また遭う日まで
(02/8)
 大学卒業より幾年を経て、学生時代に肝胆相
  照らしめた嘗ての「同僚」に、実社会において
  再び見ゆことは決して少なくない。その効用
  は、話が早い、気軽に知識が得られる、との
  極日常的な利点から、果ては利害関係者と
  宴席を同ぢゅう出来る(笑)、まで枚挙に暇
  ないのは人間社会の当然の摂理である。

 しかしながら、単一企業に集うとなると話は
  別になる。勿論、所謂古式ゆかしき大企業に
  伝統的、或いは特定の一時期にAIESEC関係者
 が増殖するのは、つい昨今までの日本企業の採用形式からして特段不思議ではなかったが、
 中途入社にして、あまつさえ全従業員百分の四人となると特筆すべき事態だろう。

件の主役は
(株)グロービス。92年に設立された新進企業で、ビジネスリーダー養成のため、
 aビジネススクール、b組織・人材開発コンサルティング、cビジネス書出版(代表作:
 MBAシリーズ)、dベンチャーキャピタル、eマネジメント層人材バンクの5事業を行う。
 同社に今般、米NY大留学より帰国した辻田尚代氏が入社。高森、大島(何れもTO89)、
 山口(TO91)の3氏と併せ、旧AIESEC東大委メンバーの実に3世代4氏が集結することと
 なったのである。

この特異現象につき、大島一樹氏は「ビジネス、人材育成、企業家精神等、AIESEC時代に
 よく聞いたキーワードと近い企業」故と分析する。また自身芸能等評論活動でも知られる
 高森厚太郎氏は、同社の求める人材像を「スキルとウイルがあり、何より社風にフィット
 していること」と位置付けた上で、その社風を「オープン。自由闊達(放任?)。フラット
 な組織、みなポジティブで理屈っぽく議論好き」として、往時のAIESECとの一定の近似性
 を指摘している。また海外留学経験者の高比率が、関係者の原像と重なる部分も多かろう。
言う迄もなく、これは単なる一例に過ぎない。しかしながら我々は今
 卒業ほぼ十年を経て、長き人生のこれからを見据え、各々の大きな
 岐路に立たされている時であるとは言えまいか。この中で、いずれの
 日にか、新たな舞台において再び見え、21世紀前半世紀のわが国を
 共に担う場面の訪れる、そのひとつの前兆とふと夢想して見るのも
 悪くないではなかろうか。

[大島氏からのご案内]
 グロービスのスクールor企業研修で講師をやってみませんか。
 意欲あるビジネスパーソンとの交流、ハーバードのケースメソッド等
 に興味のある方。ハードルはそれ程高くありませんので大募集中です。
 (高森、大島両氏は講師として活躍中。高森氏は、現AIESEC東大委
  にもビジネス・ゲームの研修を2回に亘り実施し、好評を博した)

編者怠慢の為お蔵
入りとなった、01
年プロ野球を振り
返る座談会より。
高森氏(手前)、
大島氏。
久々に! 記帳ベストテン
(02/7)
 本誌
掲示板は7/25、累計記帳数弐萬伍千件を達成。これを機に三度記帳ベストテンを
  取りまとめた(記録は1〜25000件現在、敬称略)。
  記帳ベストテン 
西川武志 (KO88)213
弓場潤一 (KO86)107
上田谷真一(TO88) 74
浦和のぞみ(TO90) 71
内山史子 (ICU88) 70
高橋洋  (TO88) 69
三浦章豪 (TO88) 68
太田康広 (KO88) 64
高森厚太郎(TO89) 62
10戸矢博明 (TO89) 60
粥川善洋 (TO88)221
(ご参考)2001-2500多数記帳者
西川104,粥川37,高畠猛嗣
(KO89)36,三浦26,上村さと子
(TO90)23,太田19,
 前回集計時に比べ、上位陣に著しい変動はないのだが、
  特筆すべきは西川氏。2位の弓場氏をダブルスコアで
  引き離し、実に粥川に肉薄し逆転も間近の勢い。
  これは太田氏指摘するところの「多忙な程ネット出現
  率が上がる」という学者の性か。近来、体調を崩され
  たが、回復してまた巨体を揺るがして戴きたい。

 他には、90世代の浦和氏
  が3位に急進。また89
  世代からは戸矢、高森両
  氏が各々9、10位に食い
  込んだ。

 一方で最新500件を見ると
  西川氏が2割と突出する
  が、世界旅行記記帳で
  お馴染みの高畠氏や、90
  世代の上村氏等、新顔の
  台頭も見られる。

 なお記帳ペースは1000件

99年恵比寿倶楽部における
記帳会の模様。この他にも
弓場氏は自身主催の会合で
PC持参で記帳増進に貢献
戴いた。多謝。
  迄が1年半強、続く2000件迄が2年弱。これに対し最新500件は既に1年4ヶ月を要し
  明らかにペースダウンが見られる。88世代十年祭も控え、巻き返しに期待したい。
 それでは貴方も記帳しましょう。こちら
面白うてやがて愛しき国づくり
(02/7)

 わが国は今、重大な岐路に立たされている。
  とのっけから剣呑な表現で恐縮だが、一言で
  言えばこの想いから昨年、「日本を考える」
  と題した政策立案の頁を立ち上げた。

 結果的に、国民統合の理念の追求というお題
  こそあれ、自由討議オンリーの手法と、編者
  の力不足も相俟って、休眠状態に陥り現在に
  至っている。
 そこでこの度趣向を改め、テーマ毎に争点、叩き台を提起し、これら討議を通じて
  帰納的に、この国のかたち、あり方を模索していくこととした。相変わらず編者の
  力量に拠り、果たして第二・第三のテーマを絶えず供給出来るか不安は残るが、
  再び見切り発車し、広く皆様に誌上討議にご参加戴くと
  ともに、その端緒となる論点、小論文のご提供も大いに
  お願いしたい。

 月並みな表現ではあるが、21世紀のわが国の栄えある
  行方に、本討議、更にはその結実として政策の立案を
  通じて、僅かでも寄与出来ることを願い、第一弾として
  長文恐縮ではあるが「政治システム」を以下に掲載する。

   「政策立案 2002」