アルケミスト

曲の説明

アルケミスト

アルケミスト、すなわち錬金術師（れんきんじゅつし）。今の時代は、働かずして財産を殖やせる時代。利回り求めて東奔西走。欲を出せば大やけど。「ポイント亡者（もうじゃ）」「インデックス賢者（けんじゃ）」「クリプト神（しん）」の3つのシーンで構成しました。

クレジットカードでキャッシュレス決済。借金なのにポイント付いて、“マイナス金利”でやらなきゃ損々。1ポイントでも多くと、ポイントカードが束になる。あげくの果ては、余計なもの買い、銭失い。でも、ポイント使えばレシートくれる。その金額を“つもり貯金”。10年続けりゃひと財産。

企業が利益を生むかぎり、理屈のうえでは株価は上がる。でもどの株がいいかわからない。インデックスファンドで全部に賭ける。けれども株価は上がるか下がるかわからない。インデックスファンドで毎月積み立て。株価暴落、バーゲンセール。たくさん買えてお買い得。リスク分散、心安らか。この世が終わりになると思っても、積み立て続けりゃ、老後の支え。

仮想通貨、暗号資産、クリプトアセット、呼び名はいろいろあるけれど、ビットコインなら知っている。24時間、寝ている間も相場が動く。あっという間に半額に。忘れていると数倍に。価格の根拠はわからない。規制緩和でどんどん上がる。みんなで買えば、どんどん上がる。いくらになるかは、神のみぞ知る。スパイスのつもりでひとつまみ。

はたして錬金術はどうなることやら。

ご注意：上記は社会現象を表現したものであり、やり方を推奨したり、結果を保証するものではありません。また、スペースの制約から正確な表現になっていない部分があります。資産運用はご自身の判断でお願いいたします。

(注)　縦譜につきましては、当該楽器のほかに他の楽器のパートを補助的に記載しています。ただし、複数のパートを集約し、オクターブも変えているところがあります。また、十七絃は箏に置き換えて記載しています。正確には、五線譜（スコア）をご参照ください。