鑑賞日:2007.09.22/公開日:2007.09.22
「アーサーとミニモイの不思議な国(ARTHUR AND THE MINIMOYS)」
(演)フレディ・ハイモア、ミア・ファロウ(声)マドンナ、デビッド・ボウイ、ロバート・デ・ニーロ、スヌープ・ドッグ

アーサーとミニモイの不思議な国
アスミック・エース 提供
皆さん、こんにちはー。
今日ご紹介するのは、仏で600万人の動員数を記録し、日本でも実写と3DCGの融合で早くから話題となっていた、 「アーサーとミニモイの不思議な国」です。
 本作は、リュック・ベッソンが久しぶりに監督した作品なんですが、原作も脚本もご本人。 また、本作は3部作の第1作との位置づけなので、かなり力を入れた作品であるといえると思います。
 個人的には、「リュック・ベッソンがファンタジー???」という思いが強かったのですが (リュック・ベッソンといえば「グラン・ブルー」 や「レオン」がメジャーでしょ)、俳優陣と声優陣の豪華さに惹かれ、公開初日に見てきました。
 さて、まずは簡単なストーリーをご紹介しておきましょう。

 アーサー(フレディ・ハイモア)は、4年前に行方不明になった冒険家の祖父に憧れ、自分もいつか冒険の旅に出たいと思っている10歳の少年。 つつましいながらも、祖母(ミア・ファロウ)と二人で幸せな生活を送っていた。 ところがある日、土地代未払いのため立ち退きを迫られてしまう。
「おじいさんがアフリカから持ち帰ったルビーさえあれば……」
祖母の言葉に、アーサーは屋根裏に残された祖父の冒険の記録を頼りに、ルビーを見つける決意をする。 やがて、祖父から自分宛のメッセージを見つけたアーサー。 そこにはアフリカの謎の民族<ミニモイ>と<7つの王国>の秘密とともに、裏庭に埋められた財宝の地図があった!
ミニモイ族に出会うため、そして立ち退きの危機を救うため、アーサーの冒険が始まる!……

 
 正直、全く期待はしていなかったんですが、意外に楽しめました。
設定に無理があったり、説明されない矛盾点があるなど、物語の緻密さには欠けるものの(ひょっとしたら、2作目3作目で明かされるのかも!?原作読んでいないので不明)、 いい意味で力が抜けていて、そこそこ大人の鑑賞にも堪えるエンターテインメント作品になっていると感じました。
 リュック・ベッソンは「宮崎アニメとピクサーアニメの中間」と言っているようですが、 「いきなり大御所と比べるなよ!」とツッコミたくなるものの、あながちウソでもないかな、と思いました。
 宮崎アニメって、観客へのメッセージ色の強い直球勝負の作品が多いように思うんですよね。 笑える作品もあるけれど、コアなファンがいる作品は基本的に「大真面目に作ったので観てください」っていう感じがするというか。 大衆に迎合せず、自分達が作りたいものを作るというか。(^^;
 ピクサーの方は、CGクオリティが優れていて楽しめるストーリーかどうかが第一で、 観客に対するメッセージはあまり重視していないと思うんですね。 「映画はあくまでも、エインターテインメントでしょ」っていう感じがするというか。
 あ、これはあくまでも私見ですよ。
 で、この作品はどうかというと、3DCG部分や世界観にはベッソンのこだわりがあるんだと思います。 ミニモイ族の王女セレニア(声:マドンナ)の制作には4年かけたそーですし。 マルタザール(声:デビッド・ボウイ)とか、マックス(声:スヌープ・ドッグ)の見た目は、 どー見ても(気持ち悪くて)大衆ウケを狙ったとは思えないし……。(^^;
 でも、ストーリーとかキャストなんかは、エンターテインメントに徹している感じがします。 ストーリーはありがちだし(新鮮味ゼロ)、 声優がマドンナ、デビッド・ボウイ、ロバート・デ・ニーロですよ! とはいえ、フレディ・ハイモアくん主演で安心して見られる演技だし、ストーリー展開もスムーズ。 ところどころにくすっとさせられるところがあって、やっぱりハリウッド流の娯楽映画も撮った人だからなーとヘンなところで感心してしまいました。(^^;
 ちなみに、デビッド・ボウイはハマっていると思います。昔のビジュアル系メイクで病的(ファンの方スミマセン!)に痩せていたイメージと マルタザールの雰囲気が重なって、それだけでニヤリとできました。(^-^) スヌープ・ドッグのマックスも見た目はともかく、役柄は納得です。 マックスとセレニアが一緒に登場するシーンは、 声優を意識してわざと作ったのでは?と思うような作りですし。←声優やっているミュージシャンを知らないと、楽しさ半減。
 あと、話題となった3DCGと実写の融合についてですが、私は思ったより違和感なく見ることができました。
 ただ、これは人によって好き嫌いがはっきりすると思います。 私の場合、単純にフレディ・ハイモアがCGでは本人に似ても似つかないキャラになってしまう、と知っていたからかもしれません。
 この情報なしに見ると違和感ありそうです。何しろ、髪の色も目も色も違うんですから。 髪や目の色くらいは一緒の方がいいと思うんですがねー。ただ、CGの世界へ行く過程はまあまあ納得できたので、 許容範囲という感じです。
 でも、これは大人の見方なわけで、子供はそんなこと関係なしに「ホントの人間が、お人形みたいになっちゃった!」というだけで驚嘆なのかもしれませんし、 そこがわくわくできる部分かもしれないとも思います。
 まあ、そんなわけで(?)、色々と楽しめる要素はあります。 子供は、(ありがちではあるけれど)わくわくドキドキの冒険物語として楽しめるし(色んなエンターテインメント映画の面白い部分をちょいちょい抜き出している感じがする)、 大人は、フレディ・ハイモアくんの演技を楽しむもよし、3DCGのキャラと声優を楽しむもよし、単純に娯楽作品として楽しんでもよいでしょう。
 お子さん連れの方は仕方ないですが、大人だけで見る場合、特に洋楽好きの方は、是非字幕版での鑑賞をオススメします! 字幕版じゃないと、3DCGのキャラと声優という観点で楽しめませんから。
 意外と楽しめたこの作品。これは2作目、3作目もチェックしなきゃ!

