座いました。
12月16日(火) 「合算」
 名球会が会員規定(投手200勝、打者2000本安打)に250セーブを追加、 かつ日米通算での成績を対象とする旨規約改訂。 長く救援投手として活躍した選手もメンバーとするのは納得出来るが、 現実には嘗て江川が述べた様に「今の150勝は昔の200勝に値する」 打高投低の結果、投手と打者の会員数のアンバランスを解消するため、 もうひとつは米国への人材流出が増加すると超一流選手が会員に加わらず、 結果会自体が先細りになって仕舞うことを防ぐためだろう。
 そもそも名球会自体、 金田"天皇"が相当数いる自分より年嵩の200勝投手を排除するために わざわざ「昭和名球会」を名乗って、会長に収まるべく作ってみたら 1歳上の山内が居て悔しがったという経緯があり、打者は昭和以前の生まれの 2000本安打達成者が川上しかいないため「名誉会員」扱いにするという 少々歪なスタートだった。然らば平成世代は参加させないのか、 恐らくその頃には杉下らは居なくなっておられるので 自然と「昭和」は取れるということか。

 夜またムズってる祐旭、苦し紛れに小学校時代に友人が作った 「ぼくらのチンゲさん」を唄ってハイ&ローチェアーを揺らしていたら、 眠ってくれました! チンゲさん、チンゲさん、チンゲさん、チンゲさん、 バーバババババババババババー。
12月14日(日) 「欲しいものは」
 選挙も終わり遂に6人勢揃いのYMOコピーバンド。 現10曲で本年練習も丁度10回。来年は公演日程を決め、 それに併せ細部を仕上げていきたい。

 フセイン・イラク元大統領米軍に拘束さる。 窮地に陥ると外から天佑の様に援軍が現れる小泉首相。 運命論者ではないが、そういう星の下に生まれているとしか 思えなくなってくる。
12月13日(土) 「Sサイズへようこそ」
 普段は私は寝室に寝て、妻子は日本間にという分断スタイル。 一応扉は開けているので夜中に祐旭が泣くと私も起きるが、矢張り妻に 任せてすぐ寝て仕舞う。昨日は母が来訪したので寝室を明け渡し、 三人で日本間に。正に一日体験夜対応だが、結局同じ様に 目が覚めてもすぐ寝て仕舞った。すみません。よろしくお願いします。
 5kgを超え腰回りも肉が付いてきたので、本日よりおむつも Sサイズに昇格。メリーズとパンパースを併用。
12月9日(火) 「角栄とはな、或いはKAKUEI」
 フジ製作、ビートたけし主演で予定されていたドラマ「田中角栄」が製作中止に。 田中家の許可が取れなかったとのことだが、津本陽の原作が良いか悪いかは別にして、 珍しく今世政界における著名人を取り上げるドラマだっただけに残念。 直系血族が健在だったり、時間の経過が少ないので評価が定まってなかったりと 時代が下りる程ドラマ化するのは難しくなるが、 そろそろ大河ドラマも圧倒的に視聴率の取れる戦国武将のみならず、近代の偉人も 扱うべきではないか。
 そもそも信長の様に絶頂期に劇的な死を遂げているから カタルシスが生じるのであって、 伊達政宗にしろ昨年の前田利家にしろ、前半生は華やかだが、後半は 「天下を取ろうと頑張りました」的な記述が続きながら、 結末が判っているのでどうしても尻蕾みにならざるを得ない。 これに対し、総理退陣から程なくして逮捕され、闇将軍として復活しながら病に倒れる 田中元総理の人生は如何にも映像向きではないか。
 或いは暗殺された大久保や原敬。 維新の英傑以降、どうしても"侵略"の歴史とオーバーラップするので 描きにくいという制約があるというのも判るが、 国民教育の観点からも 彼等の功罪を冷静に描写すべきではないか。

 マスターズリーグで村田兆治54歳が速球140kmを記録。 あぶさんと対戦してみたらどうか。
12月6日(土) 「待てば海路の日和あり」
 昼に杉並警察より電話、財布が発見された由。 動転して「忘れもの番号」も聞き漏らして仕舞ったが、 午後まず親子三人で西友までお買い物。妻がベビーキャリーで抱えていくが、 既に5kg近くあるので重過ぎる。早々にベビーカーの乗って貰える様しなくては。
 事後、阿佐谷へ。現金こそすっからかんになっていたが、 運転免許証、鍵、定期、洗濯店のカード(これは重要ではないが) など貴重品は全て残留しており安堵す。 世の中捨てたものぢゃない。ありがとうございました。

