どんな内容かというと、
「ビーバップするぜ!ロボット三原則なんてXXくらえ!」てな、月の無政府主義ロボット達のごたごたの中に、老科学者が機械の体をもらいにいく、てな感じの話なのですが、さすが哲学者ヘーゲルのひひひまご、現役の計算機科学者だけあって、哲学的で、最新のテクノロジーを使っていて、それでいて最高にヘンです。
本物のマッド・サイエンティストの書いたイカしたSF、てとこですか、はい。
いいひとはいい…………
スピリッツ連載中のこれですが、ある意味でこれはハードボイルドですね。
非情な社会の中で、自分の信念を曲げない主人公ゆーじには、人の生きざまについて考えさせられる……ことが有るかもしれない。
ゆーじには妙に親近感があって、ちょっとこわかったりします。
じつは、最後の「協力者一覧」のなかに、自分の名前があります。
およよ、採用されてる(しかも複数)……、名前の読みが間違っている……。
しかし、ミステリーなのは、自分の送った法則と、一言一句違わない法則(複数)を報告している人がいることです。その人のほかの法則も、なんか波長が合っていて、もしやドッペルゲンガー? 生き別れの双子? 誰でも思い付く???
なんか、その人も名前の読みを間違えられている予感がします。
さすが日本人のマーフィーだけあって、前巻より有用性の高い(?)法則が沢山あって、お買い得度は相当高いです。
ちなみに、一番気に入った法則は、
「いかなる難問も、横になって考えるとどうでもよくなる」