【Holyの評価・・・(^-^)/VeryGood(★★★★) ← 実写と3DCGの融合?くだらなさそーと思っていたのに、不覚(!?)にも単純に楽しめてしまった。パート2、3も既に撮影は済んでいるそうで、2010年くらいには続編が観られそう。ただ、テンポをよくするためにストーリーの緻密さを削った感が否めないため、1点減点して4点。


鑑賞日:2007.09.19/公開日:2007.09.15
「ミス・ポター(MISS POTTER)」
(演)レニー・ゼルウィガー、ユアン・マクレガー、エミリー・ワトソン、バーバラ・フリン、ビル・パターソン、ロイド・オーウェン

ミス・ポター
角川映画 提供
皆さん、こんにちはー。
今日ご紹介するのは、レニー・ゼルウィガー、ユアン・マクレガー主演の「ミス・ポター」です。
 主演の二人は2003年の「恋は邪魔者」でも共演していて安心感があるのと、 子供の頃親しんだ「ピーター・ラビット」の生みの親の半生を描いていることに興味を持ち、 久しぶりに劇場へ足を運びました。
 さて、まずは簡単なストーリーをご紹介しておきましょう。

 1902年のロンドン。良家の子女は、身分の釣り合う男性と結婚して家庭に入るのが当たり前とされていた時代。 ビアトリクス・ポター(レニー・ゼルウィガー)は、32歳独身。 縁談をしつこく勧める母をよそに、ビアトリクスは今日もスケッチブックを抱え、ウォーン兄弟が経営する出版社を訪れていた。 青い上着をはおったうさぎ(ピーター・ラビット)を見て難色を示すウォーン兄弟だったが、 ついに出版を承諾する。 担当者となった末の弟ノーマンは、ビアトリクスの絵にすっかり魅了され、ビアトリクスと全力で本の制作にあたる。 その甲斐あって、ピーター・ラビットの本は大成功。やがて、二人は恋に落ちる。
しかし、ビアトリクスの父母(ビル・パターソン、バーバラ・フリン)は結婚に大反対。 「秋になっても気持ちが変わらなければ結婚を認める」という両親を納得させるため、 夏の間は両親と湖水地方で過ごすことに同意したビアトリクスだったが、 しばらくしてノーマンからの便りが突然途絶えてしまう……

 事実を元に描かれているので、エンターテインメント作品のようなドキドキ・ワクワクといった展開はありません。
結婚に反対され……というシーンは恋愛映画好きの人には見所なんでしょうが、 世の中にはよくあることで目新しさは感じません。 もっとも、現実にしちゃとってもドラマチックな展開なんですが、そのシチュエーションは映画やドラマで使い古されちゃっているから……。(^^;
 でも、ピーター・ラビットをはじめとする、ビアトリクスが生み出したキャラクターの描かれ方がとてもよかったと思います。
絵本を読むだけではピーターは動きませんが、そこは映画。
ベアトリクスの目にはこう映っていたであろう、というピーターやアヒルのジマイマが出てきて、とても愛らしいのです。 このあたりは、絵本のファンにはたまらないでしょう。
 また、ビアトリクスが移り住む湖水地方の景色が、とてものどかでほっとさせてくれます。
ビアトリクスが、晩年その景観を保存しようと4000エーカーもの土地を印税収入で購入し、 死後はナショナル・トラストに託したことも映画できちんと触れられており、 ビアトリクスの半生に忠実に描いているという印象を受けました。
 ただ、上映時間が短めのため、全体的にあっさり描いているように思います。
なんか映画というより、BBCが教育番組として制作した……みたいな感じとでも言いましょうか。(^^;
そんなわけで、エピソードをもう1つ2つ加えて、上映時間がもう少し長くてもよかったんじゃないかなーと思います。
 ちなみに、童話の主人公が主人公ではなく、あくまでもビアトリクスの生涯を描いた作品なので、 短い映画とはいえお子ちゃまは飽きてしまうでしょう。
この作品は、子供の頃にポターの作品を読んで育った大人の女性にオススメです。
時代の常識にとらわれず、自分の信念や夢に生きたいと思っている女性は、ビアトリクスの生き様に共感を覚えるでしょう。
また、イギリスの湖水地方が好きな人はもちろん、少々お疲れ気味の方も美しい風景を見て癒されると思いますよ。(^^)

【Holyの評価・・・(^-^)/VeryGood(★★★★☆) ← ピーター・ラビットなど童話の主人公達が映画ならではの登場をするのに大満足。湖水地方の風景にも心が和む。ただ全体的にBBCのTVドラマのような雰囲気で、映画としての醍醐味にちょい欠けるため、4.5点。



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