 近藤浩衆院議員逮捕。自民党の愛知県が弱いのは、 民主が強いからか、或いは矢張りタマが悪いのかと考えさせられる一幕。
12月5日(金) 「明けまして」
 高円寺着任以来、どうもグズつき気味だった祐旭だが、 環境の変化に漸く慣れてきたのか、徐々に泣き叫び度数も 減ってきた。しかしどうも昼よ夜が逆転して、 夜になると授乳して、まだ飲みたそうだが疲れて寝て仕舞い、 でもベッドに寝かすと泣き出す、の繰り返しが見られる。 「バウリンガル」のみならず「ベビリンガル」もほしいところ。 起きてれば号泣、機嫌が良ければ眠くなる、のパターンなので 仲々笑顔が写真に撮れない。左は賀状用写真のアウトテイクで 左奥に猿が見えるが、これでは不機嫌過ぎる表情。 実物はもっと可愛いです、と親馬鹿なコメント。
12月3日(水) 「新コウエンジャー誕生」
 宿酔いと財布を失った精神的衝撃で如何とも哀しい一日だったが、 夜半2日振りに帰宅すると誕生から1ヶ月余、遂に祐旭が高円寺初登場。 妻とともに無事帰還した。妻には日中一人で負担を掛けるが、 子育ても夫婦二人で珍道中なら楽しいものになるだろう。 出来る限り早く帰って風呂担当兼オムツ補佐の重責を果たします。 夜になると寝付きが悪くなる祐旭、さて頑張りましょう。
12月2日(火) 「使命」
 自衛隊イラク派遣が揺れている。総理・官邸の説明が情報を出せば反対が増えると思ってか 手を拱いている内に、世論は予期された通りに悪い方へ進んでいる。 まずは何故遠く中東までわが国が実力組織を派遣する必要性があるのか、 即ち中東の石油に大きく依存しているというエネルギー安保の側面、 より現実的には米国との関係に鑑みても応分の負担をすべきであり、 それがわが国の安全につながるということを改めて明言すべきだろう。
 ただわが国は実力組織は有事には海外に派遣されることもあり、 そのために武力を装備しており、場合によっては国家の崇高な意思と それに共鳴する自らの意思に基づいて殉ずる可能性がある、 という認識を自衛隊員個々人が持つことが出来るよう、 自衛隊という組織を扱ってきたとは思えず、その崇高な意思を体現するがために 尊重され敬意を払われる、という状況にもなっていない。 それでは安全なところに行く、という虚構の下に、丸腰に近い状況で 行かされる羽目になる防衛庁が派遣にしり込みするのは当然だし、 安全なわが国領土から高みの見物をしている我々には何も主張出来ない ということになって仕舞う。
 危険への対処を十分に準備していかないのは危険がないからだ、という 軍隊がないから平和になるのだという日本社会党の様な馬鹿な 議論をもう続けることは出来ない。

 泥酔して帰りさて家に入ろうと思うと財布&鍵がない!タクシーに忘れたのか、 一時間ばかりタクシー会社に電話を掛けまくったが如何ともし難し。 やむを得ず妻の実家に泊めてもらう。平日の深夜3時に祐旭と三人で 仲良くおやすみなさい。深くも不覚の総額約6万円の損失。うえ〜ん(泣)。
12月1日(月) 「何でだろう」
 ここ2週間程風呂の調子が悪く、ガスが途中で消えて仕舞って湯が溜まらない。 何度か押しなおせば時間掛かって入れるのだがこれでは溜まらない。 そこで東京ガスが昨日来訪、日曜日は三割増しとかで午後待機していたが、 部品を取りに一端会社へ戻った後再度現れ、結局本日に持ち越し。 風呂側のリモコンが壊れていたとのことでこれを交換し計2万円も掛け漸く復活した。 ブザーの音が変わり壊れていないお勝手側のリモコンと不協和音になって仕舞ったのが 一寸気になるが。藤和シティホームズも8年目に入り、愈々細部にガタが来たか。

 本年の流行語大賞発表。既に過去の人になってるテツ&トモとともに 野中さんが微笑んでいる絵柄は一寸恐い。「毒饅頭を食べ過ぎてひどい目にあった人もいる」 やっぱり恐い。

堀内一三 評論等
コラム堀内一三 03/11

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